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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2012)シンポジウム

セッション 3C  コンシューマ・サービス
日時: 2012年7月4日(水) 17:20 - 19:25
部屋: 長流の1
座長: 金田 重郎 (同志社大学)

3C-1 (時間: 17:20 - 17:45)
題名スマートフォンを用いた放送者用静止画インターネット放送システムの開発
著者*中野 裕貴, 齊藤 義仰, 村山 優子 (岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科)
Pagepp. 654 - 659
Keywordインターネット放送, 静止画放送, スマートフォン
Abstract無線LANが使えない環境化において,屋外でどこでもインターネット放送を行うためには,3G回線を使用する必要性がある. しかし,3G回線では必要な帯域が不足し,スマートフォンから放送サイトを利用する人が満足に放送を行えない.. また,将来的に3G回線の従量課金制が始まる可能性があり,通信量を削減する必要性がある. 本研究は,視聴者リクエストによって動的に画質を調整する静止画インターネット放送を提案する. 静止画を用いることで映像配信に比べて必要帯域を節約し,視聴者に合わせて画質を変更することで視聴者を満足させつつ帯域制御を行う. 本稿では,Android端末を用いた提案システムの設計と実装,および初期に送信する画像が最低限どの程度の画質にすればいいか調査するための方法とその概要について述べる.

3C-2 (時間: 17:45 - 18:10)
題名時間タグを利用したストリーミングコンテンツ同時視聴システムの提案
著者*中村 和己, 谷川 諒 (同志社大学大学院理工学研究科情報工学専攻), 島田 秀輝 (同志社大学理工学部), 佐藤 健哉 (同志社大学大学院理工学研究科情報工学専攻)
Pagepp. 660 - 668
Keywordストリーミング配信, マルチメディア通信, Webサービス
Abstract近年,インターネットやパソコン,それらの周辺機器の普及に伴って,ユーザが享受できるWebサービスが増加している.その例として,YouTubeやUstream等のストリーミングコンテンツを配信するストリーミング配信サービスが挙げられる.ストリーミング配信サービスでは,自身の嗜好に合った内容を選択してストリーミングコンテンツの視聴が行える.現状のストリーミング配信サービスでは,所望するストリーミングコンテンツを取得するために,タイトルやタグ情報等から検索を行うことができる.しかし,ストリーミングコンテンツの内容を表す情報が不十分なストリーミングコンテンツも多く,所望するストリーミングコンテンツの取得が困難となる問題も発生している.さらに,1 つのブラウザ上で視聴できるストリーミングコンテンツの数は1 つと限られているため,複数のストリーミングコンテンツを同時に視聴して比較することが困難であることも問題視されている.そこで本研究では,時間軸上にタグ情報を付加することで,その時間からの再生を可能としたストリーミングコンテンツ同時視聴システムの提案を行う.また,提案システムの概念に基づいて実装,評価を行い,システムの有効性を示す.

3C-3 (時間: 18:10 - 18:35)
題名位置情報と心拍数を利用した運動継続支援システムの開発
著者*桑野 優基 (和歌山大学院システム工学研究科), 伊藤 淳子, 宗森 純 (和歌山大学システム工学部)
Pagepp. 669 - 674
KeywordGPS, 心拍数, 運動支援, ウォーキング
Abstract健康志向からウォーキングを行う人とその継続を支援するサービスが増加している.しかし,それらのサービスはウォーキングの単調さと同じコースに飽きてしまうという問題を解決できていない.本研究では,ユーザに合った無理のない運動を提供でき,タブレット端末で使用するシステムを開発した.まず,GPSの位置情報をもとに特定の場所でウォーキング中に運動を提示することで楽しさや面白さを与える.また,心拍数をリアルタイムに取得し,それをフィードバックすることによって提示する運動を変更し,運動中の心拍数の上がり過ぎによる過負荷を防ぐ.

3C-4 (時間: 18:35 - 19:00)
題名一般カードを使った一時利用者向け認証システムの設計と実装
著者*清水 さや子 (東京海洋大学 情報処理センター), 岡部 寿男 (京都大学 学術情報メディアセンター), 吉田 次郎 (東京海洋大学 情報処理センター)
Pagepp. 675 - 683
KeywordICカード, FeliCa, 認証, PINコード
Abstract近年,様々な情報システムの利用のために,認証システムが重要になってきている.ICカードを使った認証システムを導入する組織も増えてきている.しかし,多くの組織では,ICカードを導入する際に,運用やコストの問題より,一時利用者にカード発行が行われていない.そこで,本研究では,一時利用者にはICカードを発行せず,本人が日常的に利用しているICカードを使い,各種認証システムが利用できるようにするための仕組みを提案する.本提案は,セキュリティレベルを4段階に設定し,各認証システムはセキュリティレベルに応じて,カード内情報とPINコード,さらにIDとパスワードを組合せることにより認証を行う.PINコード認証を使うサービスは,認証システム側にPINコード情報やユーザ情報を持たせない仕組みにより,一時利用者の登録のコストを削減した.