題名 | UGC流通のための微小課金方式 |
著者 | *寺田 雅之, 野秋 浩三, 関野 公彦 (NTTドコモ) |
Page | pp. 645 - 654 |
Keyword | UGC, レモン市場, ICカード, 課金 |
Abstract | 一般ユーザにより作成された映像・音楽コンテンツである UGC (user-generated content) は,ネットワークのブロードバンド化に伴い配布と利用が盛んに行われつつある.現在,ほとんどの UGC は無料で提供されているが,今後 UGC がメディアとして健全に発展していくためにはコンテンツの作成者に対して適切な収益分配を行うための手段が必要となる.しかし,コンテンツの質に関して玉石混淆であるUGC を従来のコンテンツ販売方法で売買することは,購入したコンテンツの質に関して購入者に大きなリスクを負わせ,「レモン市場化」と呼ばれる現象により商品であるコンテンツの質のさらなる劣化と市場全体の衰退を招く恐れがある.本稿では,上記の UGC 流通における購入者のリスクを低減させる手段として,コンテンツの逐次微小課金に着目し,IC カードを用いた安全かつ実用的な実現方式を提案するとともに,その安全性と実現性について議論する. |
題名 | 携帯電話を用いた本人認証と電子商取引システムの提案 |
著者 | *黒岩 謙, 宇田 隆哉 (東京工科大学コンピュータサイエンス学部) |
Page | pp. 655 - 662 |
Keyword | デジタルフォレンジック, ヒステリシス署名, 携帯電話, 本人認証 |
Abstract | 近年,電子商取引サービスの発展は著しく,大手ポータルサイトの多くは電子モールを開設することで人気を集めている.しかし,このような電子モールの多くは電子メールを用いた受注承諾しか行っていない.その為,デジタルフォレンジックの観点から電子メールの証拠能力は低く,トラブルに発展するケースも多いのが現状である.そこで,筆者らは携帯電話を利用してユーザとサービス提供者が相互にヒステリシス署名を施した取引記録を保全する手法を提案する.本手法では専用のデバイスを用いずに取引の証拠を保存する事で,記録の不正な改竄・削除および双方の事実否認を防ぐ事が特徴としてあげられる.本稿では提案する取引ログ保全方式について論じ,電子商取引システムへの適用とその考察について述べた. |
題名 | フェージングチャネルにおいてセキュリティ通信路容量を改善する符号化方式の提案 |
著者 | *西 竜三 (パナソニックコミュニケーションズ㈱), 堀 良彰, 櫻井 幸一, 香田 徹 (九州大学) |
Page | pp. 663 - 670 |
Keyword | 情報セキュリティ, 鍵配送, セキュリティ通信路容量 |
Abstract | 無線通信でのより安全な鍵配送について取組んでいる.無線通信の秘匿性を確保する手段として、情報理論的な安全性が確保可能なセキュリティ通信路容量の概念を用いることが非常に期待される.しかしセキュリティ通信路容量の概念を用いる場合の本質的な課題として、盗聴者が盗聴可能なエリアを狭くするほど正規の受信者が受信可能なエリアも狭くなるという課題がある. 本稿では、屋内での無線通信という条件下のもと、整合フィルタを用いることにより、ユーザーの利便性を損なうことのないセキュリティ通信路容量の改善の為の符号化方式を提案し、実環境に近いフェージングチャネル環境下で20dB以上のセキュリティ通信路容量改善を得られることが分かった. |
題名 | 携帯電話を用いてデジタルフォレンジックを実現するファイル分散保存システムの提案 |
著者 | *國井 優伊, 宇田 隆哉 (東京工科大学コンピュータサイエンス学部) |
Page | pp. 671 - 678 |
Keyword | 携帯電話, デジタルフォレンジック, ヒステリシス署名, P2P |
Abstract | 本論文では,大学の研究室や企業の部署などの小規模なコンピュータ環境において,デジタルフォレンジックを実現しつつファイルを管理するシステムについて述べる.本提案では,携帯電話をフォレンジックデバイスとして用い,暗号化されたファイルをLAN内のPCに分割保存する.本手法はファイルの改竄や盗聴に耐性があるだけでなく,捏造やファイルの削除に対する否認をも防ぐことが可能である.本手法においては,デジタル署名の演算を携帯電話とPCに分散し,それぞれの署名が相互に結びついたヒステリシス署名を作成することで,ファイル更新履歴の捏造および部分削除を困難なものとしている.さらに,携帯電話とPC双方をデジタルフォレンジックのために利用することで,PCのみを使用した場合よりも結託攻撃に対する耐性を高めている. |