題名 | (招待講演) 離れた家族をつなぐ映像コミュニケーションの普及に向けて −電話チャンネルを用いた5年間の記録から− |
著者 | *山口 真澄 (日本電信電話株式会社 NTT物性科学基礎研究所), 橋本 俊和 (NTTフォトニクス研究所), 内山 健太郎 (NTT未来ねっと研究所), 谷口 展郎 (NTTソフトウェア株式会社), 清水 健太郎 (NTTサービスエボリューション研究所), 森田 哲之 (NTTセキュアプラットフォーム研究所) |
Page | pp. 1370 - 1375 |
Keyword | 映像コミュニケーション, テレビ電話 |
Abstract | 家庭における映像コミュニケーションの在り方を探るために行った,居間のテレビを用いたテレビ電話である電話チャンネルの利用トライアルについて,著者宅(神奈川県)と両親宅(滋賀県)との間で繋いだ5 年間の記録を中心に実際の使用事例を紹介する.トライアルを通じて,家庭でのテレビ電話は継続して使われうることに加え,長期間利用によるメリットや効果も分かってきた.本講演では、トライアルから明らかになったテレビ電話の有用性や楽しさをお伝えし,家庭での映像コミュニケーションの一形態としての電話チャンネルを検証するとともに,離れた家族をつなぐ映像コミュニケーションが開く今後の可能性についても議論したい. |
題名 | 検索機能との連携による複数タグ同時付与方式の提案 |
著者 | *相川 勇気 (神奈川工科大学大学院工学研究科博士前期課程情報工学専攻速水研究室), 鈴木 浩 (神奈川工科大学大学院工学研究科博士後期課程情報工学専攻速水研究室), 服部 哲 (神奈川工科大学情報学部情報メディア学科速水研究室), 速水 治夫 (神奈川工科大学大学院工学研究科博士前期課程情報工学専攻速水研究室) |
Page | pp. 1376 - 1379 |
Keyword | ファイル管理, タグ付け, タグの組み合わせ, ユーザーエクスペリエンス, ユーザーインターフェース |
Abstract | ファイルの管理方法として,ディレクトリ構造によりファイルを管理する方法がある.ディレクトリ構造では,ディレクトリと呼ばれるファイルの保存場所を階層構造で管理を行う.ディレクトリには親子関係が存在し,ファイルを探す場合,辿るキーワード(ディレクトリ)に順番がある.そのため,ユーザが思い浮かんだキーワードから辿ることが出来ない.思い浮かんだキーワードから辿ることができる管理方法として,タグというキーワードをファイルに付けて管理する方法がある.タグには親子関係が存在しない為,思い浮かんだキーワードから辿ることができる.しかし,タグでの管理方法には三つの問題点がある.一つ目の問題点は,一つ目の問題点は,新しく追加するファイルに複数のタグを付けるとき,多くの手間が掛かること.二つ目の問題点は,タグを付ける時に,これからファイルにつけようと思っているタグと同じタグを持つファイルが既にどの程度存在するかユーザが把握できないことである.三つ目の問題点は,タグのつけ忘れである.本研究では,タグによる検索機能とドラッグアンドドロップによるタグ付け機能を連携させ,三つの問題点を解決するシステムを提案する. |
題名 | 不愉快な通知を利用した入力促進システムの提案 |
著者 | *三島 朋之, 高橋 健一, 川村 尚生, 菅原 一孔 (鳥取大学大学院 工学研究科 情報エレクトロニクス専攻) |
Page | pp. 1380 - 1386 |
Keyword | ソフトウェア, ユーザインタフェース, 通知, アプリケーション |
Abstract | 会議の日程調整のような,期日までに入力が必要なシステムにおいて,ユーザが入力しないため調整が失敗するといったことが発生する.この原因としては,ユーザが入力が必要なことに気づかないことや気づいたとしても面倒で入力をしない,また,忘れてしまうといったことが考えられる.そこで,入力をしないユーザを段階的に不愉快にすることで,入力を促進するシステムを提案する.本提案システムにおいて,入力期日が迫まれば迫るほど入力をしないユーザが不愉快となるように動作する.入力を行わないとシステムにより不愉快な動作が実施されるため,ユーザは不愉快になることを防ぐために入力を行う.また,不愉快の段階的な実地により,期日までに入力を行うユーザに対しては不愉快が生じない.その結果,入力を行わない怠惰なユーザにだけに不愉快を生じさせ,期日までの入力を促進することができる. |
題名 | タスクの公開提示によるToDoリスト利用促進システム「ぷくりす」の開発 |
著者 | *谷岡 遼太, 吉野 孝 (和歌山大学システム工学部) |
Page | pp. 1387 - 1394 |
Keyword | グループウェア, タスク管理, モチベーション維持 |
Abstract | 近年,個人の自己管理力や生産向上性が求められる中で,一般向けのタスク管理ツールはより日常的に感じられるものとなった.タスク比の大きい社会人となることに備えた効率的な時間管理術は,大学生の頃から養育されることが望ましい.また,大学生における生活課題の達成には,その日のうちに実行すべき行動を明確にするリストを用いた実践が好ましい.しかし,学生がタスク管理を自発的に実践する機会は少ない.その要因のひとつに,タスク管理の堅苦しい印象が,時間管理術を身に付け始める障壁になっていることが挙げられる.そこで我々は,タスクの公開掲示を行う個人向けのTo-Do リスト利用促進システム「ぷくりす」の開発を行った.またTo-Do リスト管理アプリケーションであるぷくりすの独自機能とタスクの公開掲示が,ユーザにどのような影響を及ぼすか,公開掲示システムの利用の有無で比較した評価実験を行った.その結果,ぷくりすのポイント機能やタグ機能が,公開掲示を伴うことで,ユーザに対しタスクの達成意欲を向上させたが,有意性は見られなかった. |