(セッション表へ)

マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2013)シンポジウム

セッション 7A  統一テーマセッション-センサシステム
日時: 2013年7月12日(金) 8:55 - 10:15
部屋: ハルニレ・アカシア
座長: 松本 直人 (さくらインターネット研究所)

7A-1 (時間: 8:55 - 9:35)
題名(招待講演) パーソナル3次元加工機によるサーバ省エネルギー化を指向したセンサの開発と課題
著者*石島 悌 (地方独立行政法人 大阪府立産業技術総合研究所)
Pagepp. 1590 - 1597
Keyword3次元加工機, パーソナルファブリケーション, センサ, 省エネルギー, ラピッドプロトタイピング
Abstractパーソナル市場に向けた3次元加工機に注目が集まっている.これらの加工機の代表的なものには,樹脂などを積層させて立体造形を行う3Dプリンタと,材料を削りだして造形を行う3D切削加工機がある.いずれの加工機もデザインを手に取れる形にする「デジタルなものづくり」の道具として期待されている.後者の3D切削加工機は,3D CADで用意した立体形状を造形する以外に,プリント基板CADと連携することにより,電子回路基板の作成への応用が広まりつつある.本稿では,著者が取り組んできた,サーバなどのIT機器の省エネルギー化への3次元加工機の応用事例を紹介する.電力や温度のセンシングと可視化は省エネルギー化に欠かせない要素技術である.3D切削加工機と3D CAD,プリント基板CADを組み合わせることにより,必要となるセンサを準備することが容易になる.「魔法の箱」とも称される3次元加工機により何ができ,何ができないのかを検証する.

7A-2 (時間: 9:35 - 9:55)
題名情報技術を用いた睡眠状態改善のための照明制御システムの試作と一考案
著者*安永 有紀子, 山内 正人 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科), 相澤 里香 (福島学院大学福祉学部福祉心理学科), 砂原 秀樹 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)
Pagepp. 1598 - 1604
Keyword睡眠環境, センサ, 制御, 環境改善

7A-3 (時間: 9:55 - 10:15)
題名コンテキストアウェアな情報表示端末における近距離無線を用いた視聴者情報の検出
著者*田中 碧海 (広島市立大学大学院情報科学研究科), 井上 博之 (広島市立大学大学院情報科学研究科/情報通信研究機構)
Pagepp. 1605 - 1612
Keywordデジタルサイネージ, コンテキストアウェア, 視聴者検出, Bluetooth
Abstractデジタルサイネージ(以下,DS)等の情報表示端末は,周辺の視聴者の情報を用いてコンテンツを選択することにより,優れた広告効果が期待できる.視聴者の検出にはカメラや超音波センサ等を用いた方法が研究されているが,適用場所,照明条件等について課題がある.一方,Bluetooth(以下,BT)は携帯端末等に搭載される近距離向けの無線通信規格であり,これにより個人を認識および識別できる可能性がある. 本稿では,まずBTの視聴者検出における可能性を調査するために事前検証を行った.Bluetooth Device Address(以下,BDA),受信信号強度(以下,RSSI)値,検出時刻の情報を,情報表示端末と携帯端末の距離を変化させながら測定した結果,BDAと検出時刻から情報表示端末周辺の視聴者の人数や滞留時間が推定できた.RSSI値と距離の関係は近似式で表され,視聴者とDS端末との距離が推定できることがわかった. 次に,BTを用いたDSシステムの設計と実装を行った.DS端末周辺のBT測定データを解析サーバに送り,視聴者の人数,滞留時間,距離を解析することで視聴者情報を考慮したコンテンツを表示する.また,事前登録した視聴者の嗜好の割合に応じたコンテンツがリアルタイムに表示されることを確認した.