(セッション表へ)

マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2012)シンポジウム

セッション 4A  統一テーマセッション-スマートインフラ-
日時: 2012年7月5日(木) 8:15 - 10:00
部屋: 雷鳥の3
座長: 土井 裕介 (東芝)

4A-1 (時間: 8:15 - 8:45)
題名(招待講演) 内蔵センサを活用した情報機器のスマートメータ化
著者*石島 悌, 平松 初珠, 山東 悠介 (地方独立行政法人 大阪府立産業技術総合研究所)
Pagepp. 873 - 876
Keywordセンサネットワーク, 省エネルギー, 計測手法, 可視化

4A-2 (時間: 8:45 - 9:10)
題名Smart GridへのEV導入に伴う電圧安定化に向けてのシミュレーションによる検討
著者*唐石 景子, 小口 正人 (お茶の水女子大学)
Pagepp. 877 - 885
Keywordスマートグリッド, V2G, EV, ネットワーク管理
Abstract現在,電力エネルギーのネットワークを効率的に運用できるスマートグリッドに注目が集まっている.本研究では,スマートグリッド上のエネルギー需給設備として期待されているEV(Electric Vehicle:電気自動車)に注目し,特にEVのバッテリを,必要に応じたエネルギー需給が行える分散型電力源として用いる.(V2G:Vehicle-to-Grid)EVは,グリッド上の電力が過不足した場合に,状況に応じてEVのバッテリに充放電するといったようにグリッド全体のエネルギーを調節することが可能である.将来的には,ITを用いて,グリッド全体の電力の安定化制御を達成することが期待されている.しかし,固定の蓄電池を接続した場合と比べて制御が複雑化してしまうことが大きな課題となっている.EVとスマートグリッド間の効率的な電力のやり取りについて評価を行うため,本研究では,スマートグリッドにEVを電力源として接続した場合の制御について,シミュレーションにより評価するための手法を検討する.本論文では,そのような環境を評価するシミュレーションシステム構築に向け,まず電力のシミュレーションソフトを用いて,EVのバッテリからの放電による電圧変動の程度を検証する.

4A-3 (時間: 9:10 - 9:35)
題名短時間強雨等の局地的極端現象に対する高校生の防災意識向上に向けた気象センサネットワークの活用
著者*廣井 慧 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科/東京都環境科学研究所), 山内 正人 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科/情報通信研究機構), 瀬戸 芳一 (首都大学東京大学院/東京都環境科学研究所), 安藤 晴夫, 横山 仁 (東京都環境科学研究所), 中谷 剛, 三隅 良平 (防災科学技術研究所), 中山 雅哉 (東京大学情報基盤センター), 砂原 秀樹 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)
Pagepp. 886 - 895
Keyword気象センサネットワーク, 防災教育, 災害情報, 気象レーダ
Abstract本研究は高校生の短時間強雨に対する防災対応力の向上を目的とし、 短時間強雨の危険を回避するための防災教育を実施する。 防災教育は現象に合わせて降雨情報を提供し、危険を予想する訓練によって実施する。 本稿では、現象に合わせて降雨情報を提供するため、 気象センサネットワーク、Xバンドマルチパラメータレーダを組み合わせることで 降雨情報を生成した。 構築したシステムを用いて、情報提供を行ったところ生成した降雨情報は、 短時間強雨の現象を反映しており、目的とした防災教育の実施が可能であることを確認した。

4A-4 (時間: 9:35 - 10:00)
題名処理分割機構を備えたセンサネットワークのためのPublish/Subscribeシステムの配送トポロジ構築とオペレータ配置に関する調査
著者*福井 達也, 野口 悟 (奈良先端科学技術大学院大学), 松浦 知史 (奈良先端科学技術大学院大学/情報通信研究機構), 猪俣 敦夫, 藤川 和利 (奈良先端科学技術大学院大学)
Pagepp. 896 - 905
KeywordPub/Subシステム, ストリームデータ
Abstractセンサネットワークの構築が容易になった事に伴い,センサデータのリアルタイム処理や複合的なデータの処理への要求が高まっている.こうした条件を満たすデータ配送機構の1つにPublish/Subscribe システムがある.複合的なデータ処理を効率的に行うためには配送ネットワーク内で計算を行う必要があるが,多様なオペレータを用いたデータの配送を行うための適切なトポロジは明らかでない.そこで,本稿ではデータ配送ネットワーク内で計算処理を行う場合にバランスドバイナリツリー,スター,3ステップツリーの3つのトポロジにおいて配送コストのモデル化を行うことで,トポロジの違いによるシステムに与える負荷の特性を調査し,大規模センサネットワークのためのPublish/Subscribe システムに適したデータ配送トポロジについて考察する.