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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2014)シンポジウム

セッション 3F  時空間データ応用
日時: 2014年7月9日(水) 17:20 - 19:00
部屋: 末広
座長: 大平 雅雄 (和歌山大学)

3F-1 (時間: 17:20 - 17:40)
題名DPCデータを用いた在院日数予測を行うWebアプリケーションの開発
著者*仲濱 正大, 納富 一宏 (神奈川工科大学大学院情報工学専攻), 斎藤 恵一, 外山 比南子 (国際医療福祉大学大学院)
Pagepp. 703 - 706
KeywordDPCデータ, 在院日数, 医療情報システム
Abstract2003年より始まった急性期入院医療を対象とした診療報酬の包括評価制度により,患者の疾病別医療行為等の診療情報が標準化され,分析可能な全国統一形式の患者臨床情報であるDPCデータが収集可能となった.我々はDPCデータの活用の一環として在院日数予測を試みている.在院日数予測が可能となれば,病院は病床管理の補助に,患者は在院日数・入院費用の概算の参考にすることができ,医療従事者・患者双方のメリットとなることが期待される.本稿では,22,001件のDPCデータのうち,ICD-10コードがC162(胃体部癌)である116件を対象に,「在院日数」,「DPCコード」,「合併症数」,「病院コード」,「入院区分」を自己組織化マップ学習用の属性ベクトルに変換し,在院日数予測を行った.また,在院日数予測を行うWebアプリケーション開発について検討した.

3F-2 (時間: 17:40 - 18:00)
題名ナビゲーションシステムにおける群衆誘導のための提示情報制御手法
著者*沈 瑞未 (神戸大学), 寺田 努 (神戸大学/JSTさきがけ), 塚本 昌彦 (神戸大学)
Pagepp. 707 - 712
Keywordナビゲーション, 誘導, 情報提示
Abstract近年,ナビゲーションシステムについての研究が数多く行われている.カーナビゲーションシステム,スマートフォン用のナビゲーションアプリなど,様々な領域にナビゲーションシステムは幅広く使用されている.ナビゲーションシステムを用いることで,ユーザの現在位置だけではなく,周囲の情報や目的地までのルートなどを提示することも可能である.これまでのナビゲーションシステムはユーザが明確に目的地を設定し,システムがルートを提示することによって成立していたため,観光地の管理者やイベント主催者などが,ユーザに向かわせたいスポットに自然に誘導することが難しい.提案システムはサーバ側からユーザを自然にある特定の目的地に向かわせる機能をもつため,群衆を誘導できる.本稿では,提案システムの実証実験として,大阪でわれたイベント「水辺バル」において提案システムを実運用した結果について述べる.運用結果からユーザに提示したランキングの操作によって人々の行動が変化することが分かった,このような機能を活用することで,ユーザを特定の地域に誘導することも可能になると考える.

3F-3 (時間: 18:00 - 18:20)
題名アクションゲーム動画における視聴者コメントを用いた広告映像挿入手法の再現性の調査
著者*鈴木 順也, 齊藤 義仰, 村山 優子 (岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科)
Pagepp. 713 - 719
Keyword動画広告, インストリーム動画広告, ニコニコ動画, コメントデータ
Abstract近年,インターネットを介した動画共有サービスを利用するユーザの増加に伴い,多くの動画共有サービスでは,広告映像配信を用いたビジネスモデルが取り入れられている.一方で,従来の動画共有サービス内では,視聴者の動画視聴を妨げるタイミングで広告映像の挿入が行われ,視聴者は快適な動画視聴をできないという問題がある.我々はこれまでに,ニコニコ動画のコメントデータを用いて視聴者の動画視聴を妨げない,アクションゲーム動画における広告映像挿入手法を提案してきた.しかし,提案した広告映像挿入手法が実験で使用していない他のアクションゲーム動画で再現性があるか調査を行っていない.そのため,本研究では,先行研究の広告映像挿入手法が他のアクションゲーム動画に再現性があるかについて調査実験および考察を行う.