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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2009)シンポジウム

セッション 2D  UIと開発支援環境 (MBL)
日時: 2009年7月8日(水) 15:30 - 17:10
部屋: サクラB
座長: 岩井 将行 (東京大学)

2D-1 (時間: 15:30 - 15:55)
題名多彩なWebフォームに対応した個人情報自動入力ソフトの開発
著者*近藤 克彦 (神奈川工科大学大学院), 宮崎 剛 (神奈川工科大学), 山本 富士男 (神奈川工科大学大学院)
Pagepp. 258 - 262
KeywordICカード, 個人情報, ユーザ支援, データベース
Abstract本論文では,Web フォームを利用してユーザ登録をする際に一般的に要求される情報の入力を支援するソフトを提案する.個人情報をWebサーバ上に保存し,IC カードのID番号を個人情報へアクセスするためのキーとして使用する.ただし,同一入力項目であっても,Webサイトによって項目名が異なる場合も多いため,それを適切に,Webサーバに保存してある個人情報の項目に結びつけることにより,多彩なWebサイトでの自動入力を可能とする.これにより入力ミスが減り,大幅な時間短縮が期待できる.また,ICカードを紛失した場合でも個人情報の漏洩が回避できる.

2D-2 (時間: 15:55 - 16:20)
題名携帯電話を用いたWeb検索支援ためのクリック型検索インタフェースの評価
著者*小牧 大治郎, 大西 健史, 荒瀬 由紀, 原 隆浩 (大阪大学大学院情報科学研究科), 服部 元, 滝嶋 康弘 (KDDI研究所), 西尾 章治郎 (大阪大学大学院情報科学研究科)
Pagepp. 263 - 271
Keyword携帯電話, Web検索, インタフェース
Abstract携帯電話を用いたWeb閲覧が一般的になっているが,文字入力のインタフェースとして数字キーしか備えていない携帯電話では,検索語の入力に煩雑な操作が必要となる.そこで,筆者らはこれまでに,携帯電話を用いたWeb検索を支援するためのクリック型検索インタフェースを提案した.提案インタフェースでは,クリック型検索において検索語を指定する際に,その語を直接ポイントするのではなく,円を用いて検索語を含む範囲を指定することで,ユーザの操作量を低減させる. 本稿では,提案インフェースの有効性を検証するために,実機を用いて行った評価実験について述べる.実験の結果,ユーザが検索語を決定するまでにかかる操作時間と主観的な操作量を削減できることを確認した.また,ユーザのスクロール方向と目的の検索語の円内の位置について関係があることを確認した.この関係を考慮することで,検索語決定の精度が向上できることがわかった.

2D-3 (時間: 16:20 - 16:45)
題名携帯電話向け写真チャットシステムの実装
著者*鮫島 圭, 清水 章太郎, 鈴木 健二 (電気通信大学電気通信学研究科)
Pagepp. 272 - 279
Keyword写真チャットシステム, メール, コミュニケーション
Abstract携帯電話の普及に伴い,様々なチャットシステムが登場し,写真やイラストは文章やメールへの添付,アニメーションでの活用など,様々な使われ方をしている.しかし,これらのシステムでは,携帯端末により液晶画面サイズやメール表示仕様に違いがあり,予め受信側画面サイズに合わせて送信する必要性が生じる場合,時によっては写真の表示が思惑どおりには出来ない場合もある.そのため,写真を有効活用するには,端末の仕様の違いを越えてチャットできる仕組みが必要となる.複数の写真を簡単に利用するためのサポートツールも必要となる.本稿では,送信者が送りたいメッセージを複数の写真やイラストで表現し,受信側でスライドショーを実行させる携帯電話向け写真チャットシステムの実装を行った.本実装ではユーザ登録時における携帯電話機種の特定手法,送信側が送信メッセージを写真とイラストで簡便かつ印象的に作成するのを支援する機能,受信端末の液晶サイズに応じて画像サイズを変更する機能などを新たに提案しており,以下にその概要を報告する.

2D-4 (時間: 16:45 - 17:10)
題名装着型センサを用いた体感型Flashコンテンツ作成支援フレームワーク
著者*田中 宏平 (大阪大学大学院情報科学研究科), 岸野 泰恵 (NTT コミュニケーション科学基礎研究所), 寺田 努 (神戸大学大学院工学研究科), 宮前 雅一 (ウエストユニティス株式会社), 西尾 章治郎 (大阪大学大学院情報科学研究科)
Pagepp. 280 - 287
Keyword装着型センサ, ミドルウェア, Flash, 行動認識
Abstractセンサ技術を活用し,実世界のモノを操作することでコンテンツを楽しむ体感型コンテンツが注目を集めている.しかし,センサ技術を用いたコンテンツ制作には,センサ接続に関する知識やセンサデータの扱い方に関する知識が必要となる.また,一度作成したコンテンツに対して,利用するセンサの変更や,新なセンサの追加が困難であった. そこで本研究では,スクリプト制御が可能で多くのWebコンテンツに活用されているFlashコンテンツ制作において,センサの扱いに関する知識に乏しい作成者が,体感型コンテンツを制作することを支援するフレームワークを実現した.提案フレームワークでは,コンテンツ作成者が入出力として利用したいユーザの動作や状況を選択するだけで,認識結果をFlashで扱えるようにするフレームワークを実現する. 提案フレームワークのプロトタイプ実装を用いて複数のコンテンツを作成し,体感型コンテンツが容易に作成できることを確認した.