題名 | 有線で多重接続されたユビキタスコンピュータにおける回線状態モニタリングシステム |
著者 | *川端 慎太郎, 藤田 直生 (神戸大学大学院工学研究科), 佐野 渉二 (公立はこだて未来大学システム情報科学部), 寺田 努 (神戸大学大学院工学研究科/科学技術振興機構さきがけ), 塚本 昌彦 (神戸大学大学院工学研究科) |
Page | pp. 1880 - 1887 |
Keyword | ユビキタス, 有線, 通信, 回線状態, 故障 |
Abstract | 環境内に埋め込まれた多数のコンピュータが連携し,人々の生活を支援するユビキタスコンピューティング環境や,多数のコンピュータを服に埋め込むなどして活用するウェアラブルコンピューティング環境では,コンピュータは多数のコンピュータと頻繁にメッセージ交換する.このような環境ではコンピュータ間の通信の切断はコンピュータ群全体の処理に影響する可能性があり,回線の切断箇所を特定することは重要であるが,テスターを用いて一箇所ずる調べる手法では,システム運用中に使用できず,多大な労力と時間がかかるという問題があった.本研究では故障箇所特定を容易にすることを目指し,ブロードキャスト通信と隣接するコンピュータ間の通信の2種類の通信を用いて,回線状態をモニタリングするシステムを提案し,その有用性を確認した. |
題名 | 腹囲の変化で入力する秘匿インタフェースのデバイス性能評価 |
著者 | *住友 裕貴, 片山 拓也 (神戸大学大学院工学研究科), 寺田 努 (神戸大学大学院工学研究科,科学技術振興機構さきがけ), 塚本 昌彦 (神戸大学大学院工学研究科) |
Page | pp. 1888 - 1896 |
Keyword | ウェアラブルコンピューティング, 秘匿インタフェース, 腹囲 |
Abstract | コンピュータの小型化により,様々な場所でのコンピュータの操作が可能となった.一般に,コンピュータの操作には手を用いるため,ユーザがコンピュータを操作していることは周囲から見て明らかである.しかし,人と対面している時や会議中など,コンピュータの操作が望ましくない状況でユーザがコンピュータを操作したいという要求が存在する.また,このような場面でのコンピュータの操作は周囲に悪い印象を与えたり,コミュニケーションを阻害したりすることが多い.そこで本研究では,周囲に悟られずにコンピュータを操作できるインタフェースを「秘匿インタフェース」と定義し,その一例として,腹囲の変化を入力に用いるインタフェースを提案する.腹部の動作は周囲から悟られにくく,またユーザは他の動作とは独立して腹部を動かせる.本稿では,ユーザの腹部動作速度および腹囲の大きさを入力に利用するデバイスのプロトタイプと入力の判定機構を実装し,デバイスの使用が想定されるユーザの状況下における入力分解能の評価を行った.評価実験の結果から,入力粒度の増加に伴う入力精度の傾向について考察する. |
題名 | タッチ指示によるお供ロボットナビゲーション |
著者 | *小野澤 清人, 芝 星帆, 吉永 努, 入江 英嗣 (電気通信大学 大学院情報システム学研究科) |
Page | pp. 1897 - 1904 |
Keyword | AR.Drone, スマートフォン, GPS, Map, 飛行 |
Abstract | 家庭用ロボットは,自動掃除ロボットのように人間に役立つ機能を搭載し,浸透を始めている.ユーザのパートナーとなり手助けを行なえるお供ロボットを,ユーザの簡単なアクションにより任意の場所に移動させることができれば,ユーザの視野の拡大や,おつかいをさせることや,人間が地図を見なくても目的地までロボットが先導するようなシステムへと応用できる.我々は,スマートフォン上の地図をタップするという簡単なUIで,ネットワークサービス連携により移動先設定及び経路設計情報を得て,ロボットが自身のGPSセンサとコンパス情報を元に自律して目的地に向かうシステムを提案・開発した.開発したシステムにおいて,ロボットが目的地に向かうための飛行実験を数種類行うことで,GPSセンサとコンパス情報を元にロボットの自律制御を行えることを示した.また験者に開発したアプリケーションを利用,や使いやすさや操作性のアンケート回答を求めることで我々が提案するUIの簡易さを評価した.結果,被験者全員が本アプリケーションの操作が簡単であると答えた. |
題名 | リアルタイム性を考慮したオンラインからオフラインへのコミュニケーション支援システム |
著者 | *松川 大仁, 坂本 直弥 (同志社大学大学院理工学研究科), 島田 秀輝 (同志社大学研究開発推進機構), 佐藤 健哉 (同志社大学大学院理工学研究科) |
Page | pp. 1905 - 1912 |
Keyword | 位置情報サービス, コミュニケーション支援, 拡張現実感技術 |
Abstract | SNS などのオンライン上でのコミュニケーションサービスの普及により,オンライン上でのコミュ ニティ形成が活発化している.さらに,SNS に位置情報を連動させた位置情報サービスでは,SNS よりも 現実世界に結びつきが強いコミュニティを形成することができ,オフラインのコミュニティへ発展する可 能性を持つ.しかし既存の位置情報サービスでは,オンライン上の友人の現在の位置と人物の特定が困難 であることから,オンライン上のコミュニティをオフラインのコミュニティに発展させることが困難であ る.そこで本稿では,オンライン上の友人の現在,過去,未来の情報を,リアルタイムに同期し,拡張現実 感技術を用いて現実世界の畳重して提示することで,オフラインでのコミュニケーションのきっかけを創 り出し,オフラインのコミュニティへの発展を支援するシステムを提案し,プロトタイプの実装を行った. また提案システムとオフラインのコミュニティへの発展に関するアンケート調査を行い,アンケート結果 とプロトタイプの動作結果から,提案システムは,オンラインのコミュニティからオフラインのコミュニ ティへの発展に有効性が期待できることを確認した. |