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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2012)シンポジウム
プログラム

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セッション表

表内のセッション名はそのセッション情報にリンクしています.

2012年7月4日(水)

雷鳥の3長流の2長流の1剣梅鉢の1剣梅鉢の2黒百合の2黒百合の1安宅の4
開会式 (桜)
12:15 - 12:35
1A  統一テーマセッション-ナビゲーション-
12:45 - 14:55
1B  モバイルネットワーク
12:45 - 14:50
1C  コンシューマ・デバイス
12:45 - 14:50
1D  分散処理
12:45 - 14:50
1E  行動認識
12:45 - 14:50
1F  認証
12:45 - 14:50
1G  トラストとユーザインタフェース
12:45 - 14:50
1H  マイクロブログとコミュニケーション
12:45 - 14:50
2A  統一テーマセッション-セキュリティ教育-
15:00 - 17:10
2B  位置情報システム1
15:00 - 17:05
2C  コンシューマ・インタフェース
15:00 - 17:05
2D  クラウド
15:00 - 17:05
2E  拡張現実感
15:00 - 17:05
2F  センサデータ処理
15:00 - 17:05
2G  車車間通信
15:00 - 17:05
2H  Webサービス
15:00 - 17:05
3A  統一テーマセッション-シミュレーションと評価-
17:20 - 19:30
3B  モバイルアプリケーション
17:20 - 19:25
3C  コンシューマ・サービス
17:20 - 19:25
3D  マルチメディアシステム1
17:20 - 19:25
3E  データ表現
17:20 - 19:25
3F  セキュリティ1
17:20 - 19:25
3G  ITSネットワーク
17:20 - 19:25
3H  ユーザインタフェース1
17:20 - 19:25
夕食 (兼六)
19:40 - 21:20



2012年7月5日(木)

雷鳥の3長流の2長流の1剣梅鉢の1剣梅鉢の2黒百合の2黒百合の1安宅の4
朝食 (兼六)
7:00 - 8:15
4A  統一テーマセッション-スマートインフラ-
8:15 - 10:00
4B  ネットワークシミュレーション
8:15 - 9:55
4C  デジタルコミュニケーション
8:15 - 9:55
4D  無線ネットワーク
8:15 - 9:55
4E  ネットワーク応用
8:15 - 9:55
4F  マルチメディアシステム2
8:15 - 9:55
4G  交通情報
8:15 - 9:55
4H  ライフログ
8:15 - 9:55
5A  統一テーマセッション-耐災害ICT-
10:10 - 12:20
5B  モバイル通信とIPv6
10:10 - 12:15
5C  デジタルコンテンツ
10:10 - 12:15
5D  アドホックネットワーク
10:10 - 12:15
5E  ユーザインタフェース2
10:10 - 12:15
5F  コンシューマ・システム
10:10 - 12:15
5G  位置情報システム2
10:10 - 12:15
5H  教育とソフトウェア開発
10:10 - 12:15
昼食・アウトドアセッション (セッション会場他)
12:20 - 14:15
SP  (桜)
特別講演

14:15 - 15:15
6A  統一テーマセッション-災害と知識創造-
15:25 - 17:35
6B  省電力センサネットワーク
15:25 - 17:30
6C  ネットワーク運用
15:25 - 17:30
6D  P2P
15:25 - 17:30
6E  アプリケーションフレームワーク
15:25 - 17:30
6F  プライバシ保護
15:25 - 17:30
6G  アドホックルーティング
15:25 - 17:30
6H  Webアプリケーション
15:25 - 17:30
DS  (桜)
デモセッション/企業展示

17:40 - 19:30
夕食 (兼六)
19:40 - 21:20
NS  (お祭り広場)
ナイトテクニカルセッション
21:30 - 23:00



2012年7月6日(金)

雷鳥の3長流の2長流の1剣梅鉢の1剣梅鉢の2黒百合の2黒百合の1安宅の4
朝食 (ふれあい広場)
7:00 - 8:30
7A  統一テーマセッション-グリーンICT-
8:30 - 10:40
7B  MAC層プロトコル
8:30 - 10:35
7C  データセンタ
8:30 - 10:35
7D  モバイルマルチメディア
8:30 - 10:35
7E  作業支援
8:30 - 10:35
7F  セキュリティ2
8:30 - 10:35
7G  ネットワークシステム1
8:30 - 10:35
7H  位置情報システム3
8:30 - 10:35
8A  統一テーマセッション-大規模データ-
10:45 - 12:55
8B  通信制御と消費電力
10:45 - 12:50
8C  トラフィックエンジニアリング
10:45 - 12:50
8D  実世界指向システム
10:45 - 12:50
8E  応用システム
10:45 - 12:50
8F  マルウェア
10:45 - 12:50
8G  ネットワークシステム2
10:45 - 12:50
8H  情報抽出
10:45 - 12:50
昼食 (セッション会場他)
12:55 - 13:55
閉会式・表彰式 (桜)
13:55 - 14:25



論文一覧

(「*」印は講演予定者を表す)

2012年7月4日(水)

セッション 1A  統一テーマセッション-ナビゲーション-
日時: 2012年7月4日(水) 12:45 - 14:55
部屋: 雷鳥の3
座長: 屋代 智之 (千葉工業大学)

1A-1 (時間: 12:45 - 13:15)
題名(招待講演) 安心・安全なクルマ社会の実現に向けた車載カメラ応用技術
著者*川股 幸博 ((株)日立製作所日立研究所スマートシステム研究部)
Pagepp. 1 - 7
KeywordITS, 予防安全, 画像認識, ステレオカメラ

1A-2 (時間: 13:15 - 13:40)
題名充電時間を考慮した電気自動車向け最短経路探索手法
著者*木山 昇, 小林 雄一, 青島 弘和 ((株)日立製作所 横浜研究所), 白井 啓介, 柏山 正守 (日立オートモティブシステムズ(株))
Pagepp. 8 - 15
Keyword電気自動車, 充電スタンド, 経路探索, 航続可能距離
Abstract本稿では,適切な充電スタンドを経由し充電することで,バッテリー切れを起こさずに目的地に到達可能なルートを探索する,電気自動車向けのルート探索手法を提案する.提案手法では,電気自動車の航続可能距離と充電スタンドの位置関係を基に,充電スタンドを頂点とする重み付きグラフを作成する.各辺の重みには,各頂点間の移動時間に加えて,充電スタンドを出発する時の最適な充電時間を算出し用いる.この重み付きグラフに対してダイクストラ法に基づく最短経路探索を実行することで,充電スタンドを経由する複数のルートの中で,充電時間を含む移動時間が最短となるルートを導出する.提案手法による移動時間の短縮効果を確認するために,提案手法に基づくルート探索システムを実装し,複数のルート探索結果について充電時間を考慮しないルート探索手法と比較した.その結果,提案手法では移動時間は増加するが,充電時間は大きく減少しており,充電時間を含む移動時間が約64%削減されたルートを導出していることが確認できた.

1A-3 (時間: 13:40 - 14:05)
題名可視グラフによる屋内環境モデル化に基づく屋内環境向けナビゲーションシステム
著者*町田 直哉 (早稲田大学大学院 基幹理工学研究科 情報理工学専攻), 柳澤 政生 (早稲田大学大学院 基幹理工学研究科 電子光システム学専攻), 戸川 望 (早稲田大学大学院 基幹理工学研究科 情報理工学専攻)
Pagepp. 16 - 27
Keywordナビゲーションシステム, 屋内環境, 歩行者, 経路探索, 経路誘導
Abstract現在,移動通信網の発展や計算機の小型化・高性能化により携帯通信サービスが急激に成長している. 特に屋内環境である大きな駅などではバリアフリーを目的としエレベータを後から改装するなどしたため複雑になっており,歩行者は屋内環境で迷うことが多々あり,屋内歩行者ナビゲーションシステムの必要性は高まっている. しかしながら屋内環境における歩行者向けナビゲーションは位置追跡システムが難しい点や屋外環境と異なり道路ネットワークが存在しない点が問題となり停滞している. 本稿では屋内空間を対象とした歩行者ナビゲーションシステムに関するモデル化手法を示し,それを用いた経路探索, 経路案内を含めたトータルナビゲーションを提案する.提案手法の有効性を示すため実環境での運用実験を実施した.

1A-4 (時間: 14:05 - 14:30)
題名空間認知を利用した歩行者のための屋内ナビゲーションシステム設計
著者*杉岡 基行, 柳澤 政生, 戸川 望 (早稲田大学大学院 基幹理工学研究科 情報理工学専攻), 石川 知夏 (成城大学大学院 社会イノベーション研究科 社会イノベーション専攻), 新垣 紀子 (成城大学 社会イノベーション学部 心理社会学科), 小野澤 晃 (NTT マイクロシステムインテグレーション研究所)
Pagepp. 28 - 36
Keyword歩行者ナビゲーション, 屋内環境, 空間認知, ヒューマン・エラー, 表示システム
Abstract近年,大型ショッピングモールなどの屋内環境は巨大迷路のように複雑化し続ける一方,屋内環境での空間認知に関する研究は少なく,屋内環境特有の行動や思考が一般化されていない.本稿では,空間認知能力の低い歩行者がナビゲーションに基づき移動する際,道に迷ったり,不安やストレスを感じたりするという問題の原因を明確にする.まず,空間認知に対する既存研究の成果を整理する.既存研究の成果として,ナビゲーションにおけるランドマークや方位といった外的資源の価値の高さが明らかとなった.ただし,屋外で通用する成果が屋内でも適用する保証はなく,正確性に欠ける.そのため,歩行によるアンケート調査と歩行無しでのアンケート調査から成り立つ2 種を実施した.アンケート調査によって得られたデータを統計的に分析することで,一般化された屋内に特有な空間認知情報を得る.例えば,理想とする屋内ナビゲーションの自由記述により,83.3% が「曲がり角をわかりやすく表示して欲しい」,72.2% が「地図が自動で回転して欲しい」等の意見が得られた.また,ランドマークは知名度が高ければナビゲーションにおける利用率が高いという訳ではないと明らかになった.以上のアンケート分析によって得られたデータから考えられるインタフェースは,1) ランドマーク強調表示,2) ヘディングアップ表示,3) 階層移動表示,4) レビュー表示である.1),2) を屋内ナビゲーションに実装した結果,被験者の75% に視認性の向上が認められた.

1A-5 (時間: 14:30 - 14:55)
題名位置情報を利用したスマートフォンのインターネット接続環境調査
著者*北口 善明 (金沢大学 総合メディア基盤センター), 永見 健一 (株式会社インテック 先端技術研究所), 菊池 豊 (高知工科大学 地域連携機構)
Pagepp. 37 - 42
Keywordスマートフォン, ネットワーク計測, 位置情報, 3G, Wi-Fi
Abstractスマートフォンの急速な需要拡大に伴い,通信キャリアが提供するWi-Fiスポットの整備が進んでいる.これにより,ユーザが複数のアクセス回線を選択して利用できる環境となっている.しかし,Wi-Fiスポットでも接続環境が悪い場合があるため,どの回線が現時点においてより良いものであるかの判断が難しい.通信キャリアが提供する自動切り替えアプリケーションでは,通信環境が悪くてもWi-Fi利用を優先するものとなっているため,ユーザがWi-Fi機能を無効にして利用する場合がある.このような状況下では,整備されたWi-Fiスポットが有効に利用されず,通信キャリアが実施したい通信のオフロードが有効に機能しないこととなる. 本研究では,スマートフォンが有する位置情報を基に,ユーザに対して周辺に存在するアクセス回線情報を提供し,ユーザが最適なアクセス回線を利用できる環境を構築することを目指している.提供する情報には,ネットワーク計測により収集した個々のアクセス回線における通信品質情報を含んでいる. 本稿では,スマートフォンアプリケーションによるデータ収集を実施し評価を行った結果を報告する.


セッション 1B  モバイルネットワーク
日時: 2012年7月4日(水) 12:45 - 14:50
部屋: 長流の2
座長: 石原 進 (静岡大学)

1B-1 (時間: 12:45 - 13:10)
題名仮想ネットワークインターフェースを用いた無線LANネットワークにおける動的負荷分散方式の提案
著者*河田 真宏, 玉井 森彦 (奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科), 山本 眞也 (山口東京理科大学工学部電気工学科), 安本 慶一 (奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科)
Pagepp. 43 - 52
Keyword無線LAN, 仮想ネットワークインターフェース, 負荷分散
Abstract本稿では,無線LANネットワークにおける動的負荷分散方式として,ネットワークインターフェースを仮想化し複数のアクセスポイント(以下AP)と同時接続させることで,トポロジやトラヒックの変動に即座に対応するための方式を提案する.大規模な無線LANネットワークでは,多くの端末において複数のAPへ接続することが可能なエリアが生まれる.このような環境下では,一部のAPに接続が集中し,各APの負荷に偏りが生じる.そこで,いくつかの端末がAPを切り替えることで負荷を分散する方式が提案されている.しかし,AP切り替え中は一時的に通信不能であり.加えて,その通信不能期間も長い.そのため,従来方式では,頻繁な接続先APの見直しは難しく,AP切り替えを行うタイミングを求めることも難しいという問題がある.従って,従来方式では一定の周期を設定して負荷分散を行うことが一般的である.提案方式では,ネットワークインターフェースの仮想化により複数のAPと同時接続することで,AP切り替え時のオーバヘッドを可能な限り小さくする.さらに,従来のような固定周期による負荷分散ではなく,ネットワーク状況の変化をモニタリングし,適切なタイミングでAPの切り替えを行なうためのアルゴリズムを提案する.

1B-2 (時間: 13:10 - 13:35)
題名アクセスポイント搭載車両を利用した屋外ユーザ向けWi-Fiオフローディング手法の提案
著者*藤井 賛, 玉井 森彦 (奈良先端科学技術大学院大学), 山本 眞也 (山口東京理科大学), 安本 慶一 (奈良先端科学技術大学院大学)
Pagepp. 53 - 62
Keywordオフローディング, Wi-Fi, 車両
Abstractスマートフォンの普及に伴い,3G へのトラフィックの集中による通信品質の悪化や通信断が大きな問題となっている.これを解決する方法として,3G の代わりに Wi-Fiを用いて通信を行う,Wi-Fi オフローディングが注目されている.しかし,歩行者など屋外で活動するユーザは,Wi-Fi のアクセスポイントのエリア外であるため,オフローディングを行うのが困難であるという問題がある.本稿では,屋外ユーザの付近を走行する車両を中継器として利用することで,オフローディングを実現する方式を提案する.提案方式では,まず,屋外ユーザは,自身の付近を走行する車両に対し,Wi-Fi を介して一時的にデータを預ける.データを預かった車両は,その後,自身が走行中に偶然遭遇する Wi-Fi アクセスポイントを介してインターネットと接続し,預かったデータをインターネット上のノードに届けることで,Wi-Fi オフローディングを達成する.オフローディングの成功確率を上げるためには,屋外ユーザとの遭遇確率の高い車両を適切に選択する必要がある.本稿では,交差点付近において,屋外ユーザと車両との遭遇確率が高いことに着目し,対象となる屋外ユーザに対し,そのユーザと交差点で遭遇する可能性が高い車両を中継器として選択することで,オフローディングの成功確率を上げる方法を提案する.

1B-3 (時間: 13:35 - 14:00)
題名セルラーネットワークにおける適応型ページング法の提案
著者*王 旭, 沼尾 雅之 (電気通信大学大学院情報理工学研究科)
Pagepp. 63 - 67
Keywordセルラーネットワーク, ロケーションマネージメント, 端末ページング, 適応型ページング, 平均遅延
Abstract近年,3Gを代表とする無線ネットワークの発展に伴い,携帯電話などの移動端末を利用する人が増加している.周波数チャネルの数を確保するために,通信区域は複数のセルに分割され,セル毎に基地局を割り当てるため,セルラーネットワークまたはPCS(Personal Communication networks)と呼ばれる.一般的なセルラーネットワークにおいては,モバイル端末の位置を識別するためのロケーション管理が重要である.端末ページングとは,呼の発信があった時に,交換局が着信先であるモバイル端末が,どのセルに存在するかを発見するためのプロトコルである.本論文では,新しいページング手法として,適応型ページング法を提案し,既存の方法と比較・評価する.適応型ページング法は,従来のバルクページング方式を改良し,バルクサイズを呼の到着率に応じて動的に制御する.本提案の有効性を検証するために,シミュレーションによってページング遅延,トータル遅延,発見率を従来法と比較した.

1B-4 (時間: 14:00 - 14:25)
題名Android端末を用いた周辺端末からの情報に基づく協調的制御手法の提案
著者*平井 弘実 (お茶の水女子大学), 山口 実靖 (工学院大学), 小口 正人 (お茶の水女子大学)
Pagepp. 68 - 75
KeywordAndroid, モバイル端末, TCP/IP, 輻輳制御, 無線通信
Abstract近年スマートフォンが爆発的に普及している.またスマートフォンの高機能化が進 み,スマートフォンを用いた大容量高速通信に対する需要が大変高くなっている.本 研究は,このような需要に対応するため,スマートフォンに最適な新しいネットワー ク通信制御の仕組みを提案する.現行の輻輳制御アルゴリズムは,有線通信志向で開 発されており,各端末が独立して,送出するセグメント数を見積もっていたため,ノ イズの多い無線通信においては,最適な制御を行っているとは言い難く,課題が多く 残されていた.そこで本研究は,同一アクセスポイントを共有している周辺端末を連 携させ,互いの情報を利用して,より精密な可用帯域の見積もりを試みる.本稿では, 一部の端末が過度に帯域を確保することのないよう,環境に応じて自主的にトラフィッ クの発生量を抑えることで公平性を向上させる仕組みを示し,ミドルウェアが,どの ように制御するのが適切であるかを考察する.

1B-5 (時間: 14:25 - 14:50)
題名無線LAN通信時のアプリケーションに依存するAndroid 通信特性に関する考察
著者*熊谷 菜津美, 平井 弘実, 三木 香央理 (お茶の水女子大学), 山口 実靖 (工学院大学), 小口 正人 (お茶の水女子大学)
Pagepp. 76 - 82
KeywordAndroid, 無線LAN, アプリケーション, アップロード, モバイル端末
Abstract近年,スマートフォンが急速に普及しており,スマートフォンの中でもGoogle社が開発したAndroidはシェア率が高く注目を集めている. そこで,本研究ではユーザの関心度が高いAndroidを研究対象とし,その通信特性について解析を行う. Androidはオープンソースであり自由にアプリケーション開発できるため,数多くのアプリケーションが登場している. アプリケーションを用いることで,様々な場面でネットワークに接続し,モバイル環境においても新しい情報をリアルタイムに取得,または,発信できるようになった. Android端末自身の通信性能向上のための研究は既になされているが,実際のアプリケーションについても考慮した通信性能の評価はまだ十分に行われていない. そこで,本研究では,利用するアプリケーションによって,通信の振舞にどのような特性が表れるかについて解析を行う. アプリケーションは様々な通信方式のものが存在するが,本稿では,アップロード方向のアプリケーションを用いて,様々な無線LAN通信環境において通信する際の,Android通信特性を調査する.


セッション 1C  コンシューマ・デバイス
日時: 2012年7月4日(水) 12:45 - 14:50
部屋: 長流の1
座長: 齊藤 義仰 (岩手県立大学)

1C-1 (時間: 12:45 - 13:10)
題名Androidアプリケーションの起動性能解析システムとその評価
著者*永田 恭輔, 山口 実靖 (工学院大学大学院 電気電子工学専攻)
Pagepp. 83 - 90
KeywordモバイルOS, 仮想計算機, Android, アプリケーション起動性能
AbstractAndroidはスマートフォン、タブレットPC、音楽プレイヤーなど、様々なデバイスで採用されており、その世界シェアは年々増加している。しかしながら、Androidは未だ発展途上であり、Androidの性能は十分ではないと言える。Androidアプリケーションの起動時間は、ユーザーにとって重要な性能の一つであるが、その解析環境は整っておらず、性能について詳しく議論することができない。研究ではアプリケーションの起動性能に焦点を当て、詳細な分析を可能にすることを目的とする。本論文では、アプリケーション起動に関連のある処理に要した時間を記録する為に、Androidのソースコードに修正を加え、アプリケーション起動手順の詳細な調査を可能にするシステムを提案する。提案手法を実装し実際にアプリケーションの起動解析に用いたところ、アプリケーション起動において多くの時間を要する処理の発見、考察などが可能であることが確認され、提案手法が有効であることが確認された。

1C-2 (時間: 13:10 - 13:35)
題名Android端末におけるデータベースアクセス性能の解析と考察
著者*服部 拓也, 山口 実靖 (工学院大学大学院 電気・電子工学専攻)
Pagepp. 91 - 96
KeywordAndroid OS, 組み込みOS, モバイル
Abstract近年のスマートフォンの普及により,Android OSが注目を集めているが,性能評価や動作解析の報告は数少ない.我々はこれまでに,x86プロセッサを搭載した同一計算機上において,Android OSおよびLinux OSの基本的な性能評価を行ってきており,Android OSがLinux OSよりも低い性能を示すことを確認している.その中でも,SQLiteを用いたデータベースファイルへのInsert処理の性能に大きな差があることがわかっている. 本稿では,Android OSにおけるI/O処理時の動作を俯瞰的に調査し,SQLiteによるInsert処理時の性能低下の原因を考察できる解析システムを紹介する.そしてAndroid OSを搭載した携帯端末に適用し,Insert処理実行時のアプリケーション,データベース管理システム,カーネルの動作の解析を行う.

1C-3 (時間: 13:35 - 14:00)
題名PLC/RF相互補完通信における環境変化に追従可能なDODAGルーティングメトリクスの研究
著者*遊佐 直樹 (静岡大学大学院自然科学系教育部), 澤田 尚志 (静岡大学情報学研究科/日本電気株式会社), 栗山 央 (静岡大学大学院自然科学系教育部), 光岡 正隆 (アドソル日進株式会社), 峰野 博史 (静岡大学情報学研究科)
Pagepp. 97 - 104
Keywordルーティング, センサネットワーク, RPL
Abstract我々は有線通信と無線通信を組み合わせたMCCPを提案してきた.MCCPではルーティング処理にDODAGルーティングを用いることでデータ収集率の向上を図っている.しかし,急峻な環境変化に対しDODAGの更新が間に合わず,データ収集率の低下を招いている.そのため,DODAGが通信環境の変化に追従可能であれば,通信到達率の向上すると考える.本研究では,通信環境の変化を検出,反映させるLLD(Link Leap/sLump Detection)を提案する.結果として,最適な経路が時間ごとに切り替わるような環境でのデータの収集率が,従来では60\%弱であったが,LLDでは90\%まで向上させることができた.本提案方式を用いることで,センサーネットワーク等でのデータ収集率を飛躍的に向上させることが可能である.


セッション 1D  分散処理
日時: 2012年7月4日(水) 12:45 - 14:50
部屋: 剣梅鉢の1
座長: 吉廣 卓哉 (和歌山大学)

1D-1 (時間: 12:45 - 13:10)
題名気象情報を考慮する省エネサービスの計算負荷の削減可能性に関する一検討
著者*金子 雄, 松澤 茂雄 (株式会社 東芝 研究開発センター ネットワークシステムラボラトリー)
Pagepp. 105 - 111
Keyword負荷平滑化, 気象, 省エネサービス
Abstract近年,ネットワークを介してビル群に省エネサービスを提供するビル群管理システムが登場している. ビル群管理システムの目的の一つは,ビル群の省電力化であるため,ビル群管理システム自身の省電力化も,当然,重要となる.本稿では,省エネサービスの計算負荷を削減することで,ビル群管理システムの省電力化を実現できると考え,計算負荷の削減可能性を検討する.本稿で提案する計算負荷の削減手法の特徴は,省エネサービスの計算負荷が気象情報に依存して変動することと,地域間で気象の変化のタイミングが異なることを考慮する点にある.シミュレーションによる評価により,気象情報と計算負荷の関係を明らかにした.

1D-2 (時間: 13:10 - 13:35)
題名階層型Mobile IPv6における負荷分散に関する提案とその評価
著者*魯 文心, 井手口 哲夫, 奥田 隆史, 田 学軍 (愛知県立大学情報科学研究科)
Pagepp. 112 - 119
Keyword分散処理, 階層型MIPv6, MIPv6, ネットワーク管理, モバイルネットワーク

1D-3 (時間: 13:35 - 14:00)
題名セキュアプロセッシングにおけるダミーコードと隠蔽効果の関係
著者*川野 純, 布野 晶彦, 甲斐 博, 樋上 喜信, 小林 真也 (愛媛大学大学院理工学研究科電子情報工学専攻)
Pagepp. 120 - 126
Keywordグリッドコンピューティング, 分散処理, セキュアプロセッシング, ダミーコード
Abstractエクスターナルグリッドの商用利用を実現するためには,プログラムの内容を隠蔽する技術の実現が求められている.我々は,この処理の隠蔽を実現する方法として,ダミーコードの挿入を提案している.本稿では,ダミーコードの挿入方法の実装と,ダミーコードが挿入されたプログラムを,解析者の立場から解析を行い,その強度についての評価を行った.結果を評価する.

1D-4 (時間: 14:00 - 14:25)
題名次世代グリーン指向ネットワーク管理フレームワークの設計
著者*和泉 諭 (東北大学 電気通信研究所), 中村 直毅 (東北大学大学院 医学系研究科), 菅沼 拓夫 (東北大学 サイバーサイエンスセンター / 大学院情報科学研究科), 白鳥 則郎 (東北大学 電気通信研究所)
Pagepp. 127 - 132
Keywordグリーン指向, ネットワーク管理, 見える化, 自律化
Abstract本研究ではICT システム全体のグリーン化(省電力化によりCO2 排出量の削減化)を実現するための,次世代グリーン指向ネットワーク管理フレームワークを提案する.このフレームワークの実現に向けて,新しいグリーン指向MIB(Green-MIB)の標準化を目指した「無駄の見える化」技術や,推論機構・データマイニングなどを用いた機器の利用状況の分析結果に基づく「無駄削減の自律化」技術を開発する.本フレームワークの導入により,実証実験を通してICT システム当たり通常運用時に,10-30% のCO2 排出量を削減することを目指す.本稿では次世代グリーン指向ネットワーク管理フレームの実現に向けた無駄の見える化技術と無駄削減の自律化技術の設計について述べ,さらに現在,取組中である実証実験の概要について説明する.

1D-5 (時間: 14:25 - 14:50)
題名ユーザのPC利用時間帯を考慮したマルウェア対策ユーザサポートシステムの性能評価
著者*川口 信隆, 余田 貴幸, 山口 演己 ((株)日立製作所), 笠木 敏彦 (KDDI(株)), 衛藤 将史, 井上 大介, 中尾 康二 ((独)情報通信研究機構)
Pagepp. 133 - 139
Keywordマルウェア
Abstract本稿では,ユーザのPC利用時間帯を考慮したマルウェア対策ユーザサポートシステムの検体処理時間の性能評価について報告する.マルウェア対策ユーザサポートシステムはマルウェア動的解析システムと連携し,ユーザPCに感染したマルウェアを検知・駆除する.我々はフィールド実験を基に,システムがユーザPCから検体を受信する頻度は時間帯により大きく異なることを明らかにした.そしてシミュレーションを通じて,検体の到着時間帯によってシステムの検体処理時間に10倍以上の違いが生じることを示した.


セッション 1E  行動認識
日時: 2012年7月4日(水) 12:45 - 14:50
部屋: 剣梅鉢の2
座長: 西尾 信彦 (立命館大学)

1E-1 (時間: 12:45 - 13:10)
題名家庭内電力マネジメントのための加速度センサを用いた家電製品の使用者識別手法
著者*渡辺 亮太, 寺田 努, 塚本 昌彦 (神戸大学)
Pagepp. 140 - 147
Keyword電力マネジメント, 省エネルギー, HEMS, EoD, ジェスチャ認識
Abstract省エネ社会実現に向けた活動は様々な方法によって行われている.本研究では,それらの内の電力マネジメントシステムに着目した.これは,家庭内の電力消費量をリアルタイムに監視するシステム全般を指す.我々は家電製品に加速度センサを取り付け,機器の使用タイミングや使用者を,スイッチが入る直前に識別することを目的とする.これにより現状のマネジメントシステムをさらに効果的に扱うことが可能となる.たとえば,急に大きな電流が流れてブレーカが落ちることを未然に防いだり,使用者によって使用時間が大きく異なる家電製品が使われた際に使用者の特定が可能になると,システム側が,スイッチが入ってからの電力消費プランを立てやすくなるといったメリットが挙げられる.実験にて,被験者に実際に家電製品を使用してもらい,家電製品に取り付けられた加速度センサの値から使用者をジェスチャ認識によって識別し,その識別精度を確認する.

1E-2 (時間: 13:10 - 13:35)
題名圧縮センシングを用いた低消費電力な行動認識手法の実装と評価
著者*明村 大登, 川原 圭博, 浅見 徹 (東京大学)
Pagepp. 148 - 156
Keyword圧縮センシング, スマートフォン, 行動認識
Abstract本研究では,携帯端末を用いた行動データの収集において,圧縮センシングを利用 することで,サーバへのデータ送信のコストを低減し,携帯端末の消費電力を削減す る手法を提案する.スマートフォンをはじめとする近年の携帯端末には,GPS や加 速度センサといった複数のセンサが内蔵されている.そのセンサデータを大人数から ボランティア的に収集,共有すれば,現実世界に起きる様々な出来事を捉えることが できる.こうした参加型のセンシングアプリケーションにおける大きな問題点として,センシングに利用される携帯端末の消費電力の問題がある.圧縮センシングはその圧縮に単純な行列演算しか必要とせず,複雑な復元処理は送信先のサーバに依存することで,携帯端末のCPU に負荷をかけることなく送信コストを低減することができるため,携帯端末の消費電力の削減が可能である.しかしながら,圧縮センシングはその原理上,信号のスパース度合いによって一定の復元誤差が生まれることが避けられない.我々は,90 人の実験協力者から収集された基本的な6 行動を含む実際の加速度データを用いて,圧縮センシングにおける誤差と行動認識への影響を評価した.また,iPhone/iPod 上に実際にセンシングと送信を行うアプリケーションを実装し,その消費電力を評価した.結果として,本手法によって,ZIP による圧縮を用いたときと比較して携帯端末の消費電力を約16%削減できることを示す.また,そのとき復元誤差は10%以内に抑えることができる.

1E-3 (時間: 13:35 - 14:00)
題名超音波を用いたジェスチャ検出と環境音検出を組み合わせた状況認識手法
著者*渡邉 拓貴 (神戸大学), 寺田 努 (神戸大学/JST さきがけ), 塚本 昌彦 (神戸大学)
Pagepp. 157 - 164
Keywordコンテキストアウェアネス, 状況認識, ジェスチャ認識, 環境音認識
Abstractウェアラブルコンピューティング環境において,装着型センサを用いてユーザの状況を認識してサービスを提供する状況依存システムに注目が集まっている.従来の状況認識手法では加速度センサやマイクが用いられるが,前者は身体の各部にセンサを装着する必要があり,オフライン処理を行う場合でも,データ蓄積のためにPC等が必要である.後者は環境音の影響を受けやすく,ユーザの細かな動きが分からない. そこで本研究では,ユーザがライフログサービス等のために音声記録用マイクを装着していると想定し,両手首に装着した小型のスピーカから発生させた超音波の音量によりジェスチャ認識を行い,環境音からの音響特徴量による環境認識と組み合わせて状況認識を行う手法を提案する.提案手法ではマイク一つで環境音,ジェスチャ,ユーザ状況を取得できる.

1E-4 (時間: 14:00 - 14:25)
題名スマートフォンによる歩行動作分析の評価
著者*樫原 裕大, 清水 裕基, 吉永 努, 入江 英嗣 (電気通信大学大学院情報システム学研究科)
Pagepp. 165 - 172
Keywordモバイル端末, 加速度センサ, 健康科学
Abstract我々はスマートフォンに内蔵された加速度センサを用い,健常者が日常生活におい て手軽に歩行動作分析を行い,悪い歩行であった時に警告音が鳴るというアプリケー ションツールを開発した.本論文では,悪い歩行であった時,及び良い歩行であった 時の警告率を求めたことで,このツールの有用性を評価した.また歩行の悪い癖を発 見し,改善方法を指摘するという機能を追加することを目的とし,様々なシチュエー ションを考慮した検証を行った.結果歩行の悪い癖において,重力方向の加速度に特 徴的な様子を捉えることができた.この特徴をもとに,歩行の悪癖を指摘する機能を 追加することが可能となった.

1E-5 (時間: 14:25 - 14:50)
題名スマートフォンによる屋内外生活行動センシング
著者*大内 一成, 土井 美和子 (株式会社東芝)
Pagepp. 173 - 179
Keywordスマートフォン, 加速度センサ, マイク, GPS, 行動認識
Abstractスマートフォンを用いて屋内外の多様な生活行動をリアルタイムにセンシングする屋内外生活行動センシングシステムを開発した.スマートフォン内蔵の加速度センサとマイクを用いて,「静止」「歩行」の移動状況に加えて,「掃除機がけ」「歯磨き」など家庭内の複数の生活行動を推定する屋内生活行動推定エンジンと,加速度センサを用いて,「静止」「歩行」「走行」「乗車中」の屋外の移動状況を推定する屋外移動状況推定エンジンを一つのAndroidTMアプリとして統合した.GPS衛星の捕捉状況に基づいた屋内外判定機能により使用するエンジンを適切に切り替え,屋内外でシームレスな生活行動センシングを可能にした.評価実験により,筆者らがこれまでに取り組んできた専用端末を用いた生活行動センシングと同等レベルの性能が実現できていることを確認した.また,3G回線や,BluetoothTMによりクラウドサーバや外部端末へ認識結果を送信する機能も搭載し,様々な実用サービスへの適用が期待できる.


セッション 1F  認証
日時: 2012年7月4日(水) 12:45 - 14:50
部屋: 黒百合の2
座長: 渡辺 龍 (KDDI研究所)

1F-1 (時間: 12:45 - 13:10)
題名指静脈認証における指の認証適性評価手法
著者*清水 春美, 長坂 晃朗, 宮武 孝文, 三浦 直人, 松田 友輔 (日立製作所 中央研究所)
Pagepp. 180 - 187
Keyword生体認証, 指静脈, 画質評価
Abstract本研究では,指静脈認証システムのさらなる高精度化のために,誤認証が発生しにくい指を選別できる指標を提案する。指静脈認証では,血管収縮や指表面の変化などが原因で本来撮影できるはずの血管パターンが欠落すると,本人であるにも関わらず誤って他人と判定される本人拒否が発生する。そこで,本研究では撮像画像に写る全ての血管の血管幅を算出し,それらの合計値を指標として用いることで,血管パターンの欠落が起こりにくい指の選別を可能にする。人工的に血管収縮や指表面の変化を起こして撮影した画像を用いた評価の結果,提案指標と状態変化前後の画像間の一致率との間に正の相関があることが確認できた。これにより,提案指標が認証に適した指の選別に利用可能であることが示唆された。

1F-2 (時間: 13:10 - 13:35)
題名行動的特徴量としてのマルチタッチを用いたキーストローク認証手法〜デバイスの違いによる比較検証〜
著者*山田 健一朗, 野口 敦弘, 納富 一宏 (神奈川工科大学大学院工学研究科情報工学専攻), 斎藤 恵一 (国際医療福祉大学情報教育センター)
Pagepp. 188 - 191
Keywordキーストローク認証, 打鍵認証, 自己組織化マップ, マルチタッチ, バイオメトリクス認証
Abstract近年,スマートフォンやタブレット端末といった,スマートデバイスの普及が進んでいる.それらを用いることにより,高度な情報を外部へ持ち出すことが容易になった.そのため,スマートデバイスにおけるセキュリティの重要性は高まっている.盗難,紛失の対策としてロック画面にパスワードをかけることができるが,タッチパネルでは,パスワードや軌跡パターンといったロック画面の解除に必要な入力情報を他人に覗き見されやすい点が問題となっている. 本研究では,強固なセキュリティ対策として,パスワードの入力動作にマルチタッチを使用し,タッチパネルから入力された特徴を,自己組織化マップにより学習・分析し,その類似度に応じて個人認証を行う,キーストローク認証手法について提案する. これまで行ってきた実験では,タブレット端末を使用していた.しかし,タブレット端末よりもスマートフォンの普及率が高いため,スマートフォンで検証実験を行う必要があると考えられる.スマートフォンはタブレット端末と比べ,画面サイズが大幅に小さくなるため,それに伴いボタンサイズも小さくなる.そのため,入力動作の煩わしさが増えると推測される.本稿では,タブレット端末を使用した場合とスマートフォンを使用した場合のキーストローク認証実験を行い,認証精度を算出する.また,被験者アンケートから,本手法のセキュリティ度合いと使いやすさについて,比較検証する.

1F-3 (時間: 13:35 - 14:00)
題名ボタンレスで行うリズム認証手法〜ピアノ経験者との比較によるリズムの個人差検証〜
著者*野口 敦弘, 納富 一宏 (神奈川工科大学大学院情報工学専攻), 斎藤 恵一 (国際医療福祉大学情報教育センター)
Pagepp. 192 - 196
Keyword認証, バイオメトリクス認証, リズム, 自己組織化マップ, ボタンレス
Abstract現代社会において,暗証番号やパスワードの不正利用による被害が大きな社会問題となっている.被害の実例として,銀行ATMにおける背後からの覗き見による暗証番号の盗難が挙げられる.銀行ATM操作時に背後から入力情報を覗き見することで暗証番号を盗み,かばんのひったくりや,住居侵入などをしてキャッシュカードを盗むことで不正な現金引き出しが行われている.この被害の本質は,暗証番号が分かればキャッシュカードの所有者以外でも現金引き出しが行える点にある.また,近年では,タブレットPCやスマートフォンが急速に普及したことに伴い,タッチスクリーン上での入力情報が他人にのぞき見られやすくなっている.そのため,電車やバスの車内などの周囲に人がいる環境でスマートフォンを操作する場合,端末を操作している間に周囲の人に暗証番号やパスワードなどを含む個人情報を見られてしまう恐れがある.そこで,本研究では,暗証番号やパスワードなどが容易に盗まれる現状を改善するために,暗証番号をなくし,タッチスクリーン押下時に取得可能な特徴を自己組織化マップにより学習・分類し,その類似度から本人の識別を行うリズム認証手法について提案する.リズム認証は,バイオメトリクス(生体)認証の行動的特徴に該当する.本稿では,各被験者におけるリズムの個人差を検証することを目的として,ピアノ経験者,本学情報学部または情報工学専攻の学生,先の2つに該当しない人に対して,実験を行った.

1F-4 (時間: 14:00 - 14:25)
題名同時押し認証: 暗証番号認証の改善を目指した一つの試み
著者国分 佑樹, *高田 哲司 (電気通信大学)
Pagepp. 197 - 204
Keyword個人認証, 暗証番号, スマートフォン
Abstract情報セキュリティにおいては,より安全性の高いシステムの実現も重要だが,既存 のシステムの安全性を向上していくことも全体的な安全性を向上させるという観点か らは重要である.これは最弱環理論と呼ばれ,特に最も脆弱なシステムの改善はシス テム全体の安全性を底上げするという意味で重要である.これを個人認証手法の分野 で考え,本研究では暗証番号認証の改善に取り組んだ. そこで我々は,暗証番号の入力方法において数字を1つずつ入力することに着目し, 1つずつの入力だけでなく複数の数字を同時に入力することも可能な認証手法を「同 時押し認証」として考案した.この方法を用いることで,秘密情報の種類数を増加さ せることができ,結果として安全性を向上させることが可能になる.また提案手法に 基づくプロトタイプを実装し,被験者による被験者実験を実施したところ,既存の暗 証番号認証と同程度の負担で使用できる可能性があることを明らかにした.

1F-5 (時間: 14:25 - 14:50)
題名マルコフ連鎖による合成文章の不自然さを用いたCAPTCHAの安全性評価と改良について
著者*鴨志田 芳典, 菊池 浩明 (東海大学)
Pagepp. 205 - 212
Keywordセキュリティ, WEBサービス, 自然言語処理, CAPTCHA, マルコフ連鎖
Abstractボットによるアカウントの大量取得や,それに伴う不正行為への対策として広く用いられているCAPTCHAと呼ばれる機械判別方式は,コンピュータには判別が困難だが人間には容易である問題を利用する事でプログラムによる入力と人による入力 とを識別する.我々はOCR 機能を持ったマルウェアやリレーアタックに耐性を持つCAPTCHA として,ワードサラダと呼ばれるマルコフ連鎖による文章合成の不自然さを用いたCAPTCHA を提案している. 本稿では提案手法への文章公正ツールを用いた攻撃に対する耐性の評価を行い,それに基づき提案手法の改良を行う.また提案 手法が日本語以外の言語にも適用可能であるかを実験により評価し,その条件を考察する.


セッション 1G  トラストとユーザインタフェース
日時: 2012年7月4日(水) 12:45 - 14:50
部屋: 黒百合の1
座長: 窪田 歩 ((株)KDDI研究所 ネットワークセキュリティグループ)

1G-1 (時間: 12:45 - 13:10)
題名Twitterにおける災害時のツイートの信頼度に関する提案
著者*向井 未来, 齋藤 義仰, 村山 優子 (岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科)
Pagepp. 213 - 216
KeywordTwitter, 災害コミュニケーション
AbstractTwitterにおいて,他者のツイートを自分のフォロワーに紹介したい時,ユーザはリツイートを用いてそのツイートをフォロワーのタイムラインに表示させることができる. 2011年3月11日の東日本大震災発生時には,このリツイート機能が重宝され,多くの情報が拡散された. しかし,そのなかには根拠のないデマも存在し,ユーザに無用な混乱を招いた. このデマ情報が拡散されてしまった原因として,ユーザがパニック状態にあり的確な判断能力がなかったことが考えられる. そこで,本研究では,ユーザがパニック時でもツイートを客観的に見ることができるようにするため,信頼度を付加し提供する手法を検討した

1G-2 (時間: 13:10 - 13:35)
題名社会的合意形成支援システムにおいてオピニオンリーダに与える情報を自動化する機能の開発と評価
著者*安藤 駿, 増田 英孝, 佐々木 良一 (東京電機大学)
Pagepp. 217 - 226
Keywordリスクコミュニーケーション, 合意形成, Twitter, 自然言語処理, MRC
Abstract一つのリスクへの対策が別のリスクを生み出す多重リスクの問題が存在する中で,多様な価値基準を持つ利害者関係との間で,セキュリティ対策選定に関して合意を形成するためのリスクコミュニケーションが重要を増している.特に,関与者が数千人を超える社会的合意形成が必要な問題が増えており,こうした問題を支援するシステムの必要性が高まっている.そこで,著者らはそれらの問題を 解決するために社会的合意形成支援システムSocial-MRC を開発している. Social-MRC は,オピニオンリーダ向けの合意形成を支援するMRC-Studio と一般関与者の議論の参加を支援するMRC-Plaza の二階層で構成されており,MRC-Plaza においては一般関与者が投稿した意見を分類及び分析し,有益な情報を自動的にオピニオンリーダやファシリテータに提示する機能が求められる.本稿では一般関与者の意見を自動的に分類及び分析する上で必要なTwitter 利用者インタフェースの改善や有益な情報に対して,自然言語処理や機械学習を用いて半自動的に選定する方法の開発と評価結果について報告する.

1G-3 (時間: 13:35 - 14:00)
題名ITリスク学の提案とリスクコミュニケーションに関する考察
著者*佐々木 良一 (東京電機大学)
Pagepp. 227 - 237
KeywordITシステム, 安全, セキュリティ, ITリスク, リスクコミュニケーション
Abstract重要性を増すITシステムの安全性を確保するためには従来の「情報セキュリティ」としてのとらえ方だけでは十分でなく,^嫂淌な不正だけでなく,天災やハードウェアの故障,ソフトウェアのバグ,ヒューマンエラーなども含めて扱うべきであり,第1階層:ITシステムそのものの安全 ,第2階層:ITシステムが扱う情報の安全 ,第3階層:ITシステムが行うサービスの3つの安全を統合的に扱う必要がある.このような,ITシステムにおいて広い意味での安全が失われる可能性をITリスクと呼ぶこととし,その問題を解決するための学問をITリスク学と呼ぶことにした.本稿では,ITリスク学の狙いと概要を紹介するとともにITリスク学で今後重要性が高まると考えられるITシステムのリスクコミュニケーションのあり方と支援ツールについて考察を行う.

1G-4 (時間: 14:00 - 14:25)
題名被災地住民の情報通信利用の実態と心理 −東日本大震災の被災地住民への訪問留置調査−
著者*千葉 直子, 山本 太郎, 関 良明, 高橋 克巳 (日本電信電話), 小笠原 盛浩 (関西大学 社会学部), 関谷 直也, 中村 功 (東洋大学 社会学部), 橋元 良明 (東京大学大学院情報学環)
Pagepp. 238 - 245
Keyword情報通信, 安心, 不安, 信用, 震災
Abstract災害時に大きな役割を果たす情報通信について,大地震発生後の利用実態と利用に伴う安心,不安,信用といった心理的側面を東日本大震災の被災地である仙台と盛岡の住民への訪問留置調査により明らかにした.本調査により,地震発生当日に利用しようとした通信手段は携帯の通話が首位であり,最もつながりやすかったのは携帯メールであったことが明らかになった.また地震発生後に利用できる状態にあると最も安心する通信手段は携帯の通話で,利用できないと最も不安な情報収集手段は,仙台ではテレビ,盛岡では携帯の通話が首位であった.両地域において携帯の緊急地震速報は,約9割の人が聞いており,信用しない人よりも信用している人の方が圧倒的に多いことも明らかになった.

1G-5 (時間: 14:25 - 14:50)
題名被災地住民のインターネット利用における安心と不安 ―東日本大震災の被災地住民への訪問留置調査―
著者*山本 太郎, 千葉 直子, 関 良明, 高橋 克巳 (日本電信電話株式会社 セキュアプラットフォーム研究所), 小笠原 盛浩 (関西大学 社会学部), 関谷 直也, 中村 功 (東洋大学 社会学部), 橋元 良明 (東京大学大学院 情報学環)
Pagepp. 246 - 257
Keyword安心, 不安, インターネット, 災害, 社会調査
Abstractインターネット利用における安心と不安の研究の一環として,我々は多くの不安や安心が実感されたであろう東日本大震災に際したインターネット利用における安心と不安などに関する一連の調査を実施した.本論文では,それら調査のうち,仙台と盛岡の住民各200 名に対して実施した「仙台・盛岡居住者を対象とした訪問留置調査」を対象とし,(a) インターネットによる情報収集時の不安と安心, (b) インターネットコミュニケーション時の不安と安心, (c) その他インターネットの不安と安心に関する調査結果について考察を交えた報告を行う.


セッション 1H  マイクロブログとコミュニケーション
日時: 2012年7月4日(水) 12:45 - 14:50
部屋: 安宅の4
座長: 宮部 真衣 (東京大学)

1H-1 (時間: 12:45 - 13:10)
題名有向グラフによるTweet群の関連性の可視化方式
著者*山田 泰宏, 鈴木 浩, 服部 哲, 速水 治夫 (神奈川工科大学大学院 情報工学専攻)
Pagepp. 258 - 265
KeywordTwitter, 可視化, 有向グラフ
AbstractTwitterを利用するためのクライアントは,ユーザの投稿を表示するために投稿をひとまとまりの横書き文章にし,垂直方向に逐次並べる表示方式を採用するものが一般的である.しかし,Twitterにおいて大人数で特定の話題について意見を交わそうとするとTweet間で頻繁にReplyが行われるため,このような表示方式では議論の進展の理解に必要かつ有益な情報を得ることが困難になる場合が多々ある.そこで本研究では,Twitterで投稿されるTweet間のReply関係を有向グラフで可視化するシステムを提案し,試作によりその有効性を確認した.

1H-2 (時間: 13:10 - 13:35)
題名環境に適応する実生活情報の提示法
著者*山本 修平, 佐藤 哲司 (筑波大学図書館情報メディア研究科)
Pagepp. 266 - 273
KeywordTwitter, 実生活, 情報抽出
Abstract近年,Twitterに代表されるマイクロブログサービスを中心に,多くのユーザが身近な「今」を投稿している.投稿する記事の中には,ユーザの経験や知識,また地域の生活に関することなど,「今,ここで使える」情報がある.このような情報は,他のユーザの実生活における活動の支援に役立つと考えられる.例えば,電車の運行情報や,スーパーの特売に関する情報等がある.本論文では,地域に生活するユーザを支援することを目的に,このような実生活情報をTwitterから抽出する手法を提案する.抽出した記事に生活の局面を自動的に付与した,実生活データベースを構築する. 構築した実生活データベースを用いて,個々のユーザに適した実生活情報を提供するシステムを実装したので報告する.

