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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2013)シンポジウム

セッション 5F  コンシューマ・インタフェース
日時: 2013年7月11日(木) 10:40 - 12:20
部屋: 竹・梅
座長: 峰野 博史 (静岡大学)

5F-1 (時間: 10:40 - 11:00)
題名ペルチェ素子を用いたゲーム向け温度知覚インターフェース
著者*木村 鷹, 伊藤 淳子, 宗森 純 (和歌山大学システム工学部)
Pagepp. 1248 - 1254
Keywordペルチェ素子, 温度知覚, ゲーム, インタフェース, センサー
Abstract人とPCとのインタラクティブに重要な役割を果たすものの一つに臨場感があり,臨場感を高めるために触覚情報を伝えることが考えられる.本研究では触覚の特に温度感覚に注目し,温度刺激を用いた温度知覚インターフェース「ペルチェ素子システム」を提案することにより臨場感の向上を図ることを目指した.評価実験としてアクションゲームの「アイテムゲット」という状況に対してさまざまな刺激を提示し,比較評価を行った.結果として温度刺激によるゲームの臨場感の向上に期待できることがわかった.また温度刺激の評価の平均値は高い値であったがばらつきが大きいことがわかった.

5F-2 (時間: 11:00 - 11:20)
題名ユーザ情報を考慮した次世代メニュー提示・注文システム
著者*藤田 琢磨 (同志社大学大学院理工学研究科), 島田 秀輝 (同志社大学研究開発推進機構), 佐藤 健哉 (同志社大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 1255 - 1261
Keywordコンシューマシステム, RFID, WEBサービス
Abstract飲食店などのセルフオーダーシステムの普及の一方で,コストが多くかかることにより導入してい ない店舗も多い.また,メニューの情報量の不足から,客の飲食店でのアレルギー事故は無くなっていない.既存のセルフオーダーシステムや紙媒体のメニューは客のユーザ情報が考慮されていないため,全ての客に対して同じメニューを提示している.そこで,本稿では客の所有している情報端末を用いて,客のユーザ情報を用いてパーソナライズしたメニューを提示し,その提示されたメニューを用いて注文をすることが可能であるシステムを提案し,実装を行った.また,実装したシステムをもとにアンケート調査を行い,提案システムの評価をした.その結果,提案システムにおいてメニュー情報に対する付加情報の重畳表示の有用性を示した. また,機能追加により,アレルギー非保持者に対しても有用であることを示した.

5F-3 (時間: 11:20 - 11:40)
題名IP電話とタブレットをクライアントとして利用するプレゼンス表示システムの試作
著者*櫻田 武嗣, 萩原 洋一 (東京農工大学 総合情報メディアセンター)
Pagepp. 1262 - 1266
Keywordプレゼンス表示システム, ユーザインタフェース, タブレットデバイス活用, IP電話活用
Abstract本論文では,これまで我々が構築してきたIP電話を利用したプレゼンスシステムを改良し,タブレット等のタッチパネルデバイスをクライアントとすることで,機種を選ばないプレゼンスシステムの試作について述べる.我々はこれまで離れた場所に居る人物が席にいるかどうかを一覧で確認するシステムとしてクライアントにPCを利用しないプレゼンスシステムをこれまでにいくつか構築し,利用してきた.我々が以前構築したシステムはプレゼンスの変更にPCを利用せず机上のIP電話上のタッチパネル画面でプレゼンスシステムを動作させるもので,IP電話の状況も合わせて表示可能であり頻繁に活用されるようになった.プレゼンスの一覧はPCの他,iPad等のタブレットデバイスで表示する運用を既に行っているが,我々はさらにシステムの改良を行い,IP電話以外のデバイスもプレゼンスシステムのクライアントとして利用することが可能なシステムの試作を行った.各々がプレゼンスを変更するためのクライアントにはHTML5とAjaxが動作するタブレット等のタッチパネルデバイスを利用することで汎用性を高め,機種に依存しない形とした.今後は現在IP電話だけで運用しているプレゼンスシステムを本システムへ切り替えた運用を行っていく予定である.

5F-4 (時間: 11:40 - 12:00)
題名デスクトップ上の画面変化に基づく取り消し操作の可視化手法
著者*坂本 有沙, 片山 拓也 (神戸大学大学院工学研究科), 寺田 努 (神戸大学大学院工学研究科/科学技術振興機構さきがけ), 塚本 昌彦 (神戸大学大学院工学研究科)
Pagepp. 1267 - 1277
Keyword取り消し操作, 可視化
AbstractGUIにおいてユーザの直前の作業内容を取り消す操作は,あらゆるアプリケーションに導入されており,広く普及している.しかし,従来の取り消し操作は,瞬時に操作が実行されるため取り消された部分を見逃したり,作業を一時的に中断した場合や複数の作業を並行して行っている場合に,ユーザが取り消された内容を把握できない状況が生じる.これまでにも取り消し操作を支援する研究が行われているが,それらはいずれもアプリケーションに依存し,汎用的なものは存在しない.そこで本研究では,アプリケーションに依存しない取り消し操作の可視化手法を提案する.提案手法では,取り消し操作に伴う視覚的変化に着目し,デスクトップ上の画面変化から取り消し操作の対象を特定する.本稿では,取り消し範囲と取り消し内容,ディスプレイの表示領域外での取り消し操作の明確化のために強調表示機能と取り消し内容提示機能,取り消し通知機能の実装と評価,考察を行う.また,アプリケーションが保持している過去の UI 操作履歴を用いた,アプリケーションに依存しない Redo 機能の実装を行う.

5F-5 (時間: 12:00 - 12:20)
題名アプリケーションを実世界にマッピングする動的デスクトップ
著者*坂本 拓也, 伊藤 栄信, 二村 和明 ((株)富士通研究所)
Pagepp. 1278 - 1285
Keywordモバイルコンピューティング, ユビキタス, プッシュ配信, Augmented Reality, HTML5
Abstractスマートフォンなどのモバイル機器により,必要に合わせていつでもどこでも情報やサービスにアクセスできるようになった.一方で,アプリケーションやサービスを使用者自身でインストールしたり,キーワードを入力して検索したりするなどの手順を踏む必要がある.そのため,居場所など使用者のコンテキストをもとにアプリケーションを提供する技術が実現されている.しかし,把握可能なコンテキストは限られているため,提供するアプリケーションを完全に絞り込むのは難しい.そこで,カメラ入力した実世界映像にアプリケーションを重畳表示することで,アプリケーションへのアクセスを容易にするデスクトップシステムを開発した.本システムでは,その時々に得られる実世界の情報とアプリケーションの関連性を算出して対応付けることで,アクセスしたいアプリケーションを見つけやすくなると同時に,提示するアプリケーションを動的に変更することを実現する.本論文では,本システムのアーキテクチャーを示すとともに,実装および評価結果について報告する.