題名 | (招待講演) スマートデバイスが拓くフロントコンピューティングの世界 |
著者 | *飯田 一朗 (株式会社富士通研究所) |
Page | pp. 775 - 776 |
Keyword | スマートデバイス, バイルコンユーティング, HTML5, WebAPI, IoT |
Abstract | スマートデバイスの普及とこれを支えるネットワーク技術やソフトウェア技術の発展は,人と情報機器との関係に大きな変化を起こしている.すなわち情報機器は,与えられたサービスを受けるIO端末という役割から,人が常時身に付け日々活動する現場で必要なサービスを提供し続ける個人向けサーバという役割に進化しつつある.コンシューマ領域で始まったこのイノベーションは現在業務用システムへ徐々に波及し,B2B2Cの領域を中心に大きな変革を起こすものと考えられる. 本稿では,スマートデバイス登場による人と情報機器の関係変化から起こるパラダイムシフトと今後の発展方向を技術面から俯瞰し,合わせて我々が現在取り組んでいる研究開発事例についても紹介する. |
題名 | 地域カルタを用いた地域学習支援のタブレット端末アプリの提案 |
著者 | *佐竹 良崇, 岩田 拓也, 澤野 弘明 (愛知工業大学), 土屋 健 (諏訪東京理科大学), 小柳 惠一 (早稲田大学) |
Page | pp. 777 - 780 |
Keyword | カルタ, 地域学習, スタンプラリー, タブレット端末アプリケーション, 小学校教育 |
Abstract | 小学校教育において地域カルタを用いた地域学習が導入されている.地域カルタの内容には,小学校周辺の地域に関する歴史と場所が記されており,カルタを基に児童がその場所に足を運ぶことが可能である.しかし,小学校の授業では学内のみのカルタ遊びに留まっており,児童が実際に足を運ぶことは少ない.そこで場所が記された地域カルタをランドマークとする,タブレット端末によるスタンプラリーアプリを提案する.地域カルタを利用している小学校で本アプリの実証実験を行った結果,97%の児童から本アプリをもう一度使用したいという回答を得られ,提案アプリの効果が示された. |
題名 | タブレット端末のための複合状態を用いた音声対話コンテンツ編集手法 |
著者 | *若林 敬太郎, 山本 大介, 高橋 直久 (名古屋工業大学大学院工学研究科) |
Page | pp. 781 - 788 |
Keyword | 音声対話, MMDAgent, タブレット, ビジュアルプログラミング, 状態遷移図 |
Abstract | 近年,携帯端末向けの音声対話システムが普及してきている. そこで,我々は Android 版 MMDAgent を開発し,携帯向け音声対話システムに関する研究を行ってきた. MMDAgent は,FST スクリプトを編集することで, ユーザ自身が任意に対話シナリオをカスタマイズすることができる. FST スクリプトは,状態遷移を再現する構文で対話シナリオを表現する. しかし,自然な対話を表現するためには対話シナリオの状態数が多くなってしまい, 手作業で FST スクリプトを編集することは初心者にとって大変である. 本論文では,これらの問題を解決するため, 状態遷移図に複合状態を導入し, MMDAgent 用の対話シナリオを作成する手法を提案し,その実現方法を述べる. 視覚的に状態遷移図を表示することで,直感的に対話シナリオの遷移の様子を理解することができる. 複合状態を導入することで状態遷移を意味のあるまとまりにまとめることができ,一度に表示する状態数を減らすことができる. さらに,実現法をもとに開発したプロトタイプシステムを用いて評価実験を行い,ユーザビリティと状態数の変化を調べた. |
題名 | 音声対話コンテンツのパッケージ化とその配信システム |
著者 | *石川 博規, 山本 大介, 高橋 直久 (名古屋工業大学大学院工学研究科) |
Page | pp. 789 - 795 |
Keyword | 音声対話システム, MMDAgent, デジタルコンテンツ, WEBサービス, コンテンツ管理 |
Abstract | 本稿では,ユーザ生成型コンテンツ共有の概念を音声対話コンテンツに導入する手法を提案する.提案手法により,音声対話システムの利用が活発化すると考えられる. しかし,一般に音声対話コンテンツを共有するシステムがない.そこで,スマートフォンに搭載した音声インタラクションシステム構築ツールキットMMDAgentにおける音声対話コンテンツを機能ごとに分割しパッケージ化する手法と,それらの音声対話コンテンツ配信の仕組みを提案する.建物案内や天気予報などの機能単位で,パッケージ化された音声対話コンテンツを複数同時並列に実行することによって,音声対話の容易かつ自由度の高い拡張を可能にする.また,それらパッケージ化された音声対話コンテンツを配信する仕組みを提案し,その実現法について述べる. |