1H-3 (時間: 13:35 - 14:00)
題名Twitterのツイートの自動分類が可能なライフログシステムの提案
著者*小林 拓夢, 鈴木 浩, 服部 哲, 速水 治夫 (神奈川工科大学大学院工学研究科情報工学専攻)
Pagepp. 274 - 279
Keywordマイクロブログ, ライフログ, 自然言語処理, ベイジアンフィルター, ソーシャルメディア

1H-4 (時間: 14:00 - 14:25)
題名Twitterにおけるフォロー推奨システム
著者*黒柳 智士 (神奈川工科大学大学院工学研究科博士前期課程情報工学専攻), 鈴木 浩 (神奈川工科大学大学院工学研究科博士後期課程情報工学専攻), 服部 哲, 速水 治夫 (神奈川工科大学大学院工学研究科情報工学専攻)
Pagepp. 280 - 285
KeywordTwitter, フォローユーザ推奨, 類似度, 会話数, 可視化


セッション 2A  統一テーマセッション-セキュリティ教育-
日時: 2012年7月4日(水) 15:00 - 17:10
部屋: 雷鳥の3
座長: 高田 哲司 (電気通信大学)

2A-1 (時間: 15:00 - 15:30)
題名(招待講演) IT Keys: ITリスク軽減のための情報セキュリティ技術者・管理者育成
著者*猪俣 敦夫, 松浦 知史, 門林 雄基, 藤川 和利, 砂原 秀樹, 山口 英 (奈良先端科学技術大学院大学)
Pagepp. 286 - 291

2A-2 (時間: 15:30 - 15:55)
題名知識のないユーザを対象とした情報セキュリティ技術に関する安心モデルの考察
著者*西岡 大, 齊藤 義仰 (岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科), 藤原 康宏 (兵庫医科大学), 村山 優子 (岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科)
Pagepp. 292 - 298
Keyword安心, Trust, 因子分析, 安心モデル
Abstract本研究では,知識のないユーザの意見を反映する質問紙作成手法を提案し,オンラインショッピング時における情報セキュリティ技術に関する知識のないユーザ特有の安心感を抽出するための質問紙を作成してきた.一般的なユーザは,情報セキュリティ技術に関する専門知識はないが,ユーザごとに知識に差がある.また,オンラインショッピングの利用頻度についても差がある.そこで,本稿では,専門知識のないユーザの知識の差や経験の差がどのように安心の要因に影響を及ぼすか調査し,調査結果を基に作成した安心モデルについて報告する.因子分析を行った結果, 4因子を抽出した.分散分析を行い,情報セキュリティに関する知識の差は第3因子と第4因子に影響を及ぼし,オンラインショッピングの利用経験の差は,情報セキュリティに関する知識が高いユーザのみ第4因子に影響を及ぼすことを示した.また.知見を基に安心モデルを作成し,共分散構造分析によるモデルの妥当性を検証した結果,4因子とは別の安心感の要因として,ユーザビリティが存在することを明らかにした.

2A-3 (時間: 15:55 - 16:20)
題名Web サイトの視覚的特性に基づくリスク学習教育アプリケーションの開発
著者*梶山 朋子 (青山学院大学 理工学部 経営システム工学科), 越前 功 (国立情報学研究所)
Pagepp. 299 - 305
Keywordインターネット, 情報モラル教育, マルチメディアシステム, 情報可視化
Abstract多次元属性情報に対し柔軟な検索を提供するリング状検索インタフェース「Concentric Ring View」を応用し,既存の安全サイトと疑似的な危険サイトを対象としたWebサイト可視化システムを構築した.探索属性として,サイトの色や雰囲気,画像数やリンク数,フォント特徴やレイアウトなど,11種類の視覚的特徴を用意した.ユーザは,探索属性および属性値を調整しながら,4段階で定義されている各サイトの危険度を閲覧できる仕組みである.本システムの利用により,各危険度におけるサイト特徴を直観的に発見でき,危険サイトに対する知見を習得できることを確認した.

2A-4 (時間: 16:20 - 16:45)
題名ELSECプロジェクト構想とセキュリティ教育コンテンツ作成支援ツールの体系化
著者*本間 祐太 (東京電機大学大学院), 川上 昌俊 (株式会社ラック), 石塚 卓巳 (東京電機大学大学院), 古閑 裕太郎 (東芝ITサービス株式会社), 佐々木 良一 (東京電機大学)
Pagepp. 306 - 313
Keyword情報セキュリティ教育, eラーニング, ELSEC, インプット学習, アウトプット学習
Abstract近年,企業だけではなく一般家庭においてもコンピュータやインターネットを使用するユーザが,情報セキュリティの脅威に晒されている.日々変化する情報セキュリティの脅威への対策を行う為に,東京電機大学情報セキュリティ研究室では情報セキュリティ教育を行うための拡張性・柔軟性のあるeラーニング作成システムELSEC(E-Learning for SECurity)を開発した.適用実験の結果,ELSECシステムで開発されたeラーニングはセキュリティ教育に有用であることがわかった.そこで著者らは,情報セキュリティ教育をより効果的に行えるようにする為に,ELSECプロジェクトを立ち上げた.ELSECプロジェクトは,インプット学習とアウトプット学習を軸としており,学習者が教育者へと遷移し,作られたコンテンツが学習コミュニティを通して共有され,また別の学習者の教材となるサイクルの仕組みを考案した.本稿では,ELSECプロジェクト構想の概要と,セキュリティ教育コンテンツ作成支援ツールの体系化の過程について報告する.

2A-5 (時間: 16:45 - 17:10)
題名Webサイトの脆弱性への攻撃と対策について実習形式で学ぶことができる学習ツールの開発
著者*石塚 卓巳 (東京電機大学), 川上 昌俊 (株式会社LAC), 本間 祐太 (東京電機大学), 古閑 裕太郎 (東芝ITサービス株式会社), 佐々木 良一 (東京電機大学)
Pagepp. 314 - 323
Keyword情報セキュリティ教育, eラーニング, ELSEC, 教育
Abstract近年,パソコンや高機能携帯等の情報機器の普及によりインターネットの利用者が増加している.それに伴いWebサイトを利用したビジネスやサービスも増加し,Webサイトが重要情報を取り扱うのが一般的になっている.そのため,重要情報の漏洩などの被害を発生させないために脆弱性のないWebサイトを作成する必要性がより高まり,脆弱性を学習できるツールが開発されている.従来の学習ツールは攻撃者の視点からのものであるが,本学習ツールでは防衛者の視点からWebサイトの脆弱性とその対策方法について実習形式で学ぶことができる.本学習ツールはeラーニングコンテンツ作成システムであるELSEC(E-Learning for SECurity)によって作成したコンテンツを利用しており,\伴綫への攻撃の被害から,その原因となる脆弱性の特定方法を学ぶとともに,∪伴綫の具体的修正方法を学ぶことができるという特徴がある.本稿では本学習ツールの提案と開発について記すとともに,理系学生による評価結果を記述する.


セッション 2B  位置情報システム1
日時: 2012年7月4日(水) 15:00 - 17:05
部屋: 長流の2
座長: 村尾 和哉 (神戸大学)

2B-1 (時間: 15:00 - 15:25)
題名鏡像法による電界強度分布モデリングにもとづく位置推定手法
著者*寺本 やえみ, 淺原 彰規 ((株)日立製作所 中央研究所)
Pagepp. 324 - 330
Keyword無線測位, 電界強度分布モデル, 反射波, 無線LAN, 屋内測位
Abstract本研究では,無線電界強度分布のモデリングに基づく屋内測位技術の精度向上の検討を行った.屋内で無線電波強度を利用した測位を行う場合,壁などの障害物による反射波の影響で電波強度が変動することが問題となる.そこで,反射の影響を組み込んだ電界強度分布モデルを考案し,教師データを用いてモデルパラメータを学習した上で,このモデルを利用して測位を行う手法を提案した.提案手法について,実際に測位環境を構築し評価実験を行った.その結果,提案手法は従来手法に対して測位誤差を0.7m低減したことを確認した.また,教師データの数や選び方によらず,安定して実用的な測位精度を実現することを確認した.

2B-2 (時間: 15:25 - 15:50)
題名無線メッシュネットワークにおける端末位置推定のためのスループット最大化のチャネル割当方式の提案及び評価
著者*李 明, 韓 龍 (九州大学大学院システム情報科学府), 孔 維強 (九州大学大学院システム情報研究院), 田頭 茂明 (関西大学総合情報学府), 荒川 豊, 福田 晃 (九州大学大学院システム情報研究院)
Pagepp. 331 - 339
Keyword無線LAN, 位置推定, スループット, チャネル割当
Abstract本研究では,無線LAN を用いたモバイル端末の屋内での位置推定システムにおいて,高速通信と位置推定とを同時に考慮し,通信容量(スループット)最大化のチャネル割当手法を提案し,本提案手法を評価する.無線LAN において,通信の干渉を避けるために,近接するアクセスポイント(AP)間でできる限り異なるチャネルを割当てる必要がある.その一方で,モバイル端末の位置を高精度に推定するためには,その端末の通信を多くのAP で観測できる必要があり,近接するAP 間でできる限り同一のチャネルを割り当てる必要がある.従来の既存研究では様々なチャネル割当方式の研究が行われているが,これらの研究は,高速通信のみに限定した研究であり,本研究で取り扱う高速通信とモバイル端末の位置推定の双方を同時に取り扱った研究は見当たらない.本論文では,まず,高速通信と屋内位置推定を同時に取り扱う問題を定式化する. 次に,802.11 のCSMA/CA with RTS/CTS の方式により,高速通信のための無線LAN のスループットの評価方法を提案する.次に,この評価方法により,スループットを最大化するAP のチャネル割当方式を提案する.最後に,本提案手法を評価する.

2B-3 (時間: 15:50 - 16:15)
題名無線LAN環境特異点に基づくゲート通過検出手法
著者*梶 克彦, 河口 信夫 (名古屋大学大学院工学研究科)
Pagepp. 340 - 348
Keywordゲート検出, スマートフォン, 移動速度, 無線LAN距離関数
Abstract本稿では,ユーザがスマートフォンを携帯して屋内を歩行する状況を想定し,無線 LAN と加速度センサの情報を併用したドア通過検出手法を提案する.ドアは物理的 に通路や部屋を区切る構造物であり,無線LAN の電波はドアによって減衰または遮 断される.よって,ドアの前後に置いて電波環境が大きく異なる.我々はこのような 地点を無線LAN 環境特異点と定義し,無線LAN 距離関数から導かれる移動距離と 加速度データから推定される移動距離を用いて特異点検出を行う.特異点が検出され た区間をゲート通過区間であるとみなす.実環境においてゲート通過検出手法の評価 実験を実施し,半数以上のドア通過を検出可能であることを確認した.また,同一ド アの通過推定に関しては,特定のドアに限り90%を超える高い精度での推定が可能で あることを確認した.

2B-4 (時間: 16:15 - 16:40)
題名コンテクストアウェア・サービスのための間欠的切替測位による省電力入圏検出方式
著者*中川 智尋, 土井 千章, 太田 賢, 稲村 浩 (NTTドコモ)
Pagepp. 349 - 354
Keywordコンテクストアウェア・サービス, 入圏判定方式, GPS測位, 基地局測位
Abstractスマートフォンの登場により、ユーザの状況に応じて適切なサービスや情報を提供するコンテクストアウェア・アプリケーションを実現しやすい環境が整ってきている。ユーザの状況を示すコンテクスト情報の中でも、位置が重要な役割を果たすが、ユーザの移動状況を継続的に取得する処理はリソース消費への影響が大きい。本研究では、特定のスポットへの入圏というユーザのコンテクストを省電力で検出する方式を実現することを目的とする。提案方式では、間欠的測位方式に複数の測位手段を併用する機能を組み込むアプローチを採用し、目的地からの距離に応じて、リソース消費と測位精度のトレードオフを考慮して測位手段を選択する。これにより、検出精度の維持とリソース消費の抑制が可能となる。計算機シミュレーションにより、提案方式は入圏判定の検出精度を落とさずに全測位回数のうち約77.9%をGPS測位から消費リソースの少ない基地局測位に切替えて消費電力の低減を実現できることを示す。

2B-5 (時間: 16:40 - 17:05)
題名推論攻撃を考慮した位置情報保護技術
著者*南 和宏 (統計数理研究所)
Pagepp. 355 - 358
Keyword位置情報, プライバシー, 推論, マルコフモデル
Abstract近年、インターネット上では様々な位置情報サービスが提供されており、多数のユーザーの間で位置情報の共有が実現されている.しかし位置情報はユーザーのプライバシーに関する行動に深く関連するため、位置情報の公開は適切に制限される必要がある.本論文では、位置情報データ間には強い相関性が存在することを利用した推論攻撃を想定した新しいプライバシー保護技術について考察する.


セッション 2C  コンシューマ・インタフェース
日時: 2012年7月4日(水) 15:00 - 17:05
部屋: 長流の1
座長: 神崎 映光 (大阪大学)

2C-1 (時間: 15:00 - 15:25)
題名ネットワーク家電操作のためのユーザ状況を考慮した携帯端末インタフェースの設計と評価
著者*雨森 将司, 三原 進也 (同志社大学大学院理工学研究科情報工学専攻), 島田 秀輝 (同志社大学理工学部), 佐藤 健哉 (同志社大学大学院理工学研究科情報工学専攻)
Pagepp. 359 - 365
Keywordネットワーク家電, 家電操作, ユーザ状況
Abstract近年,ネットワークを介して相互接続が可能なネットワーク家電が普及しつつあり,近い将来,あらゆる家電機器がホームネットワークに接続され,ノートPCやスマートフォンといった携帯端末からネットワーク経由でそれらのネットワーク家電を制御するようになる. しかし,ネットワーク家電の種類の増加により操作したい機器を特定するのが困難になることや,性能の向上によりユーザの操作は複雑化するといった問題がある. そこで,本研究では,ホームネットワーク内のホームサーバがネットワーク家電を制御し,ユーザ状況を考慮した携帯端末インタフェース作成ためのシステムを提案する. また,提案システムにおける実装,評価を行い,提案システムの有効性を示す.

2C-2 (時間: 15:25 - 15:50)
題名NTMobileを応用した遠隔DLNA通信システムの実装手法
著者*清水 皓平, 鈴木 秀和 (名城大学大学院理工学研究科), 内藤 克浩 (三重大学大学院工学研究科), 渡邊 晃 (名城大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 366 - 375
KeywordDLNA, ホームネットワーク, 移動体通信, マルチメディアシステム
Abstract移動透過性とNAT越えを実現するNTMobile(Network Traversal with Mobility)を拡張することにより,外出先ネットワークとホームネットワーク間において簡便なコンテンツ共有を実現する遠隔DLNA通信システムを提案する.提案方式では,コンテンツを再生する端末にNTMobileを実装し,またホームネットワーク内に専用の装置を設置する.コンテンツを再生する端末はコンテンツ閲覧中にネットワークを切り替えても閲覧を継続できる.我々は提案方式のプロトタイプシステムを試作し,コンテンツの伝送と移動時におけるコンテンツ再生の継続を確認した.

2C-3 (時間: 15:50 - 16:15)
題名ジャイロセンサを利用した障害者向け自動車操縦インタフェースの研究
著者*村田 嘉利, 吉田 和広 (岩手県立大学), 鈴木 和浩, 高橋 大祐 (株式会社ジェーエフピー)
Pagepp. 376 - 382
Keyword障害者, 自動車操縦, ジャイロセンサ, ドライビングシミュレータ
Abstract自動車産業における障害者向け自動車の研究は,進んでいるとは言い難い.上肢障害者向けの補助装置であるホンダのフランツシステム場合,そのオリジナルは1960年代に開発されている.既存の自動車に補助装置を取り付ける方法では,障害内容によって個別に改造する必用がある.補助装置およびその取り付け工賃は高価になり,柔軟性に欠けるといえる.現在,自動車の制御は油圧から電子技術に移行しつつあり,電気信号によってステアリングやブレーキを含めてほとんど全ての操作は電子制御可能な状況にある.我々は,これまで足で操作する治具とジャイロセンサを利用し,足を左右に動かす事により直感的に操作可能な自動車操縦インタフェースを開発してきた.しかし,治具を利用する場合,障害内容に応じて治具を作成する必要があり,柔軟性に優れているとは言いがたい.今回,ジャイロセンサとジェスチャによる操作を採用することにより,障害内容に柔軟に対応できる障害者向けの操縦インタフェースを考案したので報告する.

2C-4 (時間: 16:15 - 16:40)
題名Image Manipulation Interface using Depth-based Hand Gesture
著者*Unseok Lee, Jiro Tanaka (Graduate School of Systems and Information Engineering, University of Tsukuba)
Pagepp. 383 - 387
KeywordNatural User Interface, Hand Tracking, Hand Gesture, Kinect, Image Manipulation
AbstractVision-based tracking is popular way to track hands. However, most vision-based tracking methods can’t do a clearly tracking under some natural conditions like fast hand motion, cluttered background, poor light condition. On the other hand, Depth-based tracking is able to track under natural conditions. In this paper, we propose a new image manipulation interface by using depth-based hand gesture. For hand gesture interaction, we track fingertips and palm with KINECT depth data. Our interface provides resizing, rotating, and dragging interactions with images. In result, our system implemented natural user interface for image manipulation.

2C-5 (時間: 16:40 - 17:05)
題名リポジトリ型エージェントフレームワークにおける協調エージェント開発支援機構
著者*打矢 隆弘, 奥村 文雄, 内匠 逸 (名古屋工業大学 大学院工学研究科 情報工学専攻), 木下 哲男 (東北大学電気通信研究所)
Pagepp. 388 - 395
Keywordマルチエージェント, 開発支援, リポジトリ型フレームワーク, 協調エージェント
Abstract近年,徐々に設計開発作業を支援するためのエージェントシステム開発環境が提案されつつあるが,エージェントの協調動作のための知識記述作業に焦点を当てると,未だ十分な支援はなされていない.通常,エージェントシステム開発ではエージェントの協調動作のためのインタラクション知識を開発者がいちからすべて記述する必要があり,これがエージェントシステム開発における開発者の大きな負担となっている.そこで本研究では,トップダウン/ボトムアップ型開発双方における開発者の負担を軽減し,開発効率を向上することを目的として,リポジトリ型マルチエージェントフレームワークDASHにおける協調エージェント開発支援機構を提案する.


セッション 2D  クラウド
日時: 2012年7月4日(水) 15:00 - 17:05
部屋: 剣梅鉢の1
座長: 中沢 実 (金沢工業大学)

2D-1 (時間: 15:00 - 15:25)
題名様々なシステム構成におけるCassandraの処理能力に関する考察
著者*菱沼 直子 (お茶の水女子大学), 竹房 あつ子, 中田 秀基 (産業技術総合研究所), 小口 正人 (お茶の水女子大学)
Pagepp. 396 - 402
KeywordCassandra, NoSQL, 分散コンピューティング
Abstract近年,クラウドコンピューティングの普及や,分散環境における一貫性の制限を緩和 して処理性能を重視するアプリケーションが多く開発されている事に伴い,個人が生み 出す情報が大量にネットワーク上に保存されるようになり,そのデータ量が爆発的に 増加している.それに伴い従来のデータベース管理システムである ではデー タ格納や処理の柔軟性に不満が出る場面も見られるようになり, と呼ばれる 新しいデータベース管理システムが注目され始めた.そこで,本研究では の 実装のひとつであり, 型データベースでありながら,複雑なデータ管理が可能なCassandraと呼ばれる分散データベースに着目する. に対しベンチマー クツール を用いて書き込みや読み出しにかかる実行時間やスループット等を測 定し性能評価を行い,その結果をもとに の傾向を明確にするための考察を 行う.これまでに小規模なクラスタを用いた性能測定は実行済みなので,本研究では より詳細な の傾向把握のためにより大きなクラスタを用いて の傾向を調査し,特に一貫性レベルとレプリケーション数の変化に伴う Cassandraの 振る舞いの変化等を調べる.調査の結果, はある一定の負荷までは効率良 く処理が行えていることが分かり,本実験環境では ノードあたり スレッド程度は 無駄なく処理することができていた.また,読み出処理は実行結果が一貫性レベルや レプリケーション数といった設定条件に大きく依存し,書き込み処理はあまり依存し ていないことが確認できた.

2D-2 (時間: 15:25 - 15:50)
題名ハイブリッドクラウド環境における各種コストバランスに基づくデータ処理最適配置ミドルウェア
著者*笠江 優美子, 小口 正人 (お茶の水女子大学)
Pagepp. 403 - 411
Keywordクラウドコンピューティング, ミドルウェア, 負荷分散, コストバランス, ハイブリッドクラウド
Abstract高度IT社会の進展に伴い,コンピュータシステムにおける情報量が爆発的に増加しており,大量のデータを効率よく処理するシステムが求められる一方で,処理時に生じるコストのバランスに対して柔軟な対応のできる手段も望まれている. 本研究では,そのプラットフォームとしてハイブリッドクラウドに注目し,データインテンシブアプリケーションによるジョブを効率よく処理すると共に,処理時に生じるパブリッククラウドの従量制料金やクラウドの消費電力料金に対しても,ユーザの要望するコストバランスになるように,ジョブを最適配置するミドルウェアの構築を目指す.

2D-3 (時間: 15:50 - 16:15)
題名過飽和クラウドにおけるスケールアップ方式の評価
著者*木部 真一郎 (東洋大学大学院工学研究科情報システム専攻), 上原 稔, 山際 基 (東洋大学総合情報学部総合情報学科)
Pagepp. 412 - 417
Keywordクラウドコンピューティング, プライベートクラウド, Eucalyptus
Abstract既存の情報教育環境では管理者権限が与えられていないため、操作に制限がかかってしまう。そのため、自らサーバやプログラミングなどの環境を一から構築することが困難である。そこで我々はクラウドを用いて情報教育環境を構築することを提案した。現在、スケールアウト方式で教育クラウド環境を提供しているが、1台の物理マシン上で稼働できるインスタンス数は少ない。 本論文ではスケールアップ方式における物理マシン上で教育クラウドを構築し、その性能を評価する。評価はCPUとI/OのThroughputの2つの性能評価を行う。

2D-4 (時間: 16:15 - 16:40)
題名複数サーバ接続単一ネットワークストレージ環境での下位キャッシュへの参照の局所性の解析
著者*竹内 洸祐, 長廻 雄介, 山口 実靖 (工学院大学工学研究科電気電子工学専攻)
Pagepp. 418 - 424
Keyword負の参照の時間的局所性, キャッシュ置換アルゴリズム, ネットワークストレージ
Abstract多段キャッシュで構成されるネットワークストレージ環境において,上位キャッシュ(サーバ計算機のキャッシュ)の置換アルゴリズムにLRUが使用されている場合,下位キャッシュ(ストレージ機器のキャッシュ)においては一度アクセスされたデータが近い将来に再度アクセスされる可能性が低くなり,通常とは逆向きの負の参照の時間的局所性が存在する事がシミュレーションにより確認されている. 本研究では複数サーバ接続のネットワークストレージ環境を擬似的に構築し、実OS上で実アプリケーションを動作させ,下位キャッシュへのアクセスパターンの解析行い,負の参照の時間的局所性の存在の調査を行う.そして,同アクセスログを用いてネットワークストレージキャッシュにおける既存キャッシュ置換アルゴリズムの性能の評価を行う.


セッション 2E  拡張現実感
日時: 2012年7月4日(水) 15:00 - 17:05
部屋: 剣梅鉢の2
座長: 榎掘 優 (名古屋大学)

2E-1 (時間: 15:00 - 15:25)
題名カメラ画像に写る物体の位置を利用したAR注釈対象特定法
著者*三田 裕策 (筑波大学大学院 システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻), 志築 文太郎, 田中 二郎 (筑波大学 システム情報系)
Pagepp. 425 - 432
Keywordユビキタス, AR, 拡張現実, 現実世界情報, 位置情報
Abstractモバイル型のAugmented Reality (AR) の一表現手法に,カメラから取得した現実環境の画像(以下カメラ画像)に注釈を重畳表示する手法がある. これまでのARシステムでは注釈対象特定法に,カメラ画像のみを用いる方法や, GPSや電子コンパス等の機器の情報を用いる方法がある. この手法は,注釈対象と注釈を結びつけて表示できる利点を持つ. しかし,この手法の問題として, 本来の注釈対象以外の物体に注釈が表示される場合がある. この問題が発生した場合,ユーザは注釈がその別の物体に対する情報であると誤った認識を行う. 本研究ではこの問題を解決するために, カメラ画像に写る注釈対象を特定し ,注釈対象に注釈を重畳表示する手法を示した. 更に,本手法による注釈表示方法を行うプロトタイプの実装を行った. 本手法が我々の意図した注釈表示を行うかを調べる実験を行い, その結果について考察を行った. また,考察を基に本システムの改良を行った.

2E-2 (時間: 15:25 - 15:50)
題名拡張現実感を利用した仮想的なディスプレイによる作業の支援
著者*金子 将大 (筑波大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻), 田中 二郎 (筑波大学 システム情報系)
Pagepp. 433 - 441
Keyword拡張現実感, 作業支援, 仮想ディスプレイ, ウェアラブルコンピューティング, インタフェース
AbstractオンラインストレージサービスやWeb アプリケーションの普及により、モバイル端末により様々な作業を行えるようになった。 しかし、オフィスや会議室の設備である大画面ディスプレイや複数のディスプレイを用いて行われていた作業はモバイル端末では行いにくい。 モバイル環境でも大画面や複数画面を利用することができればより効率的に作業を行えると考えられる。 本研究は、利用する端末に依存せずに利用可能なディスプレイ環境を提供することで、効率的に作業を行うことを目的とする。 そのアプローチとして、拡張現実感による仮想的なディスプレイによる作業の支援を提案する。 ユーザは身に着けたヘッドマウントディスプレイを通して情報が表示された仮想ディスプレイを実世界上に知覚する。 仮想ディスプレイはハンドジェスチャを用いることで様々な操作が可能である。 ハンドジェスチャをイベントとして扱うことで操作の拡張などを行うことができる。 仮想ディスプレイを用いた作業支援の例としてプロトタイプシステムを作成した。 仮想ディスプレイに対して移動や書き込みなどの操作を行うことができる。 プロトタイプシステムの試用から知見を得て、考察を行った。

2E-3 (時間: 15:50 - 16:15)
題名拡張現実感を用いた仮想立体の仮配置システム
著者*小林 智輝 (筑波大学システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻), 田中 二郎 (筑波大学システム情報系)
Pagepp. 442 - 452
Keyword拡張現実感, 仮想化, ウェアラブルコンピューティング, 仮想物体の作成, 仮想物体の操作
Abstract我々が普段生活しているとき,同じ場所にない物の大きさを比較したい場合がある.例えば,家の空いているスペースに合う家具を買いたい場合や,家の車庫に自動車が入るかどうかを知りたい場合などである.大きさを比較したいとき,実際に並べて置いてみると大きさの違いがわかりやすいが,前述の例においては実物を並べて大きさを比較することはできない.なぜなら,大きさを比較したい物の少なくとも1つが手元にないからである.そこで,現実には存在しない仮想の立体を実物の代わりに試し置きすることによって実 際に大きさを比較することができると筆者は考える. 本研究ではヘッドマウントディスプレイを装着することによって仮想の立体を拡張現実感を用いて目の前の実世界に重畳表示し,試し置きを行うシステムを提案する.尚,システムの開発においてヘッドマウントディスプレイが現在よりも小型化し,コンピュータが内臓されて一般に普及している近未来環境を想定する. また,今回本システムのプロトタイプとして仮想の直方体を自由に作成し,試し置きを行うことができるシステムを開発した.

2E-4 (時間: 16:15 - 16:40)
題名A System for Visualizing Sound Source using Augmented Reality
著者*Ruiwei Shen (Kobe University), Tsutomu Terada (Kobe University/JST PRESTO), Masahiko Tsukamoto (Kobe University)
Pagepp. 453 - 458
KeywordAugmented Reality, Sound Source Recognition, Sound Visualization, MFCC, Notification
Abstract近年,拡張現実感技術に関する研究が数多く行われている.拡張現実感技術を用い ることで,人間の感覚を拡張して様々な情報を提供し,日常生活をサポートすること が可能となる.そこで本研究では,拡張現実感技術に音響認識を組み合わせて人間の 視覚を拡張し,聴覚をサポートするシステムを提案する.提案システムを用いること で日常生活の中の様々な音源を探知し,音源の種類とその方向をユーザの視界に示す ことによって,視覚のみで音源の種類とその方向を知ることが可能となる.

2E-5 (時間: 16:40 - 17:05)
題名ユーザの行動履歴に基づくAR効果を用いた日常生活支援手法
著者*中村 勇貴 (奈良先端科学技術大学院大学), 山本 眞也 (山口東京理科大学), 玉井 森彦, 安本 慶一 (奈良先端科学技術大学院大学)
Pagepp. 459 - 467
Keyword拡張現実, ユーザーインターフェース, ユーザーコンテキスト, 行動支援
Abstract本論文では,屋内環境におけるユーザの行動履歴に基づく日常生活支援システムを 提案する.一般的に,習慣的な行動はいつ行なったかなどを意識することがなく記憶 に残りにくいため,それらの行動履歴から作業順序や優先度を正しく決定することが 難しい.既存研究では,これを解決するために,棚の開閉をカメラで撮影し,ユーザ にその写真を提供することで,どこに何を片付けたかの記憶補助を行う手法や,行動 履歴を用いて,時間を効率的に使うことのできる手本となる行動予定を作成する手法 など,作業支援や作業効率の改善を狙う研究ががいくつか存在する.しかし,このよ うな手法の多くは,ある特定の行動・目的に対する支援が対象であるため,汎用性に 欠けるという課題がある. 加えて,このようなユーザ支援を行うにあたり,ユーザの システム使用時の煩わしさを軽減するような,直観性に優れた出力を提供することが 必要となる.本論文では,これらの課題に対し,空間の分割に注目した履歴管理手法 を提案する.提案手法では,ユーザの行動履歴を家具や空間に紐付けして履歴の管理 を行う.また,履歴から導いた結果を,拡張現実感技術を用いて,空間を装飾するよ うな直観的な視覚効果にする事で,自然にユーザの意識を誘導するような支援方法に ついて提案する.提案手法の有用性を確かめるため,提案システムのプロトタイプを 実装し,複数の視覚効果による支援内容の提示方法についてアンケート評価を行った. その結果,文字を用いた支援に比べ、ユーザが直観的にシステムを利用できることを 確認した.


セッション 2F  センサデータ処理
日時: 2012年7月4日(水) 15:00 - 17:05
部屋: 黒百合の2
座長: 土井 裕介 (東芝)

2F-1 (時間: 15:00 - 15:25)
題名閾値ベースの確率的オンラインセンサ・タスク割当て手法
著者*鳥海 晋 (東京大学), 本位田 真一 (国立情報学研究所/東京大学)
Pagepp. 468 - 474
Keyword無線センサネットワーク, 割当て問題, 確率分布
Abstract複数種類の環境情報が取得できる無線センサネットワーク(WSN)は,敷設コストの面で有利であるだけでなく,ネットワークの管理と利用との水平分離が可能なため,ネットワーク敷設者がセンサ資源を有償で利用者に提供するというクラウドに類似のビジネスモデルを考えることも出来る.しかし,WSNではセンサのバッテリ資源が有限であるという問題点が存在し,複数の利用者が複数のタスクをWSN上に配備する際にセンサ・タスク間の割当てを定める必要がある.この問題はバッテリ制約下で,参加するタスクの利得を最大化する問題と捉えることが出来る.センサ資源の利用者は利用時にタスクをネットワークに投入するため,この問題は本質的にオンライン問題である.既存の研究では本問題に対し発見的手法のみ提案され,理論的分析はなされていなかった.本論文で,我々は主双対法を応用し,オンラインセンサ・タスク割当て問題に対するアルゴリズムを与える.主双対法は最適化問題において,主問題と双対問題の解を同時に考えることによって,主問題の解の精度保証を与える手法である.導出されるアルゴリズムはWSN環境に適した分散アルゴリズムとなっており,WSN全体の状況を知らない各ノードにおいても,通常のタスク実行と比較して無視できる程度のオーバーヘッドで割当てを決定することが出来る.我々は,理論面からの分析およびシミュレーションによる本手法の評価から,効率的割当てが本手法によって得られることを示す.

2F-2 (時間: 15:25 - 15:50)
題名主双対法を用いたオンラインセンサ・タスク割当て
著者*鳥海 晋 (東京大学), 本位田 真一 (国立情報学研究所/東京大学)
Pagepp. 475 - 482
Keyword無線センサネットワーク, 割当て問題, 主双対法
Abstract複数種類の環境情報が取得できる無線センサネットワーク(WSN)は,敷設コストの面で有利であるだけでなく,ネットワークの管理と利用との水平分離が可能なため,ネットワーク敷設者がセンサ資源を有償で利用者に提供するというクラウドに類似のビジネスモデルを考えることも出来る.しかし,WSNではセンサのバッテリ資源が有限であるという問題点が存在し,複数の利用者が複数のタスクをWSN上に配備する際にセンサ・タスク間の割当てを定める必要がある.この問題はバッテリ制約下で,参加するタスクの利得を最大化する問題と捉えることが出来る.センサ資源の利用者は利用時にタスクをネットワークに投入するため,この問題は本質的にオンライン問題である.既存の研究では本問題に対し発見的手法のみ提案され,理論的分析はなされていなかった.本論文で,我々は主双対法を応用し,オンラインセンサ・タスク割当て問題に対するアルゴリズムを与える.主双対法は最適化問題において,主問題と双対問題の解を同時に考えることによって,主問題の解の精度保証を与える手法である.導出されるアルゴリズムはWSN環境に適した分散アルゴリズムとなっており,WSN全体の状況を知らない各ノードにおいても,通常のタスク実行と比較して無視できる程度のオーバーヘッドで割当てを決定することが出来る.我々は,理論面からの分析およびシミュレーションによる本手法の評価から,効率的割当てが本手法によって得られることを示す.

2F-3 (時間: 15:50 - 16:15)
題名データ解析型プロジェクトにおける差分処理を考慮した並列分散処理
著者*李 林 (九州工業大学 大学院工学府 先端機能システム工学学科), 外園 裕隆 (九州工業大学大学院 工学府 先端機能システム工学学科), 服部 祐一 (九州工業大学 大学院工学府 先端機能システム工学専攻), 井上 創造 (九州工業大学 大学院工学研究院 基礎研究系)
Pagepp. 483 - 489
Keyword分散処理, データ解析
Abstract本稿では,データ解析型プロジェクトにおいて,データと解析プログラムの依存関 係を管理しながら再実行が必要な部分のみ差分処理を実現する並列分散処理システム を提案する.提案システムでは,データ解析者は解析プログラムとデータの間の依存 関係や,Hadoop Streaming を用いた並列分散処理を行いたい部分を示す設定ファイ ルを記述し,解析プログラム群の実行時には,依存関係をチェックし最新でない部分 のみ選択的に直列または並列に実行できる.その設定ファイルでは解析プログラムの 異なるデータ等に対する繰り返しを一括して記述しながら,実行時には個別に依存関 係をチェックするようにすることができる.

2F-4 (時間: 16:15 - 16:40)
題名センサネットワークにおけるアダプティブサンプリングによるコスト削減手法
著者*須山 敬之, 岸野 泰恵, 柳沢 豊 (NTT コミュニケーション科学基礎研究所)
Pagepp. 490 - 494
Keywordセンサーネットワーク, アダプティブサンプリング, 分散処理
Abstract本稿はセンサネットワークにおいて,センサの動作を変更することによりセンシングのコストを下げることを目的として,周囲のセンサの状況から計測すべき現象を予測する手法を提案する.センサを2次元平面に配置した場合に単純に周囲のセンサから状況を推測する場合とパーティクルフィルタを用いて予測する場合について述べる.

2F-5 (時間: 16:40 - 17:05)
題名Introducing a Programming Framework to Reduce Complexity and Development Time of ECHONET Lite Applications
著者*Marios Sioutis, 牧野 義樹, 丹 康雄 (北陸先端科学技術大学院大学)
Pagepp. 495 - 502
KeywordECHONET Lite, protocol, home network, home appliances
AbstractNewly released in 2012, the ECHONET Lite protocol can be used to control a wide range of home appliances. In this paper we discuss the details of a framework for ECHONET Lite enabled applications designed to reduce design complexity and development time. We proceed to examine the functionality provided by this framework and comment on sample applications. Finally, we conclude that the use of this framework can be a big asset for quickly developing ECHONET Lite software.


セッション 2G  車車間通信
日時: 2012年7月4日(水) 15:00 - 17:05
部屋: 黒百合の1
座長: 木谷 友哉 (静岡大学)

2G-1 (時間: 15:00 - 15:25)
題名圧縮センシング技術を活用した車車間ローカルネットワークにおける画像分散配置
著者*高梨 昌樹, 牧戸 知史, 杉浦 慎哉, 佐々木 健吾, 鈴木 徳祥 ((株)豊田中央研究所)
Pagepp. 503 - 509
Keyword圧縮センシング, 車車間通信, ローカルネットワーク, 分散配置, 情報圧縮
Abstract交差点周辺のようなローカルなエリアにおいて,路側機や車のようなノードが保持するストレージを用いて,情報を留めるための分散配置を行う.その中で,我々は低速な無線通信環境を想定し,複数のノードから情報を断片的に収集して,受信ノードで情報を構成することを検討している.しかし,このような配置を行う場合,情報取得時に発生する通信エラーや,異なるノード間で情報が重複することにより,受信ノードにおいて情報が欠落するという課題がある.我々は保持する情報を圧縮が可能な画像情報を考慮し,このような分散配置において,圧縮センシングの枠組みにおいて用いられるランダム圧縮マトリクスを用いることを提案する.本稿では,その概要について述べ,計算機シミュレーションによりその有効性を示す.

2G-2 (時間: 15:25 - 15:50)
題名車車間通信による交通情報共有手法のシミュレーション評価
著者*大西 亮吉, 吉岡 顕 (株式会社トヨタIT開発センター)
Pagepp. 510 - 515
Keyword車車間通信, 交通情報, 700MHz帯高度道路交通システム
Abstract700MHz帯高度道路交通システムの車載無線機を利用した,車車間通信による交通情報共有の基本システム,及び2つの効率化手法を考案した.効率化手法の一つは,送信,または受信した情報を一定時間送信の対象外することで,多様な情報を選択する手法(重複送信抑制)である.もうひとつは他の情報の相対値表現によりデータサイズを削減することで情報の高密度化を行い,複数のリンク情報をまとめて送信する手法(まとめ送り)である.都市の密集エリア2km四方を模擬したシミュレーション環境を構築し,システム普及当初における提案手法の情報共有性能と効率化の限界について評価した.重複送信抑制とまとめ送りの効率化によって情報の伝搬速度は向上し,より新鮮な情報を豊富に広範囲に供給できることを確認した.

2G-3 (時間: 15:50 - 16:15)
題名大規模駐車場での自律誘導のための車車間トポロジー構成とグループプレゼンスによる空塞管理方式
著者*山下 翔平, 高見 一正 (創価大学大学院 工学研究科情報システム工学専攻)
Pagepp. 516 - 523
Keyword車車間通信, 無線通信, 位置分散管理, トポロジー, 自律誘導
Abstract近年,大規模な商業施設の増加により,併設する駐車場も大規模化している.このような駐車場では,ドライバーは駐車場内全体を把握することが困難なため,混雑時には駐車スペースの発見に時間を要し,無効な滞留が発生する.本稿では,車車間通信により,駐車場内全体の空塞状況を分散管理する方式を提案する.具体的には駐車場を区画に分割してグループを構成し,親車両と子車両による車車間トポロジー構成とグループプレゼンスによる空塞管理方式を示す.滞在時間評価モデルを規定し,シミュレーションにより,提案方式の優位性を評価した.

2G-4 (時間: 16:15 - 16:40)
題名車車間通信を用いた情報共有により携帯電話通信量の削減を行う道路交通情報提供手法
著者*安達 佳明, 梅津 高朗, 山口 弘純, 東野 輝夫 (大阪大学 大学院情報科学研究科 モバイルコンピューティング講座)
Pagepp. 524 - 538
KeywordITS, 車車間通信, 携帯電話通信, 道路交通情報, シミュレーション
Abstract本論文は,情報センターに集められた道路交通情報を多数の自動車へと提供する際に,インフラ通信の使用量を削減することを目的とした,車車間通信による効率的な道路交通情報共有手法の提案を行うものである. 提案手法では,主に新規情報の取得に携帯電話通信を用い,その情報を近隣の車両と車車間通信を用いて共有する. 自車を中心とした一定範囲内の情報を携帯電話通信により取得する際に,常にすべての情報を取得するのではなく,ある程度の情報は周辺車両からも受け取れると考え,交通量やその時点での情報把握率に応じて動的に変化させた確率に従って取得することで,効率的に両通信を利用することを目指す. 市街地を想定したシナリオにおいて手法性能を評価し,本手法が携帯電話通信のみの場合に比べ,情報の把握率を下げることなく情報を取得でき,かつ通信量を平均的な交通量下で35%ほど軽減できることを確認した.

2G-5 (時間: 16:40 - 17:05)
題名マルチホップ中継を含む追突回避のための車々間通信の提案と評価
著者*大澤 孝直, 井手口 哲夫, 奥田 隆史, 田 学軍 (愛知県立大学情報科学研究科)
Pagepp. 539 - 544
KeywordITS, 安全運転支援
Abstract近年,様々な安全運転支援システムが提案され,研究・開発だけでなく,標準化や実用化も急速に進められている.その一例として,車載センサ等で前方の障害物を検知し,自動的にブレーキをかけることで衝突を回避するシステムが実用化されている.しかし,このようなシステムの場合,前方の車両の動向のみ感知可能であり,即座に遠方の車両の急ブレーキを感知することができない.そこで本稿では,車々間通信を利用して後続車両に対して急ブレーキ情報を通知することにより,玉突き事故に代表される交通事故のより迅速な回避,交通事故における被害の最小化を目的とした追突回避システムについて検討を行う.


セッション 2H  Webサービス
日時: 2012年7月4日(水) 15:00 - 17:05
部屋: 安宅の4
座長: 羽山 徹彩 (金沢工業大学)

2H-1 (時間: 15:00 - 15:25)
題名動画のタグを視聴履歴の検索キーワードとして利用する動的多段絞り込み検索システム
著者*相川 勇気 (神奈川工科大学大学院工学研究科博士前期課程情報工学専攻速水研究室), 鈴木 浩 (神奈川工科大学大学院工学研究科博士後期課程情報工学専攻速水研究室), 服部 哲 (神奈川工科大学情報学部情報メディア学科速水研究室), 速水 治夫 (神奈川工科大学大学院工学研究科博士前期課程情報工学専攻速水研究室)
Pagepp. 545 - 550
Keywordタグの動的取得, タグの動的提示, フォークソノミー, 動画共有サイト, 閲覧履歴

2H-2 (時間: 15:25 - 15:50)
題名正確な多言語間対話支援を目的とした応答用例対構築モデルの検討
著者*福島 拓 (和歌山大学大学院システム工学研究科), 吉野 孝 (和歌山大学システム工学部)
Pagepp. 551 - 559
Keyword多言語, 対話支援, コーパス, 用例対訳, Webサービス
Abstract現在,グローバル化による多言語間コミュニケーションの機会が増加している.しかし,多言語間での正確な情報共有は十分に行われていない.正確な多言語支援が求められる場では,用例対訳が多く用いられている.しかし,用例対訳は多対多関係が存在しており,意味の違いを自動判別することは難しい.また,用例対訳は定型文のため,完全一致の文のみの利用しか行うことができなかった.そこで本稿では,これらの解決を目指した応答用例対構築モデルを提案する.また,モデルを適用したシステムを用いて実験を行い,モデルの有用性検証を行った.

2H-3 (時間: 15:50 - 16:15)
題名Webを利用したショッピング補助アプリケーションの提案
著者*米丸 剛史, 鈴木 浩, 服部 哲, 速水 治夫 (神奈川工科大学大学院工学研究科情報工学専攻)
Pagepp. 560 - 564
KeywordAndroid, ネットオークション, ショッピング, 一元化, グラフ
Abstract生活を営む上で,物を買うという行為は避けては通れないものである.近年では実店舗のみに限らず,web上で商品の売買を行うことも盛んである.店舗により価格は異なり,販売者は日々しのぎを削っている. 消費者がショッピングを行う際は,できるだけ安い価格で購入するために,複数の店舗を比べることがある.しかし,実際に店舗に行って調べるのでは時間がかかりすぎる.例えweb上でECサイトの価格を比べるにしても,手間が必要である.調べたい商品の数が増えれば増えるほど,これらは顕著になってくる. また,市場には新品だけでなく中古品も数多く出回っており,その状態は新品同様からジャンク同然まで様々である.しかしこれらは一律に中古品という同じくくりの中に存在し,状態に対する定められた価格の指標もない. 本研究では,商品の相場を短時間で調べることを可能とすることを目的とした,Androidアプリケーションとしてのシステムを提案する.

2H-4 (時間: 16:15 - 16:40)
題名ユーザ参加型ご当地検定システムの開発と運用
著者*菅原 遼介, 奥津 翔太, 古舘 昌伸, 高木 正則 (岩手県立大学ソフトウェア情報学部)
Pagepp. 565 - 572
Keywordご当地検定, 地域活性化, eラーニング, 作問支援, ゲーミフィケーション
Abstract近年,日本各地で地域活性化事業の一貫として,ご当地検定試験が行われている.ご当地検定試験とはある特有の地域に関する文化や歴史などの知識レベルを格付けする検定である.ご当地検定試験の主催者は,作問に負担を感じており,出題する問題が不足している.我々は問題不足と主催者の負担軽減を目的とし,ユーザ参加型ご当地検定システムの開発と運用を行ってきた.従来の問題作成は主催者が手配する作問委員会によってのみ行われていたが,本システムでは昔から住んでいる地元住民や観光客等の一般市民も問題作成に参加できる.システム運用の結果,検定試験本番直前まではユーザ数が増えたが,その後は利用が少なくなった.ユーザから投稿される問題が集まっておらず,ユーザの利用継続を促す仕組みを今後検討していく必要がある.

2H-5 (時間: 16:40 - 17:05)
題名組み込みシステムにおける高信頼データ伝送方式の開発と評価
著者*仲川 和志, 高谷 幸宏, 桜井 祐市 (日立製作所), 鈴木 康祐, 大塚 祥啓, 飯泉 謙 (日立ハイテクノロジーズ)
Pagepp. 573 - 579
Keyword組み込みシステム, 高速データ伝送, 誤り訂正
Abstract本報告は,産業用検査装置などの組み込みシステムをターゲットに,FPGA(Field-Programmable Gate Array)を利用した高信頼なデータ伝送方式の開発とその実機評価について述べる.数Gbps以上の帯域を実現する高速シリアル伝送は,伝送路上で発生するビットエラーに対処する必要がある.既存のいくつかの高速シリアル伝送規格は,誤り訂正符号を利用してエラーレート低減を図る.また通信デバイスとして普及しているFPGAは,通信機能の物理層部分を専用ハードマクロ,あるいはIP(Intellectual Property)コアとして提供している.そのため,FPGAは特定の高速シリアル伝送規格に対応した誤り訂正符号は実現しやすいが,検査装置のような多様な伝送路や伝送帯域を前提としたシステムに適用するには柔軟性に欠ける.そこで本報告では,誤り訂正をFPGAのデータリンク層以上において実施する構成をとり,ユーザ論理として実現する.これにより,FPGAの物理層に依存することなく,柔軟に誤り訂正符号を設計可能となる.また,誤り訂正符号化器を含む高速データ伝送モジュールをverilogコーディングし,FPGA実機環境にて各種伝送路での評価を実施した.その結果,提案システムにより目標Byte Error Rate(ByER)1.0E-11以下を達成可能なことがわかった.


セッション 3A  統一テーマセッション-シミュレーションと評価-
日時: 2012年7月4日(水) 17:20 - 19:30
部屋: 雷鳥の3
座長: 安本 慶一 (NAIST)

3A-1 (時間: 17:20 - 17:50)
題名(招待講演) ネットワークシステムシミュレータの今後
著者*高井 峰生 (Space-Time Engineering, LLC/大阪大学大学院情報科学研究科)
Pagep. 580

3A-2 (時間: 17:50 - 18:15)
題名車両密度の違いを利用するVANET向けプロトコルのための現実的な道路網情報を用いた評価方法
著者*中村 暢宏 (静岡大学大学院工学研究科システム工学専攻), 石原 進 (静岡大学創造科学技術大学院)
Pagepp. 581 - 589
KeywordVANET, 交通流シミュレーション, SUMO
Abstract車々間で一時的に構築する車々間アドホックネットワークにおいて車両密度を考慮し動作する通信手法やプロトコルが提案されている.車々間通信の研究では通常,プロトコルの性能評価の際に交通流シミュレーションとネットワークシミュレーションを組み合わせたシミュレーションが行われる.車両密度を考慮し動作するプロトコルの場合,性能評価のためには特定の道路網において車両密度に偏りのある状況を想定したシミュレーションが必要である.そのようなシミュレーションを行うためには,交通流シミュレーションにより車両密度に偏りのある状況での車両の移動ログデータを取得する必要がある.本稿では車々間通信の研究において利用実績がありさらにオープンソースであるという点から交通流シミュレータSUMOを導入し,大都市中心部の車両密度のばらつきを含む車両移動ログデータを実際の道路地図情報を用いて作成した.また,交通流シミュレーションの入力パラメータである車両流入量と交差点分岐率を車線数や道路間の接続状態などの道路構造を基に設定するツールを設計・実装し,簡易な入力で車両密度にばらつきのある交通流を模擬できることを示した.

