題名 | MTシステムに基づく状態判別のための小型センシングデバイス |
著者 | *木下 浩平, 藤田 直生 (神戸大学大学院工学研究科電気電子工学専攻), 田川 聖治 (近畿大学理工学部情報学科), 塚本 昌彦 (神戸大学大学院工学研究科電気電子工学専攻) |
Page | pp. 761 - 768 |
Keyword | MTシステム, ユビキタスコンピューティング, 状態判別, センサネットワーク |
Abstract | 本研究では,パターン認識の手法であるMT(Mahalanobis-Taguchi)システムを用いることで,センサ情報を基に状態判別を行う小型デバイスを提案する.これにより,センサ情報に対して状態判別を行うことで,防犯対策や健康管理など人々の生活をサポートするシステムが考えられる.また,センサ情報を一元化し,通信量を減らすことができる.MTデバイスの有用性を検証するため,扇風機の回転速度の状態判別と洗濯物の乾きと落下の状態判別の二つの実験を行った.その結果,MTデバイスは,様々なセンサ情報に対して,容易に状態判別が行えることを示した.さらに,マハラノビス距離とサンプル数の変化との関係を導出し,ユークリッド距離との比較により,マハラノビス距離はデータ集合に対し,分散や相関係数を考慮していることから,MTシステムに優位性があることを示した.このことから,MTデバイスは,多くのセンサ情報に対して分散や相関係数を考慮するため,複雑なデータに対しても解析することができ,誤判別も少ないといえる結果が得られた. |
題名 | ユビキタス環境の実現に向けたサービス設計と実現プロセス |
著者 | *伊藤 雅博, 高橋 修, 宮本 衛市 (はこだて未来大学) |
Page | pp. 769 - 774 |
Keyword | ユビキタス, 商品開発, サービス開発 |
Abstract | コンテンツ、プラットフォーム、ネットワーク及びターミナルの各レイヤにおける融合と連携がもたらすユビキタス環境の方向性を分析し、そのKey Pointにもとづくサービスの設計と実現にむけたプロセスの成功要件についての研究成果を発表する。 特に今後のユビキタス環境を牽引するサービスの芽となる技術動向とビジネスの可能性における考察から、成功事例におけるケーススタディとトライアルの分析により、方向性を導き出す領域を中心とする。 |
題名 | コンテンツ提供者とユーザの意図を考慮したコンテンツ推薦アルゴリズムの提案と評価 |
著者 | *新井 イスマイル (奈良先端科学技術大学院大学), 竹内 亨, 寺西 裕一 (大阪大学), 藤川 和利, 砂原 秀樹 (奈良先端科学技術大学院大学), 下條 真司 (大阪大学) |
Page | pp. 775 - 783 |
Keyword | 情報推薦, 情報検索, メタデータ |
Abstract | ユビキタス環境では,ユーザが行動支援の情報を省作業で効率よく取得するために,ユーザの状況や嗜好を反映したコンテンツ推薦機構の実現が期待される. 本論文では,ユーザおよびコンテンツ提供者の意図をユーザプロファイルおよびコンテンツメタデータとして記述し,それらを照合するコンテンツ推薦機構を提案する. ここでは,ユーザのサービス参加のためのプロファイルの準備と,コンテンツ提供者のコンテンツメタデータ作成の労力を考慮し,制限されたプロファイルとメタデータを用いる中で,ユーザおよびコンテンツ提供者の意図を反映した情報をユーザに提供することを実現する. 提案するコンテンツ推薦機構を用いて商品推薦システムを実装し,青森県五所川原市の大型ショッピングモール「ELMの街」で1ヶ月間の実証実験を行った. この実証実験の結果を基に本研究の有効性について論じる. |