題名 | 相対位置関係を利用したモバイルデバイスによる家電機器操作システム |
著者 | *河合 航平, 雨森 将司 (同志社大学理工学研究科), 島田 秀輝 (同志社大学研究開発推進機構), 佐藤 健哉 (同志社大学理工学研究科) |
Page | pp. 1671 - 1678 |
Keyword | ネットワーク家電機器, ホームネットワーク, モバイルデバイス |
Abstract | 近年,ネットワークに接続が可能な家電機器が普及しており,様々な家電機器をネットワーク経由で制御できるホームネットワークが注目されている.これらの技術を用いることで,多数の家電機器をネットワークを通じて操作することが可能になり,スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスからの家電機器操作が注目されている.しかし,モバイルデバイスで操作対象を一元化した場合,家庭内のすべての家電機器の一覧がテキストベースで表示されるため,ユーザにとっては操作対象を選択する際に,制御対象としていない家電機器まで表示されることとなり,ユーザに負担がかかる.さらに,近年の家電機器の性能の向上や種類の増加に伴い,モバイルデバイス上で表示される数が増え続けることがわかる.そこで,本研究では,モバイルデバイスを用いた家電機器操作において,モバイルデバイスのセンサ情報を利用することで,ユーザにとって直感的で負担の少ない状態で,家電機器操作をすることを可能にしたシステムの設計と実装を行った.また,実装したシステムの処理時間を計測し,性能評価を行うことでシステムの性能として問題がないことを示し,さらに.他の関連研究との比較を行うことで,システムの有効性を示した. |
題名 | 光源色の時間変調検出に基づいた照明の影響度推定 |
著者 | *高井 大輔, 栗山 繁 (豊橋技術科学大学) |
Page | pp. 1679 - 1683 |
Keyword | 可視光通信, ユビキタスシステム, Walsh符号, カラーLED照明, スマートホームエレクトロニクス |
Abstract | 本研究では,環境に合わせて自動的に調光する照明システム等に利用できるカラーLED光源の,任意地点における影響度を推定する手法を提案する.本報告では,Walsh符号に基づいてデコードされたパターンをデジタル制御方式のLED光源の色変調パターンに変換し,その光源で照らされた床面や机上面をスマートフォンのカメラで撮影した動画像から,撮影点における各光源の影響度を推定する手法を提案する.さらに,市販のカラーLED照明を複数台用いた実環境での推定性能の検証実験の結果について報告する. |
題名 | 照度センサ搭載型LED照明を用いた自律分散型調光制御 |
著者 | *神 龍太 (豊橋技術科学大学), 小林 祥朋 (PFU), 栗山 繁 (豊橋技術科学大学) |
Page | pp. 1684 - 1689 |
Keyword | ユビキタスシステム, LED照明システム, 自律分散協調制御, 自動調光制御, スマートホームエレクトロニクス |
Abstract | LED照明とデジタル制御機構の搭載により,複数光源を最適に同時調光する手法が提案されているが,これらは照度計付きコントローラ等の特殊なデバイスを用いる必要がある.本研究では,特殊なデバイスを必要とせず,照度センサが搭載された複数のLED光源のみで自動的かつ最適に同時調光する手法を提案する.本手法では,各光源に対して粒子群最適化アルゴリズムを基にした自律分散型の調光制御を導入し,数値シミュレーションによりその優位性を示す.さらに,実環境での動作実験による調光制御の精度を示し,本手法の有効性を検証する. |
題名 | 色成分の時間変調に基づく不可視QRコード |
著者 | *小室 重行, 神納 貴生, 栗山 繁 (豊橋技術科学大学) |
Page | pp. 1690 - 1694 |
Keyword | 情報埋め込み, 経時加法混色, デジタルサイネージ, ビジュアルタグ |
Abstract | 広告物に印刷されたQR コードに代表される2次元バーコードをカメラ付き携帯電話で撮影し,関連コンテンツへのURL 情報を即座に読み取るビジュアルタグ技術が普及している.動画を利用可能なデジタルサイネージなどの広告表示媒体にこの技術を適用する場合,埋め込みコードのデザイン性も重要となる.本研究ではQR コードを埋め込む領域の色成分を高速に変調することで,人間の視覚に生じる経時加法混色を活かした埋め込みコードの不可視化を実現する.埋め込んだ不可視QR コードは動画のフレーム間差分を用いることで検出し,復号する.本稿では,液晶ディスプレイに表示されたこの不可視QR コードをスマートフォンなどの携帯端末のカメラで動画撮影して情報を読み取り,その精度を実験的に検証した結果を報告する. |