3A-3 (時間: 18:15 - 18:40)
題名実環境における無線通信効率の変動調査を基にした無線センサネットワーク方式の検討
著者*大島 浩太 (東京農工大学大学院 工学研究院), 原 宏 (東京農工大学 農学部), 寺田 松昭 (東京農工大学大学院 工学研究院)
Pagepp. 590 - 596
Keyword無線センサネットワーク, 環境モニタリング, 通信効率, 実環境調査
Abstract無線センサネットワークを用いた環境モニタリングが、低い運用コスト、設置エリアの詳細な面的情報の取得などの利点から注目されている。しかし、屋外に2.4GHzの無線周波数帯を利用する機器を設置・運用した際に、環境要因により無線通信効率が変動することが確認されている。2.4Ghzの無線電波は空気中の水蒸気量や雨滴の影響を直接受けにくい周波数帯であるが、実環境での計測調査から1日の通信効率の変動幅の大きさや、長期的な変動傾向などが得られた。本論文では、無線通信効率の変動に着目した、自然環境の様々な変化への柔軟な対応を目指した無線センサネットワークについて、実測結果から得られた現象と環境モニタリングにおけるデータ欠落の抑制という用件を考慮した通信制御について述べる。無線通信の不安定時期にはセンサノードに計測データを蓄積しておく必要がある点に着目し、蓄積データ量と通信効率変動を考慮した通信制御として、どのような方式が妥当かについて検討した。

3A-4 (時間: 18:40 - 19:05)
題名複数の移動ノードを使った省スペース無線センサネットワークテストベッドの構築
著者*前川 寛 (静岡大学大学院工学研究科システム工学専攻), 石原 進 (静岡大学創造技術大学院)
Pagepp. 597 - 604
Keyword実環境評価, アドホックネットワーク, センサネットワーク, 移動体ネットワーク, 遠隔制御
Abstract無線センサネットワークの評価では,シミュレーションを行うことが一般的である.しかしながら,シミュレーション評価と実環境評価で発見される問題点は異なる場合がある.これは,シミュレーション評価では,評価対象のシステムや条件をモデル化して評価するためである.そのため,外乱などの実環境における問題点を発見するために実験を行うことが大切となる.しかしながら,システムの想定する環境を実環境で再現するためには,大量のデバイスの入手や実験場所の確保などの多大な労力が必要となる.特に,移動ノードを使用する無線センサネットワークのシステムを実環境で評価するためには,広大な場所の確保や移動体の制御が必要になることが考えられる.そこで,筆者らは複数の移動ノードを使用した無線センサネットワークのシステムを省スペースかつ安価に実環境で評価するためのテストベッドを構築した.本稿では,テストベッドの構築と基礎実験,その結果について述べる.テストベッドは,制御用のPCと移動ノードから構築されている.移動ノードは,移動制御部と評価対象部に分かれており,移動制御部は移動の制御を,評価対象部は評価対象となるシステムを実装する.移動ノードの制御にはArduinoFioと呼ばれるマイコンを使用し,無線通信にはIEEE802.15.4の無線通信モジュールXBeeを使用した.基礎実験として,移動ノードの移動精度の測定実験とXBeeの通信範囲の測定実験を行った.実験の結果,移動ノードが20mを5往復した後の基準点からのずれは6m程度,XBeeの通信範囲は8m程度にできることを確認できた.

3A-5 (時間: 19:05 - 19:30)
題名大規模無線ネットワークシミュレーションのためのアブストラクト干渉モデルの一考察
著者*金田 茂 (スペースタイムエンジニアリング/大阪大学), 前野 誉 (スペースタイムエンジニアリング), 高井 峰生 (カリフォルニア大学ロサンゼルス校), 山口 弘純, 東野 輝夫 (大阪大学)
Pagepp. 605 - 611
Keyword電波伝搬, シミュレーション, エミュレーション, 無線ネットワーク
Abstract無線ネットワークのシミュレーションは一つのフレームの送信が周辺の全てのノードでの受信処理につながるため計算量が膨大であり,大規模なシミュレーションを効率的に行うためにシステムや物理現象を適切にモデル化する必要がある. 本稿では,大規模な無線ネットワークのシミュレーションを想定し,パスロスおよびフェージングのアブストラクトモデルを考案し,シミュレーションを高速化する手法について検討を行った結果を述べる.提案する手法をシミュレータに実装し,性能評価を行った結果,シミュレーション結果への影響を最小限に抑えた上で,最大60%のシミュレーション実行時間の短縮が可能であることを確認 した.


セッション 3B  モバイルアプリケーション
日時: 2012年7月4日(水) 17:20 - 19:25
部屋: 長流の2
座長: 菊地 悠 (NTTドコモ)

3B-1 (時間: 17:20 - 17:45)
題名モバイル端末向け外部デバイス連携方式の研究
著者*森田 伸義, 森多 俊之, 梅澤 克之 (日立製作所 横浜研究所), 阿部 正弘 (日立製作所 金融事業部), 萱島 信 (日立製作所 横浜研究所)
Pagepp. 612 - 617
Keywordモバイル端末, 端末連携, 近距離通信
Abstractスマートフォンやタブレット端末のようなモバイル端末は,ビジネス用途においても様々な業種で活用され始めている.例えば,小売業界や金融業界などでは,接客支援端末としてモバイル端末が利用され始めている.このような用途では,モバイル端末が標準で備えている機能だけでは処理が完結しないこともあるため,専用デバイスが必要となる.モバイル端末の機動性を考慮すると,専用デバイスは店内に設置された外部デバイスとして無線で接続されることが望ましい.また,店内でモバイル端末を利用する店員は一人とは限らないため,多対多のモバイル端末と外部デバイスを接続する仕組みが必要となる. 本報告では,モバイル端末と外部デバイスを接続するための連携方式を提案する.具体的には,モバイル端末と外部デバイス間の接続処理,および外部デバイス利用時における近距離通信を用いた認証処理を提案する.さらに,本連携方式の有効性を確かめるためにプロトタイプを開発し,実機検証を行った.本プロトタイプは金融営業店において商品申込から現金処理機を使った入金までの処理を一貫して実現するものである.設置型PCから外部デバイスを利用する従来方式と本連携方式を比較してフィージビリティを検証した結果,本連携方式が有効であることを実証した.

3B-2 (時間: 17:45 - 18:10)
題名スマートフォンを活用した大学生向けの災害支援アプリケーションの開発
著者*銭 宇 (静岡県立大学大学院経営情報イノベーション研究科), 曹 嘉 (静岡県立大学大学院経営情報学研究科), 三津山 雅規, 大久保 誠也, 湯瀬 裕昭 (静岡県立大学大学院経営情報イノベーション研究科)
Pagepp. 618 - 626
Keyword防災, 東海地震, スマートフォン, 災害支援アプリケーション
Abstract本研究の目的は,大学生向けの災害支援アプリケーションの開発である.本アプリケーションは,発災時における迅速な避難を助けるものであり,以下の特徴を持っている.1)東海地震などの大地震ならびにそれによる津波を想定し,津波の浸水範囲予測や防災マニュアルを閲覧できる.2)インフラが破壊された場合を想定し,多くの機能がオフラインで動作する.3)何時何処で被災するかわからないため,多くの人が常時携帯しているデバイスで動作する.これらの特徴を持つiPhone アプリケーションを開発し,評価実験によりその有効性を検討した.また,検討結果を踏まえ,Android版の開発を行った.

3B-3 (時間: 18:10 - 18:35)
題名GBvoice: 音声を主体としたアーカイヴシステムの考察
著者*須田 真実, 廣井 慧, 山内 正人, 砂原 秀樹 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)
Pagepp. 627 - 633
Keyword位置情報, オーラルアーカイヴ, 音声情報
Abstract人の流れも街の変化も激しい現代では様々な経験や出来事が人々の記憶から消えていってしまう. そこで場所に情報を残し後世に伝えていくための音声を主体としたアーカイヴシステムを提案する. 特に歴史を長く見てきたに高齢者の経験や知識を後世に伝える事を目的とする. 場所を介して情報を蓄積していくことで世代を超えたコミュニケーションが可能になると考える. 提案システムでは知識や経験の語りは聞くだけではなく,語り手が話した現地で聞くことで臨場感のある体験を促す. 本稿では実際に街を歩きながら高齢者にインタビューを実施し,語りを録音した. 現地で音声を収集,試聴する上でどのような作用が起きるのか, また写真や位置情報など音声以外の情報がユーザーにどのように影響するのか実験を行った. 実験を元に音声と位置情報を合わせたアーカイヴシステムの必要要項をまとめる.

3B-4 (時間: 18:35 - 19:00)
題名装着型携帯端末による大画面ジェスチャインタラクションの提案
著者*Enkhbat Davaasuren (筑波大学 システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻), 田中 二郎 (筑波大学 システム情報系)
Pagepp. 634 - 645
Keywordハンドジェスチャ, 大画面, インタラクション, 携帯端末
Abstract近年,あらゆる場所や場面で大画面が利用されるようになっており,今後もますま す増えると予想される.そして人々が複数大画面環境において協調作業を行う際にジェ スチャインタラクションを広く使うようになると考えられる.しかし,従来の大画面 ジェスチャインタラクションの手法では複数人で同時にインタラクションを行うこと が難しく,情報共有の際にコンピュータを操作しなければならないという問題点があっ た.そこで本研究で我々は,装着型携帯端末を用いた手法を提案し,プロトタイプシ ステムを開発した.これは,ユーザがカメラ付き携帯情報端末(以降,携帯端末とい う)をペンダントのように装着して大画面とインタラクションを行うシステムである. そして本システムの実現により,複数人で同時に,かつハンドジェスチャだけで全て のインタラクションを行うことが可能になる.

3B-5 (時間: 19:00 - 19:25)
題名ユーザ間の意思疎通を支援するためのセッション同期方式
著者*田坂 和之, 小津 喬, 井戸上 彰 (株式会社KDDI研究所/スマートネットワーク管理グループ)
Pagepp. 646 - 653
Keywordセッション制御, 遠隔操作, Webシステム
Abstract離れたユーザ間で会話しながら同じWebコンテンツを視聴同期することで,円滑な意思疎通を図るサービスが注目を集めている.しかしながら,現状のサービスはユーザの端末にソフトウェアやプラグインの追加や変更を要求するため,ユーザにとって利用するまでの敷居が高い課題がある.また,ネットワークでの伝送遅延やWebブラウザのレンダリング時間など通信環境が異なる場合,Webコンテンツの視聴同期が困難となる課題がある.そこで本論文では,既存の課題を解決し,ユーザ間の意思疎通を支援するセッション同期方式を提案する.提案方式では,通信環境に応じて同期タイミングを動的に変更する事でWebコンテンツの視聴同期を維持するとともに,サーバ側で通話セッションとWebセッションを紐付ける.さらに,提案方式に基づいて実装したプロトタイプシステムを使用し,性能評価した結果,Webコンテンツのサイズや端末が接続するネットワークが変化した場合においてもWebコンテンツの視聴同期を継続できることを確認した.


セッション 3C  コンシューマ・サービス
日時: 2012年7月4日(水) 17:20 - 19:25
部屋: 長流の1
座長: 金田 重郎 (同志社大学)

3C-1 (時間: 17:20 - 17:45)
題名スマートフォンを用いた放送者用静止画インターネット放送システムの開発
著者*中野 裕貴, 齊藤 義仰, 村山 優子 (岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科)
Pagepp. 654 - 659
Keywordインターネット放送, 静止画放送, スマートフォン
Abstract無線LANが使えない環境化において,屋外でどこでもインターネット放送を行うためには,3G回線を使用する必要性がある. しかし,3G回線では必要な帯域が不足し,スマートフォンから放送サイトを利用する人が満足に放送を行えない.. また,将来的に3G回線の従量課金制が始まる可能性があり,通信量を削減する必要性がある. 本研究は,視聴者リクエストによって動的に画質を調整する静止画インターネット放送を提案する. 静止画を用いることで映像配信に比べて必要帯域を節約し,視聴者に合わせて画質を変更することで視聴者を満足させつつ帯域制御を行う. 本稿では,Android端末を用いた提案システムの設計と実装,および初期に送信する画像が最低限どの程度の画質にすればいいか調査するための方法とその概要について述べる.

3C-2 (時間: 17:45 - 18:10)
題名時間タグを利用したストリーミングコンテンツ同時視聴システムの提案
著者*中村 和己, 谷川 諒 (同志社大学大学院理工学研究科情報工学専攻), 島田 秀輝 (同志社大学理工学部), 佐藤 健哉 (同志社大学大学院理工学研究科情報工学専攻)
Pagepp. 660 - 668
Keywordストリーミング配信, マルチメディア通信, Webサービス
Abstract近年,インターネットやパソコン,それらの周辺機器の普及に伴って,ユーザが享受できるWebサービスが増加している.その例として,YouTubeやUstream等のストリーミングコンテンツを配信するストリーミング配信サービスが挙げられる.ストリーミング配信サービスでは,自身の嗜好に合った内容を選択してストリーミングコンテンツの視聴が行える.現状のストリーミング配信サービスでは,所望するストリーミングコンテンツを取得するために,タイトルやタグ情報等から検索を行うことができる.しかし,ストリーミングコンテンツの内容を表す情報が不十分なストリーミングコンテンツも多く,所望するストリーミングコンテンツの取得が困難となる問題も発生している.さらに,1 つのブラウザ上で視聴できるストリーミングコンテンツの数は1 つと限られているため,複数のストリーミングコンテンツを同時に視聴して比較することが困難であることも問題視されている.そこで本研究では,時間軸上にタグ情報を付加することで,その時間からの再生を可能としたストリーミングコンテンツ同時視聴システムの提案を行う.また,提案システムの概念に基づいて実装,評価を行い,システムの有効性を示す.

3C-3 (時間: 18:10 - 18:35)
題名位置情報と心拍数を利用した運動継続支援システムの開発
著者*桑野 優基 (和歌山大学院システム工学研究科), 伊藤 淳子, 宗森 純 (和歌山大学システム工学部)
Pagepp. 669 - 674
KeywordGPS, 心拍数, 運動支援, ウォーキング
Abstract健康志向からウォーキングを行う人とその継続を支援するサービスが増加している.しかし,それらのサービスはウォーキングの単調さと同じコースに飽きてしまうという問題を解決できていない.本研究では,ユーザに合った無理のない運動を提供でき,タブレット端末で使用するシステムを開発した.まず,GPSの位置情報をもとに特定の場所でウォーキング中に運動を提示することで楽しさや面白さを与える.また,心拍数をリアルタイムに取得し,それをフィードバックすることによって提示する運動を変更し,運動中の心拍数の上がり過ぎによる過負荷を防ぐ.

3C-4 (時間: 18:35 - 19:00)
題名一般カードを使った一時利用者向け認証システムの設計と実装
著者*清水 さや子 (東京海洋大学 情報処理センター), 岡部 寿男 (京都大学 学術情報メディアセンター), 吉田 次郎 (東京海洋大学 情報処理センター)
Pagepp. 675 - 683
KeywordICカード, FeliCa, 認証, PINコード
Abstract近年,様々な情報システムの利用のために,認証システムが重要になってきている.ICカードを使った認証システムを導入する組織も増えてきている.しかし,多くの組織では,ICカードを導入する際に,運用やコストの問題より,一時利用者にカード発行が行われていない.そこで,本研究では,一時利用者にはICカードを発行せず,本人が日常的に利用しているICカードを使い,各種認証システムが利用できるようにするための仕組みを提案する.本提案は,セキュリティレベルを4段階に設定し,各認証システムはセキュリティレベルに応じて,カード内情報とPINコード,さらにIDとパスワードを組合せることにより認証を行う.PINコード認証を使うサービスは,認証システム側にPINコード情報やユーザ情報を持たせない仕組みにより,一時利用者の登録のコストを削減した.


セッション 3D  マルチメディアシステム1
日時: 2012年7月4日(水) 17:20 - 19:25
部屋: 剣梅鉢の1
座長: 白石 陽 (はこだて未来大学)

3D-1 (時間: 17:20 - 17:45)
題名On a Traffic Reduction for Multi-view Live Streaming with Multiple Users
著者*Takuya Fujihashi, Ziyuan Pan, Takashi Watanabe (Graduate School of Informatics, Shizuoka University)
Pagepp. 684 - 696
KeywordMulti-view Video, Multi-user, Traffic Reduction, Live-streaming, Multicast
AbstractMulti-view video consists of multiple video sequences captured simultaneously from different angles by multiple closely spaced cameras. Transmission of multi-view video requires more bandwidth than conventional multimedia. To reduce the bandwidth, several protocols have been proposed for single user. This paper proposes a multi-view video streaming for multiple users. The overlapped frames that are required by multiple users are transmitted by multicast. Simulation results show that it decreases the transmission bit-rate as compared with conventinal methods.

3D-2 (時間: 17:45 - 18:10)
題名分割放送型配信システムTeleCaSにおける逐次再生の実現と評価
著者*木村 明寛, 後藤 佑介, 谷口 秀夫 (岡山大学 大学院自然科学研究科)
Pagepp. 697 - 704
Keyword分割放送型配信, 逐次再生, 待ち時間, システム評価
Abstract動画や音声といった連続メディアデータの放送型配信は,オンデマンド型配信に比べて配信に使用する帯域幅とサーバの負荷を抑制できるが,データの受信要求から再生開始までに発生する待ち時間が増加する.この待ち時間を短縮するため,データを複数の部分に分割し,複数のチャネルにスケジューリングして配信する分割放送型配信の手法が多数提案されてきた.我々のグループは,これらのスケジューリング手法を評価する分割放送型配信システムTeleCaS (Telecommunication and BroadCasting System)を実現し,スケジューリング手法の有用性を評価してきた.しかし,TeleCaS は,データの最初から最後までをすべて受信しないと再生開始できないため,待ち時間が長くなる問題があった.そこで,本稿では,データ受信時に発生する待ち時間を短縮するため,再生に必要な一定量のデータを受信すると再生を開始できる逐次再生をTeleCaS に実現する方法を述べ,評価結果を報告する.

3D-3 (時間: 18:10 - 18:35)
題名オーバー50Gbit/s PCクラスタ型ストリームサーバの構成法
著者*君山 博之, 小倉 毅, 丸山 充 (NTT未来ねっと研究所)
Pagepp. 705 - 714
Keyword映像サーバ, PCクラスタ, 並列分散処理
Abstract近年,制作会社間で映像制作中の映像データファイルを受け渡しする機会が増えている.特に,CGなど制作技術の急速な進歩により制作工程毎の分業が加速しており,各工程が完了すると出来上がった映像データを次の工程の担当会社へ送ることが日常的に行われるようになった.映像データの受け渡しにはネットワークと高速ファイルサーバを利用するケースも増えつつある.しかし,1秒あたりのデータ量が1ギガビットを超える非圧縮ハイビジョンや10ギガビットを超える非圧縮4K映像素材データを扱うには,これらのサーバは十分な性能を持っていると言えない. そこで,我々はこのような高精細映像データを複数拠点に送ることのできるシステムの実現を目指し,複数のPCを使った超高速サーバシステムの構成法について検討を行ってきた.複数のPCを高速ネットワークで接続したクラスタ型映像サーバを提案し,16台のPC,8台の汎用ディスクアレー,20Gbit/sのInfiniBandを使用して,最大24Gbit/s(非圧縮ハイビジョン16本相当)の配信性能を持つ映像ストリームサーバを実現したが,さらなる性能向上要求に応えるため性能のネックとなっているInfiniBand上の通信方式を新たに提案,実装を行った.その結果,24台のPC,12台のディスクアレーを用いて世界で初めてとなる非圧縮ハイビジョンを36本同時配信可能な54Gbit/sの配信性能のストリームサーバシステムを実現した. 本論文では,このシステムのソフトウエアおよびハードウエアの実装法およびInfiniBand上の通信方式について説明するとともに,実機を使った性能評価結果について報告する.

3D-4 (時間: 18:35 - 19:00)
題名利用者と環境へ配慮したマルチエージェントシステムの実現
著者*高橋 晶子, 安部 充 (仙台高等専門学校), 木下 哲男 (東北大学電気通信研究所)
Pagepp. 715 - 723
Keywordエージェント, 環境指向, 利用者指向, 余裕度
Abstractユビキタス情報環境の進展により,我々の生活はより高い利便性を持つに至った.また,地球温暖化の進行が世界的な関心事となる中,CO2削減につながる環境に配慮した省電力型のネットワークシステムが求められている. そこで,本稿では環境に配慮し,かつ利用者へ提供するQoSを考慮したサービスを実現することで,利用者の手を煩わせずに高度なサービス提供が可能な,環境指向かつ利用者指向のネットワークサービスを実現するための手法を検討する.

3D-5 (時間: 19:00 - 19:25)
題名簡易脳波計による学習状態の思考比較分析
著者*坂本 佑太 (湘南工科大学 大学院 工学研究科 博士前期課程 電気情報工学専攻), 吉田 幸二 (湘南工科大学 工学部 情報工学科), 宮地 功 (岡山理科大学 総合情報学部 情報科学科)
Pagepp. 724 - 729
Keyword遠隔教育, 脳波, 簡易脳波計, 学習状態, フィードバック
Abstract近年,脳科学研究の発達と情報機器の微細化・高精度化技術の発展により,安価かつ低侵襲性で脳波を測定できる簡易脳波計が注目されるようになってきた.簡易脳波計の利点は装着が簡単で装着者の行動を制限しないため,日常的な使用が可能なことである.そこで,我々は脳波情報を教育に取り入れたニューロフィードバック学習を検討した.本論文では脳波情報を遠隔教育に取り入れる有用性や簡易脳波計の特性について論じ,学生の学習行為中の思考を簡易脳波計で判別可能であるかを実験により比較分析した.


セッション 3E  データ表現
日時: 2012年7月4日(水) 17:20 - 19:25
部屋: 剣梅鉢の2
座長: 大内 一成 (東芝)

3E-1 (時間: 17:20 - 17:45)
題名フィールドデバイスのWeb-of-Thingsにおける統合管理に向けたデータ表現モデルに関する一考察
著者*土井 裕介, 佐藤 弓子, 寺本 圭一 (東芝研究開発センター)
Pagepp. 730 - 736
KeywordEXI, IoT, WoT, スキーマ, データモデル
Abstractさまざまなセンサデバイス・アクチュエータデバイスを含む組込機器と,現在のXML 中心の Web の世界とを接続するためには,組込機器側のハードウェア制約を乗り越えるための工夫が必要である.本稿では,データ表現モデルに着目し,共通のデータ表現モデルを,Web 側と組込機器側で異なる見方で捉えることで,組込機器側のデータモデルと Web 側のデータモデルとの間の関係を明確にする.具体例として,著者らが提案している XML-Less EXI の手法を用い,C 言語の構造体レベルのデータと XML との関係を定義する例について述べる.本稿で提案する枠組みにより,XML のような,データ自身に,メタデータによるセマンティクスを内包できるデータ構造と,C 言語の構造体のようなセマンティクスとコードが不可分な構造との間の橋渡しをする.

3E-2 (時間: 17:45 - 18:10)
題名主観的コンテキストに基づく情報提示システム
著者*寺田 努 (神戸大学)
Pagepp. 737 - 743
Keyword状況認識, 主観
Abstract近年,GPSによる位置情報や装着型加速度センサから得られたユーザの状況(コンテキスト)をもとに,適応的なサービスを提供するコンテキストアウェアシステムが大量に提案されている.これらのシステムではセンサから得られた値をそのまま活用しているため,客観的には状況とサービスが一貫した対応関係にある.一方,人間はそれまでの行動等の外部要因によって,同じセンサ値からなる状況でも主観的には異なった状況であると感じることがある.本研究では,コンテキストアウェアなサービスは前者の客観的な一貫性をもつシステムよりも,後者の人間の感覚による主観的な状況に対して一貫したサービスを提供するシステムの方が優れていると考え,主観的コンテキストという概念を提案し,いくつかの実験およびシステムの実装を行った.

3E-3 (時間: 18:10 - 18:35)
題名行動のタグ化に基づくユーザ行動状態推薦システム
著者*福原 遼 (東京電機大学大学院未来科学研究科), Matthias Boehmer, Antonio Krueger (Das Deutsche Forschungszentrum fur Kunstliche Intelligenz), 戸辺 義人 (青山学院大学理工学部), 鉄谷 信二 (東京電機大学未来科学部)
Pagepp. 744 - 747
Keywordスマートフォン, 行動推定, タグ, 行動
Abstract近年,GPS受信機や加速度センサなどを搭載したスマートフォンが普及し,ユーザの位置情報などのコンテクスト情報を容易に取得できるようになった.スマートフォンに搭載されているセンサを用いたコンテクスト・アウェアネスシステムの場合,ユーザの状態推定を行う際は取得したデータを用いてユーザの行動推定を行う.しかし,スマートフォンに内蔵されているセンサでは,測定不能な行動や精度が問題となる.そこで,我々はユーザのコンテクスト情報をセンサを用いて測定するのではなく,ユーザ自身により発信されたコンテクスト情報を用いてユーザの行動推定を行うStatus++を提案する.Status++ではユーザの行動状態をそのユーザや他のユーザから収集した「コンテクストタグ」を用いて推定する.コンテクストタグとは,ユーザ自身がその時の行動状態をもっとも表している行動名(e.g. working, studying..)と定義する.本稿ではstatus++のプロトタイプとユーザの行動状態推定のためのアルゴリズムについて述べる.

3E-4 (時間: 18:35 - 19:00)
題名ウェアラブルセンサの加速度データによるセンサ間の時刻同期手法
著者*田中 翔太, 中村 優斗, 服部 祐一 (九州工業大学大学院工学府 先端機能システム工学専攻), 井上 創造 (九州工業大学大学院工学研究院 基礎科学研究系)
Pagepp. 748 - 754
Keyword時刻同期, 3軸加速度センサ, ウェアラブルセンサ
Abstract本稿では,複数のウェアラブルセンサより計測された,時刻情報が異なるデータを,計測されたデータのみを使用し,時刻を同期させる手法について述べる. 提案する手法は以下の通りである.1.データの前処理および,強度の算出を行った.前処理では,軸毎に時間窓を考えて移動平均の微分をとり,強度の算出では,各軸の2乗平均を算出し,軸間で平均をとった. 2.2つのセンサの時刻をずらしながらその相関が最大となる点を同期予測値とした. 3.複数のセンサの対に対して計算された同期予測値を,グラフの構造に基づいて同期した. 結果として,算出結果にばらつきが見られたが,提案手法での時刻同期の可能性を見出す事ができ,さらなる改善が必要である事がわかった.

3E-5 (時間: 19:00 - 19:25)
題名センシングモバイルとマイニングクラウドのための適応的データ同期機構
著者*米田 圭佑 (立命館大学大学院情報理工学研究科), 里中 裕輔 (立命館大学大学院理工学研究科), 西尾 信彦 (立命館大学情報理工学部)
Pagepp. 755 - 763
Keywordモバイルセンシング, ライフログ, フレームワーク
Abstract近年,多様なセンサデバイスを搭載したスマートフォンが普及し,個人の行動をデジタルデータとして記録したライフログを取得できる環境が整ってきた.ライフログを用いた研究やサービスの多くは,携帯端末で取得したライフログをサーバで処理することで成立するため,ライフログをアップロードする必要がある.しかし,携帯端末の状況を考慮せずにアップロードをすると,資源制約の多い携帯端末において,激しいバッテリー消費やストレージ領域の圧迫などの問題が発生する.さらに,ライフログの所在が携帯端末とサーバにまたがるため,ライフログの参照処理が煩雑になる.そこで本研究では,これらの課題に対して適応的なデータ同期機構を提案する.アップロードによる影響を予測し,携帯端末の状況を考慮したアップロード制御を可能にした.また,参照透過性を持つデータ参照APIを提供することにより,所在に関係なくライフログの参照を可能にした.アップロードに関する影響の予測値と実際値を比較した結果,バッテリー消費量とアップロード所要時間の双方において,予測に対して実測値は1割程度の誤差に納まり,提供した予測がアップロード制御の指標になることを確認した.さらに,携帯端末側の機構にデータ参照APIを実装し,アプリケーションからライフログの所在を意識せずに利用できることを確認した.


セッション 3F  セキュリティ1
日時: 2012年7月4日(水) 17:20 - 19:25
部屋: 黒百合の2
座長: 白石 善明 (名古屋工業大学)

3F-1 (時間: 17:20 - 17:45)
題名IPトレースバックにおける偽装マーキング攻撃に関する一検討
著者*川端 良樹 (宮崎大学), 油田 健太郎 (大分工業高等専門学校), 山場 久昭 (宮崎大学), 朴 美娘 (神奈川工科大学), 岡崎 直宣 (宮崎大学)
Pagepp. 764 - 774
KeywordDDoS攻撃, IPトレースバック, EFMS
Abstract近年,インターネットサービスの普及に伴い,サービス妨害攻撃を分散的に行うDistributed Denial of Service(DDoS)攻撃が脅威になっている.DDoS攻撃は,攻撃者一人あたりの攻撃レートが抑えられること,送信元のIP アドレスが詐称されていることなどから攻撃者の特定が難しい.これまでに,DDoS攻撃対策として,攻撃パケットを中継したルータを辿り攻撃者を特定するExtended Fragment Marking Scheme(EFMS)が提案されている.しかし,EFMSは,攻撃者が不正な値を攻撃パケットに書き込むことで容易に妨害可能である.そこで,本論文では,攻撃者が実行可能な妨害攻撃を二つ想定し,その対策をそれぞれ提案する.さらに,妨害攻撃,提案手法の効果と有効性について,シミュレーションにより評価を行う.

3F-2 (時間: 17:45 - 18:10)
題名仮想環境におけるDoS Mitigation の機構の提案
著者*大野 夏希, 井上 朋哉, 宮川 晋, 篠田 陽一 (北陸先端科学技術大学院大学)
Pagepp. 775 - 781
KeywordDos Mitigation, 仮想環境
Abstract大量のパケットを送りつけるDoS攻撃からサーバを守る方法として、DoS Mitigation がある。DoS Mitigationは、攻撃だと思われるパケットを検知・破棄を行う。また、サーバの代わりにクライアントとコネクションを張り、正しいコネクションのみをサーバと繋ぐなどの手法を用いている。これらの手法により、サーバに対するDoS攻撃の影響を軽くしている。通常、DoS Mitigatorは物理マシンに載せられた状態で、様々な企業から提供されている。クラウドサービスなどに用いられるデータセンタでは、物理DoS Mitigatorでは対処することが出来ない問題、ニーズが存在する。それらを解決するためには、1つの仮想マシンに対し、1つのDoS Mitigatorを対応付ける必要がある。本稿では、仮想マシンに対応させる、仮想化 DoS Mitigatorの提案を行う。仮想化 DoS Mitigatorの利点として、ユーザがDoS Mitigatorからのフィードバックを得られやすくなる、末端で協調分散的なDoS Mitigationを行うことができるなどが挙げられる。

3F-3 (時間: 18:10 - 18:35)
題名セキュリティ対策状況可視化に向けたイベント情報の効率的な導出方法の検討
著者*重本 倫宏, 鬼頭 哲郎, 甲斐 賢, 鍛 忠司 ((株)日立製作所 横浜研究所)
Pagepp. 782 - 787
Keywordクラウドコンピューティング, セキュリティ対策, イベント情報, 取得指針
Abstractクラウド利用にセキュリティ上の不安を感じる利用者が多い.これを払しょくするため,クラウドコンピューティング環境においてセキュリティ対策が適切に運用されているかどうかを示すことが有効である.本稿では,セキュリティ対策状況を把握する為に必要となる情報(イベント情報)を効率的に導出する方法について検討した結果を報告する.また,評価用クラウドコンピューティング環境において,提案したイベント情報取得方法を用いたイベント情報導出を行い,提案方法の有効性を示す.

3F-4 (時間: 18:35 - 19:00)
題名教育効果を考慮した情報セキュリティ対策の統合型選定方式の提案
著者*加藤 岳久 (静岡大学創造科学技術大学院), 上松 晴信, 名坂 浩平 (静岡大学大学院情報学研究科), 西垣 正勝 (静岡大学創造科学技術大学院)
Pagepp. 788 - 797
Keywordセキュリティ, 方式選択, 最適化, 教育
Abstract情報セキュリティ対策を効率よく選択する具体的な方法論として,資産・脅威・対策・教育の関係をモデル化することでセキュリティ対策選択問題として定式化する方法を提案した.本論では,情報セキュリティ教育の効果を導入することの妥当性を示すと共に,一般的な事故,特に交通事故を起こす性格等について調査し,著者らが行った本人認証技術に対するセキュリティ意識と性格に関する調査とを比較し,情報セキュリティ教育の効果を導入することの妥当性を示す.そして,性格とセキュリティ教育とに関する2レベルモデルを提案する.


セッション 3G  ITSネットワーク
日時: 2012年7月4日(水) 17:20 - 19:25
部屋: 黒百合の1
座長: 小口 正人 (お茶の水女子大学)

3G-1 (時間: 17:20 - 17:45)
題名LTEを用いて情報配信の安定性を高めたNAviシステムの提案
著者*鈴木 勘久郎, 勝田 将太, 屋代 智之 (千葉工業大学)
Pagepp. 798 - 804
Keyword車車間通信, 路車間通信, 渋滞緩和
Abstract車車間通信を利用した一種のモバイルエージェントであるNA(Nomadic Agent)を仮想インフラとして利用し,交通情報の配信を車車間通信のみで行うNAvi(NA for vehicle information) システムをすでに提案した.近年,LTE(Long Term Evolution)を利用した位置情報サービスやシステムが考えられてきている.LTE を利用することで場所に限らず情報を提供することが可能であるという利点がある.しかし,普及が進むにつれて単位時間当たりのサーバアクセスが増加し,帯域や回線が不足すると共にシステム全体の負荷が増大する可能性が考えられる.本稿では,LTE を用いたNAvi システムの併用利用による影響を評価しNAvi システムの活用領域と有効性を示す.

3G-2 (時間: 17:45 - 18:10)
題名高速道路における車線規制時危険通知システム
著者*稲生 優人, 中沢 実 (金沢工業大学工学研究科情報工学専攻)
Pagepp. 805 - 811
KeywordITS, 画像処理, 車線規制, 映像検索
Abstract高速道路を撮影した映像から画像処理を用いて走行する車両の情報を抽出し,道路上で起きる事故の原因を分析するためのシステムの提案を行った.撮影した映像から抽出する情報は,車両の走行速度,車間距離,走行位置,車体の大きさ,ふらつきの5つである.事故の原因を分析することで事故発生を事前に察知し,異常走行車両が検出された場合に工事作業員に注意を呼びかける,または退避を促すことが目的である.また,異常走行車両が検出された場合に,その車両の情報をデータベースに保存を行う.検索条件を指定することでデータベースから検索条件に類似した異常走行シーンを検索・閲覧可能とする.

3G-3 (時間: 18:10 - 18:35)
題名Fundamental Discussion on Packet Loss in Intra-vehicle Wireless Networks
著者*Xiaojuan Jiang, Takuya Fujihashi (Graduate School of Informatics, Shizuoka University), Katsumi Kanamori, Tadahide Kunitachi, Yuta Nakagawa (YAZAKI CORPORATION), Takashi Watanabe (Graduate School of Informatics, Shizuoka University)
Pagepp. 812 - 819
Keywordpathloss, routing, wireless multihop, ad hoc network
AbstractThis paper discusses intra-vehicle wireless networks. The wireless network is used to facilitate the communications between different control units. We collected actual pathloss data from implementations in condition of four people inside with movements and studied the effects of pathloss to the success ratio by using simulations. Then we propose 3 routing methods including static routing and dynamic routing to improve the success ratio. This paper sets several situations and analyzes the success ratio, end to end delay and jitter of static routing and dynamic routing in such type of wireless network. As a result we find that dynamic routing method is mostly appropriate for intra-vehicle wireless networks among the proposed methods.

3G-4 (時間: 18:35 - 19:00)
題名安全運転支援のための車線を考慮したIPアドレス割り当て手法の設計と評価
著者*松本 江里加, 光川 真由 (同志社大学大学院理工学研究科), 島田 秀輝 (同志社大学理工学部), 佐藤 健哉 (同志社大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 820 - 826
KeywordITS, 車車間通信, IPv6
Abstract自動車が互いに連携を行い,運転時における安全性の確保や快適性の向上を実現す る動きが活発化している.車車間通信において携帯端末の移動体通信を基にプロトコ ルの研究が行われているが,IP アドレス割り当てに関してはあらかじめ解決されてい るものとして扱われる.しかし,移動体通信におけるIP アドレス割り当ては,車が 高速で移動することや,ネットワークを構成するノードが頻繁に入れ替わることに対 応できていない.そこで,車両をノードとする通信に特化したIP アドレス割り当て 手法が必要とされている.本研究は,車車間通信向けアプリケーションに特化したIP アドレスの割り当て手法について検討する.具体的には,各車線や交差点ごとにマル チキャスト通信を行うためのネットワークプレフィックスを定め,各車両のIP アドレ スに走行中の車線や交差点のプレフィックスを設定し通信グループを形成することで 効率の良いデータ転送を提案,検討する.評価としてFVCWS やICWS を想定し遅 延時間を計測したところ,提案手法が有効であることが確認された.

3G-5 (時間: 19:00 - 19:25)
題名VANETにおけるネットワーク符号化パケットの署名検証の制御
著者*松川 智己, 山本 泰資 (名古屋工業大学), 毛利 公美 (岐阜大学), 白石 善明 (名古屋工業大学)
Pagepp. 827 - 834
KeywordVANET, ネットワーク符号化, 電子署名


セッション 3H  ユーザインタフェース1
日時: 2012年7月4日(水) 17:20 - 19:25
部屋: 安宅の4
座長: 梶 克彦 (名古屋大学)

3H-1 (時間: 17:20 - 17:45)
題名共有タイルディスプレイシステムと個人端末を連携させた協同文書編集作業環境
著者*池上 智彦, 高田 秀志 (立命館大学 協調メディア研究室)
Pagepp. 835 - 843
Keywordタイルディスプレイ, 共有ディスプレイ, 協同編集, 協調作業, チェックイン・チェックアウト
Abstract大画面出力デバイスには,単一の大型ディスプレイによるものと,複数のディスプレイを格子状に並べて構築したタイルディスプレイの2種類があり,後者のタイルディスプレイは,大型ディスプレイに比べ高解像度なディスプレイであると言える.そのため,大型ディスプレイ上に表示させると細部が読み取ることが困難なドキュメントでも,タイルディスプレイ上に表示させることで細部まで読み取ることが可能である.このような特徴を持つタイルディスプレイを,複数人が同時に作業できる協調作業に用いれば,グループのメンバはドキュメントの全体像を把握しつつ,協同して編集作業を行うことができる.本研究では,ドキュメントをcheck-in/check-out方式を使って編集できる協同編集機能を持った作業環境を実現する.協同編集機能とは,タイルディスプレイに表示されている全てのドキュメントから,編集に必要な部分のみを手元のPCに取り出して編集を行い,その後,タイルディスプレイに反映させることができるようにするものである.この機能により,グループのメンバは,自分がドキュメントのどこを編集しているかを把握しつつ,各メンバの手元のPCで編集したい部分を同時に編集することができる.このような協同編集機能が,複数のメンバによるドキュメントの協同編集に適しているかを検証する実験を行った.これにより,複数人によるドキュメントの同時編集作業が行えることがわかった.

3H-2 (時間: 17:45 - 18:10)
題名複数視点からのオブジェクト操作を連携させたマルチユーザータッチインタフェースの提案
著者*樽川 香澄 (慶應義塾大学), 井上 智雄 (筑波大学), 岡田 謙一 (慶應義塾大学)
Pagepp. 844 - 851
Keyword空間認識, グループウェア, テーブルトップ
Abstract都市設計やスポーツ戦略など,特定の空間にオブジェクトをどう配置するかプランニングする際,イメージする空間の空間情報を適切に把握することがタスクの効率化に繋がる.我々は仮想空間内の空間情報を把握するために,空間を俯瞰的に見下ろす視点と,空間内の個別のオブジェクトからの視点を利用していることが多い.しかし,現状ではこれら2つの視点を同時に提示するシステムは少なく,また複数人での作業が支援されていないため,両視点の情報を得て協議しながら空間のプランニングをすることはできない.そこで,本研究では2種類の視点情報を提示して空間把握を促進する協調作業環境を提供する.本論文において,提案システムを用いた試用実験を行い,提案システムの有用性の確認を行った.

3H-3 (時間: 18:10 - 18:35)
題名Presentation Gadgets:理解し易いスライドの作成を支援するための情報提供モジュール群
著者*羽山 徹彩 (金沢工業大学), 國藤 進 (北陸先端科学技術大学院大学)
Pagepp. 852 - 859
Keyword創作支援, Webデータベース, プレゼンテーションスライド
Abstractプレゼンテーションスライドは視覚的な方法で聴衆に対し発表内容の理解を促進させるため,プレゼンテーションの重要な役割のひとつといえるが,情報量が多過ぎるスライドは逆に聴衆の理解の妨げとなることが指摘されている.そのための対策として,スライドの内容を直観的に理解できる表現を利用することが挙げられる.しかしながら,そのようなスライドを作成するには,十分な経験やスライドの良い構成へ気付く能力が必要となるため,経験不十分の多くのスライド作成者にとって困難な作業となる.そこで本研究では,スライドソフトウェアを使って作成されたスライドをわかり易く改善するための支援システムとして,Presentation Gadgetsを提案する.Presentation Gadgetsはいくつかの情報提供モジュールから構成される.各モジュールにはWeb上から,視覚的表現を含んだスライドページ,要点が明確に表現されたスライドページ,Webページ,ニュース,画像,および動画がそれぞれ提示される.さらに,編集中のスライドページのなかで改善を要するスライドに気付かせるための情報提供モジュールも装備している.それらモジュールへの情報アクセス性を高めるために,編集中のスライドページに含まれるテキスト情報をもとにして,各モジュールの提供情報を自動的に更新させる.評価実験では通常通りの方法で作成されたスライドと比較し,聴衆への発表内容への理解とわかり易い表現を含んだスライドの作成に有効であることが確認された.

3H-4 (時間: 18:35 - 19:00)
題名オペレータアシストによる電子申請システムの操作性向上評価
著者*宇田 吉広, 吉田 和広, 村田 嘉利 (岩手県立大学大学院 ソフトウェア情報学研究科)
Pagepp. 860 - 866
Keyword社会・行政サービス, 電子申請, コールセンタ, Webサービス, コンシューマシステム
Abstract電子政府をはじめとする電子申請システムの普及のためには,システムの操作性改善が求められている.筆者らは,既存のWeb申請システムの使い勝手の改善策として,コールセンタのオペレータによる申請のアシスト方式を提案し,模擬システムを用いた実験により効果を検証した.申請者が単独で手続きする場合に比べ,誤りが1/3程度に減少することを確認した.同時に,この方式が利用効率の改善につながる上,これまで利用をためらっていた高齢者やPCに不慣れな層への利用拡大が期待できることを明らかにした.

3H-5 (時間: 19:00 - 19:25)
題名利用者に適した情報提示を行う電子マニュアルの提案
著者*谷口 亜実, 松井 加奈絵, 山内 正人, 加藤 朗, 砂原 秀樹 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)
Pagepp. 867 - 872
Keyword電子マニュアル, カスタマイズ, tips, 知識共有, 経験共有
Abstract商品制作に関するマニュアルは一般的に内容が統一的である。しかし、利用者によっ て習熟度や理解度は異なる。そこで、利用者の状態に適したマニュアルを提供するこ とで利用者の技術の習得が容易となる電子マニュアルを提案する。熟練者の経験から 得た、マニュアルに文章化されていないコツやノウハウであるtipsを表示すること で、初心者はより早く熟練者になることが可能となると考えた。そのため、利用者に 必要なtipsをデータベースに格納し、利用者に合わせて提供する環境を作る必要が ある。本研究では、tipsの必要性を明らかにするために、tipsを与えた場合と与えな い場合、時間、見栄えが変化するか、折り紙を用いた実験を行った。その結果、tipsを全て与えるのではなく、利用者の習熟度や属性に合わせ段階的にtipsを与えること で、tipsが2つの項目に対して有効的に働くことが示唆された。この結果を踏まえ、 作業習得を目的とした電子マニュアルに必要な機能を整理した。



2012年7月5日(木)

セッション 4A  統一テーマセッション-スマートインフラ-
日時: 2012年7月5日(木) 8:15 - 10:00
部屋: 雷鳥の3
座長: 土井 裕介 (東芝)

4A-1 (時間: 8:15 - 8:45)
題名(招待講演) 内蔵センサを活用した情報機器のスマートメータ化
著者*石島 悌, 平松 初珠, 山東 悠介 (地方独立行政法人 大阪府立産業技術総合研究所)
Pagepp. 873 - 876
Keywordセンサネットワーク, 省エネルギー, 計測手法, 可視化

4A-2 (時間: 8:45 - 9:10)
題名Smart GridへのEV導入に伴う電圧安定化に向けてのシミュレーションによる検討
著者*唐石 景子, 小口 正人 (お茶の水女子大学)
Pagepp. 877 - 885
Keywordスマートグリッド, V2G, EV, ネットワーク管理
Abstract現在,電力エネルギーのネットワークを効率的に運用できるスマートグリッドに注目が集まっている.本研究では,スマートグリッド上のエネルギー需給設備として期待されているEV(Electric Vehicle:電気自動車)に注目し,特にEVのバッテリを,必要に応じたエネルギー需給が行える分散型電力源として用いる.(V2G:Vehicle-to-Grid)EVは,グリッド上の電力が過不足した場合に,状況に応じてEVのバッテリに充放電するといったようにグリッド全体のエネルギーを調節することが可能である.将来的には,ITを用いて,グリッド全体の電力の安定化制御を達成することが期待されている.しかし,固定の蓄電池を接続した場合と比べて制御が複雑化してしまうことが大きな課題となっている.EVとスマートグリッド間の効率的な電力のやり取りについて評価を行うため,本研究では,スマートグリッドにEVを電力源として接続した場合の制御について,シミュレーションにより評価するための手法を検討する.本論文では,そのような環境を評価するシミュレーションシステム構築に向け,まず電力のシミュレーションソフトを用いて,EVのバッテリからの放電による電圧変動の程度を検証する.

4A-3 (時間: 9:10 - 9:35)
題名短時間強雨等の局地的極端現象に対する高校生の防災意識向上に向けた気象センサネットワークの活用
著者*廣井 慧 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科/東京都環境科学研究所), 山内 正人 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科/情報通信研究機構), 瀬戸 芳一 (首都大学東京大学院/東京都環境科学研究所), 安藤 晴夫, 横山 仁 (東京都環境科学研究所), 中谷 剛, 三隅 良平 (防災科学技術研究所), 中山 雅哉 (東京大学情報基盤センター), 砂原 秀樹 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)
Pagepp. 886 - 895
Keyword気象センサネットワーク, 防災教育, 災害情報, 気象レーダ
Abstract本研究は高校生の短時間強雨に対する防災対応力の向上を目的とし、 短時間強雨の危険を回避するための防災教育を実施する。 防災教育は現象に合わせて降雨情報を提供し、危険を予想する訓練によって実施する。 本稿では、現象に合わせて降雨情報を提供するため、 気象センサネットワーク、Xバンドマルチパラメータレーダを組み合わせることで 降雨情報を生成した。 構築したシステムを用いて、情報提供を行ったところ生成した降雨情報は、 短時間強雨の現象を反映しており、目的とした防災教育の実施が可能であることを確認した。

4A-4 (時間: 9:35 - 10:00)
題名処理分割機構を備えたセンサネットワークのためのPublish/Subscribeシステムの配送トポロジ構築とオペレータ配置に関する調査
著者*福井 達也, 野口 悟 (奈良先端科学技術大学院大学), 松浦 知史 (奈良先端科学技術大学院大学/情報通信研究機構), 猪俣 敦夫, 藤川 和利 (奈良先端科学技術大学院大学)
Pagepp. 896 - 905
KeywordPub/Subシステム, ストリームデータ
Abstractセンサネットワークの構築が容易になった事に伴い,センサデータのリアルタイム処理や複合的なデータの処理への要求が高まっている.こうした条件を満たすデータ配送機構の1つにPublish/Subscribe システムがある.複合的なデータ処理を効率的に行うためには配送ネットワーク内で計算を行う必要があるが,多様なオペレータを用いたデータの配送を行うための適切なトポロジは明らかでない.そこで,本稿ではデータ配送ネットワーク内で計算処理を行う場合にバランスドバイナリツリー,スター,3ステップツリーの3つのトポロジにおいて配送コストのモデル化を行うことで,トポロジの違いによるシステムに与える負荷の特性を調査し,大規模センサネットワークのためのPublish/Subscribe システムに適したデータ配送トポロジについて考察する.


