題名 | 可変サンプリングとデータ補完を用いた低消費電力な行動認識システムの設計と実装 |
著者 | *中島 悠貴 (神戸大学大学院工学研究科電気電子工学専攻), 村尾 和哉 (大阪大学大学院情報科学研究科マルチメディア工学専攻), 寺田 努, 塚本 昌彦 (神戸大学大学院工学研究科電気電子工学専攻), 西尾 章治郎 (大阪大学大学院情報科学研究科マルチメディア工学専攻) |
Page | pp. 1693 - 1700 |
Keyword | ウェアラブルコンピューティング, ウェアラブルセンサ, コンテキストウェアネス, 低消費電力, サンプリング制御 |
Abstract | 近年,計算機の小型化・軽量化によりコンピュータを装着するウェアラブルコンピューティングに注目が集まっている.ウェアラブルコンピューティング環境では,複数の装着型センサを用いてユーザの状況を認識し,さまざまなサービスが提供される.ユーザの細かい動作や状態を認識するためには複数のセンサを用いることが一般的であるが,従来のアーキテクチャは消費電力と認識精度の観点から見ると最適であるとはいえない.
そこで,本研究では,装着型加速度センサのサンプリング周波数を制御することで行動認識システムの消費電力を低減する手法を提案する.提案システムではサンプリング周波数の低下によって生じる欠損データを補完し,サンプリング周波数を一定に保つ機構をもつため,認識精度を維持しつつ消費電力を削減する. |
題名 | 行動適応型省エネシステムBeHomeSにおける省エネシナリオと行動分析 |
著者 | *久保田 和人, 今原 修一郎, 熊澤 俊光, 田中 俊明 ((株)東芝 研究開発センター), 安村 明子, 金松 基孝, 橋本 圭介 ((株)東芝 ソフトウェア技術センター) |
Page | pp. 1710 - 1716 |
Keyword | HEMS, 情報家電, 省エネルギー, センサーネットワーク |
Abstract | 我々は家庭内の居住者の生活行動を理解して機器の省エネを行う省エネシステムBeHomeSを開発している。BeHomeSの開発にあたっては、省エネのために理解すべき行動を明確にし、さらに、これらの行動をシステムが理解する技術を開発しなければならない。本稿では、これら二つのトピックについて報告している。行動の明確化では理解すべき行動を一覧表の形にまとめ、行動理解技術の開発ではセンサ情報から生活者の行動を推定するアルゴリズムを開発し精度評価を行っている。推定した行動は、部屋の在室の有無や食事、台所作業、入浴などであり、一連の行動に対して約80%の適合率と再現率が得られている。また、システムが動作した際の省エネ効果をシミュレーションしたところ、約12%の省エネ効果が確認されている。 |