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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2013)シンポジウム

セッション 6C  コンシューマデバイスと応用
日時: 2013年7月11日(木) 14:30 - 16:10
部屋: 白樺
座長: 廣森 聡仁 (大阪大学)

6C-1 (時間: 14:30 - 14:50)
題名節電の取り組みを可視化するAndroidアプリの実装と評価
著者*大久保 成晃 (東海大学大学院情報通信学研究科), 菊池 浩明 (明治大学総合数理学部), 石井 啓之 (東海大学情報通信学部通信ネットワーク工学科)
Pagepp. 1436 - 1440
Keyword節電, 状態推定, センサ, Android, 可視化
Abstract本稿では,公共施設での節電の取り組みの結果を,個人として確認ができない課題を研究する. ひとりでエレベータの利用を控えて階段を進んで使ったとしても,個人での取り組みが形に残らず, 節電に貢献している実感が薄い. 家庭では,節電の取り組みは最終的に電気代の請求書という形で本人に返り, どれだけ節電しているか実感がわくのに対して,階段の利用は証拠が残らない. そこで,本研究では公共の場における節電のみえる化を行い, 個人がどの程度の貢献ができたのかを可視化する. 日常の動作から個人の状態を推定し,節電力量を可視化することで, 家庭と同様に利益が発生する仕組みを考える. 階段やエレベータという状態を,Android 端末に掲載されるセンサを用いて, 利用者の状態を自動推定するAndroid アプリケーションを開発する. 本システムには次の特徴がある,(1)ユーザの四状態(歩行,階段,エレベータ,停止)を自動判定する, (2)ユーザが階段を使って節電した量を電力に換算して表示する.

6C-2 (時間: 14:50 - 15:10)
題名簡易脳波計による学習時の思考と記憶の比較分析
著者*平井 章康 (湘南工科大学 大学院 工学研究科 博士前期課程 電気情報工学専攻), 吉田 幸二 (湘南工科大学 工学部 情報工学科), 宮地 功 (岡山理科大学 総合情報学部 情報科学科)
Pagepp. 1441 - 1446
Keyword遠隔教育, 脳波, 簡易脳波計, 学習状態, フィードバック
Abstract近年,登場してきた簡易脳波計は携帯可能な大きさであり,装着が簡単で,装着者の行動を制限しない.このため,日常的な使用が可能で,比較的安価で入手し易い利点がある.そこでこの簡易脳波計を用いて脳波情報を取り入れた遠隔教育における指導支援にフィードバックできるシステムの構築を検討している.本論文では簡易脳波計の特性や脳波状況について論じ,脳波計測において学生の学習行為中の思考や記憶に関して脳波データの相関関係を実験により比較分析した.その結果,β/α値はストレスや思考する集中度合いを測る指標として,Low_γは記憶作業に反応を示す事が判明し,記憶の度合いを測る指標として有効であると結果が出た.

6C-3 (時間: 15:10 - 15:30)
題名PrinterSurf:プリンタ共有システムにおけるクラウド化の検討
著者*吉田 忍, 西岡 大, 齊藤 義仰, 村山 優子 (岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科)
Pagepp. 1447 - 1451
Keywordプリンタ共有, PrinterSurf, クライアントサーバ, クラウド
Abstract我々はこれまで,モバイル環境下であってもプリンタを容易に利用できるユビキタス印刷サービスPrinterSurfの実装を行ってきた.先行研究[1]では,ドライバの有無にかかわらずネットワーク経由で小型端末からの印刷を実現した.しかし,P2P を用いて実装しているシステムの運用実験において,P2P を使用することに対して情報漏洩の不安やデータの送信経路の不透明性等から使用をためらうケースが存在した.また,JAVA で実装を行ったため,利用するためにはJAVA VM がインストールされている必要があり,新規にインストールが必要となる場合があった.この問題を解決するため,システムをクライアントサーバ型で再構築し,Webブラウザからの利用とした.しかし,サーバに負荷が集中してしまうという問題があった.本稿では,Webサーバやデータベースの処理を分散し,負荷を軽減するために,サーバのクラウド化を検討する.

6C-4 (時間: 15:30 - 15:50)
題名複数ワークプレース間におけるマルチエージェント組織化手法
著者*打矢 隆弘 (名古屋工業大学 大学院工学研究科 情報工学専攻), 高橋 秀幸, Wenpeng Wei (東北大学 電気通信研究所), 内匠 逸 (名古屋工業大学 大学院工学研究科 情報工学専攻), 木下 哲男 (東北大学 電気通信研究所)
Pagepp. 1452 - 1456
Keywordマルチエージェント, 組織化, リポジトリ型フレームワーク, 協調エージェント
Abstractリポジトリ型フレームワーク DASHでは,ネットワーク上に配置されているリポジトリを活用し,利用者要求に応じてリポジトリ内でエージェントの組織構成を実施し,形成された組織をワークプレースに実体化することで要求駆動の動的なシステム構成を実現している.しかし,分散環境上のワークプレースで生成された個々のエージェントに対して組織構成を行う手法が確立されていない.そこで本研究では,複数ワークプレース間におけるエージェント組織化手法を提案し,エージェントシステムの柔軟な運用を実現する.