セッション 4B  ネットワークシミュレーション
日時: 2012年7月5日(木) 8:15 - 9:55
部屋: 長流の2
座長: 野口 拓 (立命館大学)

4B-1 (時間: 8:15 - 8:40)
題名MANETエミュレータへのピア型SIP Client Applicationの実装方式
著者*等々力 宏之, 神子島 俊昭, 笠松 大佑, 高見 一正 (創価大学 大学院 工学研究科 情報システム工学専攻)
Pagepp. 906 - 913
KeywordMANET, エミュレータ, SIP, 通信品質, 映像通信
Abstract広域災害時などで通信ネットワーク基盤が被災して利用できない状況において,MANET(Mobile Ad hoc Network)の有用性が注目されている.携帯端末に組み込まれている使い慣れたSIPアプリケーションを緊急時には,MANETに自動的に切り替わり利用出来れば,利便性も向上する.しかし,MANETでのSIPサービスの十分な評価は行われていない.本稿では,MANETでのSIPサービス,特にSIPを用いた音声・映像通信を検証するためのMANETエミュレータアーキテクチャを提案する.具体的には,SIPプロトコルトランスペアレンシー制御,SIP及びAODVで規定されているメッセージとパケットの専用処理について検討した.提案したSIP_MANETエミュレータを試作し,音声・映像通信の動作確認と品質評価を行い,有効性を確認した.

4B-2 (時間: 8:40 - 9:05)
題名IEEE1588による高精度時刻同期を特徴とした分散型モバイルネットワークエミュレータの設計と実装
著者*堤 智昭 (東京農工大学工学府情報工学専攻), 大島 浩太, 寺田 松昭 (東京農工大学大学院工学研究院)
Pagepp. 914 - 920
Keyword時刻同期, 分散処理, モバイルネットワーク, アドホックネットワーク, 無線・移動体
Abstract本論文では高速移動体向け通信システムを対象として,端末の移動シナリオに基づき実時間で移動体端末の移動や端末間の無線通信を模擬し,試験システムの実装や,通信プロトコルに対する性能評価を行うための分散型エミュレータの実装について述べる.開発エミュレータは,IEEE1588PTPv2を用いた高精度時刻同期機構を導入することで,分散ノード間で同期された時刻に基づいたエミュレーション管理を行い,従来方式よりも長時間高精度なエミュレートを実現する.本システムは1次元の移動を対象とし,試験端末の移動模擬,通信遅延模擬,時刻に基づいた通信内容のログ取得機能を設計・実装した.最大200m/秒で移動模擬精度0.1m,パケット遅延模擬精度100μ秒,ログに基づくパケット発信時間差・経過時間計測の精度100μ秒を目標に開発を行い,プロトタイプシステムにて評価実験を行った.評価結果から,目標のエミュレーション精度を確保できていることを確認した.

4B-3 (時間: 9:05 - 9:30)
題名ユビキタスセンサネットワークにおけるRDFベースのサービス制御が可能なシミュレータの提案
著者*佐藤 信 (創価大学大学院工学研究科), 粟津 光一 (株式会社インテリジェントウェイブ), 勅使河原 可海 (創価大学工学部)
Pagepp. 921 - 928
Keywordセンサネットワーク空間, Resource Description Framework, 情報管理基盤, プライバシー保護, サービス制御
Abstractユビキタスセンサネットワークでは,空間内の多種多様なセンサやタグリーダが自動的に空間内の情報を収集し,適切な情報提供や高品質なサービス提供を実現させる.その中で,よりユーザの要求に則したサービスを提供するためには,取得情報の効率的利用が重要である.これに対し,本研究室では,空間やサービスの状態情報をRDFで表現し一元管理するプラットフォームの開発を進めている.また,柔軟なサービス提供を可能とするためにRDFグラフモデルを作成した.しかし,RDFグラフモデルを用いてサービスを提供するシステムが存在しない.本稿では,RDFベースのサービス制御可能なシミュレータを開発し,RDFグラフモデルの実現可能性や,サービスの実装手法について検討を行う.

4B-4 (時間: 9:30 - 9:55)
題名現実的な都市環境モデリングに基づく行動センシングシステムシミュレータHumanSの設計開発
著者*金谷 拓実, 廣森 聡仁, 山口 弘純, 東野 輝夫 (大阪大学大学院情報科学研究科)
Pagepp. 929 - 940
Keyword都市環境モデリング, 行動モデリング, センサモデリング, GIS, システム評価
Abstract人の位置情報は様々なサービスへの応用が可能であることから,センサを通じて人の位置情報を計測する行動センシングシステムが注目を集めている.行動センシングにおいてはセンサの種類や配置,周辺の都市環境などに応じて行動把握精度や範囲が大きく変化するため,利用目的に応じて適切な設計を施すことが重要である.そこで,本論文では都市環境と歩行者モビリティ,センサの振る舞いの全てを包括的に再現することによって,行動センシングシステムの性能を評価し,その設計開発を支援するシミュレーション環境を構築した.また,地下街における歩行者流分析システムとオフィスビルにおける空調・照明の省エネ制御システムを対象とした評価実験では,このシミュレーション環境を利用することにより,センサの配置や特性,人の行動パターンがシステムに与える影響を明らかにし,人の位置情報を利用するアプリケーションの効率的な開発や運用を実現できることを示した.


セッション 4C  デジタルコミュニケーション
日時: 2012年7月5日(木) 8:15 - 9:55
部屋: 長流の1
座長: 小川 剛史 (東京大学)

4C-1 (時間: 8:15 - 8:40)
題名字幕放送を利用したテレビ放送への香り付加
著者*多々良 樹, 吉川 誠 (慶應義塾大学理工学研究科開放環境科学専攻岡田研究室), 岡田 謙一 (慶応義塾大学理工学部情報工学科)
Pagepp. 941 - 949
Keywordテレビ, 香りコンテンツ, 嗅覚ディスプレイ, 字幕放送
Abstract本論文では字幕放送を利用したテレビ放送への容易な香り付加手法を提案する.現在臨場感や誘目性の向上を目的に,香り付き映像の研究が盛んに行われている.しかしこれらの香り付き映像は映画や広告など限られたシーンでしか利用されておらず,一般の人々が楽しめる香り付き映像はまだ少なく,多くの人は香り付き映像の魅力を知らない.そこで香り付き映像を一般の人も楽しめるように,テレビ放送に香りをつけることを考えた.しかし既存手法ではテレビ放送に香りを付加することは香り情報の送受信の面で難しかった.本論文では,字幕放送を利用してテレビ放送に香りを付加することを提案する.既存のインフラを利用することで香り情報の製作,編集,送受信を容易に行い,テレビ放送に香りを付加することが可能となった.本論文では提案手法を実装し,またその動作が実際に利用可能なものかを検証した.

4C-2 (時間: 8:40 - 9:05)
題名デジタルコミュニケーションによる情報空間の心理構造
著者*高橋 光輝 (デジタルハリウッド大学大学院)
Pagepp. 950 - 957
Keywordデジタルコミュニケーション, SNS, 電磁融合
Abstract本論文では,デジタルコミュニケーション論の主題である情報融合(デジタルトランジティビ ティー)を応用し,現実世界において情報が具体的にどのように人間認識に影響を与えているのか を探る.その上で,今日新情報空間として台頭しているソーシャルネットワーキングサービス (SNS)が人間に与える影響を認知面より考察する.SNSはWeb1.0からWeb2.0の時代の到来によっ て,登場したユーザー双方間がインタラクティブに情報を共有する新情報空間である.またSNSで 発生する情報はテレビやラジオなどの伝統メディア内で起きるものより高速かつ広範囲に創作さ れ,伝達されることから高い情報流動率があると言える.これは,昨年3月に起きた東日本大震災 においてSNSの果たした情報に対する役割を見ても明らかである.情報の流動が激しいソーシャル メディアの人間に対する影響は他の情報媒体よりも強い傾向があるのは事実である.こうした情報 空間において,デジタルコミュニケーションはどう機能し,人間の知識や行動に貢献しているのか 探る.

4C-3 (時間: 9:05 - 9:30)
題名マイクロブログの書き込み内容に基づく都市空間リアルタイム擬人化表現の研究
著者*奥野 淳也 (東京大学大学院新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻), 石塚 宏紀, 岩井 将行 (東京大学 生産技術研究所), 瀬崎 薫 (東京大学 空間情報科学研究センター)
Pagepp. 958 - 964
Keywordマイクロブログ, 可視化, アバター
Abstract現在,ソーシャルメディアの普及によって,ネットワーク上にはリアルタイムでユーザの投稿が蓄積されている.このなかには,個人の行動履歴として,テキスト形式のものから,写真,動画といったものまで様々な形式のものが見てとれる.これらのデータを用いることで従来の調査では得ることができなかった、ユーザの意見を得ることが可能になる。同時に、その意見をもとに都市空間を擬人化することで、ユーザに自身の生活する街への愛着を持たせることが狙いである。自身の投稿により都市の表情が変化していく様子をリアルタイムで可視化する手法を提案する。

4C-4 (時間: 9:30 - 9:55)
題名ARを利用したインテリアコーディネートシステムの提案
著者*古谷 脩, 鈴木 浩, 服部 哲, 速水 治夫 (神奈川工科大学)
Pagepp. 965 - 968
KeywordAR, 3DCG, 3D変換, インテリアコーディネート, スマートフォンアプリ
Abstract現在,インテリアコーディネート行う手法として,紙などの2次元上の媒体にイメージを書き込む手法,パソコン上で部屋画像と家具画像のイメージ合成する手法,家具の小型模型や3Dオブジェクトを作成し同じく模型上で配置検討を行う手法の三つが考えられる. しかし2次元上でのものや画像合成では家具同士のバランスや立体感などの判断が難しく,小型の模型や3Dオブジェクトを利用した場合でも,用意されている小型模型や3Dオブジェクトに限りがあり個人で作成するのは難しい,パソコン上と実空間では部屋のイメージが異なるなどの問題点がある. 以上のような問題点を解決するためにARを利用したインテリアコーディネートシステムを提案する. ARとはAugmented Realityの略であり,拡張現実感のことを指す.ARを利用することで実空間上に電子情報を付加し,3Dオブジェクトなどをディスプレイ上に提示するものである. 本研究では複数の写真から3Dオブジェクトを作成し,スマートフォンのカメラを通して実空間上に表示することで立体的なインテリアコーディネートを実現する.


セッション 4D  無線ネットワーク
日時: 2012年7月5日(木) 8:15 - 9:55
部屋: 剣梅鉢の1
座長: 峰野 博史 (静岡大学)

4D-1 (時間: 8:15 - 8:40)
題名マルチ伝送レート無線LAN環境におけるチャネル占有時間公平化のためのトークンバケットを用いた受信機会制御方式
著者*山下 豊, 阪田 史郎, 小室 信喜 (千葉大学大学院融合科学研究科), 塩田 茂雄 (千葉大学大学院工学研究科), 村瀬 勉 (NECシステムプラットフォーム研究所)
Pagepp. 969 - 974
Keyword無線LAN, QoS
Abstractマルチ伝送レート無線LAN(Local Area Network)環境では,高伝送レート端末のスループットが低伝送レート端末のスループット以下 になるPerformance Anomaly問題が存在する.これは,低伝送レート端末が,チャネルを長く占有するために発生する.本論文では, マルチ伝送レート無線LAN環境におけるPerformance Anomaly問題解決のため,各端末のチャネル占有時間を公平にするToken Bucket Filter(TBF)を用いた受信機会制御を提案する. 提案方式では,トークン量を基に,アクセスポイント(AP)が低伝送レート端末へACKフレームを返さない制御を用いることにより,低伝送レート端末の送信機会を減らし,高伝送レート端末の送信機会を増加させることで, 異なる伝送レートの端末間のチャネル占有時間を公平化し,更に受信機会制御のための計算負荷を大幅に削減する.シミュレーション評価により,提案方式の有効性を示した.

4D-2 (時間: 8:40 - 9:05)
題名無線メッシュ網における通信安定化のための転送リンク切替手法
著者*金岡 弘道 (和歌山大学大学院システム工学研究科), 吉廣 卓哉 (和歌山大学システム工学部)
Pagepp. 975 - 981
Keyword無線メッシュ網, 無線LAN, 通信品質, 経路制御, リンクメトリック
Abstract近年,無線端末同士をメッシュ状に接続し,マルチホップ通信を行う無線メッシュ網の研究が活発に行われている.無線メッシュ網は,通信媒体として電波を使用するため,無線リンクの通信品質の変動が著しく,リンクが切断する場合もあり得る.そのため,通信品質をリンクメトリックとして数値化し,メトリックの合計値が最小となるよう経路制御を行うことで通信品質の変動に対応する動的メトリックが提案されている.しかし,無線リンクの通信品質の変動は非常に大きいため,比較的ゆるやかな変動への対応を意図したリンクメトリックのみでは十分に追従することができない.そこで本研究では,急激なリンクの通信品質の変動に対応するために,無線メッシュ網をマルチチャンネル化し,リンクの輻輳時に瞬時に転送リンクを切り替える手法を提案する.これにより,動的メトリックでは対応できない急激な通信品質の変化に対しても,安定した通信を継続することが可能になり,通信のスループットと安定性が大幅に向上した.提案手法の性能をシミュレーション実験によって評価した.

4D-3 (時間: 9:05 - 9:30)
題名無線メッシュ網における中継点の繰り返し設定によるループ削減手法
著者*小林 雅典 (和歌山大学大学院システム工学研究科), 吉廣 卓哉 (和歌山大学システム工学部)
Pagepp. 982 - 988
Keyword無線メッシュ網, 経路制御, 経路ループ, 無線通信, 中継点
Abstract本研究では無線メッシュネットワークにおける一時的な経路ループの削減手法を提案する。無線メッシュネットワークで用いられるプロアクティブ型経路制御方式では、宛先までのホップ数が最小となる経路を計算し通信経路として使用される。しかし、この方式ではリンク品質を考慮した経路選択ができない。そこでリンクの通信品質をメトリックとして数値化し、メトリックの和が最小になる経路を計算する方法が用いられる。メトリックにより常に品質の良いリンクを選択できるため、ネットワークのスループットが向上することが知られているが、メトリック変更情報の遅延により一時的に経路が一貫性を失い、経路ループを発生させる問題がある。本研究では、パケットに中継点を設定し中継点までのパケット転送を繰り返すことにより、経路ループを削減できることを示す。

4D-4 (時間: 9:30 - 9:55)
題名無線LANにおけるマルチレート多重QoS特性の実機計測
著者尾居 愛子 (千葉大学), 山下 暁香, *岩木 紗恵子 (お茶の水女子大学), 村瀬 勉 (NEC), 塩田 茂雄 (千葉大学), 小口 正人 (お茶の水女子大学)
Pagepp. 989 - 996
KeywordQoS, LAN, インターネット, 無線LAN
Abstract無線LANでは,マルチレートの伝送をサポートしており,距離に関係なく良好な通信を行うことが可能になっている.無線LANのDCFというアクセス方式では,CSMA/CAを用いているため,送信機会が均等になる.従って,理論上,伝送レートに関わらず,無線LANシステム内の全端末のスループットが均等であると,シミュレーション評価では仮定がなされる事が多い.しかし,実際には,遠距離通信では,ノイズの影響やキャプチャエフェクト,コリジョン,キャリアビジーなどの要因でスループットは均等にはならない.この事は従来研究の実機実験にて,1つの伝送レートの組み合わせで検証済みである.これに対し,本稿では,複数の伝送レートの組み合わせ,また,APまたは遠距離にある端末付近にノイズ源がある環境において,距離によるスループット低下とMACフレーム再送率の関係を明らかにした.更に,APに対して近距離と遠距離でそれぞれ1台ずつの端末が通信しているとき,双方の端末が一定以上の距離になると遠距離で通信している端末の方がスループットが高くなる現象を確認し,これは,端末同士が一定以上の距離を離れるとお互いのキャリアを検知できなくなることが原因であるという仮説を立てた.


セッション 4E  ネットワーク応用
日時: 2012年7月5日(木) 8:15 - 9:55
部屋: 剣梅鉢の2
座長: 寺田 努 (神戸大学)

4E-1 (時間: 8:15 - 8:40)
題名残余電力を考慮した無線オンデマンドスリープ制御による無線LANルータの省電力化手法の評価
著者*森澤 雄太, 川原 圭博, 浅見 徹 (東京大学 大学院 情報理工学系研究科)
Pagepp. 997 - 1007
Keyword無線LAN, オンデマンドスリープ, 省電力, 太陽光
Abstract近年,太陽光パネル,バッテリー,無線LAN ルータ機器によって途上国にインターネット環境を導入する動きが強まっている.途上国に導入することを考慮すれば,金銭的に低コストなシステムを構築することが望ましい.既存研究には無線LAN チップのスリープ機能を用いることで,太陽光パネルの量が削減可能であることを示した研究があるが,ルータ機器など無線LAN チップより消費電力が大きいものと併用する場合は,その効果はシステムとしては高くない.そこで無線LAN チップのみならず,ルータ部も合わせてスリープ制御することを考える.本研究では,Radio On-Demand Networks(ROD)で用いられたスリープ制御を拡張し,太陽光パネルやバッテリーの量を減らしつつシステムダウンを防ぐ手法を提案し,評価した.評価実験では,太陽光パネルとバッテリーの量を減じてもシステムダウンに陥る確率を目標値以下にすることが可能であることを示した.また,無線LANルータのスリープによるサービス品質低下が十分小さいものであることを示した.

4E-2 (時間: 8:40 - 9:05)
題名漏れ電力を考慮した RF エネルギーハーべスティングセンサネットのための最適駆動点決定手法
著者*繁田 亮, 川原 圭博, 浅見 徹 (東京大学大学院情報理工学系研究科)
Pagepp. 1008 - 1016
Keywordエネルギーハーべスティング, キャパシタ, 漏れ電力, 環境電波, ワイヤレスセンサネットワーク
Abstract本研究では,環境電波エネルギーハーべスティング無線センサネットワークでよく用いられるキャパシタ駆動型のセンサノードにおける最適駆動点決定手法を考え,その駆動点を維持するデューティーサイクル制御を検討した. 駆動点を示す最適な残余電力量はデューティーサイクル制御において重要なパラメータであるにも関わらず,既存手法においては十分な検討がなされていなかった.そこで本研究では蓄電素子となるキャパシタの漏れ電力特性による損失と,電力不足によって起動不能に陥ることによる損失という2つの損失要因について評価したコスト関数を定義し,それを最小化する最適な残余電力量を求めている.これにより,キャパシタ漏れ電力の低減と起動不能に陥る事態の回避が両立され,効率的な電力運用が可能になる.さらに,環境電波エネルギーハーべスティングではノイズによる短期的な回収電力の変動と,長期的な回収電力の変動の双方に対してロバスト性を確保することが効率的な電力運用につながるため,最適駆動点を動的に変動させることで実現した.これらの手法を用いることにより.センシングのサンプリングレートの向上を実現した.

4E-3 (時間: 9:05 - 9:30)
題名無線LAN位置マーカ方式測位への状況適用型測位手法
著者Tran Xuan Duc, *宮崎 和哉, 西尾 信彦 (立命館大学情報理工学部)
Pagepp. 1017 - 1026
Keyword屋内測位, 無線LAN, パケットロス, 状況認識, ホットスポット
Abstract我々は,屋内において低コストで高精度な測位を実現するために測位インフラ特化型 アクセスポイント(Place Sticker)の研究開発を行っている.現状のPlace Sticker を用いた測位では,パケットロスやPlace Sticker に個体差があるなどの状況におい て,測位精度が低下する問題がある.本研究では,測位する状況に応じて動的に測位 アルゴリズムを変更する状況適用型測位手法を用いることにより,Place Sticker を用 いた測位技術の測位精度向上をはかった.まず,観測された電波情報とPlace Sticker の位置情報を用いてパケットロスを検出する手法を提案した.さらに,ユーザの停留・ 移動の状態を判別し,過去に観測した電波情報を適切に用いてスムージングを行うこ とによりパケットロスの影響を少なくした.加えて,観測したRSSI の分散から測位 結果の精度を求め,測位結果とその精度をユーザに提供できるようにした.本研究で 提案した状況適用型測位手法により,従来と比較し半数程度のPlace Sticker で同程 度の測位が可能となった.一方,ユーザが特定の展示物や商品棚の近くにいるといっ た相対的な位置情報のみ必要な状況も存在する.そのような状況に対応するためにス ポット測位を提案し,従来の手法との比較を行い,スポット測位の有用性を示した.

4E-4 (時間: 9:30 - 9:55)
題名レーザー光を利用したデバイス間通信における直観的な接続方法の提案
著者*小木 真人, 大木 裕太, 吉永 努, 入江 英嗣 (電気通信大学大学院情報システム学研究科)
Pagepp. 1027 - 1033
Keywordレーザー, デバイス間通信
Abstract本論文では,デバイス同士が連携するための接続方法として,レーザを利用して通信したいデバイスとIP 接続を行うシステムUDU-Lを提案する.デバイス間で連携を自由に行うためには,通信相手のデバイスを容易かつ正確に指定できる必要がある.UDU-Lは,可視光のレーザを用いることで,レーザポインタのように直観的に通信したいデバイスを指定する.同時に,レーザ光を用いた可視光通信を行い,通信したいデバイスとの接続に必要な情報を送信する.この送信した情報を用いてIP 通信を確立することにより,ユーザが通信したいデバイスと接続する手間を削減できる.本論文では,提案手法UDU-L の初期実装を行い,レーザによる接続の実装及びレーザによる通信速度の評価を行った.


セッション 4F  マルチメディアシステム2
日時: 2012年7月5日(木) 8:15 - 9:55
部屋: 黒百合の2
座長: 稲村 浩 (NTTドコモ)

4F-1 (時間: 8:15 - 8:40)
題名ネットワークのサービス品質に対する対話型アプリケーションの要求条件の評価
著者*小澤 友也, 菊池 浩明 (東海大学大学院 情報通信学研究科 情報通信学専攻)
Pagepp. 1034 - 1039
KeywordQoS制御, 放送プロトコル, ライブストリーミング, インターネット
Abstract遅延やパケットロスが発生するネットワーク上で,映像を送信する機能を有する3 種類のアプリケーションを実行し,ネットワークの品質が与える影響を調査,評価す る.実験では,ネットワークシミュレータによって意図的に遅延やパケットロスを発 生,調整したネットワーク上でアプリケーションを実行する.これらのパラメータとア プリケーションの実行結果から,状況によって重要なパラメータが変わることを示す.

4F-2 (時間: 8:40 - 9:05)
題名空間統計処理のためのGeohashを用いたデータベースシステムの提案と評価
著者*小川 輝樹, 伊藤 嘉博 (公立はこだて未来大学大学院), 中村 嘉隆, 高橋 修, 白石 陽 (公立はこだて未来大学)
Pagepp. 1040 - 1049
Keywordデータベースシステム, Geohash, 位置情報, データベース, 空間統計
Abstract近年,スマートフォンなど多くのセンサを搭載したデバイスを持たせた自動車や自転車,人間などの移動体でセンシングを行う技術としてモバイルセンシングが注目されている.これらの移動体はモバイルセンサと呼ばれ,モバイルセンサからセンサデータを収集し,格納することで固定センサと補完的に利用することが期待されている.その応用として,モバイルセンサ,すなわちユーザの一日の行動履歴や動作パターンをもとにした統計処理や統計処理に多次元の要素を追加する空間統計などがある.しかし,統計処理や空間統計において,モバイルセンサから蓄積されるセンサデータが膨大な量になることが原因で問い合わせの処理時間が増大するという問題がある.本稿では,問い合わせ処理速度向上のために,階層的な空間データ構造であるgeohashを用いたデータベースシステム及び空間統計データ生成・管理手法を提案する.また,そのシステムを設計し,提案システムの有用性について検討する.

4F-3 (時間: 9:05 - 9:30)
題名コンテキストアウェアシステムの実装をテストするフレームワークSmartTESTの提案
著者*水本 旭洋 (奈良先端科学技術大学院大学), 柴田 直樹 (滋賀大学,奈良先端科学技術大学院大学), 安本 慶一 (奈良先端科学技術大学院大学), Khaled El-Fakih (American University of Sharjah)
Pagepp. 1050 - 1059
Keywordコンテキストアウェアシステム, テスト, フレームワーク, スマートスペース
Abstract本稿では,スマートスペースやスマートホームなどに実装されているコンテキストアウェアシステムをテストするフレームワークSmartTEST を提案する.SmartTESTは,テスト対象となるシステム(センサ・デバイス群,ネットワークソフトウェア),システムが設置される環境(対象空間に関する情報,ユーザの行動)と要求仕様(システムが満たすべき性質の集合)が与えられた時に,システムが要求仕様を満たすかを効率よくテストする方法を提供する.要求仕様は性質の集合として定義し,各性質は事前条件と事後条件の組で構成する.各性質のテストは,事前条件を満たすコンテキストにシステムおよび環境を設定した後,システムおよび環境が事後条件を満たすコンテキストに遷移するかを観測することで行う.また,実環境上でコンテキストアウェアシステムをテストするためには,指定したコンテキストの設定に多大な時間的,費用的ななコストがかかる.SmartTEST は,シミュレータを用いて指定したコンテキストに遷移させるデバイスの制御手順と必要なコストを求め,要求仕様の全ての性質を,最小コストでテストするテスト系列の導出を行う.提案手法を,典型的なスマートスペース(3 種類の性質を持つ要求仕様)に対して適用した結果,最小コストのテスト系列を導出できることが確認できた.


セッション 4G  交通情報
日時: 2012年7月5日(木) 8:15 - 9:55
部屋: 黒百合の1
座長: 清原 良三 (神奈川工科大学)

4G-1 (時間: 8:15 - 8:40)
題名網羅的な交通密度データとプローブカーデータとの適合性判定によるOD交通量推定法
著者*大道 修, 廣森 聡仁, 梅津 高朗, 山口 弘純, 東野 輝夫 (大阪大学 大学院情報科学研究科)
Pagepp. 1060 - 1068
Keywordプローブカーデータ, 旅行時間分布, 交通密度分布, OD交通量推定, 交通シミュレーション
Abstract近年,車両自体がセンサとなって,走行速度や位置情報をリアルタイムに収集するプローブカーシステムが注目を浴びている.しかし,現状では車両全体に占めるプローブカーの割合は数%程度に留まっており,これらプローブカーで観測されたデータのみからの交通量推定は容易ではない.本論文では,あらかじめ様々な交通状況を把握しておき,プローブカーにより観測されたデータに適合する交通状況を発見することにより,道路網におけるOD交通量を推定可能な手法を提案する.本手法では,様々な交通状況における旅行時間と交通密度の関係を示す網羅的なデータを,事前に求められるものとする.この網羅的なデータのうち,プローブカーの旅行時間に該当する交通状況を発見することで,交通密度の推定を行う.その際,道路を通過したプローブカーの数が多ければ,観測される旅行時間は多くなり,それらに該当する交通状況の候補を限られることから,交通密度を精度よく推定することができる.この指標を適合度とし,リンク交通量を推定するだけでなく,推定されたリンク交通量と適合度の組を制約とする最適化問題として,OD交通量推定問題を定式化した.提案手法に対する評価実験を行った結果,対象とする道路網に5%程度のプローブカーが配置されていれば,20%程度の誤差でリンク交通量を推定でき,また,適合度を考慮することにより,10%程度少ない誤差でOD 交通量を推定できることを示した.

4G-2 (時間: 8:40 - 9:05)
題名動的経路案内のための右左折を考慮した道路コストの利用法
著者*鈴木 理基, 徳田 大誠, 重野 寛 (慶應義塾大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 1069 - 1076
Keyword経路案内, リンク・コスト, 交通流シミュレーション
Abstractエネルギー問題や交通渋滞の解決策として,ITSアプリケーションが期待されている.中でも,動的経路案内は車両間で混雑状況を示す指標である道路リンクのコストを共有することで,交通状況に合わせた経路を判断し,スムーズな交通流をもたらす.しかし,現行の方式では直進と右左折の違いによるコストの違いを考慮していないため,道路状況を正しく捉えることができない場合がある. 本稿では,動的経路案内のための右左折を考慮した道路コストの利用法を提案する.そして,交通流シミュレータとネットワーク・シミュレータを相互に入力を与えながら互い違いに実行する統合環境を用いて,提案手法の性能を評価する.より現実に近い環境において,実所要時間の観点から提案手法が有効であることを示す.

4G-3 (時間: 9:05 - 9:30)
題名PFLOWデータを用いた主動線抽出方式の比較評価
著者*淺原 彰規, 丸山 貴志子, 寺本 やえみ (日立製作所)
Pagepp. 1077 - 1084
Keyword動線解析, 位置情報, データマイニング
Abstract本研究は蓄積された位置情報から主動線を自動抽出する方式の研究である.ここで主動線とは位置情報の時系列を要約し,代表的な動きを抽出したものをさす.従来,動線形状の類似度にもとづく主動線抽出が知られているが,都市域の交通状況を把握するには交通網に合わせた分析が必要となる.そこで本研究では,動線を交通網に合わせて離散化してその遷移グラフから時空間ネットワークを構築し,経路探索を適用して主動線を抽出する方式を提案する.最後に,東京都市圏の人の流れのデータを用いた主動線抽出実験により,各主動線抽出方式がどの目的に適しているかを確認した.


セッション 4H  ライフログ
日時: 2012年7月5日(木) 8:15 - 9:55
部屋: 安宅の4
座長: 由井薗 隆也 (北陸先端科学技術大学院大学)

4H-1 (時間: 8:15 - 8:40)
題名センサデータと操作履歴を用いたナレッジワーク向けライフログ活用アプリケーション
著者*岡本 昌之, 長 健太 ((株)東芝 研究開発センター)
Pagepp. 1085 - 1092
Keywordナレッジワーク, ライフログ, 可視化, トピック推定
Abstract本論文では,ナレッジワーカーの活動履歴振り返りや作業ファイルの再利用を支援するためのライフログ活用アプリケーションを提案する. 本アプリケーションは端末のセンサ情報,操作履歴,利用文書からのライフログイベント生成,LDAとC-valueによるトピック推定を考慮したキーワード抽出により,タグとトピックが付与されたナレッジワークライフログを自動的に生成する.生成されたライフログを用いることで,タイムライン表示による活動履歴振り返りやファイル再利用,カレンダー・グラフ表示によるトピック単位による活動履歴の俯瞰が容易となる. 4名の被験者によるアプリケーションの利用評価を通じ,提案方式によるキーワード抽出がアノテーションやトピックの見出しとして有効であることを確認するとともに,詳細な活動時間の把握に関する課題を確認した.

4H-2 (時間: 8:40 - 9:05)
題名社会活動の写像化を目的とした簡単入力インタフェースの実現
著者*村瀬 結衣 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科), 遠峰 隆史 (慶應義塾大学KMD研究所), 杉浦 一徳 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)
Pagepp. 1093 - 1100
Keywordインタラクションデザイン, ネットワーク, 行動記録, コミュニケーションデザイン, アプリケーション
Abstract社会活動をリアルタイムでネットワーク上に同期可能なインタフェース,簡単入力 インタフェ−スを実現する.簡単入力インタフェースは,実世界の人物の活動を,そ のままネットワーク上に再現する実世界インターネット透過環境の構築を目的とする. 人物の活動が虚偽ではなくネットワーク上で再現され,どこからでも接続可能にな ると,サーバではなく人物でつながるインターネットが実現され,インターネットの置 き換えが起こる.インターネットで人物の活動や経験に接続することで,コンピュー タ操作が隠蔽され,人物の活動を入力として遠隔コミュニケーションを行うことがで きる.実世界での社会活動をネットワーク上に再現するためには,入力の簡単さ,リ アルタイムさが不可欠である.そのため本論文では,簡単でリアルタイムな入力イン タフェース,簡単入力インタフェースの設計と,簡単入力インタフェースの実現とし て,ワンタッチで情報入力を行う,携帯用バックチャーム型インタフェースCocots を制作した.

4H-3 (時間: 9:05 - 9:30)
題名高齢者のための簡易栄養管理システムにおける食事記録方法の検討
著者*川島 基子, 吉野 孝 (和歌山大学), 江上 いすず (名古屋文理大学), 岡本 和士, 藤原 奈佳子 (愛知県立大学), 石川 豊美 (名古屋文理大学), 紀平 為子 (関西医療大学), 入江 真行 (和歌山県立医科大学)
Pagepp. 1101 - 1109
KeywordWEBサービス, ネットワークサービス, 高齢者, 栄養管理
Abstract現在,日本は超高齢社会であり,高齢者の健康維持のためには食生活の把握と改善が不可欠である.そこで,スレート型PCを用いて高齢者のための簡易栄養管理システムを開発した.本システムは高齢者自身が継続して利用可能な簡便さの実現を設計方針としており,2つの特徴がある.1つめは,食事内容を大まかに記録することである.本システム内には,170種類の料理や栄養剤があらかじめ用意されている.ユーザはこれらの中から料理を選択し,大まかな摂取量を入力して食事の記録を行う.2つめは,記録した内容に対するフィードバックが即時に得られることである.これには,栄養摂取状況が適切であるかを示した表と,食生活改善のためのアドバイスとなるメッセージの2種類がある.本システムの課題は,あらかじめ用意された170種類の料理に含まれない料理を記録する方法である.これまで,本システムでは,記録したい料理が選択肢になかった場合は類似の料理を代わりに記録するようユーザに依頼してきた.しかし,高齢者2名に協力を依頼した試用実験で,類似の料理を代わりに記録すると,その記録内容に不満が生じ,食事の記録に対するフィードバックへの信頼性が低くなるという問題点が挙げられた.そこで,選択肢にない料理を新規登録する機能をシステムに付加した.本稿では,高齢者2名に協力を依頼し,試用実験と同程度の期間行った実験について述べる.新規登録機能により,食事の記録に対する不満が解消され,フィードバックに対する信頼性が大きく向上した.その結果,約1週間の実験期間中に被験者らの食生活に影響を与え,改善させることが出来た.

4H-4 (時間: 9:30 - 9:55)
題名大規模人間行動センシングコーパスHASC2012corpusの概要とその応用
著者*河口 信夫, 渡辺 穂高, 楊 天輝, 小川 延宏, 岩崎 陽平, 梶 克彦 (名古屋大学大学院工学研究科), 寺田 努, 村尾 和哉 (神戸大学大学院工学研究科), 羽田 久一 (東京工科大学メディア学部), 井上 創造 (九州工業大学大学院工学研究院), 川原 圭博 (東京大学大学院情報理工学系研究科), 角 康之 (公立はこだて未来大学システム情報科学部), 西尾 信彦 (立命館大学総合理工学院・情報理工学部)
Pagepp. 1110 - 1116
KeywordHASC, 行動センシング, 行動コーパス, 行動信号処理, 加速度センサ
Abstract人間行動の理解は,情報システムの究極の目標の一つである. 我々は装着型センサを用いた人間行動の大規模コーパスの構築を 行うために,HASC Challengeを2010年,2011年と開催した. これらの成果として,HASC2011corpus(被験者数116, 行動データ数4898), HASC2012corpus(被験者数136, 行動データ数7668)を構築した. 本稿では,HASC2012corpusの概要と,新たな実環境データの 応用について述べる.


セッション 5A  統一テーマセッション-耐災害ICT-
日時: 2012年7月5日(木) 10:10 - 12:20
部屋: 雷鳥の3
座長: 北形 元 (東北大学)

5A-1 (時間: 10:10 - 10:40)
題名(招待講演) 情報通信サービスの急激な需供変動にも柔軟に適応可能なモジュラーネットワーク
著者*坂野 寿和, 高原 厚 (NTT未来ねっと研究所)
Pagep. 1117
Keyword耐災害ICT, レジリエントネットワーク, モジュラーデータセンタ

5A-2 (時間: 10:40 - 11:05)
題名クラスタ構成を考慮した障害原因解析システムの提案
著者*村瀬 香緒里, 名倉 正剛, 永井 崇之, 森村 知弘, 菅内 公徳, 星野 和義, 竹松 進也 (日立製作所)
Pagepp. 1118 - 1128
Keyword障害原因解析, エキスパートシステム, クラスタ, ルールベース推論, イベントコリレーション
Abstract企業IT システムでは装置やアプリケーションをクラスタ化することで可用性を向上させて運用することが多い.しかし,クラスタシステムにおいてもフェールオーバーがうまく機能せずに停止してしまう場合があり,迅速な障害対策が必要となる.IT システムで障害が発生した場合の迅速なシステム復旧のためには障害検出からその原因特定までに要する時間の短縮が重要である.従来技術では,IT システムで発生し得る障害イベントの発生パターンとその原因事象をあらかじめメタルール化して定義し,それと発生した障害イベントを基に障害原因を自動的に解析するシステムが提案されている.しかし,従来技術では障害原因がクラスタ内の装置かどうかを切り分けられない場合がある.これは,クラスタ内の複数の装置で障害が発生している場合に,クラスタがシステム障害の原因となるのに対し,従来技術では,その障害発生装置の数をメタルールに定義できないからである.そこで本研究ではクラスタ構成を含むITシステムにおける障害の原因を特定する手法を提案した.本手法ではクラスタシステムにおける障害発生パターンを定義できるようにし,それによって障害原因をルールベースで特定する.また,想定するクラスタシステムに本手法を適用した場合の解析結果を検証し,本手法によってクラスタ内の装置がシステム障害の原因かどうかの切り分けができることを確認した.

5A-3 (時間: 11:05 - 11:30)
題名メールゲートウェイにおけるメール中継処理時の障害回避手法の検討
著者*土田 元, 木下 雅文, 小柳 衣津美 (日立製作所/横浜研究所), 小池 隆文 (日立製作所/通信ネットワーク事業部)
Pagepp. 1129 - 1136
Keywordメールシステム, メールゲートウェイ, 障害回避, メールデータ解析, ネットワークソフトウェア
Abstract携帯端末やPC等の端末から利用されるメールサービスでは24時間365日サービス無停止の高可用性が必要である.このなかで,メールサービスの中核を担うメールゲートウェイでは,不正なメールの中継時に障害が発生したとしても,サービスを停止させないことが課題であった.そこで,メールゲートウェイにおけるプロセス障害時に,障害発生プロセス以外でのサービスを継続する機能,障害が発生したプロセスを高速で復旧させる機能,障害復旧以降の不正メールの再送による障害を回避する機能を検討・開発した.今回開発した機能について評価を行い,メールゲートウェイの障害による影響範囲を限定し,サービス全体の停止時間を0にすることを確認した.またメールゲートウェイのプロセス再起動後に,障害を発生させた障害メールと同一のメールを連続的に受信した時の連鎖的な障害発生を回避することを達成した.

5A-4 (時間: 11:30 - 11:55)
題名災害時における建物包囲型アドホック通信ノード配置手法の提案
著者*松尾 真也 (奈良先端科学技術大学院大学), 木谷 友哉 (静岡大学), 柴田 直樹 (滋賀大学), 孫 為華, 伊藤 実 (奈良先端科学技術大学院大学)
Pagepp. 1137 - 1144
Keywordアドホックネットワーク, 自然災害, 組み合わせ最適化, 遺伝的アルゴリズム
Abstract本稿では,災害時における3 次元空間をカバーする無線ネットワークを素早く構築するシステムを提案し,その際に必要となるネットワークノードの数を最小化することを目標とした配置方法について述べる.被災地での救助活動の多くは人口密度の高い都市部で行われる.ビルが林立している都市部では,障害物による電波の減衰が激しく,通常の2 次元ノード配置法では多くのネットワークノードを必要とし,また災害時に室内に配置をすることは困難であることが考えられる.提案手法では,ノードの通信範囲を3 次元で考えることで,対象エリアをより効率よくカバーし,必要なノード数を最小化する.また,障害物による電波減衰を考慮することで,正確な通信 範囲を再現する.本稿では,組み合わせ最適化の一手法である遺伝的アルゴリズムを用いたネットワークノードの配置手法を提案する.シミュレーションの結果,配置するノード数が同じである場合,ランダム配置より広い範囲を被覆できる配置座標の組み合わせを得ることができた.

5A-5 (時間: 11:55 - 12:20)
題名電子トリアージシステムにおける深さ制限探索を用いた多数傷病者治療計画法の提案
著者*樫山 文香, 内山 彰 (大阪大学大学院情報科学研究科), 東野 輝夫 (大阪大学大学院情報科学研究科/独立行政法人科学技術振興機構, CREST)
Pagepp. 1145 - 1154
Keyword災害医療, 分岐付きジョブスケジューリング問題, NP困難, 治療計画問題, 深さ制限探索
Abstract無線センサネットワーク技術の発展に伴い,災害現場で傷病者の生体情報を収集することにより,救命活動を支援する取り組みが注目されている. リアルタイムに収集した生体情報を利用すれば将来の生存率が予測可能となり,精度の高い治療優先度決定が可能になると考えられる. そこで本研究では限られた医療資源を活用して救命人数を最大化するため,災害現場から病院での初期治療までを対象として各傷病者の治療方法ならびに治療・搬送順序を決定する治療計画法を提案する. 治療計画問題は分岐付きジョブスケジューリング問題でありNP困難なため,深さ制限探索を用いて近似的に救命人数を最大化する. 提案手法の性能を評価するため,予測死亡時刻順で処置順を決定する貪欲法との比較実験を行った結果,提案手法は救命人数が平均30%多い治療計画を実用的な時間で導出できることを確認した.


セッション 5B  モバイル通信とIPv6
日時: 2012年7月5日(木) 10:10 - 12:15
部屋: 長流の2
座長: 油田 健太郎 (大分工業高等専門学校)

5B-1 (時間: 10:10 - 10:35)
題名端末の変更が一切不要なNAT越え通信システムの提案
著者*松尾 辰也, 鈴木 秀和, 渡邊 晃 (名城大学理工学研究科)
Pagepp. 1155 - 1161
KeywordNAT越え
Abstract近年,情報技術の急速な発展により,ネットワークユーザが著しく増加している.その影響で,各ユーザに割り当てられるIPv4アドレスの枯渇が深刻な問題となっている.このような背景から,現在家庭内や企業のネットワークはプライベートアドレスで構築するのが一般的である.プライベートアドレスはインターネット上では利用できないので,両ネットワークの間にはNAT(Network Address Translation)を設置し,アドレス変換を行う必要がある.しかし,NATはインターネット側の端末からプライベートアドレス側の端末へ通信を開始できないというNAT越え問題がある.NAT越え技術はこれまでに様々な方式が提案されているが,多くの方式では端末に特殊な機能を実装する必要がある.この課題を解決するために,我々は端末の改造が不要なNAT越え技術NTSS(NAT Traversal Support System)を提案しているが,端末の設定変更が必要という課題が残されていた.本論文では,NTSSを更に改良し,設定変更も不要としたNTSSv2を提案する.

5B-2 (時間: 10:35 - 11:00)
題名NTMobileにおけるRSの検討
著者*土井 敏樹, 鈴木 秀和 (名城大学大学院理工学研究科), 内藤 克浩 (三重大学大学院工学研究科), 渡邊 晃 (名城大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 1162 - 1168
KeywordNAT越え, 仮想アドレス, 移動透過性
Abstractモバイルネットワークの普及により,自由に通信を開始できる通信接続性と,通信中にネットワークの切り替えが可能な移動透過性が要求されている.我々は,通信接続性と移動透過性を同時に実現できる技術として,NTMobile(Network Traversal with Mobility)を提案している.NTMobileでは、アプリケーションに対して重複しないことが保証された仮想IPアドレスを提供し、実際の通信は実アドレスでトンネル通信を行う.NTMobileでは,あらゆるケースにおける接続性を確実に実現するため,通信パケットの中継を行うRS(Relay Server)と呼ぶ機器が存在する.本論文では,RSを3種類の機能に整理し,実装および動作検証を行った.

5B-3 (時間: 11:00 - 11:25)
題名IPv4/IPv6混在環境で移動透過性を実現するNTMobileの実装と評価
著者*上醉尾 一真, 鈴木 秀和 (名城大学大学院理工学研究科), 内藤 克浩 (三重大学大学院工学研究科), 渡邊 晃 (名城大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 1169 - 1179
Keyword移動透過, IPv4/IPv6混在環境, Android, NAT越え
Abstract現在のIPネットワークはIPv4からIPv6への過渡期にあり,今後は互換性のないIPv4とIPv6が混在したネットワークになることが想定される. 我々は,IPv4とIPv6が混在した環境において確実な接続性の確保と,通信中のネットワーク切り替えを可能とする移動透過性を同時に実現するNTMobile(Network Traversal with Mobility)を提案している. 本稿ではNTMobileをAndroid OSを搭載したスマートフォンへ実装し,ハンドオーバなどの動作検証および性能評価を行った. 動作検証の結果,IPv4ネットワークとIPv6ネットワーク間における相互接続性の確保,および移動透過性を実現可能であることを確認した. また,NTMobileによる処理遅延はわずかであるものの,ハンドオーバ時にはIPアドレス取得処理に起因する通信切断時間が発生することがわかった.

5B-4 (時間: 11:25 - 11:50)
題名NTMobileにおけるシームレスなIPv4/IPv6アドレスの管理手法と実装
著者*西尾 拓也, 内藤 克浩 (三重大学 大学院工学研究科 電気電子工学専攻), 鈴木 秀和, 渡邊 晃 (名城大学大学院 理工学研究科), 森 香津夫, 小林 英雄 (三重大学 大学院工学研究科 電気電子工学専攻)
Pagepp. 1180 - 1186
Keyword移動透過性, NAT, IPv6
Abstract無線端末からのインターネット接続に対する需要は近年増加している. 著者らは, ネットワーク切り替え時にも移動透過性を実現でき, NAT(Network Address Translation)越え問題を解決可能なNTMobile(Network Traversal with Mobility)の提案を行なってきた. 既存のNTMobileでは, IPv4ネットワークにおいて上記機能を実現していたが, IPv4アドレスが枯渇しつつあることは知られており, 近い将来IPv6ネットワークの導入が必要になると考えられる. 本研究では, IPv6ネットワークに対応するために, 既存のNTMobileの基本機能を拡張する. また, IPv4及びIPv6ネットワークでの新たな端末管理手法の提案を行う.

5B-5 (時間: 11:50 - 12:15)
題名SIPモビリティの拡張による端末非依存型ハンドオーバ方式
著者*織田 喜雄 (公立はこだて未来大学大学院 システム情報科学研究科), 中村 嘉隆, 白石 陽, 高橋 修 (公立はこだて未来大学 システム情報科学部)
Pagepp. 1187 - 1197
Keyword公衆無線LAN, IPv6, 移動体通信, ハンドオーバ, SIPモビリティ
Abstractハンドオーバ技術には移動端末間で通信経路を切り替えるSIPモビリティがある.SIPモビリティでは移動端末へハンドオーバ技術を利用するための特別な機能が必要であり,すべての移動端末でハンドオーバを実行できるわけではない.また,移動端末の位置管理サーバと移動端末が接続するルータ間で通信経路を切り替える方式としてProxy Mobile IPv6がある.この方式では移動端末へハンドオーバ技術を利用するための特別な機能が不要なため,移動端末に依存せず,あらゆる移動端末でハンドオーバ技術を利用できる.しかし,位置管理サーバを常に経由する通信となるため,通信経路が冗長となり,通信遅延が起こりかねない.そこで本研究ではSIPモビリティを拡張し,最適な通信経路の実現およびあらゆる移動端末でハンドオーバ技術を利用可能とする方式を提案する.


セッション 5C  デジタルコンテンツ
日時: 2012年7月5日(木) 10:10 - 12:15
部屋: 長流の1
座長: 高橋 光輝 (デジタルハリウッド大学)

5C-1 (時間: 10:10 - 10:35)
題名MikuMikuDanceのコンテンツをUnityで動作させる方式の提案
著者*竹渕 瑛一 (神奈川工科大学大学院博士課程前期情報工学専攻), 鈴木 浩, 服部 哲, 速水 治夫 (神奈川工科大学情報学部情報メディア学科)
Pagepp. 1198 - 1205
KeywordMikuMikuDance, Unity, ゲーム開発, 3DCG, 変換
Abstract本研究ではMikuMikuDance で利用されている3DCGモデルデータを定義するPMD 形式及びアニメーションデータを定義するVMD形式をゲームエンジンであるUnity上にて動作させることに成功した.これにより,Web 上で公開されている多数のフリーで公開されている3DCG モデルデータやアニメーションデータをゲーム開発に活かすことが可能となる. 本論文ではその動作方式を試作システムにて実装を行った際の手法について述べる. また,評価実験では試作システムの利用者12名からアンケート評価を得ることができた.全体の評価として,現時点では有用性があると判断することは難しいが,研究を継続することによって試作システムの有用性を示すことが可能であると考えた.このことからさらに詳細な有用性について調査する必要があると考え,実装期間の調査を行った.DirectX,Unity,試作システムを利用してゲーム開発を行った場合,試作システムを利用することによってデザイン工程を圧倒的に短縮することが可能であることが分かった. これらのことから,試作システムに対する研究を継続することにより,将来性だけではなく有用性もあると言う結論に至った.

