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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2009)シンポジウム

セッション 1B  検索 (GN)
日時: 2009年7月8日(水) 13:40 - 15:20
部屋: 末広
座長: 金井 敦 (法政大学)

1B-1 (時間: 13:40 - 14:05)
題名Webページを介した動画探索のための参照構造分析
著者*野秋 浩三, 寺田 雅之, 関野 公彦 (NTTドコモ)
Pagepp. 36 - 42
KeywordWEB サービス, インターネット, 動画, Webページ, 参照構造
Abstractインターネットにおける膨大なユーザ生成動画から価値のあるコンテンツを見つけるための手段として,本稿では動画とそれらにリンクしているブログによって形成されるネットワークに注目し,リンク構造の解析による探索手法を検討する.本稿では主に,動画とブログのネットワークに関する仮説検証の結果と考察,得られた知見について報告する.

1B-2 (時間: 14:05 - 14:30)
題名時系列におけるデータ管理とその応用
著者*大澤 公美子, 山内 正人, 廣海 緑里 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科), 砂原 秀樹 (慶應義塾大学大学院/奈良先端科学技術大学院大学)
Pagepp. 43 - 46
Keyword時間表現, データ管理
Abstract利便性と透過性よりウェブ上で提供される情報は爆発的に増えている。それら膨大な情報を整理するための軸に注目した。Googleなどの検索エンジンでは、リンクをもとにした他人の評価を軸としている。しかし物事を流れを把握したい場合や、物事の生成から並べて関連性を把握したい場合にはこの軸は不向きだ。 本論では時間を軸とする様々な応用アプリケーションサービスのための時系列基盤を提案する。時系列でのデータの管理に向けて、具体的なアプリケーションサービスを提案する。それらの考察より基盤構築のために必要なデータの種類を明らかにする。

1B-3 (時間: 14:30 - 14:55)
題名文書集合の特性を考慮した包括的Webナビゲーション
著者*島田 諭 (筑波大学大学院図書館情報メディア研究科), 福原 知宏 (東京大学人工物工学研究センター), 佐藤 哲司 (筑波大学大学院図書館情報メディア研究科)
Pagepp. 47 - 54
Keyword探索的検索, テキストマイニング, 次数中心性, 媒介中心性, キーワード抽出
Abstract近年,インターネット上に公開される情報が増大したことにより,より専門的な情報や,当事者が発信する一次情報にアクセスすることが容易になった一方,網羅的な情報探索を行うことが困難になっている. ある主題に関して包括的に内容を把握するには,Wikipedia,新聞記事データベース,質問回答サイトなど,情報が網羅的に集約されていることが期待される文書集合を利用し,その文書集合内において網羅的に情報を探索することが有効である. 我々が提案している包括的Webナビゲーションは,語の共起に基づき,局所的な関連と大域的な関連をユーザに提示する. 網羅的な検索を容易にするためには,ユーザの探索行動の段階に応じた提示を行う必要があると考えられる. また,記事間およびキーワード間の関連の抽出においては,語彙統制の有無や著者の属性など,文書集合が持つ様々な特性を考慮する必要があると考えられる. 本論文では,適応的なナビゲーションのために考慮すべき文書集合の特性について定性的に検討する. 新聞記事に対するナビゲーションを用いた被験者実験を行なった結果,ユーザが想起した検索語とシステムによる提示語との間で,次数中心性あたりの媒介中心性に差があることが確認できた.

1B-4 (時間: 14:55 - 15:20)
題名ユーザのWebアクセス履歴のべき傾向に着目したネット利用目的推定方法の検討
著者*市川 裕介, 石井 久治, 佐藤 宏之, 小林 透 (日本電信電話株式会社)
Pagepp. 55 - 60
Keywordアクセス履歴, べき乗則, パーソナライズ, プロファイリング, ログ分析
Abstract我々は,ユーザの心理的な状況をアクセス履歴の単純な統計処理で得られる傾向から推定する方式の確立を目的として,ユーザのWebへのアクセス傾向とユーザの行動目的との関係について分析を行った.分析の結果,ユーザ毎のサイトへのアクセス傾向が観測期間によらず,べき乗分布を示すこと,そのべき指数からユーザのWeb利用の目的の明確さを推定できる可能性があることを確認した.