題名 | 端末の変更が一切不要なNAT越え通信システムの提案 |
著者 | *松尾 辰也, 鈴木 秀和, 渡邊 晃 (名城大学理工学研究科) |
Page | pp. 1155 - 1161 |
Keyword | NAT越え |
Abstract | 近年,情報技術の急速な発展により,ネットワークユーザが著しく増加している.その影響で,各ユーザに割り当てられるIPv4アドレスの枯渇が深刻な問題となっている.このような背景から,現在家庭内や企業のネットワークはプライベートアドレスで構築するのが一般的である.プライベートアドレスはインターネット上では利用できないので,両ネットワークの間にはNAT(Network Address Translation)を設置し,アドレス変換を行う必要がある.しかし,NATはインターネット側の端末からプライベートアドレス側の端末へ通信を開始できないというNAT越え問題がある.NAT越え技術はこれまでに様々な方式が提案されているが,多くの方式では端末に特殊な機能を実装する必要がある.この課題を解決するために,我々は端末の改造が不要なNAT越え技術NTSS(NAT Traversal Support System)を提案しているが,端末の設定変更が必要という課題が残されていた.本論文では,NTSSを更に改良し,設定変更も不要としたNTSSv2を提案する. |
題名 | NTMobileにおけるRSの検討 |
著者 | *土井 敏樹, 鈴木 秀和 (名城大学大学院理工学研究科), 内藤 克浩 (三重大学大学院工学研究科), 渡邊 晃 (名城大学大学院理工学研究科) |
Page | pp. 1162 - 1168 |
Keyword | NAT越え, 仮想アドレス, 移動透過性 |
Abstract | モバイルネットワークの普及により,自由に通信を開始できる通信接続性と,通信中にネットワークの切り替えが可能な移動透過性が要求されている.我々は,通信接続性と移動透過性を同時に実現できる技術として,NTMobile(Network Traversal with Mobility)を提案している.NTMobileでは、アプリケーションに対して重複しないことが保証された仮想IPアドレスを提供し、実際の通信は実アドレスでトンネル通信を行う.NTMobileでは,あらゆるケースにおける接続性を確実に実現するため,通信パケットの中継を行うRS(Relay Server)と呼ぶ機器が存在する.本論文では,RSを3種類の機能に整理し,実装および動作検証を行った. |
題名 | IPv4/IPv6混在環境で移動透過性を実現するNTMobileの実装と評価 |
著者 | *上醉尾 一真, 鈴木 秀和 (名城大学大学院理工学研究科), 内藤 克浩 (三重大学大学院工学研究科), 渡邊 晃 (名城大学大学院理工学研究科) |
Page | pp. 1169 - 1179 |
Keyword | 移動透過, IPv4/IPv6混在環境, Android, NAT越え |
Abstract | 現在のIPネットワークはIPv4からIPv6への過渡期にあり,今後は互換性のないIPv4とIPv6が混在したネットワークになることが想定される. 我々は,IPv4とIPv6が混在した環境において確実な接続性の確保と,通信中のネットワーク切り替えを可能とする移動透過性を同時に実現するNTMobile(Network Traversal with Mobility)を提案している. 本稿ではNTMobileをAndroid OSを搭載したスマートフォンへ実装し,ハンドオーバなどの動作検証および性能評価を行った. 動作検証の結果,IPv4ネットワークとIPv6ネットワーク間における相互接続性の確保,および移動透過性を実現可能であることを確認した. また,NTMobileによる処理遅延はわずかであるものの,ハンドオーバ時にはIPアドレス取得処理に起因する通信切断時間が発生することがわかった. |
題名 | NTMobileにおけるシームレスなIPv4/IPv6アドレスの管理手法と実装 |
著者 | *西尾 拓也, 内藤 克浩 (三重大学 大学院工学研究科 電気電子工学専攻), 鈴木 秀和, 渡邊 晃 (名城大学大学院 理工学研究科), 森 香津夫, 小林 英雄 (三重大学 大学院工学研究科 電気電子工学専攻) |
Page | pp. 1180 - 1186 |
Keyword | 移動透過性, NAT, IPv6 |
Abstract | 無線端末からのインターネット接続に対する需要は近年増加している. 著者らは, ネットワーク切り替え時にも移動透過性を実現でき, NAT(Network Address Translation)越え問題を解決可能なNTMobile(Network Traversal with Mobility)の提案を行なってきた. 既存のNTMobileでは, IPv4ネットワークにおいて上記機能を実現していたが, IPv4アドレスが枯渇しつつあることは知られており, 近い将来IPv6ネットワークの導入が必要になると考えられる. 本研究では, IPv6ネットワークに対応するために, 既存のNTMobileの基本機能を拡張する. また, IPv4及びIPv6ネットワークでの新たな端末管理手法の提案を行う. |
題名 | SIPモビリティの拡張による端末非依存型ハンドオーバ方式 |
著者 | *織田 喜雄 (公立はこだて未来大学大学院 システム情報科学研究科), 中村 嘉隆, 白石 陽, 高橋 修 (公立はこだて未来大学 システム情報科学部) |
Page | pp. 1187 - 1197 |
Keyword | 公衆無線LAN, IPv6, 移動体通信, ハンドオーバ, SIPモビリティ |
Abstract | ハンドオーバ技術には移動端末間で通信経路を切り替えるSIPモビリティがある.SIPモビリティでは移動端末へハンドオーバ技術を利用するための特別な機能が必要であり,すべての移動端末でハンドオーバを実行できるわけではない.また,移動端末の位置管理サーバと移動端末が接続するルータ間で通信経路を切り替える方式としてProxy Mobile IPv6がある.この方式では移動端末へハンドオーバ技術を利用するための特別な機能が不要なため,移動端末に依存せず,あらゆる移動端末でハンドオーバ技術を利用できる.しかし,位置管理サーバを常に経由する通信となるため,通信経路が冗長となり,通信遅延が起こりかねない.そこで本研究ではSIPモビリティを拡張し,最適な通信経路の実現およびあらゆる移動端末でハンドオーバ技術を利用可能とする方式を提案する. |