5C-2 (時間: 10:35 - 11:00)
題名Proposal of a Video Streaming Protocol to Reduce Wait Time on Peer-to-Peer Systems
著者*池田 匡視 (宮崎大学大学院), 油田 健太郎 (大分工業高等専門学校), 山場 久昭 (宮崎大学), 朴 美娘 (神奈川工科大学), 岡崎 直宣 (宮崎大学)
Pagepp. 1206 - 1214
KeywordP2P, video streaming
AbstractRecently, the demand for video streaming has increased with the spread of broadband access. This has resulted in the concentration of delivery server load in client-server type streaming systems. In this situation, P2P streaming systems have attracted a grate deal of attention. However, in P2P type streaming systems, the wait time for caching of data increases because of the poor resources of peers that deliver contents. In this paper, we propose a new video streaming protocol on P2P systems to decrease the caching time. In the proposed method, a peer predicts the video that a user will want to play next and buffers the video beforehand. We demonstrate by simulation that the wait time of the next video is reduced.

5C-3 (時間: 11:00 - 11:25)
題名P2Pストリーミング環境におけるモデル・動作分離型コンテンツの再生途切れ時間短縮のための分割データ受信方式
著者*横山 正浩 (大阪大学大学院 情報科学研究科 マルチメディア工学専攻), 義久 智樹 (大阪大学 サイバーメディアセンター), 原 隆浩, 西尾 章治郎 (大阪大学大学院 情報科学研究科 マルチメディア工学専攻)
Pagepp. 1215 - 1222
Keywordストリーミング配信, Peer-to-Peer, 再生途切れ時間
Abstract近年のインターネットを介したコンテンツ配信の普及に伴い,P2P ストリーミング環境に注目が集まっている.配信されるコンテンツは多様化しており,CG アニメーションのようにモデルデータと,モデルデータに変化を与える動作データに分けて構成される,モデル・動作分離型コンテンツがある.それぞれの分割データの再生開始時刻を考慮することで再生途切れ時間を効率よく短縮できるが,このようなコンテンツを考慮した既存方式はこれまでになかった.そこで本稿では,P2P ストリーミング環境におけるモデル・動作分離型コンテンツの再生途切れ時間短縮のための分割データ受信方式を提案する.評価の結果,提案方式を用いることで,ピアのバースト到着時の再生途切れ時間を短縮できることを確認した.

5C-4 (時間: 11:25 - 11:50)
題名Design of Mixed Reality Interactive System Considering Real-time Location Information of User Profile
著者*Hao Luo, Tatsuya Ippyo (Graduate School of Engineering, Doshisha University), Hideki Shimada (Faculty of Science and Engineering, Doshisha University)
Pagepp. 1223 - 1229
KeywordMixed Reality, Augmented Reality, Anthropomorphic Agent, Real-time Location, 3D Virtual Environment
Abstract近年, ICT技術の発展により仮想空間(ネット空間)上において人と人をつなげるための様々な非対面コミュニケーションアプリケーションがどんどん現れている.代表的な応用例としては,ソーシャルネットワークサービスのFacebookやTwitter,電子メール,電話,ブログなどを挙げられる.しかし,現実世界において人と人が時間と空間が共有する伝統的リアルな対面コミュニケーションが依然として人間の社会関係を深める最も円滑なコミュニケーション手段である.そのため,最近,ネット空間で現実世界のリアルな対面コミュニケーションへ誘発するアプリケーションも普及している.代表的な応用としては,Facebook Placesがある.しかし,これらの応用は依然としてネット空間においてユーザに現実空間の時間と空間を共有するリアルな対面コミュニケーション機能を提供できない. 本研究では,ユーザにネット空間で現実空間の時間と空間が共有するリアルな対面コミュニケーション機能を提供できるインタラクティブコミュニケーションシステムを設計した.

5C-5 (時間: 11:50 - 12:15)
題名エネルギーオンデマンドを用いた階層型給電制御システムにおける利便性向上のための電力割当て手法
著者*藤田 直生 (神戸大学), 義久 智樹 (大阪大学), 塚本 昌彦 (神戸大学)
Pagepp. 1230 - 1235
Keywordスマートグリッド, 消費電力削減
Abstractエネルギーオンデマンド(EoD)と呼ばれる給電方式が,電力機器を管理し消費電力削減する手法として提案されている.EoDでは,機器が必要な電力を配電盤などの給電制御装置に要求し,要求された電力が割り当てられれば,給電されるシステムである.給電制御装置が割り当てられる電力には制限があり,機器の優先度に応じて電力を割り当てることで,柔軟な給電制御が可能になる.本研究では、適切な電力割り当てを実現するために階層型給電制御システムを木構造で表し,ノード間の電力割当方式について方式を検討する.電力優先度に基づき,給電できるまでの問い合わせに要したホップ数と調定回数を指標として提案する.


セッション 5D  アドホックネットワーク
日時: 2012年7月5日(木) 10:10 - 12:15
部屋: 剣梅鉢の1
座長: 佐藤 文明 (東邦大学)

5D-1 (時間: 10:10 - 10:35)
題名アドホックネットワーク上の効率的なTop-k検索のためのルーティング手法
著者*天方 大地, 佐々木 勇和, 原 隆浩, 西尾 章治郎 (大阪大学大学院 情報科学研究科マルチメディア工学専攻)
Pagepp. 1236 - 1244
Keywordアドホックネットワーク, Top-k検索, ルーティング
Abstractアドホックネットワークでは,膨大なデータの中から必要なデータのみを効率的に取得するため,端末が何らかの値(スコア)によって順序付けられたデータの上位k個のものを検索するTop-k検索を用いることが有効である.筆者らはこれまでに,アドホックネットワークにおける効率的なTop-k検索手法を提案している.しかし,これらの手法では,返信するデータを絞り込むことに焦点を当てており,フラッディングによる検索を用いていた.そのため,Top-k検索に関与する必要のない端末が検索クエリおよびクエリ応答を送信することによる不要なトラヒックが発生していた.そこで,本稿では,Top-k検索のためのルーティング手法を提案する.提案手法では,各端末がネットワーク内のデータの順位をキーとした経路表を作成し,要求するデータに対する検索クエリの転送先(宛先)を把握することにより,上位k個のデータ取得に必要な端末のみがTop-k検索を行う.各端末は自身の経路表に従って検索クエリを送信し,検索クエリを受信した端末は要求されたデータのみを返信する.

5D-2 (時間: 10:35 - 11:00)
題名ウェイクアップ機構を備えた無線LANメッシュネットワークにおける AP起動方式とその拡張性
著者*阿部 成美, 松田 祐輝 (千葉大学大学院融合科学研究科 阪田・小室研究室), 阪田 史郎, 小室 信喜 (千葉大学大学院融合科学研究科), 阿部 憲一, 伊藤 哲也 (日本電気通信システム株式会社)
Pagepp. 1245 - 1250
KeywordIEEE 802.11, 無線LANメッシュネットワーク, 起動制御, 省電力, アクセスポイント
AbstractIEEE 802.11に準拠した無線LANのアクセスポイント (AP)の省電力化を目的としたRadio-On-Demand Networks (ROD)が提案されている.RODのスリープ状態は,無線LAN APの消費電力を著しく抑えることができる反面,端末からの通信要求を受けてから通信開始までの間に起動処理に起因する待ち時間と電力が発生する.そのため,データ通信に先立って宛先までの起動させるAPの数が増加すると,消費電力が増大し,平均待ち時間が長くなるという課題がある.本稿では,APが正方格子のメッシュ状に配置されたネットワークにおいて,総消費電力の低減を考慮し,各APに異なる役割を与えることで,通信先のAPを探索する時の消費電力と平均待ち時間を削減するAP起動制御方式を提案する.解析評価より,省電力かつ待ち時間を短縮した通信が可能であることを示す.さらにネットワークの規模拡大についても検討し,提案方式の効果を明らかにする.

5D-3 (時間: 11:00 - 11:25)
題名ウェイクアップ機構を備えた無線LANメッシュネットワークにおける低消費電力・低遅延通信経路制御方式
著者*松田 祐輝, 阿部 成美 (千葉大学大学院融合科学研究科 阪田・小室研究室), 阪田 史郎, 小室 信喜 (千葉大学大学院融合科学研究科), 阿部 憲一, 伊藤 哲也 (日本電気通信システム株式会社)
Pagepp. 1251 - 1256
KeywordIEEE 802.11, 無線LANメッシュネットワーク, 経路制御, 省電力, スリープ制御
AbstractIEEE 802.11に準拠した無線LANのアクセスポイント (AP)の省電力化を目的としたRadio-On-Demand Networks (ROD)が提案されている.RODのスリープ状態は,無線LAN APの消費電力を著しく抑えることができる反面,端末からの通信要求を受けてから通信開始までの間に起動処理に起因する待ち時間と電力が発生する.そのため,データ通信の際に起動させるAPが増加すると,消費電力が増大し,待ち時間が長くなるという課題がある.本稿では,APが格子状に配置された無線LANメッシュネットワークにおいて,データを送受信する時の消費電力と端末における待ち時間を削減する経路制御方式を提案する.シミュレーション評価により,省電力かつ待ち時間を短縮した通信が可能であることを示す.

5D-4 (時間: 11:25 - 11:50)
題名RPL Storing Modeにおける経路集約機能の実装と評価
著者*米山 清二郎 (株式会社東芝 研究開発センター ネットワークシステムラボラトリー), 中野 健治 (株式会社東芝 電力システム社 電力・社会システム技術開発センター 電力蓄電ソリューション・配電システム開発部)
Pagepp. 1257 - 1264
KeywordRPL, メッシュネットワーク, スマートグリッド, スマートメータ
Abstract近年,スマートグリッドのAMI(Advanced Metering Infrastructure)システムでは無線メッシュネットワーク技術が注目されている.本研究では,国際標準機関IETFで標準化されたRPL(IPv6 Routing Protocol for Low-Power and Lossy Networks)を組み込み基板上に実装し,RPL Storing Modeにおける経路集約機能の有効性を評価する.実験系は,無線リンクにIEEE802.15.4規格の特定小電力無線を使用した屋外評価環境を構築する.経路集約機能による経路数の削減効果および制御トラヒック量に与える影響の評価結果を報告する.

5D-5 (時間: 11:50 - 12:15)
題名RPLを改良した省電力ルーティングプロトコルの実装と評価
著者*鈴木 良典 (静岡大学 情報学部), 遊佐 直樹 (静岡大学 創造科学技術大学院), 今原 淳吾 (静岡県農林技術研究所), 峰野 博史 (静岡大学 情報学部)
Pagepp. 1265 - 1272
Keyword省電力, ルーティングプロトコル, センサネットワーク, RPL
Abstractセンサネットワークは,様々な分野で使用されはじめている. 様々なセンサネットワークの中でもLLNs(Low power and Lossy Networks) と呼ばれるネットワーク環境で敷かれるセンサネットワークが存在する. LLNs環境とは,データ欠損が多くノードの性能が制限されるネットワークである. 通常のルーティングプロトコルでは,LLNs環境に対応できないためLLNsに対応したルーティングプロトコルが必要である 本稿ではLLNs環境に対応したルーティングプロトコルであるRPLの課題である通信状況の良いノードに中継が集中することを解決する 中継ノードの負荷分散型ルーティングプロトコルを提案した. 結果としてデータ中継の集中を10%減少することを実現した.


セッション 5E  ユーザインタフェース2
日時: 2012年7月5日(木) 10:10 - 12:15
部屋: 剣梅鉢の2
座長: 村尾 和哉 (神戸大学)

5E-1 (時間: 10:10 - 10:35)
題名マルチタップ点字入力方式の実装と評価
著者*五百蔵 重典 (神奈川工科大学/情報工学科)
Pagepp. 1273 - 1278
Keywordマルチタップ, 点字, 文字入力, インターフェース, IME
Abstract本研究では,タッチセンサーを備えたディスプレイに,6点以上のマルチタップ機能を備えたものが増えつつあることを踏まえて,点字を用いた入力方法を提案する.点字とは3行2列の点の凹凸の組み合わせで,文字を表現する方式であり,視覚障碍者のために考案された手法である.本研究では,点字を用いた入力装置を試作し,その入力速度を評価し,実用に耐えうるものであることを示す.またこの入力方法は,ソフトウェアキーボードの表示領域を使用しないため,画面が広く使えるという長所も備えている.提案した入力方式を使い,入力速度を計測した結果,実用に耐えうる入力速度が確保できる見込みがあることを示した.

5E-2 (時間: 10:35 - 11:00)
題名指の識別に基づく3Dオブジェクトの直観的な操作インタフェース
著者*馬場 信吾, 梶 克彦, 河口 信夫 (名古屋大学工学研究科)
Pagepp. 1279 - 1286
Keywordインターフェース, マルチタッチ, FTIR, ジェスチャ認識
Abstract近年,スマートフォンやタブレットデバイスなどの携帯端末ではタッチパネルディスプレイを用いたマルチタッチ操作インタフェースが主流となっている. マルチタッチディスプレイにより同時に複数箇所の検出が可能となり幅広い操作が可能となった. 本研究の目的は,タッチパネルでの3D物体の操作において,指の姿勢を考慮した操作パタンを実現可能とし快適な操作インタフェースの獲得である. 具体的には布をめくる,紙を折り曲げるなどといった人間が行う自然な動作をタッチパネル上で実現可能にする. これによりタッチパネルでの操作バリエーションの多様化が期待でき,より複雑な操作体系にも応用可能であると考える. 今回は,それらの動作を実現するための基礎的検討として,異なるペアの二本指で行う同一のジェスチャを異なるジェスチャと識別可能であることを確認する. また,識別されたジェスチャを用いた3Dオブジェクトの操作を行うアプリケーションについて述べる.

5E-3 (時間: 11:00 - 11:25)
題名カラー手袋をした手の動作および手指認識を利用した文字入力に関する実験的検討
著者*菅谷 隆浩, 庄司 貴哉 (神奈川工科大学 情報学部 情報工学科), 須崎 耕平 (神奈川工科大学 情報学部 情報メディア学科), 加藤 正樹 (神奈川工科大学大学院 工学研究科 情報工学専攻), 鈴木 孝幸 (神奈川工科大学 情報学部 情報工学科), 西村 広光 (神奈川工科大学 情報学部 情報メディア学科), 田中 博 (神奈川工科大学 情報学部 情報工学科)
Pagepp. 1287 - 1294
Keywordカラー手袋, 手の動作認識, 手指認識, 文字入力, 画像認識
Abstract聴覚に障がいを持った方と健常者とのコミュニケーションにおいて,手話や指文字が利用されているが,事故などで後天的に障がいを持った方はどちらも容易に習得することが難しい.また,手話や指文字の認識に関する研究が数多く行われているが,いまだ一般的な認識手法として確立されていない状況にある.そこで我々は,容易に習得することが可能である単純なオリジナル手指形状を考案し,それを用いた文字の入力方法について検討を行った.具体的には,左右の手を区別するために入力画像を右手用と左手用に分割した.さらに,右手に子音,左手に母音を割り当て,使用する手指形状の数を少なくすることによって認識精度を高めた.本研究では映像入力からの手指形状認識技術について報告し,さらに,考案したオリジナル手指形状の認識精度を評価した結果について述べる.

5E-4 (時間: 11:25 - 11:50)
題名AirTarget: 光学シースルー方式HMDとマーカレス画像認識による高可搬性実世界志向インターフェース
著者*入江 英嗣, 放地 宏佳, 小木 真人, 樫原 裕大, 芝 星帆, 眞島 一貴 (電気通信大学)
Pagepp. 1295 - 1304
KeywordAR, HMD, UI
Abstract本論文では,光学シースルー方式HMD向けのユーザインターフェースとして,仮想オブジェクトや現実オブジェクトを指で直接指定することのできる``AirTarget''システムを提案する.AirTargetはHMDにとりつけたカメラからユーザの指の位置を検出し,カメラと視線のずれを補正して,仮想平面上へカーソルを表示する.指先はマーカレスで検出され,特定のデバイスを必要としない.簡単なジェスチャによってコンピュータにコマンドを送ることができ,単体で完結したインターフェースとして機能する.ユーザは仮想平面上のデスクトップを指で指して操作することや,視界に入った現実オブジェクトを指で切り出して画像検索のクエリとすることができる.このような可搬性と操作感から,外出先を含む日常生活のあらゆるシーンにコンピューティングを浸透させるインターフェースとして有効である. EPSON MOVERIO BT-100上に提案システムを実装し,システムのリアルタイム性,検出精度,操作感の評価を行った.提案システムは一般的なモバイル環境上で30フレーム以上のリアルタイム動作を実現し,また,習熟の必要なく仮想オブジェクトおよび現実オブジェクトの指定が可能であった.


セッション 5F  コンシューマ・システム
日時: 2012年7月5日(木) 10:10 - 12:15
部屋: 黒百合の2
座長: 屋代 智之 (千葉工業大学)

5F-1 (時間: 10:10 - 10:35)
題名電子記録管理システム要件とマチュリティモデル
著者*木村 道弘, 前田 陽二 (一般財団法人日本情報経済社会推進協会), 樽美 康一 (東京レコードマネジメント株式会社), 宮崎 一哉 (三菱電機株式会社), 辻 秀一 (東海大学)
Pagepp. 1305 - 1310
Keyword電子記録管理, ケースマネジメント, MOREQ2, マチュリティモデル
Abstract今日、電子記録管理システムの要件に関して複数の国際的な仕様が存在する。これらはいずれも汎用の仕様として開発されているので、個別の電子記録管理システムの要件を特定するためには、個々の要件項目に対する取捨選択が必要となる。本稿は、個別の電子記録管理システムを構築するために、汎用の電子記録管理システム要件から適切な要件を抽出する方法に関する。個別の電子記録管理システムの要件は、その組織の業務内容、記録の目的や特性、記録管理の成熟度に依存する。本稿では、これらを勘案して組織の業務プロセスや扱う文書の目的や特性を類型化し、各々の類型毎に必要となる要件を抽出すると共に、組織における記録管理のマチュリティモデルを設定し、記録管理に対する組織の成熟度の目標に応じた要件の選択を可能にする方法について述べる。こ方法を適用することにより、対象とする組織の記録管理の類型と成熟度を指定することによって、その組織に合致する電子記録管理システム要件を容易に抽出することが可能になる。

5F-2 (時間: 10:35 - 11:00)
題名証拠性確保を重視した電子記録マネジメントのためのパッケージ構造―ケースマネジメントへの対応―
著者*宮崎 一哉 (三菱電機株式会社), 木村 道弘, 前田 陽二 (一般財団法人日本情報経済社会推進協会), 辻 秀一 (東海大学)
Pagepp. 1311 - 1317
Keyword記録管理, パッケージ, ケースマネジメント, 長期署名, ASiC
Abstract法的証拠性が重視される電子記録を利活用,保存,流通等するためのパッケージ構造を提案する.パッケージには電子記録,関連するメタ情報に加え,証拠性を確保するために電子署名等を含める必要がある.本稿では,欧州電気通信標準化機構(ETSI)が電子データと分離型電子署名を一体化するために提案している ASiC(Associated Signature Containers)を拡張した電子記録管理のためのパッケージ構造とそのケースマネジメントへの対応について紹介する.

5F-3 (時間: 11:00 - 11:25)
題名世界最大規模のISPシステムを実現したOMCSの超並列システムモデル
著者相澤 正俊 (国際社会経済研究所), 東 健二, *大藤 豊喜, 川浦 立志 (日本電気株式会社)
Pagepp. 1318 - 1328
Keywordコンシューマシステム, コンシューマ向けサービス, ミッションクリティカル, 超並列, システムインテグレーション
AbstractNTTドコモのiモードシステムに代表される大規模ISP(Internet Service Provider)システムを実現するために,サーバ当たり10000スレッドを稼動させるべく,ミドルウェアの開発を行い,同時に,OSのネック解消のために,OS改造を行った.また,大規模ISPシステムを3つの層に分解し,個々の層を構成するサーバ群を10000スレッドが稼動できるサーバをベースに構成し,かつ,サーバ群に負荷を均等に分散させる仕組みを導入し,さらに,メールボックスのファイルシステムを高速化することで,大規模ISPを構築するためのシステムモデルを確立した.

5F-4 (時間: 11:25 - 11:50)
題名オ−プンバンキングシステムを実現したOMCSの超高信頼性システムモデル
著者相澤 正俊 (国際社会経済研究所), *富山 卓二 (NEC システムテクノロジー株式会社), 斎川 幸貴, 川浦 立志 (日本電気株式会社)
Pagepp. 1329 - 1340
Keywordコンシューマシステム, コンシューマ向けサービス, ミッションクリティカル, 超高信頼, システムインテグレーション
Abstractメインフレームにおける最上位のミッションクリティカルシステムである銀行勘定系システムをオープン機器によりを実現するため、それまで確立されていたOMCSのシステムモデルである無停止オンラインモデルに、30秒高速切替え機能、入力電文再投入機能、DBサーバとの間のSQL発行回数削減による性能向上施策、静止元帳作成機能を追加することにより、新しいシステムモデル(超高信頼システムモデル)を確立し、国内初のオープン系勘定系システムを構築した.

5F-5 (時間: 11:50 - 12:15)
題名ミッションクリティカル指向のOMCSのAPフレ−ムワ−ク
著者相澤 正俊 (国際社会経済研究所), *石井 慎一郎 (日本電気株式会社), 塚原 修 (株式会社NEC情報システムズ)
Pagepp. 1341 - 1351
Keywordコンシューマシステム, コンシューマ向けサービス, ミッションクリティカル, アプリケーションフレームワーク, システムインテグレーション
Abstractミッションクリティカル(MC)システムの構築には,メインフレーム同等以上に堅牢なプラットフォームと同時に,アプリケーション基盤が重要である.本論文は,オープンミッションクリティカルシステム(OMCS)構築技術のシステムモデル構築技法に取り込まれたアプリケーション基盤のアプリケーションフレームワークの構成と,具体的なシステム構築事例に基いた効果を分析したものである.特に,構築事例としては,メインフレームで代表的なMCシステムであるバンキングシステムに対応するオープンバンキングシステムと,プライベートクラウドの代表的なMCシステムであるNECにおける基幹系プライベートクラウドシステムであるG1を採用している.


セッション 5G  位置情報システム2
日時: 2012年7月5日(木) 10:10 - 12:15
部屋: 黒百合の1
座長: 梅津 高朗 (大阪大学)

5G-1 (時間: 10:10 - 10:35)
題名スマートフォン搭載センサを使用した二輪車車両挙動把握システムの提案
著者*神村 吏 (静岡大学 情報学部), 木谷 友哉 (静岡大学 若手グローバル研究リーダー育成拠点), 渡辺 尚 (静岡大学創造科学技術大学院)
Pagepp. 1352 - 1360
KeywordITS, スマートフォン, センシング, 車両通信, 安全運転支援
Abstract二輪車の挙動は,渋滞時にすり抜け運転が可能であったり,操作として車体を傾 けて曲がったりと,四輪車の挙動とは異なる点が多い.そのため,二輪車向けの安全運 転支援を行うには,サービスではそれらの挙動を考慮することが望まれる.二輪車の 車両挙動を把握するためには,動作を検知するセンサが必要となる.近年普及の兆し を見せているスマートフォンには,GPS,3 軸加速度センサ,ジャイロセンサが内蔵 されており,それを利用することで,センサの導入コストを下げることができる.ま た,スマートフォンはアプリケーションの提供プラットフォームとして利用可能であ る.本研究では,スマートフォンを使用した二輪車の車両挙動把握システムを提案す る.挙動把握のために取得したセンシングデータには非常に多くのノイズがある.本 稿では,このノイズ低減手法について検討した.ノイズを除去する方策として,ロー パスフィルタのFIR とIIR を使用し,このパラメータの検討を行った.結果として, 二輪車の操作挙動の周波数は1Hz 以下であること,50Hz でサンプリングしたデータ に対して,FIR もIIR ともに許容範囲の遅延でノイズを除去できることを示した.

5G-2 (時間: 10:35 - 11:00)
題名スマートフォンを用いた車線推定手法
著者*牧野 友哉, 伊藤 嘉博 (公立はこだて未来大学院 システム情報科学研究科), 中村 嘉隆, 高橋 修, 白石 陽 (公立はこだて未来大学 システム情報科学部)
Pagepp. 1361 - 1374
Keywordスマートフォン, プローブ情報システム, モバイルセンシング, 車線推定システム, 特徴量抽出
Abstract近年,携帯端末の中でも多種のセンサを内蔵したスマートフォンの普及が進んでいる.そして,そのような携帯端末を利用して低コストかつ広域にわたるセンサデータを収集する参加型センシングが注目されている.一方,道路交通における安全化・効率化システムの中でもプローブ情報システムが注目されており,現在VICS(Vehicle Information and Communication System)などのシステムが国内で導入されている.しかし,既存の道路交通システムでは路上ビーコンや通信基地局の設置,また,それを利用する専用カーナビの導入が必要であり,システムの導入コストの低減や普及率の向上が課題となる.そこで,本稿ではスマートフォンを利用した参加型センシングによる走行情報の収集と,走行車線の推定への活用法を提案する.車線情報は交通の安全化・効率化システムにおいて実用可能な情報であり,その推定技術は現在盛んに研究が行われている.提案した車線推定システムを設計し,提案システムの有効性について検証する.

5G-3 (時間: 11:00 - 11:25)
題名車載ステレオカメラのオフロード環境への適用
著者*日永田 佑介, 板東 幹雄, 川股 幸博 (日立製作所 日立研究所)
Pagepp. 1375 - 1381
Keywordステレオカメラ, ITS, SGM, RANSAC
Abstract安全性の向上は,自動車分野が抱える重要な課題の1つだ.交通事故における死亡者数は,近年は減少傾向にあるが,事故の発生件数やそれによる負傷者数は増加傾向にある.事故防止や被害軽減を目的として,車載ステレオカメラは外界認識システムで採用される重要なセンサの一つである.しかし,現在実用化されている車載ステレオカメラシステムはオンロード(舗装路)での運用を想定している.そのため,オフロード環境下では既存の車載ステレオカメラシステムが動作しない,あるいは一部機能を利用できない等の問題があった.本稿では実際にステレオカメラを用いてオフロード環境を計測し,ステレオカメラをオフロード環境に適用する際に発生する問題点を挙げた.また,それらの問題にいくつかの対策を実施し,その効果について検討し,展望を述べた.

5G-4 (時間: 11:25 - 11:50)
題名オフロード環境下における車両速度推定手法の検討
著者*板東 幹雄, 川股 幸博, 青木 利幸, 日永田 佑介 (株式会社 日立製作所 日立研究所)
Pagepp. 1382 - 1386
Keyword位置推定, デッドレコニング, 速度推定, Visual Odometry, カメラ
Abstract近年,自律化を目指したロボットや車両の研究開発が急速に進みだしており,これらの技術が実用化され,交通や産業を効率化することへの期待が高まっている.このような自律的に動く車両は目的地や障害物などを示す地図を持ち,常に車両の位置姿勢を 推定しながら動く.このような自律走行車両の課題はGPS やランドマークが観測できないような場合であり,このような条件下ではデッドレコニングのロバスト化が不可欠である.本研究ではデッドレコニングのロバスト性を向上させるために,特に車速推 定について考察した.車速は車輪速センサで推定することが多いが,オフロードでは滑りなどの影響もあり,十分な精度が出せない場合が有る.そのような場合に,非接触で車速が計測できる方法の一つとしてオプティカルフローを用いたVisual Odometryの基礎検討を行った.その結果,オフロードにおいてもオプティカルフローの算出が可能であり,オプティカルフローにより算出されたヒストグラムの単峰性が守られている条件の下では,ピーク値を検出するだけでも十分精度の高いVisual Odometryが可能であることが判った.

5G-5 (時間: 11:50 - 12:15)
題名地図データを利用した燃料消費予測手法の大型作業車両への適用
著者*川股 幸博, 板東 幹雄 ((株)日立製作所日立研究所)
Pagepp. 1387 - 1393
KeywordITS, 地図, 燃費, GPS


セッション 5H  教育とソフトウェア開発
日時: 2012年7月5日(木) 10:10 - 12:15
部屋: 安宅の4
座長: 岡本 昌之 (東芝)

5H-1 (時間: 10:10 - 10:35)
題名大学院における教育・研究活動支援のためのeポートフォリオシステムの開発・実装
著者*田岡 智志 (広島大学大学院工学研究科), 吉村 大佑, 渡邉 敏正 (広島大学大学院工学研究院)
Pagepp. 1394 - 1401
KeywordWebシステム, 大学院生の教育・研究支援, 自発的な学習・ 研究, 指導教員による指導・助言
Abstract学習・研究の取り組み状況,課題,レポート,成績や研究成果といった,学生の学習・研究活動の軌跡や成果に関するデータの保管庫は(教育)ポートフォリオと呼ばれる.これらのデータを電子化・組織化して管理するシステムをeポートフォリオシステムという.学生が自立的に学習・研究計画を立案し目標達成に向けて取り組むことや,指導員が 多種多様な能力・進路・将来設計を抱えた学生に対して個別に適切な指導を行うことは,大学などの教育研究機関において目指すべき一つの方向性である.より高い教育効果やさらなる研究の進展を実現するためには,学生は自身の学習状況や達成状況の把握が,指導員は担当学生への適切な指導とその効果の把握がそれぞれ求められる.研究については,一般的には,学生は過去の研究成果を参照しながらに研究課題を発見し,研究を進めていくことが多い.大学院におけるこれらの活動を支えるための有用な具体的手段として,e ポートフォリオシステムの導入が位置づけられる.このような研究背景から本研究では,大学院生の教育・研究支援に向けてeポートフォリオシステムが具備すべき要件を抽出し,これらの要件を組み込んだシステムの実装に取り組む.実装に当たっては,ポートフォリオの効果的で効率の良い利用を実現するためにWebシステムとして開発することとし,本稿の後半ではその開発・実装について説明を加える.

5H-2 (時間: 10:35 - 11:00)
題名類似問題群からの反復学習が可能な適応型テスト出題方式の提案
著者*池田 信一 (創価大学大学院工学研究科), 高木 輝彦 (電気通信大学大学院情報システム学研究科), 高木 正則 (岩手県立大学ソフトウェア情報学部), 勅使河原 可海 (創価大学大学大学院工学研究科)
Pagepp. 1402 - 1409
Keywordeテスティング, 項目反応理論, 適応型テスト, 反復学習, 類似問題
Abstract近年,インターネットの普及に伴い,Web上で行うオンラインテストを活用した学習が可能となっている.一般的なオンラインテストでは,繰り返しテストを解答する際に同一問題を出題するため,学習意欲の低下や解答の丸暗記などの問題がある.そこで,我々は反復学習による学習者の理解度の向上や解答の丸暗記の防止を目的とし,類似問題群からの適応的なテスト出題方式を提案する.提案手法では,テストを繰り返し解答する際に同一問題を出題するのではなく,学習者の理解状況に適した難易度の類似問題を出題する.しかし,学習者の理解状況に適した類似問題を出題するためには,問題の難易度と学習者の理解度を定量化する必要がある.そのため,本研究では,問題の難易度を類似問題間の出題パターンや選択肢の類似性の違いを基に算出する.また,類似問題群に対する学習者の理解度を,正答した問題の難易度と解答済みの出題パターンの総数を基に算出する.そして,これらの値を基に学習者の理解度に最も適した難易度の類似問題を出題する.実験やアンケートの結果から,類似問題を用いた繰り返し学習の有効性が示唆された.

5H-3 (時間: 11:00 - 11:25)
題名プログラミング演習授業における学習状況の把握と指導支援の試み
著者*市村 哲 (東京工科大学 コンピュータサイエンス学部), 梶並 知記 (神奈川工科大学 情報学部), 平野 洋行 (東京工科大学 コンピュータサイエンス学部)
Pagepp. 1410 - 1416
Keywordプログラミング学習, Webシステム
Abstractプログラミング授業は大学や専門学校等の情報系学科では必須科目となっているが,大学で初めて習う学生の多くはプログラミングに対する苦手意識が強い.そこで本研究では,プログラミング初学者が抱える問題を早期に発見できるプログラミング学習支援システムを構築し,実際の演習授業で運用を試みた.つまずいている学生の早期発見と,多くの学生が共通に抱える問題の発見を可能にすることが本研究の目的である.本研究の目的を達成するために,Web ブラウザ上で動作するプログラミング演習支援システムを構築し,学生の操作ログ・エラーログを収集して解析できるようにした.評価実験と改良を繰り返し行い,結果として,学生の学習状況を把握し易くなったことがわかった.

5H-4 (時間: 11:25 - 11:50)
題名未来の在室情報を予報する在室管理システム「Docoitter」の開発
著者*田中 優斗 (和歌山大学システム工学部), 福島 拓 (和歌山大学大学院システム工学研究科), 吉野 孝 (和歌山大学システム工学部)
Pagepp. 1417 - 1424
Keyword情報共有システム, パーソナルデータマイニング, 在室管理
Abstract現在,様々な手法を用いて在室管理に関する研究が行われている. 例えば,ICカードを使用して,学生の行き先を管理する手法がある.しかし,利用者の自発的操作による在室管理は操作忘れといった問題点がある.また提示する情報は現時点での在室情報しか持たないことが多い.そこで,現時点の在室情報だけでなく,過去の活動履歴と個人のスケジュールから未来の在室している可能性を予報するシステム「Docoitter」を開発した.また現在使用している紙の在室表との精度の比較や未来の在室情報の推測効果の検証をそれぞれ行った.本研究の貢献は以下の3点にまとめられる.(1)未来の在室情報を予報する在室管理システム「Docoitter」の提案を行い,実現した.(2)自動的に在室状況を提示することによって,従来の在室表に比べ,在室状況の参考にされることを示した.(3)未来の在室情報提示により,訪問者は研究室メンバの在室状況と訪問日時の手掛かりとなる情報を得ることが出来る可能性を示した.また,研究室メンバは日々の在室状況を把握することにより,生活習慣の意識に変化を与えることが出来る可能性を示した.


セッション 6A  統一テーマセッション-災害と知識創造-
日時: 2012年7月5日(木) 15:25 - 17:35
部屋: 雷鳥の3
座長: 小林 稔 (NTT)

6A-1 (時間: 15:25 - 15:55)
題名(招待講演) Fun Computing
著者*宮田 一乘 (北陸先端科学技術大学院大学 ライフスタイルデザイン研究センター)
Pagepp. 1425 - 1434
KeywordFun Computing, エンタテインメントコンピューティング, インタラクティブシステム
Abstract現在では1年の3分の1が休日ですが,そんなに休んでいるという実感がわきません.仕事や家事に追われて,生活が楽しめなくなっているのではないでしょうか.人々の暮らしに潤いを与えるための,楽しみを演出するコンピュータの応用研究を,Fun Computingと呼ぶことにいたします.本講演では,Fun Computingの取り組みとして, CGなどのデジタルメディアやセンシング技術を融合した,インタラクティブなシステム構築の事例を紹介します.

6A-2 (時間: 15:55 - 16:20)
題名ハザードマップをオフラインでも使用きるアプリケーションの提案
著者*小河 千了, 鈴木 浩, 服部 哲, 速水 治夫 (神奈川工科大学院 情報工学専攻)
Pagepp. 1435 - 1441
KeywordAndroid, Java, ハザードマップ, MySQL, 自動取得
Abstract平成23年3月11日に起きた東日本大震災の直後で津波が発生し,大きな被害があった.津波などの自然災害による被害を予測し,その被害範囲を地図化したハザードマップは,昨今では,インターネットを利用してオンラインでハザードマップをインターネットで公開する事例も増えてきた.しかし,出かけた先で自然災害にあい,ハザードマップを閲覧したい時にその災害により電波障害が起きた場合,取得不可能となる.この問題点の解決するために,災害前のオンライン時に携帯端末に搭載されているGPSを利用しユーザの位置情報を用いて,自動的にデジタル化したハザードマップを取得し,オフラインでも閲覧可能にし,更に自分の位置を把握できるアプリケーションの提案する.

6A-3 (時間: 16:20 - 16:45)
題名人間による訂正情報に着目した流言拡散防止サービスの構築
著者*宮部 真衣 (東京大学知の構造化センター), 梅島 彩奈, 灘本 明代 (甲南大学知能情報学部), 荒牧 英治 (東京大学知の構造化センター)
Pagepp. 1442 - 1449
Keywordマイクロブログ, Twitter, 流言
Abstract近年,マイクロブログの普及に伴い,マイクロブログを用いた個人での情報発信が増加している. 2011年3月11日に発生した東日本大震災においては,Twitterに多くの情報が投稿された. Twitterでは,重要な情報が伝搬された一方で,様々な流言の拡散も多数行われた. 特に災害時は,流言が救援活動などに悪影響を及ぼす可能性が高いため,流言の広がりにくい環境を作る必要がある. 本研究では,マイクロブログ上の流言に対して,どのような対応がされているかを調査した. また,人間によって発信される訂正情報に着目し,訂正情報に基づいて流言情報を収集・提供することにより流言拡散を防止するサービスを構築した.

6A-4 (時間: 16:45 - 17:10)
題名緊急災害時に有用な家族間の個人情報共有システム
著者*長谷川 友香, 小口 正人 (お茶の水女子大学)
Pagepp. 1450 - 1456
Keyword情報共有, 階層型認証, 個人情報, クラウド
Abstract緊急災害時に家族間で個人情報を共有できれば,安否の確認や捜索などの面で大いに助けになる.しかし,平常時から当人の許可なしに個人情報を閲覧できるのはプライバシの観点から問題がある. そこで本研究では,緊急時判断を行い,緊急時と判断された場合に家族間で個人情報の共有を可能とするシステムを構築することを目指す.緊急時の判断をする指標としてはユーザの操作と外部情報の二種類があると考えられる.そこでまずユーザ操作を緊急時判断に用いる仕組みとして階層型相互認証を説明する.これにより,緊急時には相手の情報を閲覧する代わりに自分の情報を公開することになり,平常時から相手の情報を閲覧することが抑制されると期待できる.階層型相互認証機構を備えたシステムの実装例を示す. 一方,外部情報としては緊急地震速報などのオフィシャルな情報とSNSのソーシャルな情報が利用できると考えられ,どちらもTwitterを用いて取得が可能である.それらの情報の解析と利用に関したシステムの展望を示す.

6A-5 (時間: 17:10 - 17:35)
題名ミニ移動大学方式によるグループ知識創造教育
著者*國藤 進 (北陸先端科学技術大学院大学), 三浦 元喜 (九州工業大学), 羽山 徹彩 (金沢工業大学)
Pagepp. 1457 - 1462
Keywordグループ知識創造教育, W型問題解決学, KJ法支援ソフト, 合宿教育, フィールドワーク
Abstract北陸先端科学技術大学院大学で長年行われてきたKJ法によるグループ知識創造教育の方法論が成熟してきたので報告する.我々は1998年の知識科学研究科の発足以来,W型問題解決学によるグループ知識創造教育を行っている.課題提起,(記憶の思い出しによる)現状把握ラウンドまでは教室の中でも教えることが出来たが,実際のフィールドワークを行わないと,本格的な現状把握ラウンドや本質追及ラウンドを学生に体験さすことができない.そこで4年間の試行錯誤の末に,実際のフィールドに学生と共に探検に出かけ,1週間以内の合宿を行うミニ移動大学という特訓方法を実践した.毎年のトライによって,ミニ移動大学成功のノウハウが蓄積し,昨年度は学生のみならず地元住民を巻き込んで大成功を収めた.そこではグループKJ法支援ソフトやデジカメ写真による写真KJ法がツールとして使われている.学生や住民のやる気を引き出すモチベーションマネジメントの真髄を紹介する.なおKJ法やミニ移動大学方式は北京科学院での国際会議併設ワークショップ,ロンドン大学大学院での講義,リーズのセミナーを経て,欧米の人も理解できることを確認した.


セッション 6B  省電力センサネットワーク
日時: 2012年7月5日(木) 15:25 - 17:30
部屋: 長流の2
座長: 石原 丈士 (東芝)

6B-1 (時間: 15:25 - 15:50)
題名流れるセンサネットワークにおけるデータ回収率に関する基礎検討
著者*三竹 一馬 (静岡大学創造科学技術大学院 石原研究室), 石原 進 (静岡大学創造科学技術大学院)
Pagepp. 1463 - 1470
Keywordセンサネットワーク, 流れるセンサネットワーク, モデル化
Abstract本論文では,河川や下水等の水流領域を対象とした「流れるセンサネットワーク」を用いた観測データの回収過程のモデル化を行い,観測データの回収量に関する理論的評価を行う.流れるセンサネットワークとは,河川や下水道などの水路に流された複数のセンサノードと水路沿いに設けられた複数のアクセスポイントを利用して,水流上のデータ収集を行うシステムである.河川や下水の様な水流環境は長距離・広範囲にわたっていることが多いため,小型のセンサノードを水路に流すことで,各ノードが上流から下流まで流れる間に画像や,水位,温度等のセンシング情報を収集し,観測したデータを固定のアクセスポイント(AP) へ送信することで,水流の調査が短期間かつ少ない人的コストでデータを収集可能であると考えられる. 流れるセンサネットワークにおける観測データの回収量は,水流に依存したノードの移動や,利用するノード数等に影響する.そのため,システム評価の際にノード数などの適切なパラメータを設定するための基準の値を知ることが重要である.筆者らは,流れるセンサネットワークにおいて,観測領域内のデータを低コストでかつ確実に回収するためのノード数等の適切なパラメータの値を得るために,流れるセンサネットワークにおけるデータ収集過程のモデル化を行い,データ回収率(距離に対するデータ回収量の割合)の定式化を行った.モデルを基にデータ回収率の期待値を解析的に求めた.様々なパラメータにおける評価結果から,各ノードが与えられた確率に従ってランダムに起動する場合には,それぞれのノードの起動確率が小さいほうが回収したデータの重複が少なく,最終的なデータ回収率が高くなることが分かった.また,高いデータ回収率を得るためには,ノードの電源容量を考慮し,各ノードが一度はAPと通信できるような場所へのAP の配置が重要であることが分かった.

6B-2 (時間: 15:50 - 16:15)
題名アクセスポイントとの間欠的通信機会を持つ流れるセンサネットワークのための優先度を考慮したデータ回収方法
著者*石原 進 (静岡大学創造科学技術大学院), 佐藤 大輔 (静岡大学工学部)
Pagepp. 1471 - 1478
Keywordセンサネットワーク, クラスタリング, 流れるセンサ, アドホックネットワーク, HEED
Abstract老朽化した下水管の問題箇所発見には,高価な自走式カメラを使ったり,水路をせき止めた上での人手による作業が必要であり,高いコストが伴う.カメラやガスセンサを持つ小型かつ安価なセンサノード群を下水管に流すことで観測が可能であるならば,比較的安価かつ安全に作業が可能と考えられる.本稿では,このような「流れるセンサネットワーク」について,水路沿いに設置されたアクセスポイントとセンサノードの接続機会が限定的であるという条件の下,消費電力,端末数を抑えた上で高い確率で対象領域の観測データを地理的な偏りなく収集するためのセンサノードの動作スケジューリング方法とバッファ管理方法について検討する.シミュレーションの結果,センサノードの電池容量の制限が厳しい場合には,他のノードが回収したデータを預かってアクセスポイントへの転送を行う起動ノードの選択に改良HEED方式を用いることが良いこと,アクセスポイントへの未転送のデータが大きくなる条件では,バッファ管理にRandomDrop型の方式を用いることが有効であることを確かめた.

6B-3 (時間: 16:15 - 16:40)
題名トリアージネットワークにおける参加・離脱特性を考慮した省電力データ収集手法の提案
著者*斎藤 卓也 (慶應義塾大学大学院理工学研究科), 岡本 卓也, 重野 寛 (慶應義塾大学理工学部情報工学科)
Pagepp. 1479 - 1486
Keywordトリアージ, センサネットワーク, ルーティング
Abstract近年,列車事故や地震等の災害時に傷病者の状態に応じて治療優先度を決定するトリアージと呼ばれる救急救命方式が利用されている. このトリアージにおいて傷病者に電子センサを付与し,災害現場でセンサネットワークを構築することで傷病者の生体情報を収集するトリアージネットワークの研究が活発に行われている. トリアージネットワークはノードの参加・離脱が頻繁に発生することでトポロジー変化が大きくなり,情報収集を行うシンクまでの経路切断が発生しやすい特徴を持つ. 経路切断が発生すると経路再構築数と経路制御パケットの送受信回数が増え電力消費量が増加するため,省電力に優れたデータ収集手法が必要となる. 本稿では電力効率経路と安定経路の二種類の経路を形成し,ノードの参加・離脱特性を考慮して使い分ける手法を提案する. 二種類の経路を使い分けることで,電力消費を抑制し,センサの電力切れを回避する.計算機を用いたシミュレーションにより,本提案の有効性を示す.

6B-4 (時間: 16:40 - 17:05)
題名環境発電型WSNsにおけるデータ到達率向上のための送信電力制御方式について
著者*稲葉 友紀, 猿渡 俊介, 渡辺 尚 (静岡大学大学院情報学研究科)
Pagepp. 1487 - 1495
Keyword無線, エナジーハーベスティング
Abstract近年,太陽光や熱,振動から電力を供給する環境発電(エナジーハーベスティング)が無線センサネットワークの電力源として注目されている.エナジーハーベスティングは従来のバッテリとは異なる不安定な電力供給となるため,データ収集時に中継ノードが常に動作可能とは限らない.そのため,ノードの配置位置によってデータの通信頻度が異なり,頻度が高いノードは,周囲のノードからデータが送信されたときに充電期間であることが多く,データの損失が頻繁に発生する.そこで本研究では,各ノードが平均データキュー長によって自律的に送信電力を制御し,ネットワーク全体の通信頻度を高めるRT-TPC(Relay Traffic-based Transmission Power Control)を提案する.

6B-5 (時間: 17:05 - 17:30)
題名6LoWPAN無線センサネットワークにおけるネットワーク長寿命化のためのルーティング制御方式
著者*高橋 進一郎, 阪田 史郎, 小室 信喜 (千葉大学大学院融合科学研究科)
Pagepp. 1496 - 1502
KeywordROLL/RPL, 6LoWPAN, スマートグリッド, スマートメータリング, ルーティング
Abstract端末がバッテリで動作する無線センサネットワークでは,できるだけ電池交換をせずに長時間動作するネットワークが求められており,これまでにも省電力化に関する多くの研究が行われてきた.近年,IPv6に対応したセンサネットワーク技術の研究が盛んに行われているが,過去の研究では十分にネットワークライフタイムが考慮されていない. 本稿では,6LoWPAN無線センサネットワークにおいて,経路選択にバッテリ残量を用いるルーティング方式を提案する.提案方式では,各ノードのバッテリ残量情報を周囲のノードと共有し,バッテリ残量の多いノードをデータ中継経路として選択する.この方式を計算機シミュレーションにより評価し,既存方式よりネットワークライフタイムが増加することを示す.


セッション 6C  ネットワーク運用
日時: 2012年7月5日(木) 15:25 - 17:30
部屋: 長流の1
座長: 山之上 卓 (鹿児島大学)

6C-1 (時間: 15:25 - 15:50)
題名状況に応じたライブマイグレーション手法選択に関する考察
著者*橋本 雅至, 岡本 慶大 (奈良先端科学技術大学院大学), 池部 実 (大分大学), 猪俣 敦夫, 藤川 和利 (奈良先端科学技術大学院大学)
Pagepp. 1503 - 1512
Keywordクラウドコンピューティング, ライブマイグレーション, 仮想化技術, KVM
Abstractクラウドコンピューティングの普及に伴い,計算機資源の集約,負荷分散の観点から,仮想マシン(以下,VM)マイグレーション技術が重要視されている.VMマイグレーション技術の中でも,ライブマイグレーションはVM上のプロセスを停止することなく送信先のハイパーバイザにVMを転送できるため,特に注目されている.ライブマイグレーションの手法として,従来のpre-copy型ライブマイグレーションに加え,新たにpost-copy型ライブマイグレーションが提案されている.双方の手法には,それぞれメリット・デメリットが存在し,VM上で動作するサービスのダウンタイムを小さくするためには状況に応じて使い分ける必要がある.本稿では,双方の手法でのライブマイグレーション実験を複数のシナリオにおいて実行し,性能の比較評価の結果を得て,pre-copy型とpost-copy型の選択に際して考慮すべき指標について示した.

6C-2 (時間: 15:50 - 16:15)
題名SpringOS M-extension: 超大規模実証実験環境を想定したリソース指向実験ノード管理手法
著者*鍛治 祐希, 安田 真悟, 知念 賢一, 篠田 陽一 (北陸先端科学技術大学院大学)
Pagepp. 1513 - 1519
Keywordネットワーク実験, 仮想機械
Abstract近年、より多くのノード数を利用した実証実験が求められており、テストベッドで は仮想マシンを用いた実験ノードの多重化が利用されている. しかし、利用者は仮想 マシンと物理マシンのどちらを利用すべきか判断しなければならない。そこで、本研 究では、利用者から実験ノードの生成機構を隠蔽し、必要とするリソース自動的に 制御系そこで本研究では、実験者が多重化ノードを容易にかつ効率的に利用できる ことを目的とする。そのために、多重化ノードの生成機構と制御機構を実験者から隠 蔽するとともに、ノードが利用するリソースの種類を元に、より多重化オーバーヘッ ドの小さい多重化手法によるノードを管理するシステムの設計について述べる

6C-3 (時間: 16:15 - 16:40)
題名一般的なプログラミング言語によるネットワーク実験駆動
著者*宮地 利幸, 三輪 信介 (情報通信研究機構), 知念 賢一 (北陸先端科学技術大学院大学)
Pagepp. 1520 - 1526
Keywordネットワークテストベッド, 設定記述, SpringOS
Abstract我々はこれまで大規模ネットワークテストベッドの実験リソースを制御する ソフトウェアスイーツであるSpringOSの開発をおこなってきた. SpringOSが入力として受け取る実験設定は,独自の書式により記述する必要 があり,また,さまざまなSpringOSのユーザインターフェースで統一されて いなかった.このため,利用者からは,より統一された設定記述もしくは, 一般的に利用されているスクリプト言語やネットワークシミュレータ用の記 法を利用したいといった要望があがっていた. これに対応するため,我々はSpringOSのAPIをさまざまなスクリプト言語 から利用できるように実装した. これにより,一般的なスクリプト言語でSpringOSの機能を利用できるように なるだけでなく,利用者がこれらの言語を用いて新たなユーザインターフェー スを実装することが容易となった.

