題名 | Internet of Thingsを対象とした大規模実証実験環境構築に関する研究 |
著者 | *岩橋 紘司, 井上 朋哉, 篠田 陽一 (北陸先端科学技術大学院大学) |
Page | pp. 1258 - 1263 |
Keyword | ネットワークテストベッド, Internet of Things |
Abstract | インターネットは情報通信インフラとして定着しており、 重要なサービスがインターネット上で提供されている。 そのため、インターネットに接続する ネットワークシステム一般にシステム展開前の十分な検証が重要である。 Internet of Things(IoT)の概念のもとで、多様なネットワークシステムがインターネットに 接続されるようになりつつある。 ワイヤレスセンサネットワークのような 大規模分散配置を 想定したネットワークシステムは、 システムの展開後にハードウェアの回収を伴うシステムの 更改を行うことが難しい。そのため、事前の 検証が重要である。 本研究ではStarBED型テストベッドにおいて ハードウェアエミュレータを用いて実験環境を構築する際に必要となる、 実験支援ソフトウェア群によるハードウェアエミュレータ制御手法と、 ハードウェアエミュレータ間の通信およびその通信での無線通信の模倣を実現する手法 Generic Utilization of Assorted Networking (GUAN)を提案する。 本論文では、IoT指向のネットワーク実証実験環境構築に関する必要事項について考察し、 GUANの設計について議論を行う。 |
題名 | 仮想マシンを用いたネットワーク構築演習における正解トレースに基づく答案評価システムの提案 |
著者 | *立岩 佑一郎, 高橋 直久 (名古屋工業大学) |
Page | pp. 1264 - 1270 |
Keyword | 仮想マシン, ネットワーク構築, 学習支援, 演習環境 |
Abstract | ネットワーク構築演習では「ネットワークが繋がらない/繋がってしまう」という,通信データの到達性に関する要件の達成に躓く学習者が多い.そして,自身のネットワーク(答案)の誤りを発見し修正できない学習者は,指導者に救援を仰ぐことになる.しかし,指導者であっても誤りを見つけ修正のためのヒントを出すのは時間がかかることが多い.これまでに,我々は仮想マシンによるネットワークを用いたネットワーク構築演習システムLiNeSを開発し,LiNeSのネットワークにおける通信データの到達性に関わる設定を評価する機能を開発した.しかし,評価にて使用される条件(以降,正解条件と呼ぶ)を指導者が演習問題毎に定義する必要がある上に,正解条件の導出法が確立されていないことと,ネットワークのノード数の増加に応じて正解条件の数が増大することから,指導者への負担が大きかった.そこで本稿では,通信データの通過したノードおよび各ノードでの通信データに対する処理の系列をトレースと呼び,教師により指定されたトレースに基づいて正解条件を機械的に導出し,導出した正解条件により答案を評価するシステムを提案する. |
題名 | 学外システム連携による教育用計算機システムプリントサービスの利用動向 |
著者 | *丸山 一貴 (東京大学/明星大学), 紙谷 哲史 (富士ゼロックス株式会社), 関谷 貴之 (東京大学) |
Page | pp. 1271 - 1277 |
Keyword | 教育用計算機システム, プリンタシステム, ネットプリント, 交通系電子マネー |
Abstract | 東京大学情報基盤センターでは, 2012年3月より教育用計算機システムECCS2012の運用を開始しており, システム内の端末から印刷出力を行うためのプリントサービスを備えている. システム更新にあたって,利用頻度の低いプリンタ設置箇所は廃止すると同時に, サービス向上のため新たな機能を追加した: (1) USBメモリ上のMS Office文書をプレビュー印刷する機能, (2) ネットプリントサービスと連携しての学外プリントサービス, (3) システム外クライアントからのプリントジョブ受付, (4) 交通系電子マネーによる課金決済, (5) 複合機によるスキャン及びOCR機能. 本論文では,ECCS2012の運用開始より2年経過したことから,上記5点を含む プリントサービスの利用動向を報告及び考察する. |
題名 | 使用シーンを考慮した機材情報表示システムの提案 |
著者 | *國友 美希, 山内 正人, 加藤 朗, 砂原 秀樹 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科) |
Page | pp. 1278 - 1283 |
Keyword | 拡張現実感, 機材管理, データセンター, 可視化, 運用 |
Abstract | クラウド環境や仮想環境の一般化により,ひとつの機材が抱える情報量は増え,目に見えない情報を管理することは容易ではない.そこで,その問題を解決するために多種多様な情報を一括で管し,ARを利用して情報を重畳することを試みた.筆者らはAR を利用した機材管理システムの提案を行なった.プロトタイプを作成し,評価実験の結果をもとに,本稿では情報の提示方法に関する提案を行なう.機材管理に必要な情報は作業用途によっても異なり,人によっても必要とする情報が異なる.そこで,現地作業での情報提示方法とリモートハンド作業での情報提示方法をそれぞれ設計することにより,直感的な機材状態の把握を可能にする. |