題名 | Webマップを用いた地震情報プロットシステムの構築 |
著者 | 杉田 陽介, *宮崎 剛, 山本 富士男 (神奈川工科大学 情報学部 情報工学科) |
Page | pp. 940 - 944 |
Keyword | Webサービス, Google Maps, RSS, データベース |
Abstract | 本研究では,地震に対する啓発と教育を目的とした地震情報プロットシステムを構築する.アメリカ地質調査所よりRSS配信されている世界の地震情報を取得し,地震データをデータベースへ格納する.そして,格納したデータをもとに地震の発生条件に合った震源地を地図画像上にプロットする.地図画像にはGoogle Mapsを利用し,震源地にマーカを配置する.マーカをクリックして表示される情報ウィンドウには地震情報を表示させる.さらに,Webマップ上に大陸プレートの境界線を表示できるようにする.本システムにより,過去に発生した地震に関して,Webマップ上に震源地や地震情報を容易に表示できるようになる.また,大陸プレートの境界線と震源地を同時に表示することにより,地震発生地点と大陸プレートとの関係がわかりやすくなり,教育目的での利用にも活用できると考える. |
題名 | 地図サービス上の道路を用いたデマンドバスの運行経路と到達時間の評価と考察 |
著者 | *小田 亮太 (神奈川工科大学大学院), 宮崎 剛 (神奈川工科大学), 山本 富士男 (神奈川工科大学大学院) |
Page | pp. 945 - 950 |
Keyword | デマンドバス, Webサービス, 地図情報, マッシュアップ, XML |
Abstract | 近年,デマンドバスシステムの研究が進められ,その運行に関するシミュレーションが行われている.従来の研究では,道路ネットワークを単純な形にモデル化してあったり,実際に運行実験を実施したりしている.そのため,前者は実際の道路状況が反映されないため評価しにくい.また,後者は多くの実験を実施するには費用と時間がかかってしまうため,傾向をつかみづらいなどの問題があった.本論文では,Web上の地図サービスを利用してフルデマンド型デマンドバスの運行シミュレーションを行う.デマンドの発生により,運行経路に変更が生じた際,目的地への到達時間にどれほどの変化が現れるのかを計測する.計測して得られた結果から,1台のバスが受け取るデマンドの数やデマンドの数に応じて必要となるバスの台数などを考察する. |
題名 | 輸送経路変動を考慮した消費者向けカーボンフットプリント表示システム |
著者 | *戸田 暁博, 江原 正規, 井上 亮文, 星 徹 (東京工科大学コンピュータサイエンス学部) |
Page | pp. 951 - 956 |
Keyword | RFID, GS1, CFP, CO2削減, バーコード |
Abstract | 商品にCO2 排出量を表示するカーボンフットプリント制度の導入が検討されてい る.しかし,一般に行われるLCA ベースの算出方法では,輸送経路等によるCO2 排出量の変動に対応することは困難であり,表示される数値は正確性にかけたものと なってしまっている.そこで本研究では,生産・流通・販売において動的に変化する CO2 排出量を消費者に提供するシステムを提案する.提案システムでは,商品がロッ ト単位で管理されるものとした上で,トレーサビリティ等の履歴管理システムを用い てCO2 の算出を行う.これにより,同じ商品でも輸送経路によって変動するCO2 排出量を,レジで発行されるレシートを介して消費者へ情報提供することが可能とな る.本システムにより,商品ごとに異なる製造プロセスや流通,販売形態に対応した, 動的なCO2 排出量の提供とその有用性を確認した. |
題名 | 位置情報を媒体としたWebコミュニケーションツールの開発 |
著者 | *後藤 達弥, 秋岡 明香, 吉永 努 (電気通信大学情報システム学研究科) |
Page | pp. 957 - 964 |
Keyword | Webサービス, 位置情報, コミュニケーション支援, Push型配信 |
Abstract | 近年のインターネットの普及により,人々はWeb空間の中で共通に持つ趣味・話題を媒体としてコミュニケーションを図るようになってきている. 一方で,携帯電話をはじめとした位置情報取得が可能なデバイスにより比較的容易に各自の現在地を取得することが可能となった. こうした背景より我々は,互いの位置情報を把握することをきっかけに,インターネット上にて人々が新たなコミュニケーションを図るための機会を提供するシステムを提案する. 本システムはWebアプリケーションとして実装され,Webアプリケーションにおいて情報のPushを行う手法であるCometを用い,システムを使用するユーザに対して位置情報をはじめとする各情報のPushを行う. システム評価として,複数のユーザによる位置情報通知機能とメッセージ送受信機能の検証を行い, さらにCometの優位性を示すためPolling方式との通信量比較実験を行うことで,Cometの優位性を示す. |
題名 | DTN環境での利用を考慮した災害情報共有システム |
著者 | *吉田 昭宜 (和歌山大学大学院システム工学研究科), 塚田 晃司 (和歌山大学システム工学部) |
Page | pp. 965 - 975 |
Keyword | 防災, DTN, 情報共有, スマートフォン, 災害時通信 |
Abstract | 地震や台風といった自然災害が発生した場合,二次災害を防ぐためには,必要な災害情報を素早く共有する事が重要である.自然災害を未然に防ぐ事は,事実上不可能に近いが,すばやく情報を共有する事により,二次災害を防ぐ事は可能である.そこで,我々は,大規模自然災害の発生時に,既存の通信インフラに頼らず,被災者間での情報共有を支援するシステムを提案する.本システムの特徴は,(1)スマートフォン等の持ち運び可能な携帯端末を用いること,(2)端末間でAd hocネットワークを構築し,Store-and-Forward方式でデータ転送をおこなうこと,(3)個々の端末間の通信はDTN(Delay / Disruption-Tolerant Network)環境でおこなわれることを考慮していること,の3点である.提案システムのプロトタイプを実装し,通信実験をおこなった.さらに,端末が移動している際の提案システムを用いた場合と,一般的なFTPでの通信を用いた場合のデータ伝搬の様子のシミュレーションも合わせておこなった. |