6C-4 (時間: 16:40 - 17:05)
題名仮想組織によるフェデレーション技術を活用したデジタル資料分散共有システム「ARCADE」の開発
著者*松平 拓也, 笠原 禎也, 高田 良宏 (金沢大学総合メディア基盤センター)
Pagepp. 1527 - 1534
KeywordShibboleth, フェデレーション, シングルサインオン, 属性管理, アクセス制御
Abstract大学等の研究機関が保有する実験観測データや教材などを,組織をまたいで柔軟に共有する機構の提案を目的として,各組織が保持しているコンテンツを相互にかつ安全・安心に共有可能なシステムを構築した.提案法は,組織を超えたシングルサインオンおよび属性共有を可能とするGakuNinフェデレーションをベースに,GakuNin mAPを利用することで,コンテンツの共有時に問題となる,利用者の特性に応じたきめ細かなアクセス制御を可能とし,組織の壁を超えてコンテンツを一元的に管理できるものである.本稿では,開発したシステム“ARCADE”の設計思想と技術的な解決法,実証試験の結果を示し,今後の展望を議論する.

6C-5 (時間: 17:05 - 17:30)
題名デジタルサイネージのシステム間連携を実現するクラウドAPIの設計と実装
著者*坂辺 拓 (広島市立大学大学院 情報科学研究科), 井上 博之 (広島市立大学大学院/NICT), 前田 香織 (広島市立大学大学院)
Pagepp. 1535 - 1542
Keywordデジタルサイネージ, コンテンツ配信, クラウド
Abstractデジタル化されたメディアであるデジタルサイネージは,他メディアや他システムとの連携を実現することによって,より付加価値の高いサービスを提供することができる.しかし,それぞれのシステムは独自の仕組みで構築されており,異なるシステム間同士の連携は独立して行われているのが現状である.そのため,システム間連携を行うには対応したインタフェースをそれぞれ作る必要があり,連携を実現するための手間が大きかった.そこで本稿では,デジタルサイネージごとの違いを吸収し,統一的な仕組みでシステム間連携を行うことを目的としたサイネージクラウドとそのクラウドAPIの提案を行った.これによって,デジタルサイネージにおける汎用的なシステム間連携を実現し,今後の展開や普及の一助とすることができる.また,提案や想定するシステム間連携を実現するために行った設計を元にプロトタイプシステムの実装を行い,APIの性能や処理時間等の評価を行った.実装した3つのAPIについて性能を評価したところ,単一のサーバにおいて1秒間に1000以上のAPI処理をそれぞれ0.1秒未満で処理できることを確認した.


セッション 6D  P2P
日時: 2012年7月5日(木) 15:25 - 17:30
部屋: 剣梅鉢の1
座長: 井上 亮文 (東京工科大学)

6D-1 (時間: 15:25 - 15:50)
題名P2P VoDにおける配信ノードの負荷低減のためのピース・デポジット方式
著者*遠藤 伶, 高山 和幸, 酒田 良樹, 重野 寛 (慶應義塾大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 1543 - 1550
KeywordP2P, VoD, 動機付けアルゴリズム
AbstractP2P VoD ストリーミングでは,ピアに積極的にデータを送信させて配信サーバの送信負荷を下げるために,データ送信量に応じた量だけデータ受信を許可するという,報酬付けアルゴリズムが広く導入されている. しかし,既存のP2P VoD向け報酬付けアルゴリズムでは,サービスに参加直後のピアは送信できるデータがないため,データ送信にすぐには参加できないため,ピアの送信帯域使用率が低い. 本論文では,システムが初期参加ピアにデータの一部を預けて,後から回収するデポジットの仕組みを利用することで,ピアの再生開始遅延を短縮させるピース・デポジット方式を提案する. ピース・デポジット方式では,ピアにとっての報酬をピースの受信ではなく動画の連続再生として考えることで,ピースをピアに預けることを可能にする.

6D-2 (時間: 15:50 - 16:15)
題名エージェント技術を用いた分散バックアップシステムの開発
著者*柴川 元宏, 打矢 隆弘, 内匠 逸 (名古屋工業大学 大学院工学研究科 情報工学専攻), 木下 哲男 (東北大学 電気通信研究所)
Pagepp. 1551 - 1557
Keywordエージェント, 分散バックアップ, マルチエージェントシステム
Abstract本研究の目的は,エージェントフレームワークDASHを用いることで,柔軟性のあるバックアップシステムを構築し,既存バックアップ手法の問題点を解決する事である.既存手法には,RAIDなどのローカルの物理媒体を使う手法や,Dropbox などのオンラインストレージを使う手法である.ローカルの物理媒体を使う場合は,地理的な局所性と作業負担が大きい事が問題である.オンラインストレージでは,金銭的コストと利用形態に制限がある事が問題である.提案システムでは,DASHに機能を追加し,接続している計算機を自動的に取得することで,柔軟性を得ると共に,分散バックアップにより地理的な局所性を低減している.更に,エージェントが自律的に計算機を移動することで利用者への負担を軽減し透過性を高めている.実験では,提案システムの動作を確認し,既存手法との速度の比較を行った.この結果,冗長化とバックアップが正しく動作している事が確認できた.また,既存手法と比較して,エージェントに関する処理が大きなオーバーヘッドであることが判明した.今後はシステムを改良し,より効率的に動作するシステムを構築する.

6D-3 (時間: 16:15 - 16:40)
題名構造化オーバレイにおける経路表構築アルゴリズム拡張のモデル化に関する一検討
著者*長尾 洋也, 宮尾 武裕, 首藤 一幸 (東京工業大学)
Pagepp. 1558 - 1564
Keyword構造化オーバレイ, P2P, オーバレイネットワーク
Abstract構造化オーバレイアルゴリズムの拡張を統一的に記述する手法を提案する.提案手法は構造化オーバレイアルゴリズムの設計手法 flexible routing tables(FRT)をベースにしており,経路表構築アルゴリズムを拡張する操作を,特定の経路表エントリsticky entry set (SES)の定義を追加する操作と見なすことで,拡張前後のアルゴリズムの統一的な記述を実現する. また,アルゴリズムの拡張同士を機械的に組み合わせて新しいアルゴリズムを設計することが可能となり,アルゴリズムの設計・検証・実装が容易になる効果が期待される. 代表的なDHTアルゴリズムであるFRT-Chordおよび,その拡張アルゴリズムであるGFRT-Chord,PFRT-ChordをSESを用いて記述した.また,実際にGFRT-ChordとPFRT-Chordとを合成したアルゴリズムを設計し,実際に合成アルゴリズムを作成可能であることを明らかにした.

6D-4 (時間: 16:40 - 17:05)
題名動的負荷分散特性に基づく構造化P2Pネットワークの構築
著者*生出 拓馬 (仙台高等専門学校), 武田 敦志 (東北学院大学), 高橋 晶子 (仙台高等専門学校)
Pagepp. 1565 - 1572
Keyword構造化P2Pネットワーク, オーバレイネットワーク, 動的負荷分散
Abstract構造化P2Pネットワークは,ネットワーク上に存在するオブジェクトを確実に検索することが可能なオーバーレイネットワークであり,DHTやMercuryなどの構造化P2Pネットワークが提案されている.しかし,DHTでは,過負荷となっているノードへのオブジェクトの割り当てを避けるといった,動的な負荷分散を行うことが困難である.一方,Mercuryでは,動的な負荷分散と柔軟な範囲検索が可能であるが,各ノードがネットワーク上で離脱と参加を繰り返すため,ノード間の物理的な近傍性を考慮したネットワークを構築することが困難である. そこで我々は,これらの問題を克服する新たな構造化P2PネットワークとしてWaonを提案してきた.Waonでは,ノードのネットワーク上での位置を変更することで,動的な負荷分散を行うことが可能である.また,オブジェクト間の大小関係を保ったままノードへの割り当てを行うことで,柔軟な範囲検索が可能である.さらに,ネットワーク上のノード間の前後関係は変化しないため,ノード間の物理的な近傍性を考慮したネットワークを構築することが可能である. 本稿では,Waonの動的負荷分散アルゴリズムについて述べ,その問題点を明らかにし,改良を加えた新規アルゴリズムの提案を行う.その後,評価実験を通じて新規アルゴリズムの性能評価を行い,今後の課題について述べる.


セッション 6E  アプリケーションフレームワーク
日時: 2012年7月5日(木) 15:25 - 17:30
部屋: 剣梅鉢の2
座長: 岩井 将之 (東京大学)

6E-1 (時間: 15:25 - 15:50)
題名ネットワークコンピューティングのための包括的マッシュアップフレームワークIDUMOの設計
著者*放地 宏佳 (電気通信大学大学院情報システム学研究科), 三好 健文 (株式会社イーツリーズ・ジャパン), 入江 英嗣, 吉永 努 (電気通信大学大学院情報システム学研究科)
Pagepp. 1573 - 1582
Keywordマッシュアップ, エンドユーザプログラミング, プログラミングフレームワーク, ビジュアルプログラミング, ネットワークコンピューティング
Abstractネットワーク接続可能なデバイスが普及したことで,ネットワーク上の様々なデバイスや情報を活用したアプリケーションが実現できるようになった.しかしながら,個々人がアプリケーションに望む機能はそれぞれ異なり,その要求をすべて満たすことは難しい.そこで,自らの欲求を満たすアプリケーションを自身で簡単に開発できるように,ネットワーク上のデバイスや情報をマッシュアップ的に組み合わせることができるプログラミングフレームワークIDUMO を提案している. IDUMO を実現するためには,ネットワーク上の情報やデバイスの入出力データを組み合わせる仕組みが必要となる.本論文では,そのためのデータフォーマットを検討し,ケーススタディによって,その有効性を検証する.

6E-2 (時間: 15:50 - 16:15)
題名RSSを用いたセンサーデータのマッシュアップ基盤の作成
著者*清水 智可良, 野田 弘毅, 沼尾 雅之 (電気通信大学 情報理工学研究科)
Pagepp. 1583 - 1590
Keywordセンサネット, マッシュアップ, RDF, RSS, メタデータ
Abstract本論文ではユビキタス環境より得られるセンサーのストリームデータをユーザーが自由に組み合わせ,利用を行うためのマッシュアップの仕組みを提案する.センサーから得られるストリームデータには温度,照度,気圧,湿度,消費電力等様々な種類が存在し,データ形式や送信タイミングもセンサーによって異なる.これらの異なるセンサーデータのストリームを組み合わせ,利用を行うためにはセンサーデータののストリームに対するメタデータが必要である.本研究ではセンサーデータのメタデータをRSS1.0(RDF Site Summary)およびRDF/XMLの汎用性に着目し,RSSを拡張することで行った.クライアントは拡張RSS内のメタ情報を用いることで,ストリーム間の差異を吸収し,ストリームデータの利用が可能になる.本研究では拡張RSSにより複数の異なるストリームデータのマッシュアップが可能であることを実際に複数ソースからのセンサーデータをグラフ化することで確認している.

6E-3 (時間: 16:15 - 16:40)
題名分散インテント: Android アプリケーション間協調の分散拡張フレームワーク
著者伊藤 孝宏, *長原 裕希, 安積 卓也, 西尾 信彦 (立命館大学情報理工学部)
Pagepp. 1591 - 1600
Keywordスマートフォン, Android, インテント, 組込み, 家電操作
Abstract近年,モバイルプラットフォームであるAndroidが急速に普及しつつある.さらに,Android機器を使って組込み機器を操作するための手法も提案されている. しかし,これらの手法やフレームワークには柔軟性,組込みシステムへの適性の点で問題がある. 本稿では,Android機器から組込み機器を柔軟に操作するために「インテント」を拡張するフレームワークを提案する. 提案フレームワークを用いることで,本フレームワークに対応した組込み機器だけでなく,既存のフレームワークでの利用を想定して実装された組込み機器の操作もAndroidのインテント経由で行えるようになる. 本稿では提案フレームワークの設計を行い,その設計に基づいたプロトタイプを実装した.そして,そのプロトタイプを用いて組込み機器側サブシステムのリソースの測定,オーバヘッドの計測を行った. さらに,既存のフレームワークとの定性評価による評価を行い,本フレームワークが有用であることを示した.

6E-4 (時間: 16:40 - 17:05)
題名TwitterとECAルールによるセンサネットワークアプリケーション基盤の構築
著者*大村 廉 (豊橋技術科学大学), 佐々木 遼平 (東北管区警察局)
Pagepp. 1601 - 1609
Keywordユビキタス情報処理, 分散処理, センサネットワーク, 情報家電, コンシューマシステム
Abstract本研究では,センサネットワークアプリケーションを一般ユーザでも容易に作成できるようにするための,アプリケーション実行環境,並びに開発環境を提案する.アプリケーション実行環境では,デバイスの動作記述にECA ルールを用いることで,ユーザがアプリケーション動作の因果関係を容易に把握できるようにする.また,デバイス間の連携にTwitter を利用することで,インターネットを介した連携や,アプリケーションの動作記録を実現する.さらに,メッセージを定型の自然言語で定義できるようにすることで,通常のTwitter クライアントを用いたデバイスと人とのインタラクションや,デバイスを擬人化してストーリーを記述するようにアプリケーションを開発する環境を実現し,ユーザーが楽しみながらアプリケーションを開発できるようにする.プロトタイプとしてArduino を対象デバイスとして提案する実行環境と開発環境を作成した.そして,被験者7 名に提案する開発環境を用いて実際にアプ リケーションを作成してもらい,独自の質問とSUS(System Usability Scale) を用いたアンケート評価を行った.その結果,「役立つと思う」,「また使いたい」などの項目について好意的な評価を得ることができた.

6E-5 (時間: 17:05 - 17:30)
題名ソーシャル・コンテキストアウェアアプリケーション向けルールエンジンの設計と実装
著者*太田 賢, 中川 智尋, 土井 千章, 稲村 浩 (NTTドコモ)
Pagepp. 1610 - 1617
Keywordコンテキスト, ソーシャルサービス, 行動支援, スマートフォン, ECAルール
Abstract本研究はユーザ間で相互に行動支援を行うための,コンテキストアウェアアプリケーションフレームワークの実現を目的とする.過去のある時点から現在までの期間の状況や活動に応じた行動支援を行うため,指定期間におけるコンテキストの遷移判定を行うための時間制限付きコンテキスト遷移モデルとそのECAルール記述仕様を提案する.Androidスマートフォン上にECAルールエンジンを実装すると共に,コンテキスト遷移判定を含む3つのアプリケーションを作成し,記述の効率性を確認した.コンテキストの発生に対する応答性を評価した結果,イベント判定は58ms以下で処理できるが,コンテキスト遷移判定はスキャンするコンテキストのログの数に影響され,1ログあたり0.3〜0.5msの処理時間が増加した.スケーラビリティに関しては,32個までのECAルールを同時発火させた場合でも各ルールの処理時間への影響は限定的であることを確認した.


セッション 6F  プライバシ保護
日時: 2012年7月5日(木) 15:25 - 17:30
部屋: 黒百合の2
座長: 金岡 晃 (筑波大学)

6F-1 (時間: 15:25 - 15:50)
題名どこでも秘密計算フレームワーク Fairy Ring
著者青木 良樹 (筑波大学 システム情報系/株式会社ドワンゴ), *佐久間 淳 (筑波大学 システム情報系/科学技術振興機構さきがけ), 照屋 唯紀 (筑波大学 システム情報系)
Pagepp. 1618 - 1627
Keywordセキュリティ, 秘密計算, スマートフォン, Android, プライバシ
Abstract本論文では, スマートフォンを利用した秘密計算を設計するためのフレームワークを提案する. 従来, 秘密計算の応用シナリオは, 計算能力が高く, 常時接続・常時稼動を前提とした, 複数の対等な高性能サーバ間での実行を想定して設計されてきた. 一方, 日常生活におけるカジュアルな用途での秘密計算はほとんど検討されてこなかった. 近年のスマートフォンは, 計算性能や通信速度に優れ, 従来の携帯端末では, 現実的な計算時間で実行困難であった秘密計算が, 実現可能になりつつある. 提案フレームワークでは, semi-honestに振る舞うクライアントサーバシステムにおいて, 準同形性公開鍵暗号を利用した少数の基礎的な秘密計算をビルディングブロックとし, これを組み合わせることで, 様々な個人間の意思決定のための秘密計算が実装できることを示す.

6F-2 (時間: 15:50 - 16:15)
題名つぶやきと履歴書の照合を通じた個人情報調査の自動化
著者*奥野 智孝, 市野 将嗣 (電気通信大学), 越前 功 (国立情報学研究所), 吉浦 裕 (電気通信大学)
Pagepp. 1628 - 1634
Keywordソーシャルメディア, プライバシー保護

6F-3 (時間: 16:15 - 16:40)
題名サンプリング調査に基づく人口推計におけるプライバシー保護方式の調査と検討
著者梅田 拓弥 (北海道旅客鉄道株式会社), 寺田 雅之 ((株)NTTドコモ先進技術研究所), *本郷 節之 (北海道工業大学情報フロンティア工学科)
Pagepp. 1635 - 1642
Keywordサンプリング調査, 人口推計, プライバシー保護, 個人特定防止, 識別不能性
Abstract人や乗り物の量やその変化を知ることを目的とした統計調査がしばしば行われている。サンプルとして取得するデータ数は多くは無いが、そこにはプライバシー情報が含まれている。そしてそれらのプライバシー情報は、時としてセンシティブとなり得る。そこで本研究では、サンプリングに基づく人口推計におけるプライバシー保護の度合いを高める秘匿処理の選定をめざし、調査と検討を行った。まず、既存の主要な秘匿処理を調査し、次に、秘匿方法選定の基準を定めた。そして、選定基準に従って秘匿方法の比較を行ってもっとも望ましいと思われる秘匿方法を選択した。さらに、選定された秘匿方法のシミュレーションによりその振る舞いを確認し、解決すべき課題を抽出した。

6F-4 (時間: 16:40 - 17:05)
題名共通番号制度における証拠保全方式の提案と評価
著者*小林 直樹, 佐々木 良一 (東京電機大学)
Pagepp. 1643 - 1650
Keyword電子署名, 共通番号制度, デジタルフォレンジック, 証拠保全
Abstract近年,共通番号制度の導入について活発に議論されており、個人情報が不正に利用される可能性があることが問題となっている.個人情報が不正に利用されていないか調査する際には,アクセス記録などを保存しているログファイルを元に分析を行うが,デジタルデータの改竄は容易である為に,ログファイルの信頼性が問題となる.また、共通番号制度では複数の機関が関与することから,ある機関には秘密のデータを秘匿しつつ,検証性は損なわないようにする方法が求められる.本論文では暗号やヒステリシス署名を用いる事により,検証性と秘匿性を両立する証拠保全手法を提案する.

6F-5 (時間: 17:05 - 17:30)
題名利用者の匿名性を考慮したアカウント管理手法の拡張
著者*渡辺 龍, 三宅 優 (KDDI研究所)
Pagepp. 1651 - 1658
KeywordID管理技術, プライバシ保護, ブラインド署名
Abstract利用者の情報漏洩を低減するために、Deyらは、ID連携に基づくシングルサインオンのための認証サイトのアカウント管理手法として、ブラインド署名を活用したアカウント管理手法を提案している。しかしながらDeyらの手法では、ユーザが生成できるアカウントに制限がなく、不正者が認証サイトにおいて、複数のアカウントを生成できてしまうという問題があった。この問題の解決として、アカウント生成用のトークンの管理を利用者の認証機関に導入することを提案した。しかしながら、著者らの行った拡張においては、一つの認証サイトと利用者一人あたり一つのアカウントにしか対応ができなかった。このため、著者らはさらなる提案として、トークンの管理を拡張し、対応できる認証サイトと一人あたりのアカウント数についての制限を取り除いた。本稿ではこの拡張提案について述べる。


セッション 6G  アドホックルーティング
日時: 2012年7月5日(木) 15:25 - 17:30
部屋: 黒百合の1
座長: 山口 弘純 (大阪大学)

6G-1 (時間: 15:25 - 15:50)
題名モバイルアドホックネットワークにおけるノード間消費電力平均化ルーティング方式
著者*市川 潤紀 (千葉大学大学院融合科学研究科 阪田・小室研究室), 阪田 史郎, 小室 信喜 (千葉大学大学院融合科学研究科)
Pagepp. 1659 - 1665
Keywordモバイルアドホックネットワーク, 負荷分散, バッテリー, 消費電力
Abstract一般に無線ネットワークでは,端末のバッテリー容量は限られており,各端末における消費電力は公平であることが望ましい. モバイルアドホックネットワークでは,端末の通信開始時刻,通信時間が利用者によって異なるため,ネットワーク内に利用者の多い時刻や少ない時刻が存在する. 利用者が少ないほど端末1台あたりの通信負荷が増え,消費電力が増大する. このように,通信時刻の違いによってバッテリー消費量に差が生じるのは利用者にとって不公平であるため,公平にバッテリーを消費する通信方式が重要となる. 本論文では,この公平性の尺度を,利用者のネットワーク滞在時間あたりのデータ送受信による消費電力とし,これが小さい端末をデータ配信時に中継するようルーティングを行うことで公平性を改善する方式を提案する. シミュレーション評価では,提案方式とAODV(Ad hoc On-demand Distance Vector),負荷分散を考慮したLBAODV(Load Balancing AODV) を比較し,提案方式が有効であることを示す.

6G-2 (時間: 15:50 - 16:15)
題名隣接端末数に基づく経路維持率の向上を目的とした経路構築手法の提案と評価
著者*油田 健太郎 (大分工業高等専門学校), 山場 久昭, 岡崎 直宣 (宮崎大学), 朴 美娘 (神奈川工科大学)
Pagepp. 1666 - 1673
Keywordアドホックネットワーク
Abstractアドホックネットワークは,各端末の移動性により,構築した通信経路の安定維持が困難であるという問題がある.そこで,従来手法として,周辺端末を利用して切断箇所の修復をする手法AODV-BR(Ad hoc On-demand Distance Vector with Backup Routes)が提案されている.AODV-BR は,主経路とその周辺の端末が主経路上の端末への修復用の経路( 以下,代替パス)を構築する.しかしながら,AODV-BRは代替パスを考慮していないため,代替パスが少なく経路修復が困難となる場合が考えられる.本論文では,隣接端末数に基づく経路維持率の向上を目的としたNBR(Neighbors Based Routing)プロトコルを提案し,評価を行う.ネットワークシミュレータNS-2 上に実装し,端末が移動しないトポロジ,端末が移動するトポロジの二つの場合に対して高いパケット到達率を維持しつつ,通信中の経路の再構築によるリスクを軽減できることを明らかにした.

6G-3 (時間: 16:15 - 16:40)
題名Aggregation-Based Information Collection in Disaster Areas
著者*Jovilyn Therese Baco Fajardo (Graduate School of Information Science, Nara Institute of Science and Technology), Keiichi Yasumoto, Naoki Shibata, Weihua Sun (Graduate School of Information Science, Nara Institute of Science and Technology/Japan Science and Technology Agency, CREST), Minoru Ito (Graduate School of Information Science, Nara Institute of Science and Technology)
Pagepp. 1674 - 1685
Keyworddata aggregation, delay tolerant network, disaster area, information collection
AbstractWhen disasters occur, a common characteristic is the partial or complete failure of the telecommunications infrastructure so the usual means of communication are often not available. However, accurate and timely information of the disaster area is important. In this paper, a delay tolerant network (DTN)-based data collection method from an area of interest (AoI) within the disaster zone is proposed that uses the mobile phones of the people to serve as sensing nodes. Existing DTN technologies allow the propagation of information to some extent but it is difficult to achieve coverage of the AoI in a short time due to the limited data transfer capacity of a DTN. To achieve maximum AoI coverage while minimizing delay, we propose a DTN-based data aggregation method. In the proposed method, mobile phone users moving over the disaster area create messages containing disaster-related information, which can arithmetically be operated like the number of injuries. In order to reduce the overall message collection delay, we reduce message size by merging multiple messages with their respective coverage areas into a new message with the merged coverage. Simply merging messages may result in duplicative counting of the disaster-related information in the same coverage area. To prevent this, a Bloom filter is constructed for each aggregated message. In addition, to reduce further the message delivery time, the expected time of a node to reach its destination is introduced as a routing metric. Through computer simulation with a real geographical map, we confirmed that the proposed method achieved a smaller delay in message delivery than epidemic routing.

6G-4 (時間: 16:40 - 17:05)
題名メッセージフェリーによる効率的なDTNルーティング方式の提案と評価
著者*阿部 涼介 (公立はこだて未来大学大学院 システム情報科学研究科), 中村 嘉隆, 白石 陽, 高橋 修 (公立はこだて未来大学 システム情報科学部)
Pagepp. 1686 - 1696
KeywordDTN, 蓄積運搬転送, メッセージフェリー, 回復手法, ルーティング
Abstract近年,断続性が高い劣悪な通信環境下でも信頼性の高いエンドツーエンド通信を実現する遅延耐性ネットワーク(DTN: Delay Tolerant Networking)が注目されている.DTNルーティングは,各ノードがメッセージを蓄積して移動し,通信可能となったノードに複製メッセージを転送する蓄積運搬転送(Store-Carry-Forward)に基づいている.一般に,DTNルーティングではメッセージ転送遅延と中継ノードのバッファ使用量はトレードオフの関係にある.本稿では,予め設定された経路上を移動するメッセージフェリーというノードを活用し,このトレードオフを解消するルーティング方式を提案する.シミュレーションにより,提案方式と既存方式の性能を比較した.また,メッセージフェリーの経路配置を変化させた場合の提案方式の性能への影響を評価した.

6G-5 (時間: 17:05 - 17:30)
題名通信状態を考慮したアドホックルーティングプロトコルの提案と冗長経路に関する検討
著者*三鴨 勇太, 旭 健作, 渡邊 晃 (名城大学理工学部情報工学科)
Pagepp. 1697 - 1703
Keywordネットワークプロトコル, アドホックネットワーク, 無線・移動体, モバイルコンピューティン, モバイルネットワーク
Abstract有線で接続されていたアクセスポイント(AP)間を,アドホックネットワークによって接続する無線メッシュネットワークの研究が注目されている.無線メッシュネットワークのルーティングプロトコルはアドホックルーティングプロトコルや,それを改造したものが使用される.多くのアドホックルーティングプロトコルは,最短経路が複数存在する場合にどの経路を選択するかは実装に依存したものとなっている.本稿では,OLSR(Optimized Link State Routing)を拡張することにより,TCP,UDP それぞれの特性を生かせる経路選択が可能なアドホックルーティングプロトコルを提案する.


セッション 6H  Webアプリケーション
日時: 2012年7月5日(木) 15:25 - 17:30
部屋: 安宅の4
座長: 笹井 一人 (東北大学)

6H-1 (時間: 15:25 - 15:50)
題名位置情報付きツイートの時空間的局所性の解析によるローカルイベント検出手法
著者*杉谷 卓哉, 白川 真澄, 原 隆浩, 西尾 章治郎 (大阪大学大学院 情報科学研究科マルチメディア工学専攻)
Pagepp. 1704 - 1711
KeywordTwitter, 位置情報, イベント検出, 時空間的局所性
Abstract日々情報化が進む現代社会において,リアルタイムに現在起こっているローカルイ ベントの発生状況を知りたいというニーズが高まっている.このような要求に対し,最 近では,Twitter を用いた研究に注目が集まっている.Twitter は,ツイートと呼ば れる短いメッセージの投稿と共有を行うソーシャル・ネットワーキング・サービスであ り,リアルタイム性の高いツイートが大量に投稿されている.このようなTwitter の 特徴を利用したローカルイベント検出の研究は数多く行われているが,大規模なロー カルイベントや特定の種類のローカルイベントに限定した手法であることが問題であっ た.そこで本稿では,ローカルイベントの発生に対して関連性の高い内容のツイート が時空間的に集中して投稿されることに着目し,大小様々なローカルイベントをリア ルタイムに検出するための手法を提案する.具体的には,クラスタリング技術を用い てツイートが集中している時間と場所をクラスタとして抽出した後,複数のツイート を含むクラスタに対して,特徴語の共起を検出することにより,ローカルイベントの 発生を検出する.また,特徴語の判定においても,時間的あるいは空間的な局所性を 利用する.2011 年10 月9 日の9 時から15 時までのツイートを対象としてローカル イベントを検出する実験を行い,提案手法の有効性を確認した.

6H-2 (時間: 15:50 - 16:15)
題名クライアントサーバ型PrinterSurfシステムの開発
著者*吉田 忍, 長嶋 呈馬, 齊藤 義仰, 村山 優子 (岩手県立大学 ソフトウェア情報学部)
Pagepp. 1712 - 1716
Keywordプリンタ共有, PrinteSurf, クライアントサーバ
Abstract我々はこれまで,モバイル環境下であってもプリンタを容易に利用できるユビキタス印刷サービスPrinterSurf の実装を行ってきた.先行研究1) では,ドライバの有無にかかわらずネットワーク経由で小型端末からの印刷を実現した.しかし,P2P を用いて実装しているシステムの運用実験において,P2P を使用することに対して情報漏洩の不安やデータの送信経路の不透明性等から使用をためらうケースが存在した.また,JAVA で実装を行ったため,利用するためにはJAVA VM がインストールされている必要があり,新規にインストールが必要となる場合があった. 本論文では,サーバでデータを集中管理できるクライアントサーバ型でPrinterSurfを実装することにより,P2P を用いたシステムに対する不安感の解消を目指す.また,利用者がWeb インタフェースからシステムを利用することで,新規ソフトウェアのインストールを不要とする.これにより先行研究の問題点の解決を目指した.

6H-3 (時間: 16:15 - 16:40)
題名透過型プロキシを利用した自動Webスクラップ方式の提案
著者*西川 由明, 金友 大, 中島 一彰 (NEC 情報・ナレッジ研究所)
Pagepp. 1717 - 1721
KeywordWebスクラップ, プロキシ, http
Abstract本稿では、透過型プロキシを利用した自動Webスクラップ方式を提案し、スクラップされたWebページ閲覧時のページ遷移再現方式について報告する。提案する自動Webスクラップ方式の特徴は、ユーザが閲覧した全てのWebページを保管できることと、サムネイルを利用して視覚的に目的のWebページを探し出し閲覧できることである。自動Webスクラップ方式では、Webページを探し出すとき、サムネイル数が大量になると視覚的に探し出すのが困難になる課題があった。そこで、過去に行ったページ遷移を再現することで、容易に目的のWebページにたどり着くことを可能にするページ遷移再現方式を考案し、評価実験の結果、ページ遷移再現方式の有効性を確認した。

6H-4 (時間: 16:40 - 17:05)
題名フォルダ・プログラミングに対するフォルダI/FとテキストI/Fの比較評価
著者*赤間 浩樹, 山室 雅司 (日本電信電話 NTTソフトウェアイノベーションセンタ), 佐藤 哲司 (筑波大学 大学院 図書館情報メディア研究科)
Pagepp. 1722 - 1730
Keywordフォルダ・プログラミング環境, フォルダプログラム・コンパイラ, マルチメディア処理, マッシュアップ
Abstract近年,画像や映像などを対象とした様々なメディア処理部品がオープンソースとして提供されている.ライブラリやWebサービスAPIとして提供されているこれらの処理部品を使用して,大量データへの繰り返し適用や複数の部品を組合せた処理を実現するには,日常的にプログラミングを行わないPC利用者でも理解が容易なプログラミング環境を提供することが課題となっている.我々は,PCのデスクトップ上で広く普及しているフォルダ概念を拡張し,メディア処理部品を容易にマッシュアップできるプログラミング環境POLDERを提案している.POLDERでは,階層的なフォルダの構造を使うことで,処理の組合せや条件分岐などの制御構造を記述できる.本論文では,数十名の大学生を対象に行ったPOLDERに対するフォルダ・インタフェースとテキスト・インタフェースの利用実験結果を比較評価し,考察する.

6H-5 (時間: 17:05 - 17:30)
題名無線通信の状態に基づく入力データ品質変化時のライフログ解析アプリケーションの動作評価
著者*山下 暁香, 小口 正人 (お茶の水女子大学)
Pagepp. 1731 - 1737
Keywordライフログ, 品質, 無線
Abstract近年のデータ収集技術とストレージの大容量化によって,ライフログの実現は以前と比べ格段に容易になった. これを受け,収集されたセンサデータに各種解析を施すことで,ユーザにとって有用な情報に変換するシステムであるライフログ解析アプリケーションが多数開発されてきた. しかし,これらのライフログ解析アプリケーションにおいて,入力データの品質については詳細に考慮されてこなかった. そこで,本稿では,動画データと加速度データを入力とし,人の行動の言語化を出力するライフログ解析アプリケーションにおいて,入力データの品質変化がこのアプリケーションの動作に与える影響を定量的に評価した. データの品質として,無線LANの通信時の品質に注目し,送信データのパケットロスが本アプリケーションに与える影響を評価した. 結果として,アプリケーションが一連のストリームの集合をまとめて処理する場合と,各ストリーム毎に処理する場合で,パケットロスによる影響が大きく異なる事がわかった.



2012年7月6日(金)

セッション 7A  統一テーマセッション-グリーンICT-
日時: 2012年7月6日(金) 8:30 - 10:40
部屋: 雷鳥の3
座長: 岡部 寿男 (京都大学)

7A-1 (時間: 8:30 - 9:00)
題名(招待講演) ICTからみたスマートハウスの現状と課題
著者*丹 康雄 (北陸先端科学技術大学院大学/情報通信研究機構)
Pagepp. 1738 - 1743
Keywordスマートハウス, ホームネットワーク, ECHONET

7A-2 (時間: 9:00 - 9:25)
題名複数の予測法の組合せによる需要家向けの電力需要予測方式の提案
著者*川野 裕希, 山田 敏志, 阿倍 博信, 中島 宏一 (三菱電機情報技術総合研究所)
Pagepp. 1744 - 1753
Keyword電力需要予測, クラスタリング, BEMS
Abstract東日本大震災の影響で電力不足が問題となる等、省エネの重要性がこれまで以上に高まっている。省エネ技術の一つに建物の過去の電力需要量等から翌日24時間分の電力需要量を予測し、計画的に機器を制御するものがある。しかし、建物の電力需要量は気温や曜日、建物内の人数等により日々複雑に変化するため全ての日を精度良く予測するのは困難であった。そこで、本論文ではビルの電力需要量の変化を分析し、いくつかのパターンに分け、各パターンに適した予測法を使い分ける手法について提案する。これにより、電力需要量の複雑な変化に対応して、高精度な予測が可能な手法の実現を目指す。

7A-3 (時間: 9:25 - 9:50)
題名ノートPCを活用したピーク電力削減のためのバッテリ充放電統合制御システムの開発
著者*篠原 昌子, 村上 雅彦, 岩根 秀直, 高橋 悟, 山根 昇平 (株式会社富士通研究所), 穴井 宏和 (株式会社富士通研究所/九州大学), 園田 俊浩, 湯上 伸弘 (株式会社富士通研究所)
Pagepp. 1754 - 1761
Keywordピーク電力削減, 充放電制御, ノートPCバッテリ, 需要予測, 最適化
Abstract本稿では,ノートPCを活用してピーク電力を削減するバッテリ充放電統合制御システムについて述べる.本システムでは,オフィスの使用電力をもとにこれからの電力需要を予測し,予測結果とノートPCの情報から充放電スケジュールを計画する.これにより,オフィス内の電力需要に応じてノートPCのバッテリを充放電し,ユーザの使い勝手を損なわずにピーク電力を削減する.また本稿では,シミュレーションおよび実証実験により,充放電制御によるピーク電力削減の効果を評価した結果についても述べる.

7A-4 (時間: 9:50 - 10:15)
題名ハイブリッドデバイスプロファイル検出方式とその省電力化への応用
著者*吉田 尚史, 石橋 直樹, 南 政樹, 鷲尾 哲 (駒澤大学 グローバル・メディア・スタディーズ学部), 松原 大悟 (駒澤大学 グローバル・メディア・スタディーズ・ラボラトリ), 斎藤 信男, 石川 憲洋 (駒澤大学 グローバル・メディア・スタディーズ学部)
Pagepp. 1762 - 1765
Keywordハイブリッド, デバイス, 検出, 学習, 電力


セッション 7B  MAC層プロトコル
日時: 2012年7月6日(金) 8:30 - 10:35
部屋: 長流の2
座長: 渡辺 正浩 (三菱電機)

7B-1 (時間: 8:30 - 8:55)
題名マルチホップネットワークにおける無線全二重通信のメディアアクセス制御方式について
著者*玉置 健太 (静岡大学大学院情報学研究科), Raptino H. Ari (静岡大学創造科学技術大学院), 杉山 佑介 (静岡大学情報学部情報科学科), 萬代 雅希 (上智大学理工学部情報理工学科), 猿渡 俊介 (静岡大学大学院情報学研究科), 渡辺 尚 (静岡大学創造科学技術大学院)
Pagepp. 1766 - 1777
Keyword無線全二重通信, マルチホップネットワーク, メディアアクセス制御
Abstract近年,全二重通信可能な無線通信機が研究開発されている.全二重無線通信を利用することで無線チャネルの利用効率を向上させ,マルチホップ通信におけるスループットの向上が可能である.しかしながら,従来のメディアアクセス制御(MAC)プロトコルでは全二重通信の機会を見つけることはできない.そこで,本稿ではマルチホップネットワークに対応した全二重通信MACプロトコル MFD-MAC (Multi-hop Full-Duplex MAC)を提案する.MFD-MACはマルチホップネットワーク環境において周囲のノードの通信状況を監視することで,全二重通信リンクが発生するようにノードの送信を制御する手法である.MFD-MACの有効性をスループット解析,計算機シミュレーションにより示す.

7B-2 (時間: 8:55 - 9:20)
題名重畳符号を用いたアドホックネットワークMACプロトコルについて
著者*青木 勇太, 猿渡 俊介 (静岡大学情報学研究科), 萬代 雅希 (上智大学理工学部), 渡辺 尚 (静岡大学創造科学技術大学院)
Pagepp. 1778 - 1786
Keyword重畳符号, MAC, 電力制御, アドホックネットワーク
Abstractアドホックネットワークでは帯域の効率的利用が重要な課題である.帯域を効率的に利用する技術の一つとして重畳符号化が注目されている.重畳符号化は位相変調を拡張した方式で,一回の送信で複数または特定の端末に異なるデータを送信することができる.従来の方式と異なり送信データごとに電力を割当てるため送信電力の制御を行う必要がある.また,重畳符号を利用したMAC の研究が多くなされている.本研究ではアドホックネットワークに重畳符号を適用することによって,アドホックネットワークの効率的な帯域の利用を促すMAC プロトコルを提案する.本稿では,まずワイヤレスネットワークの基本的なトポロジにおける重畳符号化の全体像をつかみ,重畳符号化を想定した無線LAN 向けメディアアクセス制御プロトコルTSPC-MAC(Traffic-aware Superposition Coding Media Access Control)を提案し,基本的な通信方法を用いた基礎評価を行う.

7B-3 (時間: 9:20 - 9:45)
題名指向性アンテナを用いた全二重無線MACプロトコル
著者*三浦 健, 萬代 雅希 (上智大学)
Pagepp. 1787 - 1794
KeywordMACプロトコル, 指向性アンテナ, 全二重無線
Abstract本論文では,マルチホップ時のスループット向上のため,指向性アンテナと全二重 無線通信のための同期型 MAC プロトコルを提案する.全二重無線通信は同一チャネ ルで送受信を同時に出来,マルチホップ通信に有効と考えられるが,単純にマルチホッ プ通信に用いても無指向性で通信しているため他ノードへの干渉が大きく,スループッ トの向上が期待できない.一方で指向性アンテナは特定の方向に強い電波を発し,そ の方向以外の他ノードへの干渉が減少する.提案する MAC プロトコルは指向性ア ンテナと全二重無線通信の両方を利用することで,直線トポロジにおいて全てのノー ドが同時に通信可能となりマルチホップ時のスループットの向上が見込まれる.提案 MAC プロトコルの性能を計算機シミュレーションで評価し,直線トポロジにおいて マルチホップ時のエンドツーエンドのスループットを最大で 114 パーセント改善でき ることを示す.

7B-4 (時間: 9:45 - 10:10)
題名センサネットワーク低消費電力化のためのS-MACプロトコルduty cycle最適化手法
著者*大岸 龍司 (早稲田大学大学院 基幹理工学研究科 情報理工学専攻), 柳澤 政生, 戸川 望 (早稲田大学院 基幹理工学研究科 情報理工学専攻)
Pagepp. 1795 - 1801
Keywordセンサネットワーク, プロトコル, duty cycle, 消費電力, キュー
Abstract現在,ユビキタスネットワークの実現においてセンサネットワークは欠かせない技術の一つである.センサネットワークは無線アドホック通信の特徴を活かし環境モニタリングなどの安定的な通信が求められる状況で多く用いられる.しかし各センサはバッテリーで動いているため頻繁にバッテリー切れが起こると通信障害の原因となるという問題がある.本稿では低消費電力化を目的としたS-MAC プロトコルのduty cycle 最適化手法を示す. また提案手法の有用性を示すためns-2におけるシミュレーション評価を行い,これまでの既存の手法と消費電力の比較を行う.

7B-5 (時間: 10:10 - 10:35)
題名Lamport’s Bakery Algorithm Extension for Distance-oriented TDMA Scheduling with Priority Control on Sensor Networks
著者*佐藤 康二, 阪田 史郎 (千葉大学大学院 融合科学研究科)
Pagepp. 1802 - 1809
Keywordセンサーネットワーク, 距離測定, メディアアクセス制御, TDMA
AbstractIn this paper, we illustrate an algorithm to achieve a priority control for TDMA slot allocation, taking into account of the distance measurement information between sensor nodes by extending Lamport’s bakery algorithm. Lamport's bakery algorithm is one of the exclusive control algorithm used in multi-threaded processing, to prevent the multiple threads at the same time to gain access to common resources. We designed an algorithm for the sake of using it under the environment where autonomous multiple distributed nodes represented by sensor devices and these nodes can determine their behaviors by judging the inter-node distance information between nodes. The proposed algorithm aims at achieving a priority control when processing a request to connect to the network among distributed nodes, and the control of TDMA slot allocation by referring the distance information between adjacent nodes. The proposed algorithm is achieved by introducing a set of rules that determines the node behavior to Lamport’s bakery algorithm, and is evaluated by computer simulation. A network resulting from applying the proposed algorithm is expected to be built in the form of closely coupling according to the inter-node distance between nodes, and highly influenced nodes are placed in a closer position. In this paper, we show the proposed algorithm is effective.


セッション 7C  データセンタ
日時: 2012年7月6日(金) 8:30 - 10:35
部屋: 長流の1
座長: 松本 直人 (さくらインターネット株式会社)

7C-1 (時間: 8:30 - 8:55)
題名BGPを用いて運用されるISP/DCネットワークのOpenFlowによる実現と実装
著者*鈴木 一哉, 伝宝 浩史 (日本電気株式会社)
Pagepp. 1810 - 1814
KeywordBGP, OpenFlow, インターネット, ネットワークアーキテクチャ
AbstractISP やデータセンターは、顧客のトラフィックを The Internet へと流すために、 BGP を用いた経路制御を行なっている。しかし、BGP により交換されている経路数 は、年々増加を続けており、2012 年 3 月の段階で 40 万経路を超えたとの報告もある。 これらの大量の経路情報は、各ルータの処理負荷に影響を与えており、特に故障発生時 の経路切替に長時間を要する原因となっている。そこで本論文では、ISP/DC ネット ワークと The Internet との接続に用いられるリンクの故障時の経路切替を対象とし、 経路切替時間短縮への妨げとなる BGP 仕様上の課題について検討を行う。これらの 課題を解決するためのネットワークアーキテクチャの提案する。さらに、OpenFlow を用いた提案アーキテクチャの実装および評価結果の報告を行う。

7C-2 (時間: 8:55 - 9:20)
題名大規模データセンタ向け運用管理ソフトウェアにおける情報取得方式の決定手法
著者*森 宣仁, 原 純一, 坂下 幸徳 ((株)日立製作所 横浜研究所)
Pagepp. 1815 - 1821
Keyword運用管理
Abstract近年,コストの低減を目的としたデータセンタ集約の進展に伴ってデータセンタ内のストレージ,サーバ,アプリケーションといったリソースの数が増大,データセンタが大規模化している.一方で,管理ソフトウェアがこれらの各種リソースを関連付けて管理し,性能・コストを最適化する技術が登場している.大規模データセンタにおいてこのようにリソースを関連付けて管理する場合,リソースからの情報取得時間が増大してしまい実運用に耐えないため,情報取得時間を短縮する各種方式が研究されてきた.しかし,これらの方式は時間を短縮できる反面,リソースに負荷を与える,管理ソフトウェアに負荷を与えるといった側面があり,どの方式を用いればよいかを一概に決定することはできなかった. そこで本論文では,方式選択にあたって考慮すべき要件と各方式を特徴付けるパラメータの関係性を明確化することで,管理対象に応じて,適切な方式及びそのパラメータを決定する手法を提案する.この手法により,大規模データセンタ向け管理ソフトウェアにおける情報取得の設計・設定を体系的に実施することが可能となった.

7C-3 (時間: 9:20 - 9:45)
題名リソース需要予測の失敗を前提とするクラウド運用管理システム
著者*上杉 忠興 (株式会社日立製作所横浜研究所), Yuri Glickman, Peter Deussen, Andrey Baboshin, Max Tritschler, Hoa Dung Ha Duong (Fraunhofer Institute FOKUS)
Pagepp. 1822 - 1829
Keywordクラウド, 仮想化, 需要予測, 最適化, 共有/占有

7C-4 (時間: 9:45 - 10:10)
題名データ単位のストレージ階層記憶管理手法に関するスケーラビリティ向上方式検討
著者*長尾 尚, 牧 晋広 (日立製作所 横浜研究所), 宮地 大輝, 淺野 正靖 (日立製作所 ITプラットフォーム事業本部)
Pagepp. 1830 - 1837
Keyword運用管理, ストレージ, 階層記憶, メインフレーム
Abstractコストをかけずに,爆発的に増加するデータをアクセス特性や入出力性能の要件に基づき格納するためには,価格や入出力性能の異なる記憶メディアを使い分ける必要がある.このような背景から,データのアクセス頻度に基づき,当該データを適切な入出力性能の記憶メディアに動的に移動する階層仮想化機能を備えたストレージが注目されている.しかし,階層仮想化機能を備えたストレージでは,データの移動をデータのアクセス頻度のみに基づいて行う.このため,設定者の指定したデータに関しては,データを格納するページに対するページ移動を抑止する手法が提案されている.しかし,この手法では,ストレージに格納されているデータが膨大なため,ストレージに対する制御指示を完了するまでに長い時間を要する.このため,制御対象数が増加しても,設定者が期待する時間内に,ストレージに対する制御指示を完了できるスケーラビリティの確保が提案手法の課題となる.そこで,本論文では,サーバとストレージの通信に要する時間が制御対象数に比例することに着目し,制御対象数が増加しても,通信回数および通信量の増加を抑制できる方式を提案する.また,机上評価により,提案方式によって,制御対象数が5000以下の場合,目的とするスケーラビリティを達成できる見込みを得たことを示す.

7C-5 (時間: 10:10 - 10:35)
題名ユースケースとITリソース間の関連情報に着目したシステム構成情報の収集方式
著者*河野 泰隆, 坂下 幸徳 (日立製作所 横浜研究所)
Pagepp. 1838 - 1846
Keyword運用管理, スケーラビリティ
Abstract近年,データ量の増加や仮想化技術の普及を背景として,データセンタの大規模化,複雑化が進んでいる.大規模で複雑なデータセンタを効率よく管理するためにはデータセンタ全体を一元管理しなければならない.このため,例えばデータセンタ全体の構成や容量,性能などを俯瞰するレポート表示のような機能を提供することが運用管理ソフトに求められている.しかし従来の運用管理ソフトは,当該レポート表示に必要となるITリソースの情報を収集する際に,運用管理のユースケースやITリソース間の関連を考慮せず,管理対象機器ごとに逐次的に情報収集していた.このため,データセンタ内の管理対象機器の情報を全て収集した後でなければ,データセンタ全体を俯瞰するレポートを提供することができないという課題があった.そこで本研究では,ユースケースとITリソース間の関連情報に着目した運用管理ソフトの情報収集方式を提案する.本方式ではユースケースとITリソース間の関連情報に基づいて情報収集の順序と詳細度,および収集した情報を格納するデータモデル,を決定する.これにより,ストレージを100台,保有するような大規模環境において,データセンタ全体を俯瞰するレポート表示にかかる時間を従来方式と比べて99%短縮し,大規模データセンタの運用に耐えうる構成情報の収集方式を確立した.


