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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2012)シンポジウム

セッション 8H  情報抽出
日時: 2012年7月6日(金) 10:45 - 12:50
部屋: 安宅の4
座長: 金井 秀明 (北陸先端科学技術大学院大学)

8H-1 (時間: 10:45 - 11:10)
題名感情分析と信頼度判定を併せたユーザレビュー自動分類システムの提案
著者*小林 亮, 鈴木 浩, 服部 哲, 速水 治夫 (神奈川工科大学大学院工学研究科情報工学専攻)
Pagepp. 2266 - 2271
Keywordネットショッピング, EC, ユーザレビュー, 感情分析, 信頼度判定
Abstract大手ショッピングサイトのユーザレビューでは,星印などによる点数評価とレビュー文章が掲載されるが,この点数と文章だけでは,商品に対してポジティブな評価のみを閲覧したいときや,反対にネガティブな評価のみを閲覧したいときには不便である. また,レビューの信頼度を算出する際に,レビュー投稿者ごとの過去の投稿数や,1クリックによる他者からの評価情報をもとに,投稿者のランク付けを行っているサイトもあるが,これらの評価はレビューの内容に関わらず,投稿数やクリック数だけを集めればランクを上げることが可能であるという問題がある. そこで,これらの問題点を解決するために,レビューの感情分析および信頼度判定を備えたユーザレビュー一元管理システムを提案する.

8H-2 (時間: 11:10 - 11:35)
題名中高生向けソーシャルメディアにおけるソーシャルグラフ抽出のためのアカウント同定方式に関する一検討
著者*本庄 勝, 田上 敦士 (KDDI研究所), 三島 浩路 (中部大学), 吉田 俊和 (名古屋大学), 長谷川 亨 (KDDI研究所)
Pagepp. 2272 - 2278
Keywordソーシャルメディア, ソーシャルグラフ, アカウント同定, ネットいじめ
Abstract昨今, プロフやリアルと呼ばれるサービスを提供するソーシャルメディア(中高生向けソーシャルメディアと呼ぶ)の利用が中高生の間で広まっている. 中高生は複数の中高生向けソーシャルメディアでアカウントを作成しサービスを利用しているため, 容易に中高生のソーシャルグラフを抽出できない問題がある. 我々がこれまでに提案してきたネットいじめを検出するフレームワークでは, 友人関係を表すContact Network と, 中高生向けソーシャルメディア上での活動を表すActivity Network の2 つのソーシャルグラフの抽出が必要となる. そこで本稿では, ネットいじめを検出するために必要なContact Network の抽出手法について, 実データを用いた解析結果を報告する.

8H-3 (時間: 11:35 - 12:00)
題名人物の呼称に基づくマイクロブログ記事における話題の時間的推移に関する一考察
著者*山口 裕太郎, 島田 諭, 佐藤 哲司 (筑波大学大学院図書館情報メディア研究科)
Pagepp. 2279 - 2286
KeywordTwitter, 呼称
Abstract現在生じている事柄に対して,ユーザが直感的な意見を手軽に投稿可能なマイクロブログでは,人物は人 名以外にも様々な呼称で参照されている.呼称は,文脈や投稿者の感情などを反映しており単なる人物の参照手段にとどまらない. 本論文では,検索エンジン及び Wikipedia から呼称を抽出し, 約半年間にわたるマイクロブログ記事を対象に人名で投稿された記事と呼称で投稿された記事の投稿数や話題の近さ について時系列に従って分析する.

8H-4 (時間: 12:00 - 12:25)
題名Wikipediaを用いた文化差可視化サービスの開発
著者*吉野 孝 (和歌山大学/システム工学部), 宮部 真衣 (東京大学/知の構造化センター), 諏訪 智大 (和歌山大学/システム工学部)
Pagepp. 2287 - 2294
KeywordWebサービス, 多言語, Wikipedia, 異文化, 文化差
Abstract多言語間コミュニケーションにおいて,同一の単語を用いて会話をしている場合でも,相手の文化について十分に理解していないために,誤解が生じる可能性がある.現在,文化差の有無の判断は,人が行う必要があるが,その判断には相手の文化に関する十分な知識が必要なため,容易ではない.そこで,文化差を検出・可視化するサービスとSwaChica(スワッチカ)の開発を行った.SwaChicaは,Wikipediaを用いて語句に関する文化差の有無を検出する.本稿では,文化差の検出手法および開発したサービスについて述べる.