題名 | 高齢者のための簡易栄養管理システムにおける食事記録方法の検討 |
著者 | *川島 基子, 吉野 孝 (和歌山大学), 江上 いすず (名古屋文理大学), 岡本 和士, 藤原 奈佳子 (愛知県立大学), 石川 豊美 (名古屋文理大学), 紀平 為子 (関西医療大学), 入江 真行 (和歌山県立医科大学) |
Page | pp. 1101 - 1109 |
Keyword | WEBサービス, ネットワークサービス, 高齢者, 栄養管理 |
Abstract | 現在,日本は超高齢社会であり,高齢者の健康維持のためには食生活の把握と改善が不可欠である.そこで,スレート型PCを用いて高齢者のための簡易栄養管理システムを開発した.本システムは高齢者自身が継続して利用可能な簡便さの実現を設計方針としており,2つの特徴がある.1つめは,食事内容を大まかに記録することである.本システム内には,170種類の料理や栄養剤があらかじめ用意されている.ユーザはこれらの中から料理を選択し,大まかな摂取量を入力して食事の記録を行う.2つめは,記録した内容に対するフィードバックが即時に得られることである.これには,栄養摂取状況が適切であるかを示した表と,食生活改善のためのアドバイスとなるメッセージの2種類がある.本システムの課題は,あらかじめ用意された170種類の料理に含まれない料理を記録する方法である.これまで,本システムでは,記録したい料理が選択肢になかった場合は類似の料理を代わりに記録するようユーザに依頼してきた.しかし,高齢者2名に協力を依頼した試用実験で,類似の料理を代わりに記録すると,その記録内容に不満が生じ,食事の記録に対するフィードバックへの信頼性が低くなるという問題点が挙げられた.そこで,選択肢にない料理を新規登録する機能をシステムに付加した.本稿では,高齢者2名に協力を依頼し,試用実験と同程度の期間行った実験について述べる.新規登録機能により,食事の記録に対する不満が解消され,フィードバックに対する信頼性が大きく向上した.その結果,約1週間の実験期間中に被験者らの食生活に影響を与え,改善させることが出来た. |
題名 | 大規模人間行動センシングコーパスHASC2012corpusの概要とその応用 |
著者 | *河口 信夫, 渡辺 穂高, 楊 天輝, 小川 延宏, 岩崎 陽平, 梶 克彦 (名古屋大学大学院工学研究科), 寺田 努, 村尾 和哉 (神戸大学大学院工学研究科), 羽田 久一 (東京工科大学メディア学部), 井上 創造 (九州工業大学大学院工学研究院), 川原 圭博 (東京大学大学院情報理工学系研究科), 角 康之 (公立はこだて未来大学システム情報科学部), 西尾 信彦 (立命館大学総合理工学院・情報理工学部) |
Page | pp. 1110 - 1116 |
Keyword | HASC, 行動センシング, 行動コーパス, 行動信号処理, 加速度センサ |
Abstract | 人間行動の理解は,情報システムの究極の目標の一つである.
我々は装着型センサを用いた人間行動の大規模コーパスの構築を
行うために,HASC Challengeを2010年,2011年と開催した.
これらの成果として,HASC2011corpus(被験者数116, 行動データ数4898),
HASC2012corpus(被験者数136, 行動データ数7668)を構築した.
本稿では,HASC2012corpusの概要と,新たな実環境データの
応用について述べる. |