セッション 7D  モバイルマルチメディア
日時: 2012年7月6日(金) 8:30 - 10:35
部屋: 剣梅鉢の1
座長: 長田 俊明 (東北文化学園大学)

7D-1 (時間: 8:30 - 8:55)
題名モバイルシンクライアント向け操作応答性能向上技術の検討および評価
著者*堀尾 健一, 松井 一樹 (富士通研究所)
Pagepp. 1847 - 1854
Keywordシンクライアント, 仮想デスクトップ, RVEC, RDP, モバイルシンクライアント
Abstractシンクライアントシステムでは,ユーザは画面転送を利用して遠隔のデスクトップを操作する.シンクライアント操作の速さや頻度によっては,大量の画面更新データ転送を要する場合がある.このため,帯域が狭く場所や時間によって品質が大きく変動するモバイルネットワークでの快適な利用は困難であった.本研究では,モバイルシンクライアントの通信データからネットワークで利用可能な帯域幅を推定し,推定した帯域幅内で可能な限り多くの画面更新データを送信する方式を検討,評価した.本方式により,モバイルシンクライアント利用中にネットワーク品質が変動しても動的に画面更新データ量を調整し,高い操作応答性能を実現する.

7D-2 (時間: 8:55 - 9:20)
題名スマートフォンユーザのコンテキストと利用アプリケーションの関連性分析
著者*大澤 純, 岩田 麻佑 (大阪大学大学院 情報科学研究科 マルチメディア工学専攻), 小牧 大治郎 (株式会社富士通研究所), 原 隆浩, 西尾 章治郎 (大阪大学大学院 情報科学研究科 マルチメディア工学専攻)
Pagepp. 1855 - 1862
Keywordスマートフォン, アプリケーション推薦
Abstractスマートフォン向けのアプリケーションが爆発的に増加しており,ユーザが自分の目的にあったアプリケーションを選び出すことが困難になりつつある.そのような状況においては,ユーザのコンテキストに応じて適切なアプリケーションを推薦することが有効である.アプリケーション推薦システムの実現のためには,センサ類から取得困難である同伴者の情報などの多種多様なコンテキスト情報とアプリケーションの利用傾向の関係を理解する必要がある. 本稿では,センサ類からは取得困難なコンテキスト情報を,質問に回答する形式でユーザから収集するため,アプリケーション利用ログ収集システムを実装し,約4万件のアプリケーション利用ログを収集した.そして,ログを解析することにより,ユーザのコンテキストと利用したアプリケーションの関連性の分析を行った.その結果,「人と一緒にいるか」などの項目が,ユーザの利用する可能性のあるアプリケーションを分類する上で有効であること,コンテキストに応じて組み合わせて利用されやすいアプリケーションが存在することを確認した.

7D-3 (時間: 9:20 - 9:45)
題名スマートフォン向け読唇トレーニングアプリケーションの試作と評価
著者*宮崎 剛 (神奈川工科大学情報学部情報工学科), 中島 豊四郎 (椙山女学園大学文化情報学部文化情報学科)
Pagepp. 1863 - 1868
Keywordスマートフォン, 読唇トレーニング, 聴覚障害者支援, CG
Abstractこれまで著者は,機械読唇を実現するために,日本語の読唇術の技能を有する人(読唇技能保持者)の読唇方法のモデル化についての研究を進めてきた.その過程で,著者は,日本語の語句を発話する際に順に形成される口形の表現方法を提案した.これは,“口形順序コード”といい,日本語の仮名から作成することができる.従って,この口形順序コードを確認すれば,その基となる語句を発話する際の口形を,実際に発話をしなくても理解できるようになった.さらに,著者は,この口形順序コードに基づいた口唇周辺画像の無声の発話映像を自動的に生成する方法を提案した.これにより,日本語の仮名から任意の発話映像が生成可能となる.そこで,本論文では,この生成方法の応用として開発した,Android OSを搭載したスマートフォン上で動作する読唇トレーニングアプリケーションについて述べる.さらに,本アプリケーションを読唇技能保持者に使用してもらい,その評価について考察する.

7D-4 (時間: 9:45 - 10:10)
題名商品とディスプレイの混在環境における商品選択支援方法
著者横山 正典, *木原 民雄 (日本電信電話株式会社 NTTサイバーソリューション研究所)
Pagepp. 1869 - 1876
Keywordヒューマンファクター, 実世界指向, 情報可視化, 購買支援, ディスプレイ
Abstract近年では,実店舗での売買に加えて,EC サイトでの売買が盛んに行われるようになってきた.実店舗に対して,EC サイト特有の概念であるカテゴリに基づいた即時の商品群抽出を転用することができれば,より利便性の高い商品選びが可能となる.このために,本稿では,電子POP や電子棚札が設置された陳列棚のような,商品とディスプレイの混在環境を想定し,顧客が商品を手に取ることをトリガーに,各商品に対応するディスプレイにサインを提示させることで,多様なカテゴリの選択肢に属する商品群を即時に表現する手法を提案した.提案手法において,顧客に対する誘目可能領域外のみにサインが提示されると,サインへ誘目されないという課題がある.その課題を解決する処理を具体化するために,顧客が商品を手に取るときの誘目可能領域を調査する実験を行った.実験の結果,手に取る商品の位置が上段と中段と下段の場合で誘目可能領域は異なることが判明し,サインへ誘目させるための処理に必要な要件を明確化できた.

7D-5 (時間: 10:10 - 10:35)
題名レーザレンジスキャナによる歩行者軌跡と実人物のマッチング手法の提案
著者*和田 悠佑, 山口 弘純, 東野 輝夫 (大阪大学 大学院情報科学研究科 モバイルコンピューティング講座)
Pagepp. 1877 - 1888
Keywordレーザレンジスキャナ, 移動軌跡推定, 無線通信
Abstractイベントスペースやオフィススペースなどの屋内空間における歩行者の高精度な位置情報は,マーケティングやパーソナルナビゲーション,省エネルギーなど多くの社会システムやサービスで期待されている.人の存在とその正確な位置を一定範囲で検出できるレーザレンジスキャナ (LRS) は映像によるプライバシ侵害などの懸念が少ない有効な方法であるが,イベントブースなどの障害物や他の歩行者によるレーザの遮蔽により領域が制限される.また,スマートフォンなどを持つ被検出者への位置フィードバックができないためナビゲーションなどに活用できない.我々はこれに対し,LRS とモバイル端末の WPAN 通信を活用し,LRS 検出位置と個人端末のひも付けを行う方法を提案してきたが,端末密度や領域形状等により認識率が十分でないなどの課題があった.本研究ではそれらの課題を克服するより効率のよいアルゴリズムを提案する.シミュレーションにより,先行研究で想定していたよりも混雑した空間にて正答率 83.1% を示した.


セッション 7E  作業支援
日時: 2012年7月6日(金) 8:30 - 10:35
部屋: 剣梅鉢の2
座長: 角 康之 (はこだて未来大学)

7E-1 (時間: 8:30 - 8:55)
題名筋電位変化と重力加速度を利用したVDT作業支援システムの提案と基本実験
著者*加藤 正樹 (神奈川工科大学大学院 工学研究科 情報工学専攻), 小堀 達也, 鈴木 孝幸, 五百蔵 重典, 田中 博 (神奈川工科大学 情報学部 情報工学科)
Pagepp. 1889 - 1896
Keywordまばたき, 筋電位, 脳波センサ, 加速度, VDT作業支援
Abstract我々は,四肢の一部の動きが困難な身体障がい者や怪我人などに向けた新たな手法によるVDT作業支援システムの実現を目指している.具体的には,加速度センサより取得できる「頭部の傾きによる重力加速度」を利用したカーソルの移動と,脳波センサより取得できる「まばたきによる筋電位変化」を利用したスクリーンキーボードのキーの選択の可能性を検討する.本報告では,VDT作業支援システムの基本構成と提案手法の評価を行った結果を述べる.また,VDT作業支援システムの実現に向けた基本実験として,まばたきによる筋電位変化を用いたスクリーンキーボードのキーの選択方法の評価を行った.合わせて,頭部の傾きによる重力加速度を用いたカーソル移動の方法を提案する.

7E-2 (時間: 8:55 - 9:20)
題名ランドマークの視認性に基づく歩行者向け音声ナビゲーションの提案
著者*渡邉 翔太, 梶 克彦, 河口 信夫 (名古屋大学大学院工学研究科)
Pagepp. 1897 - 1903
Keywordナビゲーション, 歩行者, 音声, ランドマーク
Abstract歩行者の移動支援を目的とした,ナビゲーションシステムが普及しつつあるが,その多くは表示される地図や経路の確認のために画面を何度も見る必要がある.しかし,歩行中の画面確認は,衝突の危険性や,移動の目標物を見失う可能性があり,安全な歩行を行うためには,立ち止まって端末の画面を見る必要がある.本研究ではランドマークの視認性に基づく歩行者向け音声ナビゲーションを提案する.提案するナビゲーションでは,従来のナビゲーションで用いる地図情報に加えて,視認可能な方向,大きさなどの情報を持つランドマーク情報と,ランドマークが視認可能な場所を特定するための壁情報を用いる.これらの情報により,歩行者から見て進行方向に存在し,歩行者から視認可能な,視認性の高いランドマークを選択し案内を行う.これらにより,ユーザの画面確認を必要としない,音声ナビゲーションを実現する.また,提案した音声ナビゲーションの実用性を確かめるために,プロトタイプシステムを実装し,動作を検証した.

7E-3 (時間: 9:20 - 9:45)
題名自動車メタファを用いた歩行者行動の可視化システム
著者*佐々木 裕昭 (神戸大学), 寺田 努 (神戸大学/科学技術振興機構さきがけ), 塚本 昌彦 (神戸大学)
Pagepp. 1904 - 1911
Keywordウェアラブルコンピューティング, 可視化, 情報提示, 暗黙知
Abstract人通りの多い場所などにおいては,歩行者どうしの接触や互いの進行方向を遮ってしまいスムーズに他者とすれ違えないといったトラブルが起こる.本研究では,そのようなトラブルは各歩行者が他者の行動を事前に知ることが困難であることが原因の1つだと考え,人々が暗黙知としてもっている自動車の知識を活用した歩行者行動の可視化システムを提案する.提案システムは,身に付けたLED などのデバイスで自動車におけるウインカやブレーキランプ等の機能を歩行者に装備させることで,歩行者行動を可視化し,安全でスムーズな歩行を実現する.実環境における提案システム装着者の行動を予測する評価実験から,自動車のメタファを用いた行動可視化手法の有効性を確認できた.また,可視化デバイスを身体の様々な位置に装着し,装着位置の変化が視認性に与える影響を評価した.

7E-4 (時間: 9:45 - 10:10)
題名筋電センサを用いた筋力トレーニング支援方法の効果の評価
著者*小林 理紗, 藤本 実 (神戸大学), 寺田 努 (神戸大学/JST さきがけ), 塚本 昌彦 (神戸大学)
Pagepp. 1912 - 1918
Keyword筋力トレーニング, 筋電図
Abstract近年,筋力トレーニングは体力づくり,健康の維持・増進,ダイエット,ボディメイキング,リハビリテーションといった幅広い目的で盛んに実施されている.しかし,筋力トレーニングは正しい知識に基づき適切な管理を行わなければ十分な効果は得られない.そこで本研究では,専門家の指導がない状況においても強化したい筋に十分な刺激を与えるシステムを構築するために,まずは効果的なトレーニング支援方法の検討を行った.今回はアームカールとトランクカールについて強化したい筋の筋電位を測定し,インストラクタが普段行っている指導方法の効果を評価した.その結果,両方の種目で何も指示せずにトレーニングを行うよりも支援があるほうが強化したい筋をより使用できることを示した.

7E-5 (時間: 10:10 - 10:35)
題名スマート環境シミュレータへの協調作業支援機能の拡張
著者*吉田 昌剛, 玉井 森彦, 柴田 直樹, 安本 慶一 (奈良先端科学技術大学院大学)
Pagepp. 1919 - 1927
Keywordスマートスペース, スマート環境シミュレータ, 協調作業, 情報家電
Abstract本稿では,スマート環境の開発を支援することを目的に,複数のクライアント端末で,スマート環境アプリケーションを同期してシミュレーションを実行し,スマート環境の任意の情報を各端末に任意のレイアウトで表示できるシミュレータのフレームワークを提案する.ユーザや外部環境の状況に応じて,情報家電などのデバイスを自動制御するスマート環境アプリケーションの開発において,動作確認やテストによる不具合発見を行うためには,多大な労力や費用がかかる.スマート環境が大規模化することにより,構成要素であるセンサや家電デバイスが増え,それらの依存関係は複雑なものとなり,スマート環境全体の動作ならびに不具合を把握することが難しくなる.既存のスマート環境シミュレータは,単一の端末での実行を想定しており,大規模なスマート環境の動作確認や不具合発見を複数の開発者で分担して行うための支援機能を有していない.本研究では,上記の問題点を解決するために,スマート環境のシミュレーションを複数の端末で同期実行する機能ならびに複数の開発者間での動作確認・不具合発見を支援する機能を既存のスマート環境シミュレータに拡張する.複数の端末それぞれに,スマート環境の任意の構成要素を選び,任意のレイアウトで表示するフレームワークを提案する.


セッション 7F  セキュリティ2
日時: 2012年7月6日(金) 8:30 - 10:35
部屋: 黒百合の2
座長: 駒野 雄一 (東芝)

7F-1 (時間: 8:30 - 8:55)
題名45nm プロセス FPGA 上の Physical Unclonable Function の特性評価
著者*堀 洋平, 片下 敏宏, 姜 玄浩, 佐藤 証 (産業技術総合研究所 情報セキュリティ研究センター)
Pagepp. 1928 - 1933
KeywordPUF, SASEBO, FPGA
Abstract45nm プロセスで製造されたSpartan-6 FPGA上のPhysical Unclonable Function (PUF) の特性評価を行った.PUFは半導体プロセスのばらつきを利用してデバイス固有のIDを生成する回路であり,複製が極めて困難であるため,模倣半導体製品が増加する市場において真贋判定に応用できると期待されている.プロセスの微細化に伴いばらつきを抑えようとする研究が盛んに行われている中,先端プロセスにおけるPUFの有効性を検証することが重要である.本研究では,SASEBO-Wを用いて20個のSpartan-6上に64 段のArbiter PUFを実装し,デバイス内の出力の再現性やデバイス間の出力のユニーク性等を評価した.チップ内における再現性や非衝突性は先行研究を上回る高い性能を示す一方で,チップ間のユニーク性はわずかに低下し,先端プロセスにおけるPUFの構造や実装の改善の必要性を示唆する結果となった.

7F-2 (時間: 8:55 - 9:20)
題名電力解析攻撃に対するブラックボックス評価手法の検討
著者*岸本 耕平, 河村 大輔, 岩下 明暁, 水野 善之 (東海理化 技術開発センター), 古原 和邦 (産業技術総合研究所 セキュアシステム研究部門)
Pagepp. 1934 - 1946
Keywordサイドチャネル, CPA, AES, 実装安全性, 暗号モジュール
AbstractCPA(Correlation Power Analysis)をはじめとする電力解析攻撃が組込み機器にとって脅威となっており,その耐性を正確に把握する必要性が生じてきている.強力な電力解析攻撃は暗号回路やアルゴリズムの実装情報を利用あるいは推測して構成されるが,調達者側ではそれらの情報を入手できない場合も多く,また,攻撃者と異なりそれらを不正に入手することもできない.そこで本稿では,ブラックボックス評価における評価範囲と,その具体的な評価手法を検討し,また,秘密鍵情報を評価に用いることにより妥当な計算量で脆弱性の存在を確認できることを示す.

7F-3 (時間: 9:20 - 9:45)
題名PUF Evaluation against Linear Programming Model on SASEBO-GII
著者*Hyunho Kang, Yohei Hori, Toshihiro Katashita (産業技術総合研究所 セキュアシステム研究部門), Akashi Satoh (産業技術総合研究所 ナノエレクトロニクス研究部門)
Pagepp. 1947 - 1950
KeywordPhysical Unclonable Function (PUF), Modeling attack, Linear Programming, Logistic regression, SASEBO-GII
AbstractPhysical unclonable functions (PUFs) have outstanding unique and non-reproducible properties due to the inter-chip variations. However, their low tolerance, particularly of a linear delay based PUFs, against the machine learning or linear programming detracts from the innovativeness. In this paper we focus on an efficient PUF evaluation method by using linear programming and logistic regression in the case of the CRPs with low entropy.

7F-4 (時間: 9:45 - 10:10)
題名OpenXMLファイルへの追記可能署名方式の提案
著者*鬼頭 大介, 羽根 慎吾 ((株)日立製作所 横浜研究所), 伊藤 順子 ((株)日立製作所 社会イノベーション・プロジェクト本部 ソリューション推進本部)
Pagepp. 1951 - 1957
Keyword電子署名, OpenXML
Abstract本研究では,OpenXMLフォーマットのファイル(OpenXMLファイル)を対象として,文書になされた署名を無効化せずに,文書に追記および署名を行える追記可能署名方式を提案する.OpenXMLフォーマットは,Microsoft® Office 2007など様々なアプリケーションで利用されている.提案方式では,最初の署名作成時にブランクのファイルを作成し,それを署名対象のOpenXMLファイルに埋込んで利用することで,以降の追記および署名を可能にする.また,提案方式による追記や署名の処理を実装し,追記および署名された文書が,Microsoft® Office 2007で正しく認識できるかの検証を行う.最後に,上記提案方式をベースとするサーバ型の追記可能署名方式について示す.追記や署名の処理は,中央の署名サーバが集約して行うことで,複数人がOpenXMLファイルへ追記や署名を行うのを容易にする.

7F-5 (時間: 10:10 - 10:35)
題名超楕円曲線上のペアリング暗号のGPU実装に関する一考察
著者*石井 将大, 猪俣 敦夫, 藤川 和利 (奈良先端科学技術大学院大学)
Pagepp. 1958 - 1966
Keyword楕円曲線暗号, ペアリング, GPGPU
Abstract本稿では超楕円曲線上のペアリングについてGPUを用いたペアリングアルゴリズムの並列化の考察と実装実験を行った.ペアリング暗号はIDベース暗号や,ブロードキャスト暗号の応用を持ち,楕円曲線上のペアリングは効率的な実装も行われ活発に研究されてきた.一般的にペアリングに係る演算は,曲線上の演算に比べ複雑で,代数曲線として種数の高いものを選ぶ程計算コストは高くなる.又,近年GPUを汎用演算に用いるGPGPU技術が発達し,暗号,暗号解読の分野でもGPUを用いた研究が盛んである.本稿では,並列処理によりペアリングの高速化がどの程度得られるのか,その並列化のアプローチの考察と,実験としてGPUを用いた実装を行い結果を述べる.


セッション 7G  ネットワークシステム1
日時: 2012年7月6日(金) 8:30 - 10:35
部屋: 黒百合の1
座長: 太田 賢 (NTTドコモ)

7G-1 (時間: 8:30 - 8:55)
題名無線LANメッシュネットワークにおけるバッファ制御を中継アクセスポイントに適用した輻輳制御方式
著者*小松 洵, 阪田 史郎, 小室 信喜 (千葉大学大学院融合科学研究科), 塩田 茂雄 (千葉大学大学院工学研究科), 村瀬 勉 (NECシステムプラットフォーム研究所)
Pagepp. 1967 - 1972
Keywordメッシュネットワーク, 輻輳制御, バッファ制御
Abstract無線LANのアクセスポイント(AP)をメッシュ状に構成する,無線LANメッシュネットワークの普及が期待されている.無線LANメッシュネットワークにおいて,複数のトラフィックを中継するメッシュポイント(MP)は,送信機会が相対的に減少するためバッファあふれが発生しやすい.本稿では,MACフレーム受信機会制御(ROC)を端末(STA)に対して適用することでMPでの輻輳を抑制し,スループットを向上させる方式を提案する.また,MPにおいてバッファ制御を行うことにより低遅延,高配信率を実現する.シミュレーションにより,提案方式の有効性を示す.

7G-2 (時間: 8:55 - 9:20)
題名アドホックネットワークにおけるストロングビジートーンの導入とバックオフアルゴリズム修正の検討と評価
著者*伊藤 智洋, 旭 健作, 渡邊 晃 (名城大学大学院理工学研究科情報工学専攻)
Pagepp. 1973 - 1980
Keywordアドホックネットワーク, ビジートーン, バックオフ
Abstractアドホックネットワークの隠れ端末問題を解決するために、IEEE802.11ではRTS/CTS方式が採用されている。 しかし、RTS/CTS自体がパケットであるため、トラフィック負荷が増加するにつれRTS、CTとデータの衝突が発生しやすい。本稿では、単一周波数の信号からなるビジートーンの電波到達範囲を拡大させたストロングビジートーン(Strong Busy Tone)と呼ぶ特殊な制御信号を用い、周辺端末を制御することで隠れ端末同士の同時通信を防止し、スループットの低下を防止する。さらにCSMA/CAのバックオフアルゴリズムを修正することにより衝突回数を減少させる方法について提案する。

7G-3 (時間: 9:20 - 9:45)
題名指向性アンテナを用いたアドホックネットワークにおけるEnd-to-Endフロー優先制御方式
著者*海津 悠輝, 小室 信喜, 阪田 史郎, 馬 ジン (千葉大学大学院融合科学研究科)
Pagepp. 1981 - 1985
Keyword指向性アンテナ, アドホックネットワーク, 優先制御
Abstract無線通信端末が数多く社会に普及しつつあり,現在の主要な通信方法である無指向性通信では空間利用効率に限界がある.そのため,近年では電波干渉を低減させ,空間利用効率を向上させる指向性通信が注目されている.指向性MACプロトコルとして,OPDMAC(Opportunistic Directional MAC)が提案されている.このMACプロトコルは,フレーム送信を失敗した際に,同じ宛先に対して再送処理を行わず,他の端末を宛先とするフレームを先に処理する.無駄な待ち時間を減らして空間利用効率を高め,ネットワーク特性を向上させる.また,近年では動画や音声といった,マルチメディア通信等のサービスの品質(QoS:Quality of Service)が重要視されるようになっているが,OPDMACは優先と非優先の区別をしていない.本稿では,OPDMACを基に優先と非優先の区別を付加することによって,優先フローのスループットを高める優先制御方式を提案する.シミュレーション評価により,提案方式が有効であることを示す.

7G-4 (時間: 9:45 - 10:10)
題名点滅光を利用した指向性無線通信システムのための点滅光源検出手法の基礎評価
著者*石川 晃平 (静岡大学工学部システム工学科), 石原 進 (静岡大学創造科学技術大学院)
Pagepp. 1986 - 1994
Keyword無線LAN, 点滅光源, 位置検出, 画像認識, スマートアンテナ
Abstract無線通信資源の有効活用の為,電波の指向性を動的に変更する事が出来るスマートアンテナの利用が注目されている.スマートアンテナを利用した通信では,あらかじめ通信相手の位置を同期しておく事で移動体との通信が可能となる.位置の同期には,自分の位置情報をビーコンで送信する,ビーム旋回によって通信相手の探索を行うといった手法が挙げられるが,これらの手法では位置情報の同期に電波を使用しており干渉の原因となる恐れがある.そこで筆者らは,視覚的情報による端末検出を用いた指向性無線通信システムFLiSA(Flashing Lights and Smart Antenna assisted mobile communication)を提案している.FLiSAでは点滅光源を通信端末に付加し,カメラで撮影した動画像から点滅光源を検出して通信端末の位置を特定する.本手法では,撮影画像を分割した領域毎の代表値における時間軸上の変化のスペクトルを解析する事で,光源が存在する領域を特定する.本稿では,改良手法として,領域分割手法の改善,スペクトル特徴に基づいた誤検出の排除,背景差分処理を利用した光源の輝度値変化の特徴の明確化と計算量の減少方法を提案し,実際にカメラで撮影した動画を用いてその性能を評価した.実験結果から,基本手法と比較して,光源が存在しない領域での誤検出が減少し,光源の検出精度の向上が確認できた.また,太陽光の影響が特に強い事が確認できた.

7G-5 (時間: 10:10 - 10:35)
題名マルチホーム端末における高速ファイル転送方式の提案
著者*高橋 大斗 (公立はこだて未来大学大学院 システム情報科学研究科), 中村 嘉隆, 白石 陽, 高橋 修 (公立はこだて未来大学 システム情報科学部)
Pagepp. 1995 - 2001
Keywordファイル転送, アドホック通信, 並列転送, マルチホーム
Abstractモバイル端末の高性能化に伴い,扱うファイルのサイズは肥大化し続けている.本研究では,アドホック無線通信によるファイル転送を高速化することで,制約が少なく処理が速い,つまりモバイル端末間での手軽なファイル交換手法として活用できると考える.ファイル転送高速化の手法として,本研究ではCMTとGridFTP-APTという2つの技術に注目した.マルチホームを有効活用するCMTと,帯域を有効活用するGridFTP-APTは非常に親和性が高いと考えられるためである.本研究ではこれらの技術を組み合わせ,マルチホーム端末同士のアドホック無線通信における,高速なファイル転送方式を提案する.また,アドホック無線通信というある種限定された環境下において,CMTとGridFTP-APTという2つの技術の有効性を,実機を用いた実験より評価する.


セッション 7H  位置情報システム3
日時: 2012年7月6日(金) 8:30 - 10:35
部屋: 安宅の4
座長: 吉野 孝 (和歌山大学)

7H-1 (時間: 8:30 - 8:55)
題名スマートフォンを用いた屋内向け3次元ARナビゲーションシステムの提案
著者*間城 裕喜 (神奈川工科大学大学院工学研究科情報工学専攻), 山内 俊明 (神奈川工科大学情報学部情報メディア学科), 鈴木 浩, 服部 哲, 速水 治夫 (神奈川工科大学大学院工学研究科情報工学専攻)
Pagepp. 2002 - 2006
Keywordスマートフォン, 拡張現実感, 屋内ナビゲーションシステム, ナビマーカー, 位置情報
Abstract1. はじめに 近年,携帯電話は処理能力が向上し,高性能,多機能なモバイル端末が続々と登場している.これに従って,様々なシステムが開発され,その中でも位置情報サービスが大きな注目を集めている.主に,人工衛星を利用した位置情報システムGlobal Positioning System(以下,GPS)や電子コンパスなどの携帯電話に搭載されているセンサーによって位置情報を取得できるシステムは,私たちの日常生活に欠かすことの出来ないものとなってきて,その重要性は,近年益々高まってきている. 一方で,GPSは屋内で位置情報を取得できない.携帯電話は,GPSが使えない場所でも携帯電話基地局による測位で現在位置を取得できるが,まだまだ精度は低く,誤差が生じやすい.また,不特定多数の無線LAN基地局から発する電波の情報を元に測位する手法は実現しているが,まだ信頼性は高くない.他にも様々な技術や手法が提案されているが,インフラが整っておらず,まだ実現していない. また,既存のナビゲーションシステムは,2次元マップを用いているシステムがほとんどである.しかし,そのナビゲーションシステムを利用しているユーザーの中には,目的地までの道のりで迷ってしまい,どの方向に行けばいいのかわからなくて考えてしまう人がいる. そこで,本研究では屋内測位に使えて導入しやすいマーカーを利用し,位置情報を取得する.そのマーカーを利用するためにカメラが必要なので,カメラが内蔵されているスマートフォンを用いる.そして,ユーザーを目的地まで迷わず,直感的に伝えるためにカメラの映像を利用し,目的地の方向を示す矢印や現在,ユーザーがいる場所の周辺情報をイメージタグの情報をカメラの映像上に重ね合わせて画面に表示するARを用いることで,リアルタイムに目的地までナビゲーションをするシステムを提案する. 2. 関連研究 屋内ナビゲーションの研究は既に行われていて,様々な方式が提案されている. 一番有名な方式として宇宙航空研究開発機構が提案したIndoor Messaging System(以下,IMES)という屋内測位技術である.発信する機器に経緯・経度・高さなどの位置情報が送信され,受信する機器(携帯電話など)は屋外のような複雑な計算を必要としないところがメリットであり,最も有望されている.しかし,IMES装置や管理にコストがかかるため,導入まで至っていない.他の方式として,無線LAN基地局を測位に利用する技術である.不特定多数の無線LANアクセス・ポイントを使用するため,精度は低いが,一番インフラが整っている. 本研究では,屋内測位で検討されている中の1つの方式であるマーカーを用いる.理由は他の方式では,必ず位置情報を発信する機器にコストがかかり,すぐに導入しにくい部分がある.一方,マーカーの場合は精度を向上させて遠く離れていても認識できるようにする必要はあるが,すぐに導入可能でコストもかからないので利用することにした. 3. 提案システムの概要 本システムは,屋内でユーザーが迷わずに目的地まで必要な情報をカメラの映像上に重ね合わせて画面に表示するARを用いたナビゲーションシステムである.以下の機能は,実装中である. (1)画面表示 ・AR表示 −進むべき方向を直感的に把握できるように矢印で誘導する. −ユーザーが迷わないように周辺情報をイメージタグで表示する. ・分岐点距離表示 −ユーザーが直感でわかるように,分岐点などの案内地点までの距離を数値で表示する. (2)検索 ・フリーワード検索 −ユーザーが思いついたキーワードを自由に入力する. ・目的検索 −屋内にある食堂や自販機など,目的にあった検索する. (3)ルート探索 ・最短ルートをユーザーに提示することはもちろん,目的地まで行くことが可能なルートがあれば,最大3ルートまで表示させる. 4. 考察 提案システムについて以下の点を評価・検討する予定である. ・マーカーの認識精度と位置情報の取得(マーカーを認識する際,誤認識と間違った位置情報を取得しないか) ・ユーザーが屋内のどの場所からスタートしても目的地までたどり着くことができるか. 5. おわりに 屋内でもユーザーを迷わずにナビゲーションするシステムを提案した.現在,提案システムの製作を進めている.今後は,システムが完成次第,有用性を評価する実験を行う予定である.

7H-2 (時間: 8:55 - 9:20)
題名スマートフォンを用いた学内見学支援アプリケーションの試作
著者*吉田 真基 (名古屋工業大学 大学院 工学研究科 創成シミュレーション工学専攻), 打矢 隆弘, 内匠 逸 (名古屋工業大学 大学院 工学研究科 情報工学専攻)
Pagepp. 2007 - 2015
Keywordスマートフォン, 学内見学, グループウェア
Abstract近年,各大学では主に高校生に対しオープンキャンパス(以下学内見学と略)を積極的に行っている.学内見学を行うことで大学側は受験生の確保がしやすくなり,受験生は大学の雰囲気などパンフレットだけではわからない具体的な部分を体験する事ができる. 現在行われている学内見学では,提示可能な情報量の限界があり,また迷子の危険もある.さらに,情報の更新速度,情報の提示方法,参加者間の意思疎通,アンケートの収集方法については,学内見学を円滑に行うためのさらなる工夫が必要である. 本研究は,学内見学における問題点を解決する為,多機能なアプリケーションの実装が可能なスマートフォンを用いた,学内見学支援システムを提案する.

7H-3 (時間: 9:20 - 9:45)
題名Web上のイラストマップを実地図に重ね合わせるシステムの実装と評価
著者石田 武久, 西村 広光, 鈴木 浩, *服部 哲, 速水 治夫 (神奈川工科大学大学院)
Pagepp. 2016 - 2022
Keywordイラストマップ, 実地図, スポット情報, 幾何補正, 重ね合わせ
Abstract本論文では,Web上のイラストマップに注目し,イラストマップを実地図(測量にもとづく正確な地図)に重ね合わせるためのシステムを開発する.不慣れな地域へ出かけるための準備や出先で,観光スポットや飲食店などの情報(スポット情報)に特化したイラストマップを調べることは頻繁に行われる.イラストマップは,測量にもとづく正確な地図が含まない有益な情報が数多く含まれている.本システムは,抽出モジュール,対応付けモジュール,重ね合わせモジュールから構成される.本システムは,半自動的にイラストマップを実地図に重ね合わせることを実現する.システムの試作と評価実験を行い,有効性を確認した.

7H-4 (時間: 9:45 - 10:10)
題名仮想的な競争環境の構成によるジョギング継続支援
著者*岡田 昌浩, 上原 潤平 (東京工科大学 コンピュータサイエンス学部), 井垣 宏 (大阪大学大学院 情報科学研究科), 井上 亮文, 星 徹 (東京工科大学 コンピュータサイエンス学部)
Pagepp. 2023 - 2029
Keywordグループウェア, 位置情報システム, Android
Abstract近年,生活習慣を予防するために運動を習慣づけようとする人が多い.中でも,ジョギングは時間と場所を選ばず一人で行えることができる手軽な運動として認知されている.しかし,運動習慣が継続または定着するのは 3 割程度にとどまるといわれている.これは,一緒に取り組む仲間が少ないことによるモチベーションの低下や自他の力量差による無力感形成が主な理由とされる.本稿では,仮想的な競争環境の構築によりジョギングの継続を支援するシステムを提案する.提案システムでは,別々の場所にいるユーザ同士はAndroid 端末上の仮想的な地図上では同じ場所にいるように表示を行う.また,ユーザの力量差を埋めるアイテムを提供する.評価実験の結果,運動の継続に一定の効果があることを確認した.


セッション 8A  統一テーマセッション-大規模データ-
日時: 2012年7月6日(金) 10:45 - 12:55
部屋: 雷鳥の3
座長: 井上 創造 (九州工業大学)

8A-1 (時間: 10:45 - 11:15)
題名(招待講演) 会話におけるマルチモーダルデータに基づいた多人数インタラクションの構造理解
著者*角 康之 (はこだて未来大学)
Pagepp. 2030 - 2041
Keyword多人数会話, 会話構造分析, マルチモーダルデータ, インタラクション・コーパス, インタラクションマイニング

8A-2 (時間: 11:15 - 11:40)
題名柔軟な行動の扱いが可能な業務分析・アノテーションツール統合ツールの開発
著者*吉作 清彦 (豊橋技術科学大学大学院), 大村 廉 (豊橋技術科学大学)
Pagepp. 2042 - 2049
Keywordユビキタス情報処理, センサネットワーク, アノテーションツール, 行動認識, 行動分析
Abstract近年,ウェアラブルセンサを利用した行動認識技術により,ユーザの1 日の行動を自動的に認識し,業務の効率化を目的とした業務分析に貢献させる取り組みが行われている.しかし,行動認識技術を用いた業務分析は,分類器の学習に必要となる大量のラベル付きデータが必要となることや分析の目的に応じた行動セットを定義することができず,人の行動を分析するのが困難な場合がある.そこで,本研究では分析ツールとアノテーションツールを統合し,階層化された行動のためのアノテーションツールを提案する.本ツールは行動を階層化し,各階層の行動を組み合わせることで,分析の目的に応じた行動セットの生成を可能にする.さらに,本研究では能動学習と階層化を組み合わせることで,一度のラベリングで同時に複数の分類器の改善を可能にする.従来では,分析の目的に応じた行動の柔軟な扱いが困難であったが,本研究では行動を階層化して扱うことで,柔軟な行動の扱いが可能になる.

8A-3 (時間: 11:40 - 12:05)
題名Webライフログを活用したウィッシュリスト作成支援機構
著者*中村 明順 (立命館大学大学院テクノロジー・マネジメント研究科), 古川 大資 (立命館大学大学院理工学研究科), 西尾 信彦 (立命館大学情報理工学部)
Pagepp. 2050 - 2055
Keyword個人化, 閲覧履歴, 嗜好抽出, プロファイル
Abstractライフログの注目とWeb利用時間の増加を受け,我々はWeb上の行動履歴を蓄積,解析し,ユーザの活動を支援することを目的としている.活動支援に関するひとつの研究分野に情報推薦があり,推薦システムの多くはいかにユーザの嗜好に合わせるかが重要であった.しかし,いくらユーザの嗜好に合っていようとそのときに望んでいないものであれば,結局のところそれはノイズであるという考えから,ユーザがそのときどきに本当に望んでいるものの把握が重要である.そこで,時間経過に伴うユーザの興味・関心の度合いの変化と,ある活動に関連するWeb行動履歴が時間的に密集しているという特性から,Web上の行動時刻に応じて度合いの重みを変化させる機能と,関連していると考えられるまとまりを抽出する機能を取り入れた手法を提案する.各機能の有無による比較評価実験の結果,本稿においては各機能の有用性を確認できなかった.

8A-4 (時間: 12:05 - 12:30)
題名行動の順序制約を用いた加速度データのラベリング手法
著者*村尾 和哉, 鳥居 康幸 (神戸大学), 寺田 努 (神戸大学/JSTさきがけ), 塚本 昌彦 (神戸大学)
Pagepp. 2056 - 2063
Keyword加速度センサ, 行動認識, ラベリング, 行動順序
Abstract携帯端末に内蔵されたセンサや小型の装着可能なセンサを用いて人の動きを認識す る技術を行動認識技術と呼びユーザに特化したシステムやサービスを提供する基盤技 術となっている.行動認識システムを構築するには,センシングデータと行動情報の ペアを用いて事前に行動モデルを作成しておく必要がある.センシングデータに行動 情報を付与するには,データ採取中の行動をビデオカメラなどで撮影したり,紙とペ ンで時刻と行動をメモに記録する必要があるが,いずれの方法も負担が大きい.本研 究では,行動が行われた順序の情報を用いてラベリング作業を自動化する手法を提案 する.行動順序情報はユーザがデータ収集中に行った行動について,収集の合間や収 集後に記憶している程度のものを想定しており,行動の順序のみであり,時刻は含ま ず,すべての行動が記録されているとは限らない.評価結果より,9 種類の行動から成 る30 回の行動変化を含むデータに対して,15 回分の行動順序情報を与えると95.6%, 7 回分の行動情報を与えると85.0%の精度でラベリング出来たことを確認した.


セッション 8B  通信制御と消費電力
日時: 2012年7月6日(金) 10:45 - 12:50
部屋: 長流の2
座長: 鶴岡 行雄 (NTT)

8B-1 (時間: 10:45 - 11:10)
題名環境情報に基づくトランスポート層における通信制御手法の評価
著者*飯尾 明日香, 小口 正人 (お茶の水女子大学)
Pagepp. 2064 - 2069
Keyword無線通信, Context, 車載センサ, TCP, 輻輳制御
Abstract現在,自動車のように無数のセンサが搭載された端末からは,その物体の状況を特徴づけるような環境情報,すなわち,Contextを取得できる. これは無線通信における最適なパラメータ設定にも利用可能であると考えられる. 一方,無線通信において,一般に通信パラメータは周囲の状況に関わらず静的に設定されているものが多く,端末は必ずしも効率の良い通信設定がされているとはいえないことから,環境情報を利用することにより,通信効率の改善が期待できる. 本研究では,通信の上位層であるTCPの輻輳制御に着目し,ここに環境情報として周辺端末数を利用することによる通信性能の改善手法を検討する. TCPの輻輳制御において性能を決定する重要なパラメータである輻輳ウィンドウサイズは,周辺の端末数等に関わらず,輻輳制御アルゴリズムにより制御されているため,各端末は周囲の状況を考慮した最適な通信を行っているとは言えない. 本稿では,輻輳制御を行う通常のTCPと,輻輳ウィンドウサイズを一定値に保つTCPを,通信シミュレーションにより性能比較することにより,環境情報に基づく通信制御手法を確立するための基礎検討を行った.

8B-2 (時間: 11:10 - 11:35)
題名多様な移動体通信環境における無線LANシステム同士の競合
著者*森内 彩加, 安藤 玲未 (お茶の水女子大学 人間文化創成科学研究科), 村瀬 勉 (NEC), 小口 正人 (お茶の水女子大学 人間文化創成科学研究科)
Pagepp. 2070 - 2075
Keyword無線LAN, TCP, QoS
Abstract無線LANの普及,マルチメディア通信の需要の増加といった背景から,無線LAN環境におけるQoS制御が大変重要になっている. さらに,近年のモバイルルータ等の普及から,今後はアクセスポイント(AP)と個人のPCや携帯端末等が併せて移動する環境が想定される. そこで,本研究では,モバイルルータをAPとして使用した環境(モバイルルータ環境)を想定する.既に,複数のモバイル無線LAN(m-WLAN)が接近したときのフロー毎の品質特性評価が行われている.これにより,2つのm-WLANは,十分に離れていると干渉は無く,近づくにつれて互いをキャリアとして認識するようになり,十分近接すると,一つのCSMA/CAドメインになることが明らかにされている.このとき,m-WLAN同士が近づくにつれて,リソースを合計端末数で公平にシェアするため,トータルスループットは,台数の多いm-WLANの方が不利になるということが示されている.しかし,その理由について,定量的に示されてはいない.そこで本稿では,その理由を詳細に調査し,さらに公平性の解決策を提案し,その効果を確認した.

8B-3 (時間: 11:35 - 12:00)
題名コンテクストアウェアネスに基づいた省電力モバイルP2P通信
著者*三宅 聡史, 萬代 雅希 (上智大学)
Pagepp. 2076 - 2083
Keywordコンテクストアウェアネス, 無線LAN, 省電力, モバイル
Abstractモバイル Peer-to-Peer (P2P) 通信は,アクセスポイントを必要とせずにモバイル 端末同士で通信を行う.一般に,モバイル P2P 通信は IEEE 802.11 無線 LAN の使 用が想定されているが,無線 LAN 使用における消費電力は大きい.従って,ユーザ が必要とする場合にのみ自動的に無線 LAN を wake up させ,必要でない場合には 無線 LAN を sleep させるシステムが要求される.本稿では,コンテクスト情報を用 いることで,ユーザの状況に応じた無線 LAN の wake up/sleep の切り替えを行う 省電力モバイル P2P 通信を提案する.クライアントからのコンテクスト情報を用い てサーバがクライアントに wake up/sleep の命令を行う Server-Based モデルと,ク ライアントが自律的に wake up/sleep の判断を行う Client-Based モデルを提案し, 無線 LAN を常時使用する場合と比較して測定評価を行った結果,提案する両モデル において省電力化に有効であることを確認した.さらに,モバイル P2P 通信を用い るストリーミングアプリケーションを実装した.

8B-4 (時間: 12:00 - 12:25)
題名無線LANにおける省電力のための送信電力制御方式の改善
著者*山本 英生, 井手口 哲夫, 田 学軍, 奥田 隆史 (愛知県立大学/情報科学研究科)
Pagepp. 2084 - 2089
Keyword無線LAN, 消費電力, スループット, インフラストラクチャモード, アドホックモード

8B-5 (時間: 12:25 - 12:50)
題名Androidアプリケーションのための運用時消費電力プロファイリング環境構築に向けて
著者*古庄 裕貴 (九州大学大学院システム情報科学府情報知能工学専攻), 久住 憲嗣 (九州大学システムLSI研究センター), 神山 剛, 稲村 浩 ((株)NTTドコモ 先進技術研究所), 中西 恒夫, 福田 晃 (九州大学大学院システム情報科学研究院)
Pagepp. 2090 - 2095
Keyword消費電力プロファイリング, Android, AspectJ
Abstract本論文はAndroid端末上で動作するアプリケーションの省電力化のための分析に必要なデータ収集手法を提案する.従来の消費電力分析技術は開発者が与えるテストケースを基にプロファイリングを行うので,様々な利用形態を想定したプロファイリングを行うことが難しかった.提案手法は,ユーザがアプリケーションを実際に利用している時に,消費電力推定に必要なログを収集し,プロファイリングを行う.ログの取得コードはアプリケーションに自動的に埋め込まれる.そのアプリケーションを配布することで複数の端末から様々な利用形態のデータを収集する.本論文ではAndroidアプリケーションをアクティビティ毎に分析するための方法を示す.さらに,精度とオーバーヘッドの評価を行い,10ms程度と比較的祖粒度にログを取得するためには十分な性能でログ取得が行えることを明らかにした


セッション 8C  トラフィックエンジニアリング
日時: 2012年7月6日(金) 10:45 - 12:50
部屋: 長流の1
座長: 松本 直人 (さくらインターネット株式会社)

8C-1 (時間: 10:45 - 11:10)
題名IP Fast Reroute法SBRにおけるリンク故障時の負荷分散手法の提案
著者*井村 和樹 (和歌山大学院システム工学研究科), 吉廣 卓哉 (和歌山大学システム工学部)
Pagepp. 2096 - 2102
Keywordインターネット, 負荷分散, IP Fast Reroute, 経路制御, 信頼性
Abstract本研究では、IPルーティングにおいて、リンクやノードの故障時に、予め計算された迂回路を用いて即時に通信を回復するIP Fast Reroute法を対象として、故障時に迂回通信により発生する輻輳を緩和するための負荷分散手法を提案する。現在のインターネットで一般的に用いられるリンク状態型ルーティングプロトコルでは、ルータ同士の情報交換により同期のとれたトポロジ情報を基に経路表を計算する。このため、故障によりトポロジ情報の同期が崩れると、新たな経路が計算されるまでの間にユーザの通信が切断される恐れがある。IP Fast Reroute法は、予め迂回路を計算しておき、故障時に即時に通信を回復する手法であり、複数の方法が提案されている。しかしこの技術では故障時に、迂回先のリンクにパケットが集中して輻輳が発生しやすいことが知られている。本研究では、IP Fast Reroute法の1つであるSBR-LP(Single Backup-table Rerouting-Link Protection)を拡張し、故障時に迂回路を用いて輻輳を緩和する負荷分散手法を提案する。

8C-2 (時間: 11:10 - 11:35)
題名SpringOS C-extension: 実験環境構築における実験記述のモジュール化
著者*村上 正太郎, 知念 賢一, 篠田 陽一 (北陸先端科学技術大学院大学)
Pagepp. 2103 - 2107
Keywordテストベッド, 言語設計
AbstractテストベッドであるStarBED では支援ソフトウェアのSpringOS を用いた大規模な実験が行われている。ノードとネットワークの組み合わせからネットワーク実験は構築されており、これらをまとめる設定が必要となってくる。そこで本研究では、複数のノードとネットワークの構成要素を複合体として扱い、これをモジュールと呼ぶ。モジュールを用いることで、ユーザが記述する構成要素をより少なく容易に記述することが可能になる。また、モジュールを組み合わせることで環境構築の多様性も向上する。本論文ではモジュールの概念とシステム構成を述べ、SpringOS の拡張として実装を目指し、これをC-extension と呼ぶ。

8C-3 (時間: 11:35 - 12:00)
題名閉域IP網を構成するNW装置に対するセンタ/エンド協調型故障検出方式の提案
著者*藤本 圭, 吉村 康彦 (日本電信電話株式会社NTTネットワークサービスシステム研究所), 源田 浩一 (日本電信電話株式会社NTTネットワークサービスシステム研)
Pagepp. 2108 - 2113
Keywordサイレント故障, P2P, 疎通監視
Abstract通信キャリアのNWを構成する装置の故障のなかには,予め想定しておらず,該当装置自身で故障検出できない場合がある.これを検出する為に,例えばIP-NWにおいては,網内に試験サーバを配備し,試験サーバから到達可能なL3装置の全IFに対し疎通試験を定期的に実施する等が有効であるが,閉域IP網の端部に配備される装置においては,閉域網の外部に張り出したIFに対する到達性が無い等の理由により,監視できない区間が存在する場合がある. 従来は,網内に配備したセンタ装置から,網外に配備したエンド装置へ監視対象装置を通して試験をすることで対応することが検討されてきたが,センタ装置が1つ1つのエンド装置へ試験を行う為,センタ装置に高い処理性能が要求される.そこで,本稿では,エンド装置同士で監視対象装置を通るように自律的に試験を実施する故障検出方式を提案し,センタ装置の実施する試験数を低減可能であることを示す.

8C-4 (時間: 12:00 - 12:25)
題名多地点間通信のためのアプリケーション層トラフィックエンジニアリング
著者*中山 裕美, 梶 克彦, 河口 信夫 (名古屋大学大学院工学研究科)
Pagepp. 2114 - 2121
Keywordトラフィックエンジニアリング, 多地点間通信
AbstractインターネットやPCの発展に伴い、様々な多地点間コミュニケーションシステムが実現されている. 多地点間コミュニケーションをより高品質に行うためには,通信状況を把握し,ネットワークリソースを最大限に活用した通信を行う必要がある. しかし,現状のシステムでは,クライアント間の通信を個別に制御し,ネットワークリソースを十分活用できているとは言えない. そこで,我々は多地点間通信をより高品質に行うためのアプリケーション層トラフィックエンジニアリングを提案する. クライアント間の通信ルートの選択やクライアント間の転送ルートの設定,通信のロードバランスなどにより, 異なるネットワークに存在するクライアント間の通信や,ネットワーク環境に応じた通信が可能となる.


