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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2013)シンポジウム

セッション 2D  コンテンツ制作
日時: 2013年7月10日(水) 14:50 - 16:50
部屋: 紅葉・大扇
座長: 高橋 光輝 (デジタルハリウッド大学)

2D-1 (時間: 14:50 - 15:10)
題名2ch映像の同期編集機能を特徴とするデジタルコンテンツ制作ツールとその評価
著者*峯 慎吾, 阿倍 博信, 川浦 健央 (三菱電機 情報技術総合研究所 映像情報処理技術部), 中島 宏一, 奥村 誠司 (三菱電機 情報技術総合研究所 監視メディアシステム技術部), 國澤 理人 (三菱電機 情報システム技術センター 業務改革推進部)
Pagepp. 346 - 352
Keyword技能継承, オーサリングツール, デジタルコンテンツ, マルチメディアシステム, アノテーション
Abstract団塊世代の大量退職による労働者不足への対策や,国内生産拠点の海外移転による現地技術者への教育の必要性増加などを背景に,製造現場では,熟練技術者の保有する技術やノウハウを,他の技術者に伝える技能継承が重要な課題となっている.従来,技能継承のための教育はドキュメント教材によって行われていたが,技能が伝わりづらいという問題があった.その解決策の1つとして,映像・音声・テキストなどを含むデジタルコンテンツを活用する技能教育がある.しかし,ビデオ教材などの単純なデジタルコンテンツでは,製造現場における熟練技術者の複雑な技能を表現できない.そこで,我々は,2ch映像の同期編集機能を特徴とするデジタルコンテンツ制作ツールを開発している.本開発では,制作作業の簡易化と多彩なメディア活用を設計指針とし,マウス中心の簡単操作で2ch映像を同期編集する機能などを開発した.本ツールを,社内の製造現場10拠点で利用してもらい,製造現場の技能教育に有効であることを確認した.本ツールは,技能継承用途だけでなく,海外での教育や,新人研修,日々の作業マニュアルなどの用途で,広く利用されている.

2D-2 (時間: 15:10 - 15:30)
題名映像に同期させた香りデザインツールの構築
著者*鈴木 理沙, 深澤 彩, 岡田 謙一 (慶應義塾大学)
Pagepp. 353 - 360
Keyword香り, 嗅覚ディスプレイ, マルチメディアシステム, 字幕
Abstract近年,情報通信分野において人間の五感を用いる取り組みが注目されている.五感の中でも嗅覚を通して得られた情報は人間の情動や記憶へ直接作用するため,視覚や聴覚情報とともに嗅覚情報を提示する香り付き映像の研究が行われている.実際に映画館などで香り付き映像を視聴することも可能になりつつあり,映像の再生と香りの発生を同時に実現させる方法は多く提案されている.しかし映像に対してどのような香りを発生させるかに関してはあまり着目されていない.香りにより映像の臨場感を高めるためには映像の内容に合致した香りを提示する必要があり,香り付き映像の制作ではシーンに合わせて変化する動的な香りをデザインすることになる.本研究では香り付き映像の制作側に焦点を当て,映像に付加する香りのデザインツールを構築する.映像を見ながら香りをデザインすることができ,設定した香りは映像の視聴時に同期して発生させることが可能となる.これにより香り付き映像が容易に実現でき,香りを用いた新たな演出方法が可能になると期待される.

2D-3 (時間: 15:30 - 15:50)
題名料理レシピサイトのレシピごとに自動的に栄養素を計算するシステムの提案
著者*小河 千了, 鈴木 浩, 服部 哲, 速水 治夫 (神奈川工科大学大学院 工学研究科 情報工学専攻)
Pagepp. 361 - 364
Keywordレシピ, レシピサイト, 栄養素, 自動計算

2D-4 (時間: 15:50 - 16:10)
題名日本語発話時の口形変化量の分析と発話映像自動生成への適用
著者*宮崎 剛 (神奈川工科大学情報学部情報工学科), 中島 豊四郎 (椙山女学園大学文化情報学部文化情報学科)
Pagepp. 365 - 370
Keyword聴覚障害者支援, 動画像処理, コンピュータ・グラフィックス, 学習教材
Abstract著者らは,これまで機械読唇に関する研究を進めてきた.その中で,日本語語句の仮名表記からその語句を発話する際の発話映像を再現する方法を提案した.この方法では,まず,仮名表記から口形順序コードと呼ぶ口形記号の順列を生成する.口形順序コードは,語句発話時に形成される口形の順を表現している.発話映像の生成は,この口形順序コードに対応する口形を表示させながら,CG技術のモーフィングを利用して口形間の口形変化を実現する.ただし,これまでの方法では,口形の変化量を実際の発話映像を参考にしながら実験的に決定していた.そのため,口形の変化に違和感のある映像が生成される場合もあった.そこで本論文では,高いフレームレートで撮影した実際の発話映像から口形の変化量を分析し,その結果に基づいて発話映像を生成する方法を提案する.そして,生成された映像について,被験者による主観評価の結果を示し,提案手法の有効性を評価する.

2D-5 (時間: 16:10 - 16:30)
題名誘目性を考慮したモバイル学習用コンテンツ自動生成システム
著者*中村 亮太 (湘北短期大学情報メディア学科)
Pagepp. 371 - 374
Keyword学習コンテンツ, モバイル