題名 | 非食事者を含む遠隔共食を可能にするインタフェースエージェントの開発 |
著者 | 塩原 拓人, 大塚 雄一郎, *井上 智雄 (筑波大学) |
Page | pp. 1525 - 1532 |
Keyword | 遠隔コミュニケーション, 遠隔共食, エージェントコミュニケーション, 非対称コミュニケーション, コンテンツメディア |
Abstract | 近年一人で食事することを余儀なくされる「孤食」が問題となっている. 孤食解消のための従来研究では, 参加者 全員が食事をすることが想定されてきた. これに対して本研究では, これまでに考慮されていない, 遠隔地間の一方 だけが食事をする状況があることに着目した. そして, 非食事者の代わりに食事行動をとるインタフェースエージェ ントによる疑似的な共食を実現した. Surrogate Diner と呼ぶこのインタフェースエージェントの食事行動は, 実際の共 食場面の映像分析に基づいている. 評価実験では, Surrogate Diner を用いる共食条件, 食事行動のないインタフェース エージェントを用いる会話エージェント条件, 相手の実映像を用いる会話映像条件の 3 条件を比較し, 質問紙とイン タビューから, 孤食解消について Surrogate Diner の有効性が確認された. |
題名 | 没入型コンテンツの放送型配信における再生時間を考慮したスケジューリング手法 |
著者 | *後藤 佑介 (岡山大学大学院自然科学研究科), 義久 智樹 (大阪大学サイバーメディアセンター), 谷口 秀夫 (岡山大学大学院自然科学研究科), 金澤 正憲 (京都情報大学院大学) |
Page | pp. 1533 - 1539 |
Keyword | 放送型配信, 没入型コンテンツ, 待ち時間, スケジューリング |
Abstract | 近年,3D 放送に代表されるコンテンツの高臨場化にともない,視界全体に表示された映像空間に没入してコンテンツを楽しむ没入型コンテンツの放送型配信に対する注目が高まっている.没入型コンテンツの放送型配信では,視聴者は立体的な映像コンテンツを視聴できるが,データサイズが非常に大きくなるため,クライアントがデータを再生する間に発生する待ち時間は非常に長くなり,問題である.そこで,本論文では,没入型コンテンツの放送型配信において,コンテンツの再生時間を考慮して待ち時間を短縮するスケジューリング手法を提案する.提案手法では,没入型コンテンツを連続的に変化するデータと変化しないデータに分けた上で,再生前の待ち時間とコンテンツ間の待ち時間に上限をそれぞれ設定することで,効率的な放送スケジューリングを実現する. |
題名 | 家族間の直接的交流を支援する時制情報共有システム"CYLIFE WINDOW"の構築 |
著者 | *村瀬 結衣 (慶應義塾大学メディアデザイン研究科), 遠峰 隆史 (慶應義塾大学メディアデザイン研究所), 杉浦 一徳 (慶應義塾大学メディアデザイン研究科) |
Page | pp. 1540 - 1547 |
Keyword | ユニバーサルデザイン, ヒューマンインタラクション, コミュニケーションデザイン, WEBサービス, ソーシャルネットワークサービス |
Abstract | 族間ソーシャル・ネットワーキング・サービス``CYLIFE WINDOW''を構築し,直接的な交流の増加を生み出す情報共有環境を実現する.「直接的な交流」とは,テキストメッセージの記入・送信,遠隔地間による対話,実際の対面などの利用者が自発的に行う即時的な交流とする. 本研究の主対象を遠隔地に居住する孫ー子ー親の様な2親等の家族間とする.高齢者の孤独死への不安増加や,人との交流に求める生きがいから表れる,人と人のつながりの希薄化を問題とし, インターネットを利用した情報共有による家族間での交流機会の増加を目指す. 情報に内在する時制の概念に着目し,過去・現在・未来のそれぞれの要素を持つ,写真情報,利用者の即時的な状態情報,定期予定情報を統一的に表示するシステムを構築することで,直接的な交流の増加が行える情報共有を実現する. |
題名 | 複数のソーシャルメディアサービスの統合コミュニケーション支援の提案 |
著者 | *高橋 光輝 (デジタルハリウッド大学大学院), 菅野 政孝 (日本大学大学院) |
Page | pp. 1548 - 1552 |
Keyword | ソーシャルメディア, ブログ・SNS, コミュニケーション支援, 情報共有 |
Abstract | 現在インターネットの世界では「SNS」や「ブログ」,「Twitter」,「LINE」といった数多くのソーシャルメディアによるコミュニケーションが行われている.これらのサービスでは,ある発言に対してそれぞれのソーシャルメディア上で他のユーザーが応答するといったコミュニケーション方法がとられている.しかし,メディアやサービスを跨ってコミュニケーションを行うことは難しい.例えば,あるサービス内で行われた発言は他のサービスを利用している人からは見えにくく,またその発言に対して他のサービスからコメントをしたとしてもタイムラインの表示では情報が時間軸で追加されていくため気づかれにくい.つまり様々なソーシャルメディアでの発言を一度に目を通すことは難しい. 本論文では,異なったソーシャルメディア間のコミュニケーションとして最も求められる利用目的や方法を明らかにし,既存の提案手法の特徴をこれらの観点から比較評価する.その上で,各種ソーシャルメディアサービスを統合的に利用できる枠組みや実現すべき機能を提案する. |
題名 | 研究会情報を用いた人間関係の抽出 |
著者 | *神崎 浩貴, 蒔田 圭佑 (神奈川工科大学大学院 工学研究科), 佐藤 充, 大塚 真吾 (神奈川工科大学 情報工学科) |
Page | pp. 1553 - 1557 |
Keyword | ソーシャルフィルタリング, 情報抽出, Web, 人間関係抽出 |
Abstract | 自分の分野外のことについて知りたい場合,その分野の有名人を探すことができれば,その人の論文を見ることで,効率的に知識を集めることができる.また,行政や企業において,今後の指針や経営方針などについて,ある特定の分野の人物と情報交換をしたいと考えたとき,その分野のキーパーソンを容易に見つけられれば便利である.そこで,本稿では研究会や会議などの開催プログラムを用いることで,ある特定の分野における人間関係の可視化を行い,そこから,キーパーソンの特定や人間関係を俯瞰的に見ることができるツールを構築した. |