セッション 8D  実世界指向システム
日時: 2012年7月6日(金) 10:45 - 12:50
部屋: 剣梅鉢の1
座長: 廣森 聡仁 (大阪大学)

8D-1 (時間: 10:45 - 11:10)
題名地磁気・加速度センサを用いたスキージャンプ選手のモーションモニタシステムにおける距離測定方式
著者*佐藤 永欣, 高山 毅, 村田 嘉利 (岩手県立大学)
Pagepp. 2122 - 2128
Keywordスキージャンプ, 飛距離自動測定, 地磁気・加速度センサ
Abstract我々は、スキージャンプ選手の踏み切り動作を定量的にモニタするため、地磁気・加速度センサを用いたモーションモニタシステムを開発している。本システムは、スキージャンプ選手の腰、太もも、足首に地磁気・加速度センサを装着し、踏み切り動作を膝や腰の角度の変化として測定する。測定された角度の変化は、直ちに指導者が確認し、踏み切りの良し悪し、タイミングなどを選手に伝えることができる。従来、練習においては飛距離を測定できていないという問題があった。そこで我々は、本システムに飛距離の自動測定機能を追加した。本論文では、飛距離を自動的に測定する方法について述べる。

8D-2 (時間: 11:10 - 11:35)
題名観測データの空間補間を利用した施設園芸環境の可視化・制御システムの提案
著者*松野 智明 (静岡大学大学院 情報学研究科), 串岡 聡 (静岡大学 情報学部), 今原 淳吾 (静岡県農林技術研究所), 福田 宗弘 (ワシントン大学ボセル校), 水野 忠則 (愛知工業大学情報科学部), 峰野 博史 (静岡大学大学院 情報学研究科)
Pagepp. 2129 - 2136
Keyword可視化システム, 制御システム, センサネットワーク, 空間補間, 施設園芸環境

8D-3 (時間: 11:35 - 12:00)
題名Webカメラを用いた農業体験学習支援システムの開発と評価
著者*高木 正則 (岩手県立大学), 吉田 昌平 (岩手県立大学大学院), 中村 武道, 山田 敬三, 佐々木 淳 (岩手県立大学)
Pagepp. 2137 - 2143
Keyword学習支援システム, 農業体験支援, モニタリング, e-Learning
Abstract近年,小学校では農業体験学習が盛んに行われている.しかし,農業体験学習に十分な授業時間を確保できないことが問題となっている.そのため,児童は農地に行く回数が限られ,農作物の成長過程を観察する機会や,農家の苦労を知る機会が少ない.そこで,我々はWebカメラを用いた農業体験学習支援システムを提案する.本システムでは,農地にWebカメラを設置し,定期的に撮影される写真や人の動作を検知して撮影される写真を携帯電話の3G回線を経由してサーバに自動的に蓄積することで,農作物の成長過程や農家の農作業の把握を支援する.本研究では,農作物の成長過程の記録と観察が可能なプロトタイプシステムを開発した.本システムでは,農地で撮影された最新画像の閲覧や撮影された全画像の早送り再生機能,観察日記機能などが提供されている.平成23年5月からは岩手県の小学校で実施されているリンゴの農業体験学習に本システムを利用してもらった.その結果,我々のシステムが児童のリンゴへの興味を喚起し,リンゴの育ち方を学ぶのに役立っていたことが示唆された.

8D-4 (時間: 12:00 - 12:25)
題名ユーザ検出を用いたマーカレスARによるユーザ追従型アプリケーション
著者*村岡 諒, 安達 功喜, 盒 晶子 (仙台高等専門学校)
Pagepp. 2144 - 2152
Keyword拡張現実, マーカレス, ARアプリケーション, Kinect, PTAM
Abstract拡張現実(Augmented Reality:AR)は現実空間にアノテーションを重ね合わせて表示する事で利用者の活動を支援する技術であり,その現実空間との親和性の高さから作業支援や観光案内等の身近な分野での活用が期待されている.ARの実現には画像解析やCG描画等の高負荷な処理が要求されるため,これまでは高性能な設備を持つ機関で研究されるに留まっていたが,近年の個人向けコンピュータの高性能化やARアプリケーション開発ライブラリの登場等によりAR普及の基盤が整備されつつある.その一方で,ARアプリケーションを利用するためにはカメラや計算機の設定,適切なマーカの印刷や配置等の煩雑な事前準備が必要とされ,利用対象のユーザが限られているのが現状である.そこで我々はユーザの事前準備を極力排除し,ARを直感的に体験できるアプリケーションにより多くのユーザへのARの認知促進,延いては誰もが気軽に利用できるARアプリケーションの方向性を示すことでARの発展を目指す.


セッション 8E  応用システム
日時: 2012年7月6日(金) 10:45 - 12:50
部屋: 剣梅鉢の2
座長: 須山 敬之 (NTT)

8E-1 (時間: 10:45 - 11:10)
題名無線センサネットワークを利用した斜面崩壊検知システムおよびシミュレータ
著者*岩井 将行 (東京大学生産技術研究所), 岡田 謙吾 (株式会社リプロ), 石澤 友浩, 酒井 直樹 (独立行政法人防災科学技術研究所 観測・予測研究領域 水・土砂防災研究ユニット), 瀬崎 薫 (東京大学生産技術研究所)
Pagepp. 2153 - 2160
Keywordセンサネットワーク, 降雨実験施設, 斜面崩壊検知, WSN, 土中水分量
Abstract被害の深刻化が進む斜面災害対策として斜面環境モニタリングシステムを構築する場合,丘陵に安価なセンサノードを大量に配備することで,従来の精密で高価なセンサ機器を設置するものに比べ,簡易かつ広域のモニタリングを低コストで実現できる. 本論文では無線センサ杭の実験を大型降雨実験施設で行い,その結果を基に,最適なモニタリングを実現するために災害リスクの評価として斜面災害の予測に有効な地盤中の含有水分量を時間降雨量から評価する手法を提案し,それをエリアリスクと定義した.そして得られたリスクを指標として,通信レート・センシングレートを動的に変化させることで,省電力化をシミュレータ上で達成した. シミュレーションの結果からは,選択しうる複数のモニタリングポリシに相性があり,示されるパフォーマンスが違うことが確認できた.

8E-2 (時間: 11:10 - 11:35)
題名METsエネルギー換算法に基づく生活活動時の消費カロリー計測手法
著者*松林 静輝 (公立はこだて未来大学 高橋修研究室), 中村 嘉隆, 白石 陽, 高橋 修 (公立はこだて未来大学)
Pagepp. 2161 - 2169
Keyword状態推定, 行動推定, コンテキストアウェアネス, 加速度センサ, スマートフォン
Abstract現在,日本人の死因のうち最も大きな要因を占めるのは生活習慣病である[1].生活習慣病の予防のためには,摂取カロリーと消費カロリーのバランスを取ることが重要である.近年,摂取カロリーについては多くの食べ物に記載されるようになり,簡単に知ることができるようになったが,消費カロリーは簡単に把握することができない.そこで,簡単に消費カロリーを計算するための手法が求められている.活動の種類によって,それぞれの強度と継続時間などから簡単に消費カロリーを計算する手法として,METsエネルギー換算法[4]が知られている.この手法を用いることで,どのような行動をどれだけ続けたかがわかれば消費カロリーを求めることができる.消費カロリーの中でも,スポーツなど特別な運動以外の歩行状態や着座状態など,生活活動は一日の行動の多くを占めるため,一日の消費カロリーを大きく左右すると考えられている[2].従って生活活動の状態を判定できれば,消費カロリーを高精度に計算することが可能となる.しかし,生活活動を検出するためには継続的に計測を行う必要がある. 一方,スマートフォンなど携帯端末の発達に伴い,様々な事象を高精度に計測できるセンサが多数搭載されるようになってきている.これらセンサの中には加速度センサのように動作を検出し,データ系列として記録できるものも多い.またこれらの端末は常時身につけて行動する傾向があるため,日常動作を記録するために都合が良い.このような携帯端末に搭載されているセンサを用いて行動を推定[3],消費カロリーを計算する手法[5][6]もいくつか存在する.階段などの路面状況や移動スピードなどによっても消費カロリーは大きく変化するが,これらまで推定して,高精度な消費カロリーを計算しているような手法は見当たらない.また,現在ほとんどのスマートフォンには,加速度センサが搭載されているため日常計測器として有力なデバイスとして注目されている. そこで本研究では.一日の行動のうち特に生活活動時の消費カロリーを高精度に求めるため,スマートフォン上の加速度センサを用いて,生活活動のより細かな状態推定および消費カロリーの計算を行う手法を提案する.

8E-3 (時間: 11:35 - 12:00)
題名着衣ライフログを活用したファッションコーディネートサービスシステム構成法
著者*山田 貴子, 高見 一正 (創価大学 大学院 工学研究科 情報システム工学専攻)
Pagepp. 2170 - 2176
Keywordライフログ, ファッションコーディネート, レコメンドサービス
AbstractAR(Augument Reality)技術によるヒューマンインタフェースの高度化とユビキタス環境の定着によりライフログに着目した生活支援サービス構成法の研究が進んでいる.本稿では,日々のファッションコーディネートを支援するため,服装の画像情報,着衣回数,カテゴリ,着心地及び外出先の情報(場所,気温,天候,風速)からなる要素で着衣ライフログを構成し,その日の環境情報に適合した服装をレコメンドするシステムとしてIntelligent Mirror (IM)を提案する.また,ユーザ要求と着衣ライフログとの類似度を判定する式を定義し,レコメンドアルゴリズムを明確化した.IMを試作し,80日分のログを収集して,有効性を評価した.

8E-4 (時間: 12:00 - 12:25)
題名女子力測定のための情報処理システムに関する一考察
著者*徳山 眞実, 廣井 慧, 山内 正人, 砂原 秀樹 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)
Pagepp. 2177 - 2181
Keyword女子力, 感性情報処理
Abstract昔から「もっと可愛くなれる!」「より美しくなれる!」等といった曖昧な言葉を用いて効果を謳った商品の販売が行われている.しかし,消費者にとっては分かり辛い指標であり,効果についての誤解を生む場合もある.そこで,このような曖昧な言葉を数値化してやることで,具体的な効果を示す事ができ購買意欲をあげることが出来ると考えられる.本研究ではこのような曖昧な言葉の構成要素を明らかにし,言葉の重み付けを行い数値化するシステムを構築することを目的とする.本稿では,消費者にとっては分かり辛い指標である,曖昧な言葉を数値化する感性情報化システムの提案を行い,数値化する際必要な構成要素の抽出過程を考察した.また,構成要素を重み付けする必要性にと数値化に必要な手順ついて述べた.そして実際に「女子力」という言葉を例にあげ,構成要素の抽出過程を考察するためメディアでの扱われ方,言葉とともに使われている言葉の解析とアンケートによる意識調査を行った. その結果,メディアでの扱われ方や言葉の解析からは外面的,客観的なキーワードを抽出することができ,アンケートによって行った意識調査からは主観的,内面的な判断基準を抽出出来ることが分かった.


セッション 8F  マルウェア
日時: 2012年7月6日(金) 10:45 - 12:50
部屋: 黒百合の2
座長: 金岡 晃 (筑波大学)

8F-1 (時間: 10:45 - 11:10)
題名スコアレベル融合を用いたマルウェア感染検知手法に関する一検討
著者*市野 将嗣 (電気通信大学), 川元 研治 (早稲田大学), 大月 優輔 (電気通信大学), 畑田 充弘 (NTTコミュニケーションズ株式会社), 吉浦 裕 (電気通信大学)
Pagepp. 2182 - 2189
Keywordマルウェア, 感染検知, トラヒック, スコアレベル融合
Abstract本研究では,マルウェア感染検知にスコアレベル融合での特徴量融合を用いることを提案する.近年,マルウェアによる被害が多く報告されており, それらの対策として感染検知は不可欠である.そこでマルウェア感染時の通信トラヒックデータを正常時の通信トラヒックデータと比較することで感染の検知を行うシステムを検討する.マルウェア感染検知における特徴量の融合に関して,従来研究の多くが特徴レベル融合を用いている.ただし,各特徴量はヘッダ情報により取りうる値の範囲に差があり,特徴量によって異なる特徴があるのでそれらの特徴を融合すると分布が複雑になる可能性があり適切な識別器の設計が難しいと考えられる.さらに,タイムスロットに基づいた識別の場合,特徴量ごとに識別するのに適切な抽出間隔が異なる可能性があることを確認しており,この場合,特徴レベル融合では,抽出間隔が異なると抽出されるスロット数も異なるため融合が困難である.そこで,本稿ではマルウェア感染検知にスコアレベル融合での特徴量融合を用いることを提案し,研究用データセットCCCDATASetの攻撃通信データを用いた実験結果について報告する.

8F-2 (時間: 11:10 - 11:35)
題名A Proactive Approach to Detection of Drive by Download Pages based on Domain Information
著者*Ralph Edem Agbefu, Yoshiaki Hori, Kouichi Sakurai (Kyushu University)
Pagepp. 2190 - 2196
KeywordDrive by download, Registrar, Domain, Rule-based scoring
AbstractWeb pages that host drive by download exploits have become a popular means by which an attacker delivers malicious contents onto computers across the internet. In a drive by download attack, an attacker embeds a malicious script into a web page. When a user visits this web page, the malicious code is executed and attempts to exploit any browser or plug-in vulnerability. To deal with the problem of drive by download attacks, we propose a rule based scoring method for detecting and proactively blacklisting such web sites based on the domain information. Our approach results in a high detection rate and no false positive.

8F-3 (時間: 11:35 - 12:00)
題名類似マルウェアとの差分の抽出による正確な挙動の解析手法についての検討
著者*羽田 大樹, 後藤 厚宏 (情報セキュリティ大学院大学)
Pagepp. 2197 - 2201
Keywordマルウェア, フォレンジック, 静的解析
Abstract政府や企業におけるマルウェア感染の脅威がますます増大する中,マルウェア検体の自動収集や自動解析技術など,インターネット上に存在する大量のマルウェアを自動で効率的に把握する技術について多くの研究が行われている.これらの技術を利用する事で網羅的に大量のマルウェアを分析し挙動の概要を把握できる一方で,フォレンジックによる正確な挙動の把握が必要となる状況では手動での静的解析による厳密な解析作業が必要となる.本研究では,マルウェアの挙動を厳密に特定する必要がある状況において,既に解析が完了したマルウェアを用いて静的解析を効率的に行うためのアーキテクチャを提案する.また,実際のマルウェア検体を用いてこの提案アーキテクチャをシミュレートし,マルウェア静的解析の効率化に有効となる場合がある事を示す.

8F-4 (時間: 12:00 - 12:25)
題名スマートフォン向けアプリケーションのモジュール権限と開発者責任を明示化するフレームワーク
著者*川端 秀明, 磯原 隆将, 竹森 敬祐, 窪田 歩 (株式会社KDDI研究所), 可児 潤也, 上松 晴信, 西垣 正勝 (静岡大学)
Pagepp. 2202 - 2210
KeywordAndroid, 権限管理
Abstractスマートフォン向け無料アプリケーションの約7割に,広告の表示や利用統計を取得する情報収集モジュールが組み込まれている.現在のアプリケーション開発・実行環境では、一つのアプリケーションの中に本来の機能と情報収集モジュールが混在したプログラム構成をとるため,アプリケーション本体と情報収集モジュールの実行権限を適切に分離できない問題,アプリケーションに不備があった場合に責任者が曖昧になる問題がある.そこで本稿では,情報収集モジュールを一つのアプリケーションとして独立させることで,アプリケーション本体と情報収集モジュールを個別のサンドボックスに分離するフレームワークを提案する.提案フレームワークでは,開発者と情報収集事業者のプログラムが明示的に分離するため,責任者も明確になる.提案フレームワークの実装を行い,市場調査を通じて、ユーザ視点での安心・安全に寄与できることを示す.

8F-5 (時間: 12:25 - 12:50)
題名Androidアプリケーション動作時に安全性を高める動的制御に関する検討
著者*林 里香, 後藤 厚宏 (情報セキュリティ大学院大学)
Pagepp. 2211 - 2216
Keywordセキュリティ, Android, パーミッション, 動的制御, 制御ポリシー
Abstract近年,Android搭載スマートフォン(Androidフォン)の普及が急速に進む一方で,端末内の情報の流出がしばしば取り沙汰され,安全性の確保が問題となっている.今後は,生活基盤へのICT機器の導入が加速し,Androidフォンがそれらと連携する機会も増えていくと予想される.そのような状況下においては,ユーザの安全性を確保することがより重要になっていく.本研究では,Androidフォンが生活基盤に導入されたICT機器と連携する環境を想定し,ユーザの安全性を確保するために,端末内の特定の情報や機能を利用するために呼び出されるメソッド単位でアプリケーションの動作を制御することで,アプリケーションの動作の「見える化」とアプリケーション動作時にユーザの意に沿って動作を制御する方法を検討し,一定の条件下では有効であるという見通しを立てた.また,安全性の確保に伴うユーザの負担を軽減する手段として,制御ポリシーの設定と外部サポートの利用を検討した.


セッション 8G  ネットワークシステム2
日時: 2012年7月6日(金) 10:45 - 12:50
部屋: 黒百合の1
座長: 間 博人 (慶應義塾大学)

8G-1 (時間: 10:45 - 11:10)
題名無線LED制御システムにおける許容遅延と信頼性に関する一検討
著者*長瀬 諒, 垣渕 翔大, 四方 博之 (関西大学 大学院 理工学研究科)
Pagepp. 2217 - 2222
Keywordアドホックネットワーク, 遠隔制御, 無線制御, 遅延, 信頼性
Abstractライブ会場等で用いられる従来のペンライトは、その操作が各々のユーザに委ねられるため、点灯や色変更を同時に行うことが難しい。 この問題を解決するために、無線通信を用いて大量のペンライトを一斉に遠隔制御する無線LED制御システムが提案されている。 無線LED制御システムでは、制御信号到達率を改善するために、送信機から同じ制御信号を複数回送信する連送の導入が検討されている。 連送を行うことにより、受信機での制御信号受信回数が増加し、制御信号の受信確率が上がる。 しかし、受信機のペンライトにおける制御信号受信成功時間、つまり制御信号の到達遅延が異なることにより、各ペンライト間に点灯タイミングのばらつきが生じてしまう。 本稿では、無線LED制御システムにおいて連送により発生する遅延問題について検討する。 まず、LEDの点灯ずれが人の目に知覚されない許容遅延の調査を行う。 そして、実機を用いた制御信号連送実験を行い、連送による制御信号到達率改善効果と遅延増加量を測定する。 これらの実験結果と許容遅延を比較する事で、無線LED制御における遅延と信頼性の関係を明らかにする。

8G-2 (時間: 11:10 - 11:35)
題名無線LED制御システムのための中継器設置アルゴリズムの提案と評価
著者*垣渕 翔大, 長瀬 諒, 四方 博之 (関西大学 大学院 理工学研究科)
Pagepp. 2223 - 2230
Keywordアドホックネットワーク, 遠隔制御, 無線制御, センサーネットワーク, 干渉制御
Abstract近年、コンサート会場では、観客と出演者の一体感を高めるグッズとしてペンライトが利用されている。 既存のペンライトに対してはユーザ自身が点灯や色の変更等の操作を行う。 そのため、会場にいるユーザによってペンライトの点灯するタイミングや色が異なってしまう。 そこで、無線通信による遠隔制御を用いて、ペンライトの点灯状況を統一し、観客に一体感を与える無線LED制御システムが提案されている。 無線LED制御システムでは、ペンライトの価格を低く抑えるため、安価な無線信号受信モジュールをペンライトに搭載する。 そして、通信距離を拡大するため、ペンライト制御信号の送信機と、受信機となるペンライトの間に中継器を配置する。 この際、中継器設置には、1)ペンライトに高確率で制御信号を届けること、2)会場内の機器にかかるコストを抑えるため、中継器設置台数を少数にすること、 3)複数の中継器による制御信号同士の干渉を防ぐことが求められる。 本稿では、上記3つの要件を満足する中継器設置アルゴリズムを提案する。 提案アルゴリズムでは中継器間で互いの送信信号が干渉を起こさない距離(干渉距離) に関する情報が必要となる。 本稿では、この干渉距離を屋内実験により取得する。 そして得られた干渉距離に基づいた提案アルゴリズムの特性を計算機シミュレーションにより評価し、 提案アルゴリズムの有効性を検証する。

8G-3 (時間: 11:35 - 12:00)
題名災害現場における屋内外のシームレスな緊急地図生成
著者*井ノ口 真樹, 樋口 雄大 (大阪大学大学院情報科学研究科), 山口 弘純, 東野 輝夫 (大阪大学大学院情報科学研究科/独立行政法人科学技術振興機構, CREST)
Pagepp. 2231 - 2243
Keyword緊急地図生成, 災害現場, モバイル端末, 位置情報, レーザレンジスキャナ
Abstract災害現場において救助活動に従事する救急隊員にとって,現場の状況を屋内外にわたってシームレスに俯瞰できる現場地図は極めて有用な情報となる.本稿では,災害現場における救助活動の支援を目的とした緊急地図生成手法を提案する.提案手法では,救急隊員がGPS およびWi-Fi による無線通信機能を有するモバイル端末を保持するとともに,一部の隊員が小型のレーザーレンジスキャナを搭載したジャケットを着用することを想定する.地形やノード密度といった現場の環境に応じて,これらセンサから収集された情報の信頼性を推定し,動的に決定した重みのもとで統合することによって,屋内外における高精度な地図生成を実現する.フィールド実験およびシミュレーションによる性能評価の結果,先行研究と比較して再現性の高い地図をより短時間で生成できることを示した.

8G-4 (時間: 12:00 - 12:25)
題名協調型空間センシングのためのデータ収集ミドルウェアの実装
著者*森 駿介 (大阪大学大学院情報科学研究科), Yu-Chih Wang (Department of Computer Science National Tsing Hua University), 梅津 高朗, 山口 弘純, 東野 輝夫 (大阪大学大学院情報科学研究科)
Pagepp. 2244 - 2256
Keywordワイヤレスセンサネットワーク, 協調型センシング, ミドルウェア, データ収集
Abstract近年普及しつつあるスマートフォンなどのモバイル端末を利用したセンシングへの期待が高まっている.人が携帯する高機能かつ様々なセンサーを搭載したモバイル端末を情報の収集に利用することにより,都市環境における様々な環境モニタリングが専用の固定センサを設置せずに実現できる.一方,一般のユーザーの端末を利用するため,通信等に伴う電力や帯域の消費は可能な限り抑える必要がある.しかし,これらの要件を満たすアプリケーションは,モバイル端末間,および端末-サーバ間の連携などを考慮する必要があり,プログラムが煩雑になる.そこで本稿では,モバイル端末群を対象としたセンシングアプリケーションの開発支援手法を提案する.開発者は,センシングデータ収集の期間,頻度,データ処理内容等を組み合わせて指定することで,センシングアプリケーションの全体的な仕様を作る.これに対し,モバイル端末間やサーバ間の 通信処理などが適切に補完された各端末およびサーバのプログラムが自動で導出される.これにより開発者はデータをどのように得るかを個々のノードの存在を意識せずに指定できる.アプリケーションを例示し,実装の簡易化について検証するなどコンセプトの実証を行った.

8G-5 (時間: 12:25 - 12:50)
題名密なモバイルセンサネットワークにおけるデータ値の地理的分布を考慮したデータ収集方式
著者*松尾 和哉, 後藤 啓介, 佐々木 勇和, 原 隆浩, 西尾 章治郎 (大阪大学大学院 情報科学研究科 マルチメディア工学専攻)
Pagepp. 2257 - 2265
Keywordモバイルセンサネットワーク, エージェント, データ収集, データ集約, 転送経路制御
Abstract密なモバイルセンサネットワークでは,トラヒック削減のために,カバレッジを保証する必要最小限のセンサ端末のみから効率的にセンサデータを収集することが望まれる.筆者らはこれまでに,エージェントを用いたデータ収集方式を提案した.しかし,この方式では,データ値の地理的分布を考慮しておらず,すべてのエージェントがセンサデータをシンクへ転送するため,同じ値のセンサデータが重複して転送されてしまう.そこで,本稿では,データ値の地理的分布を考慮したデータ収集方式を提案する.提案方式では,センサデータの転送において,エージェントが同じ値のセンサデータを集約することでトラヒックを削減する.また,同じ値のセンサデータを送信したエージェントが同一経路上になるようにセンサデータの転送経路を動的に構築することにより,効果的にセンサデータを集約する.提案方式の性能評価をシミュレーション実験により行い,有効性を確認した.


セッション 8H  情報抽出
日時: 2012年7月6日(金) 10:45 - 12:50
部屋: 安宅の4
座長: 金井 秀明 (北陸先端科学技術大学院大学)

8H-1 (時間: 10:45 - 11:10)
題名感情分析と信頼度判定を併せたユーザレビュー自動分類システムの提案
著者*小林 亮, 鈴木 浩, 服部 哲, 速水 治夫 (神奈川工科大学大学院工学研究科情報工学専攻)
Pagepp. 2266 - 2271
Keywordネットショッピング, EC, ユーザレビュー, 感情分析, 信頼度判定
Abstract大手ショッピングサイトのユーザレビューでは,星印などによる点数評価とレビュー文章が掲載されるが,この点数と文章だけでは,商品に対してポジティブな評価のみを閲覧したいときや,反対にネガティブな評価のみを閲覧したいときには不便である. また,レビューの信頼度を算出する際に,レビュー投稿者ごとの過去の投稿数や,1クリックによる他者からの評価情報をもとに,投稿者のランク付けを行っているサイトもあるが,これらの評価はレビューの内容に関わらず,投稿数やクリック数だけを集めればランクを上げることが可能であるという問題がある. そこで,これらの問題点を解決するために,レビューの感情分析および信頼度判定を備えたユーザレビュー一元管理システムを提案する.

8H-2 (時間: 11:10 - 11:35)
題名中高生向けソーシャルメディアにおけるソーシャルグラフ抽出のためのアカウント同定方式に関する一検討
著者*本庄 勝, 田上 敦士 (KDDI研究所), 三島 浩路 (中部大学), 吉田 俊和 (名古屋大学), 長谷川 亨 (KDDI研究所)
Pagepp. 2272 - 2278
Keywordソーシャルメディア, ソーシャルグラフ, アカウント同定, ネットいじめ
Abstract昨今, プロフやリアルと呼ばれるサービスを提供するソーシャルメディア(中高生向けソーシャルメディアと呼ぶ)の利用が中高生の間で広まっている. 中高生は複数の中高生向けソーシャルメディアでアカウントを作成しサービスを利用しているため, 容易に中高生のソーシャルグラフを抽出できない問題がある. 我々がこれまでに提案してきたネットいじめを検出するフレームワークでは, 友人関係を表すContact Network と, 中高生向けソーシャルメディア上での活動を表すActivity Network の2 つのソーシャルグラフの抽出が必要となる. そこで本稿では, ネットいじめを検出するために必要なContact Network の抽出手法について, 実データを用いた解析結果を報告する.

8H-3 (時間: 11:35 - 12:00)
題名人物の呼称に基づくマイクロブログ記事における話題の時間的推移に関する一考察
著者*山口 裕太郎, 島田 諭, 佐藤 哲司 (筑波大学大学院図書館情報メディア研究科)
Pagepp. 2279 - 2286
KeywordTwitter, 呼称
Abstract現在生じている事柄に対して,ユーザが直感的な意見を手軽に投稿可能なマイクロブログでは,人物は人 名以外にも様々な呼称で参照されている.呼称は,文脈や投稿者の感情などを反映しており単なる人物の参照手段にとどまらない. 本論文では,検索エンジン及び Wikipedia から呼称を抽出し, 約半年間にわたるマイクロブログ記事を対象に人名で投稿された記事と呼称で投稿された記事の投稿数や話題の近さ について時系列に従って分析する.

8H-4 (時間: 12:00 - 12:25)
題名Wikipediaを用いた文化差可視化サービスの開発
著者*吉野 孝 (和歌山大学/システム工学部), 宮部 真衣 (東京大学/知の構造化センター), 諏訪 智大 (和歌山大学/システム工学部)
Pagepp. 2287 - 2294
KeywordWebサービス, 多言語, Wikipedia, 異文化, 文化差
Abstract多言語間コミュニケーションにおいて,同一の単語を用いて会話をしている場合でも,相手の文化について十分に理解していないために,誤解が生じる可能性がある.現在,文化差の有無の判断は,人が行う必要があるが,その判断には相手の文化に関する十分な知識が必要なため,容易ではない.そこで,文化差を検出・可視化するサービスとSwaChica(スワッチカ)の開発を行った.SwaChicaは,Wikipediaを用いて語句に関する文化差の有無を検出する.本稿では,文化差の検出手法および開発したサービスについて述べる.



2012年7月5日(木)

セッション DS  デモセッション/企業展示
日時: 2012年7月5日(木) 17:40 - 19:30
部屋: 桜

DS-1
題名TPM公開鍵証明書の発行支援システム
著者*篠田 昭人 (名古屋工業大学), 毛利 公美 (岐阜大学), 白石 善明 (名古屋工業大学), 野口 亮司 (豊通シスコム)
Pagepp. 2295 - 2304
KeywordTPM, 公開鍵証明書, 認証局, 発行支援, REST

DS-2
題名TPMを用いたオフライン型タイムスタンプシステム
著者*掛井 将平, 毛利 公美 (岐阜大学), 白石 善明 (名古屋工業大学), 野口 亮司 (豊通シスコム)
Pagepp. 2305 - 2314
Keyword時刻認証, TPM, タイムスタンプ, フォレンジクス, 仮想ファイルシステム

DS-3
題名IDベース暗号を用いた複数サーバによるファイル送受信システム
著者*伴 拓也 (名古屋工業大学), 毛利 公美 (岐阜大学), 土井 洋 (情報セキュリティ大学院大学), 白石 善明 (名古屋工業大学), 野口 亮司 (豊通シスコム)
Pagepp. 2315 - 2322
KeywordIDベース暗号, ペアリング, ファイル送受信, 能動的攻撃

DS-4
題名Pukiwiki-Java Connector を用いた3つの応用事例
著者*山之上 卓, 小田 謙太郎, 下園 幸一 (鹿児島大学)
Pagepp. 2323 - 2343
KeywordWiki, java, 共有, 遠隔操作
AbstractWiki のページ上で, Java プログラムの起動とそのデータ保存を可能とするWiki システム, PukiWiki-Java Connectorを開発している. PukiWiki-Java Connectorを使うことにより様々なJavaプログラムとそのデータが, ネットワーク上で共有可能となる.本論文では, Pukiwiki-Java Connector を使った3種類の応用事例を述べる. 1つ目は, 本来の, Pukiwiki のプラグインとして Java プログラムを利用する例である. 2つ目は, Pukiwiki-Java Connector を使って、独立したJavaアプリケーションと Wiki ページを連携させて開発したネットワークセキュリティシステムの例である. 3つ目は, Pukiwiki-Java Connector を使って、Android 端末に接続されたセンサ の値を, Web のPukiWikiページに up-load したり, PukiWiki のページに書かれた コマンドに従って, Android 端末に接続されたアクチュエータを操作するシステムの 例である.

DS-5
題名仮想化された広域センサーネットワークを構築可能とするプラットフォームの設計と実装
著者*石 芳正, 川上 朋也, 義久 智樹 (大阪大学), 寺西 裕一, 中内 清秀, 西永 望 (情報通信研究機構)
Pagepp. 2344 - 2350
Keyword仮想化, センサーネットワーク, Peer-to-Peer
Abstract広域に分散して存在する多数のセンサーネットワークを,複数のアプリケーションが柔軟に共有可能とする仮想統合センサーネットワーク(VFSN;Virtual Federated Sensor Network)が提案されている.本稿では,P2P フレームワーク PIAX を用いた VFSN プラットフォームの実現方法を示し,実装された VFSN プラットフォームを利用したサンプルアプリケーションについて述べる.

DS-6
題名OpenStackにおける物理サーバ管理実現に関する検討
著者*金子 真菜, 五十嵐 健, 今井 識, 佐々木 誠 (NTTドコモ ネットワーク開発部)
Pagepp. 2351 - 2358
Keywordクラウド基盤構築ソフトウェア, OpenStack, IaaS
Abstract近年クラウドコンピューティングが注目を浴びている.中でもIaaS層は大きく成長している分野である.また,AWSのような大規模事業者によるパブリッククラウドだけでなく,プライベートクラウド基盤を構築する需要も高まっており,そのためのソフトウェアも複数公開されている.OpenStackはそのひとつであり現在多数の企業や開発者から注目を集めている.OpenStackの主な構成要素のひとつにOpenStack Compute(Nova)がある.Novaでは,仮想化技術を用いることによって,ユーザに対してセキュリティを保ちつつ,迅速かつ柔軟なサーバの割り当てを実現している.しかし仮想サーバを用いた場合,物理サーバと比較して仮想化に起因するオーバヘッドのために性能劣化が生じるアプリケーションが存在するという問題点がある.そこで本論文では,OpenStackに物理サーバ管理機能を追加し,ユーザへ物理サーバを直接割り当てる手法を提案する.本提案では,管理者及び一般ユーザにとって従来のOpenStackで実現していた仮想環境と同様の API 及び,同等のセキュリティレベルを実現した.

DS-7
題名行動推定を用いた対面コミュニケーション支援システムの提案
著者*田中 剛, 鈴木 誠二 (静岡大学大学院情報学研究科), 土井 千章, 太田 賢, 稲村 浩 (株式会社NTTドコモ先進技術研究所), 水野 忠則 (愛知工業大学情報科学部), 峰野 博史 (静岡大学大学院情報学研究科)
Pagepp. 2359 - 2366
Keyword対面コミュニケーション, 行動推定, 話題提供, センサネットワーク, スマートフォン
Abstract近年,若者を中心に対面コミュニケーション能力の低下が問題視されている.そこで,SNSから取得したプロフィール情報や,センサ・GPS等を用いて行動の推定を行い,話題を提供できるような対面コミュニケーション支援システムを提案する.本システムは,モーションセンサやスマートタップからのセンサデータをベイジアンネットワークを用いて分析することで屋内行動の推定を行い,屋外ではGPSやGoogleカレンダーの情報を用いて屋外行動の推定を行う. プロトタイプシステムを開発し3週間の学習データを用いて分析を行った結果,屋内における場所と家電に依存する行動に関しては約90%の屋内行動推定精度を達成できた.また,各機能に関してアンケート調査した結果,若者およびコミュニケーションが苦手な人の約70%の人から本システムを利用したいという回答が得られ有用性を確認することができた.

DS-8
題名被災地における復興確認のための復興ウォッチャーの提案
著者*齊藤 義仰, 鈴木 順也, 廣田 夏輝, 西岡 大 (岩手県立大学), 藤原 康宏 (兵庫医科大学), 村山 優子 (岩手県立大学)
Pagepp. 2367 - 2372
Keyword東日本大震災, 復興ウォッチャー
Abstract東日本大震災によって引き起こされた地震と津波は,東北地方に深刻な被害を与えた.約1年が経過し,徐々に被災地の復興が進んできているものの,長期間におよぶ支援が必要な状況である.復興へ向けた人々の持続的な理解と支援を得るため,被災地の状況を共有することが必要であると考えられる.そこで我々は,被災地復興への持続的な理解と支援を得るため,復興状況を動画や静止画を用いて視覚的に共有する復興ウォッチャーを提案する.本稿では,被災地でも利用可能な復興ウォッチャーの設計・実装について報告する.また,実装したプロトタイプシステムを運用し得られたログを解析した結果を示す.

DS-9
題名端末クラウド協調制御のためのサービス基盤
著者*西原 康介, 酒井 淳嗣 (NEC グリーンプラットフォーム研究所)
Pagepp. 2373 - 2378
Keyword端末クラウド協調制御, ネットワーク仮想化
Abstractユーザそれぞれの環境に応じたクラウドサービスを、ユーザ端末とサーバが連携して利用するスタイルが注目されている。しかし、携帯電話網のような大規模システムに属し、且つ接続が不安定な端末をサービス側から制御することは難しく、端末とサーバが連携する高度なクラウドサービスを容易に構築することは困難だった。そこで本稿では、制御リソースが設計時で不確定であり動的にも変化する環境において、複数端末に亘るリソースをサービス側から容易に連携制御する基盤を提案する。本基盤は、サービス制御にかかる記述から、一元的にサービスに必要な機能の配置や複数端末間の連携制御の設定を行う。また、複数端末から制御に必要な情報を選択的に通知させ、当該端末情報を基に常に最新の制御を設定する。本基盤を利用した評価デモにより、サービス制御の設定ファイルを入れ替えるだけで、自動で配置や設定ができ、必要に応じて集めたリアルタイム情報を用いて端末間の連携制御が容易に実行できることが確認できた。

DS-10
題名野菜育成情報自動共有システムウェブアプリケーションの評価
著者*芝原 隼人, 山内 正人, 砂原 秀樹 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)
Pagepp. 2379 - 2386
Keyword家庭菜園, 知識共有, センサネットワーク
Abstract近年、家庭菜園の人気が高まりつつある。しかし、家庭菜園に満足していない初心者の割合が高いという問題が生じている。その要因として、家庭菜園を行うための環境が十分に整っていない事と、野菜の育成情報を十分に理解していない事を挙げた。野菜育成情報自動共有システムは、それらの課題を解決するために、従来文書や写真で共有する事の難しかった動作の伴う野菜の育成情報(工程を施すタイミングと工程を施す過程で重要となる複数の動作についての情報)の共有を円滑にし、理解を促すという目的に基づいて設計した。一方、野菜育成情報自動共有システムが提供するウェブアプリケーションは、動作の伴う野菜の育成情報の理解を促すという指針に基づいて設計した。本研究ではその設計指針に基づいてウェブアプリケーションの有用性の評価を行った。

DS-11
題名ConfShare: 学会開催情報を統一的に扱うためのWebアプリケーション
著者*高田 哲司 (電気通信大学), 金井 秀明 (北陸先端科学技術大学院大学)
Pagepp. 2387 - 2390
Keyword学会開催情報, webアプリケーション, 情報共有, ユーザインタフェース
Abstract研究者にとって,研究成果を広く周知する場として,また他の研究者による最新の 研究成果を知る場として学術会議への参加は重要な活動である.しかし世の中には多 種多様な学会や研究会が開催されており,それらの中から自身の研究テーマに関連す る会議情報を得るのは手間のかかる作業である.多くの研究者は,個々の研究分野で 著名な会議や,同僚や指導者の勧める会議へ参加していると考えられるが,研究内容 によっては,より分野的に近い内容を扱う会議がある可能性もあり,また他の研究領 域であるが,類似した問題意識のもとに行われている研究成果を扱っている会議があ り,その研究成果が自身の研究に役に立つ可能性もある.そこで本論文では,学会開催 情報を統一的に扱い,研究者が様々な会議開催情報を得ることを支援するための Web アプリケーション ConfShare について述べる.

DS-12
題名IPv4/IPv6混在ネットワークにおいて通信接続性と移動透過性を実現するNTMobileの研究
著者*鈴木 秀和, 上醉尾 一真 (名城大学大学院理工学研究科), 納堂 博史 (名城大学理工学部), 西尾 拓也, 内藤 克浩 (三重大学大学院工学研究科), 渡邊 晃 (名城大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 2391 - 2401
Keywordネットワークアーキテクチャ, IPv4/IPv6混在環境, NAT越え, 移動透過性, Android
Abstractモバイルインターネット環境の普及に伴い,ユーザが通信中に様々なネットワークへ移動することが考えられる.本稿では,IPv4/IPv6ネットワークが混在した環境において,ネットワークのアドレス空間やアドレス体系に依存することなく,ノードの通信接続性の確立と移動透過性を同時に実現するNTMobile(Network Traversal with Mobility)を紹介する.NTMobileではノード間にトンネルを構築した上で仮想IPアドレスを用いたコネクションを確立する.NTMobileをAndroidスマートフォンおよびLinux PCに実装することにより,IPv4/IPv6混在環境において通信接続性と移動透過性を確保できることを確認した.

DS-13
題名アイコンとタッチパネル液晶を用いた覗き見耐性を持つ認証方式の提案
著者*菅井 文郎 (宮崎大学), 油田 健太郎 (大分工業高等専門学校), 山場 久昭 (宮崎大学), 朴 美娘 (神奈川工科大学), 岡崎 直宣 (宮崎大学)
Pagepp. 2402 - 2409
Keyword覗き見耐性, アイコン, タッチパネル, 個人認証
Abstract近年,スマートフォンに代表されるモバイル端末が広く普及してきている.多くのモバイル端末の中には個人情報など重要な情報が格納されている.情報を盗まれることを防ぐために,画面の操作ロックおよび,PIN(Personal Identification Number)などを利用した画面ロックの解除認証が広く利用されている.しかし,既存の多くの認証方式では,覗き見攻撃に対する耐性が実現されておらず,人の目にさらされた環境で画面ロック解除の認証をすると他の人に認証情報がばれてしまう可能性がある.さらに,多くのモバイル端末はキーボードを搭載しておらず,タッチパネル液晶といくつかのボタンのみが標準の入力デバイスとして搭載されている,そのため,既存の手法ではユーザビリティが低下してしまう場合がある.そこで,本研究では特に頻繁に認証を行うモバイル端末の画面ロック解除の認証において,覗き見攻撃に対して耐性を持たせることに主眼を置き,同時に高いユーザビリティを実現することを目的として認証方式の提案を行う.さらに,提案方式をAndroid端末上に実装し,評価実験およびアンケートを行い評価をした.

DS-14
題名特定の移動経路を対象とする行動センシング情報収集フレームワーク
著者*渡辺 穂高, 渡邉 翔太, 梶 克彦, 河口 信夫 (名古屋大学大学院工学研究科)
Pagepp. 2410 - 2414
Keyword移動経路, 行動センシング, データベース
Abstractユーザの行動情報を基にした位置推定手法の研究やその実用性の評価を行う際には, 特定経路における様々なユーザの移動行動情報を収集した行動センシング情報コーパスが重要となる. しかし,行動情報の収集には多くの労力がかかるため,移動情報を大規模に収集するための仕組みを整備する必要がある. 我々は特定の移動経路を対象とする行動センシング情報収集フレームワークを提案する. 本フレームワークでは,音声ナビゲーションの導入により情報収集時の手間を省き,正確な経路移動データの収集を容易にする. また,ナビゲーションシステムに含まれる地図情報から,行動センシング情報へのラベル付与が可能である. 本フレームワークを用いて実装したクライアントによる行動センシング情報収集を実演する.

DS-15
題名携帯端末向け入力方式の提案 〜点字を用いた入力方式・十字キーを用いた入力方式〜
著者*黒沼 紀彦, 五百蔵 重典 (神奈川工科大学/情報工学専攻)
Pagepp. 2415 - 2419
Keyword点字, 文字入力, マルチタッチ, インターフェース, IME
Abstract携帯端末向けの入力方法を2種類提案する.ゲーム機などを想定した十字キーを用いた文字入力方法と,スマートフォン向けの点字を用いた文字入力方法である.提案した方法を実装し,入力速度を計測したところ,どちらの方法も高速に入力できることが分かった.

DS-16
題名センサネットワーク基盤技術IEEE1888を用いた実装と評価
著者*秋山 寛子 (慶應義塾大学), 山内 正人 (慶應義塾大学/情報通信研究機構), 落合 秀也 (東京大学/情報通信研究機構), 砂原 秀樹 (慶應義塾大学)
Pagepp. 2420 - 2424
KeywordIEEE1888, センサネットワーク, 電力
Abstractエネルギー資源問題や、地球温暖化問題への対策として、節電の実施が推進され、エネルギー管理に必要な電力量などのデータは、インターネットを中心とした情報通信基盤上で送受信が行われるようになりつつある。しかし現状では、他社製品と通信プロトコルが異なるなど各種の問題によりスムーズなデータ流通を行えないシステムとなっている。そこで、電力メータや空調設備などの施設情報を収集し蓄積するためのオープンな通信プロトコルとしてIEEE1888が誕生した。本稿では、IEEE1888通信機器を活用したデータ通信システムの普及を目的とし、IEEE1888通信プロトコルを実装したIEEE1888開発ボードを用いて、電力を例にとりセンサから取得したデータをサーバへ送信するという動作実験を行った。また、実験結果からIEEE1888の今後の応用、展開について考察した。

DS-17
題名まちおこしカルタを用いたデジタルコンテンツの提案
著者*澤野 弘明, 水野 慎士 (愛知工業大学), 原 愛樹 (LONGJING Design)
Pagepp. 2425 - 2428
Keywordデジタルコンテンツクリエーション, 画像処理, インタラクティブアート
Abstract日本三大繊維街である名古屋市中区錦二丁目長者町地区では,まちおこしを目的としたカルタが利用されている.カルタ1枚1枚には,街の歴史になぞらえた住民の想いが込められており,カルタを利用することで街の歴史の一端を知ることが可能である.そこでカルタに対する想いを語った映像とその映像をインタラクティブに扱うことが可能なデジタルコンテンツを提案する. 本コンテンツではカルタに対する想いを語った映像を用いることでカルタ単体よりも利用者に対して強い印象を与えることを目的とし,各カルタの映像を同時に取り扱う表現を導入する.このとき利用者は多数の映像から一つの映像を自由に選択することができる.本コンテンツでは選択された映像とその集まりで,「個」と「大衆」を同時に表現する.まちおこしカルタを用いた実験により,提案コンテンツの効果について示す.

DS-18
題名お絵描き運動ツールEXAIT
著者*中村 駿介, 岩田 拓也, 澤野 弘明, 水野 慎士 (愛知工業大学)
Pagepp. 2429 - 2432
Keyword運動, インタラクティブアート, デジタルコンテンツクリエーション
Abstractコンピュータ技術の発達によりWiiリモコンやKinectを用いてゲーム形式で簡単な運動が行えるようになった.しかしこれらのゲームでは身体に対する負荷(運動強度)が高い場合があり,必ずしも幅広い年齢に受け入れられているとは言えない.そこで本稿では老若男女が共通して楽しめるお絵描きに着目する.そしてお絵描きをしながら自然と身体を動かすことで,より多くのユーザが健康維持を図ることを目的として,新しい芸術ツール"EXAIT"(An Exercise Art Image Tool)を提案する.提案ツールの運動効果を評価するために,運動負荷を考慮した下絵に対して被験者に描画動作を行ってもらった. 心拍数に基づく運動強度を測定した結果,EXAITの運動効果は簡単なエクササイズ程度であるということが確認された.

DS-19
題名Android端末上でMIDIを利用した作曲と再生および歌声の録音が可能な総合音楽システム
著者*猪狩 知也 (神奈川工科大学 速水研究室所属), 速水 治夫 (神奈川工科大学)
Pagepp. 2433 - 2437
Keyword作曲, Android, MIDI
Abstract今日DTMと言われるコンピュータ上での作曲が盛んにおこなわれている.コンピュータ上だけでなく,AndroidやiPhoneといったスマートフォンやタブレット上での作曲アプリケーションも開発されている.しかし,Androidの作曲アプリケーションで録音機能が備わっているアプリケーションが無く,ボーカルなしの楽曲しか作成することが出来ない.本論文では上記の問題を解決するシステム「Ongakudroid」を提案する.

DS-20
題名インタラクティブメディアシステム"GAYAIT"とその応用
著者*水野 慎士, 平野 良介 (愛知工業大学 情報科学部), 堤 幸彦 (オフィスクレッシェンド)
Pagepp. 2438 - 2443
Keywordデジタルコンテンツ, インタラクティブメディアアート
Abstract本論文では,多数のビデオ素材を同時再生させながら,その再生状態をユーザのジェスチャによって対話的に変化させていくことができるインタラクティブメディアシステム"GAYAIT"を提案する.ビデオ素材としてメッセージビデオを用いた場合,同時再生しているときには雑踏の状態となるが,ジェスチャによって一つのビデオ素材を選択すると個人のメッセージが浮かび上がって聞こえてくる.歌唱シーンのビデオ素材を用いた場合には,全員の合唱合奏と各個人の独唱独奏を対話的に切り替えて楽しむことが可能である.GAYAITによる特徴的なビデオ素材再生方法は人々の興味を惹き付けることができ,科学館での映像提示や街おこしイベントに活用されることになっている.

KS-1
題名(企業展示) スマートシティのピーク電力を削減する蓄電池の統合制御
著者*篠原 昌子, 村上 雅彦, 岩根 秀直, 高橋 悟, 山根 昇平, 穴井 宏和, 園田 俊浩, 湯上 伸弘 (株式会社富士通研究所)
Pagep. 2444

KS-2
題名(企業展示) Scenargie による耐災害システムシミュレーション
著者*金田 茂, 前野 誉 (株式会社スペースタイムエンジニアリング)
Pagep. 2445

KS-3
題名(企業展示) ユーザが行動支援アプリを自分で作成できるユーザ作成アプリ共有基盤
著者*土井 千章, 中川 智尋, 関根 和寿, 太田 賢, 稲村 浩 (NTTドコモ 先進技術研究所)
Pagep. 2446


セッション SP  特別講演
日時: 2012年7月5日(木) 14:15 - 15:15
部屋: 桜
座長: 松井 進 (大阪工業大学)

SP-1 (時間: 14:15 - 15:15)
題名(特別招待講演) 応用脳科学の最先端 (The Frontier of Applied Brain Science)
著者*小泉 英明 (日立製作所)
Pagep. 2447