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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2012)シンポジウム

セッション 2F  センサデータ処理
日時: 2012年7月4日(水) 15:00 - 17:05
部屋: 黒百合の2
座長: 土井 裕介 (東芝)

2F-1 (時間: 15:00 - 15:25)
題名閾値ベースの確率的オンラインセンサ・タスク割当て手法
著者*鳥海 晋 (東京大学), 本位田 真一 (国立情報学研究所/東京大学)
Pagepp. 468 - 474
Keyword無線センサネットワーク, 割当て問題, 確率分布
Abstract複数種類の環境情報が取得できる無線センサネットワーク(WSN)は,敷設コストの面で有利であるだけでなく,ネットワークの管理と利用との水平分離が可能なため,ネットワーク敷設者がセンサ資源を有償で利用者に提供するというクラウドに類似のビジネスモデルを考えることも出来る.しかし,WSNではセンサのバッテリ資源が有限であるという問題点が存在し,複数の利用者が複数のタスクをWSN上に配備する際にセンサ・タスク間の割当てを定める必要がある.この問題はバッテリ制約下で,参加するタスクの利得を最大化する問題と捉えることが出来る.センサ資源の利用者は利用時にタスクをネットワークに投入するため,この問題は本質的にオンライン問題である.既存の研究では本問題に対し発見的手法のみ提案され,理論的分析はなされていなかった.本論文で,我々は主双対法を応用し,オンラインセンサ・タスク割当て問題に対するアルゴリズムを与える.主双対法は最適化問題において,主問題と双対問題の解を同時に考えることによって,主問題の解の精度保証を与える手法である.導出されるアルゴリズムはWSN環境に適した分散アルゴリズムとなっており,WSN全体の状況を知らない各ノードにおいても,通常のタスク実行と比較して無視できる程度のオーバーヘッドで割当てを決定することが出来る.我々は,理論面からの分析およびシミュレーションによる本手法の評価から,効率的割当てが本手法によって得られることを示す.

2F-2 (時間: 15:25 - 15:50)
題名主双対法を用いたオンラインセンサ・タスク割当て
著者*鳥海 晋 (東京大学), 本位田 真一 (国立情報学研究所/東京大学)
Pagepp. 475 - 482
Keyword無線センサネットワーク, 割当て問題, 主双対法
Abstract複数種類の環境情報が取得できる無線センサネットワーク(WSN)は,敷設コストの面で有利であるだけでなく,ネットワークの管理と利用との水平分離が可能なため,ネットワーク敷設者がセンサ資源を有償で利用者に提供するというクラウドに類似のビジネスモデルを考えることも出来る.しかし,WSNではセンサのバッテリ資源が有限であるという問題点が存在し,複数の利用者が複数のタスクをWSN上に配備する際にセンサ・タスク間の割当てを定める必要がある.この問題はバッテリ制約下で,参加するタスクの利得を最大化する問題と捉えることが出来る.センサ資源の利用者は利用時にタスクをネットワークに投入するため,この問題は本質的にオンライン問題である.既存の研究では本問題に対し発見的手法のみ提案され,理論的分析はなされていなかった.本論文で,我々は主双対法を応用し,オンラインセンサ・タスク割当て問題に対するアルゴリズムを与える.主双対法は最適化問題において,主問題と双対問題の解を同時に考えることによって,主問題の解の精度保証を与える手法である.導出されるアルゴリズムはWSN環境に適した分散アルゴリズムとなっており,WSN全体の状況を知らない各ノードにおいても,通常のタスク実行と比較して無視できる程度のオーバーヘッドで割当てを決定することが出来る.我々は,理論面からの分析およびシミュレーションによる本手法の評価から,効率的割当てが本手法によって得られることを示す.

2F-3 (時間: 15:50 - 16:15)
題名データ解析型プロジェクトにおける差分処理を考慮した並列分散処理
著者*李 林 (九州工業大学 大学院工学府 先端機能システム工学学科), 外園 裕隆 (九州工業大学大学院 工学府 先端機能システム工学学科), 服部 祐一 (九州工業大学 大学院工学府 先端機能システム工学専攻), 井上 創造 (九州工業大学 大学院工学研究院 基礎研究系)
Pagepp. 483 - 489
Keyword分散処理, データ解析
Abstract本稿では,データ解析型プロジェクトにおいて,データと解析プログラムの依存関 係を管理しながら再実行が必要な部分のみ差分処理を実現する並列分散処理システム を提案する.提案システムでは,データ解析者は解析プログラムとデータの間の依存 関係や,Hadoop Streaming を用いた並列分散処理を行いたい部分を示す設定ファイ ルを記述し,解析プログラム群の実行時には,依存関係をチェックし最新でない部分 のみ選択的に直列または並列に実行できる.その設定ファイルでは解析プログラムの 異なるデータ等に対する繰り返しを一括して記述しながら,実行時には個別に依存関 係をチェックするようにすることができる.

2F-4 (時間: 16:15 - 16:40)
題名センサネットワークにおけるアダプティブサンプリングによるコスト削減手法
著者*須山 敬之, 岸野 泰恵, 柳沢 豊 (NTT コミュニケーション科学基礎研究所)
Pagepp. 490 - 494
Keywordセンサーネットワーク, アダプティブサンプリング, 分散処理
Abstract本稿はセンサネットワークにおいて,センサの動作を変更することによりセンシングのコストを下げることを目的として,周囲のセンサの状況から計測すべき現象を予測する手法を提案する.センサを2次元平面に配置した場合に単純に周囲のセンサから状況を推測する場合とパーティクルフィルタを用いて予測する場合について述べる.

2F-5 (時間: 16:40 - 17:05)
題名Introducing a Programming Framework to Reduce Complexity and Development Time of ECHONET Lite Applications
著者*Marios Sioutis, 牧野 義樹, 丹 康雄 (北陸先端科学技術大学院大学)
Pagepp. 495 - 502
KeywordECHONET Lite, protocol, home network, home appliances
AbstractNewly released in 2012, the ECHONET Lite protocol can be used to control a wide range of home appliances. In this paper we discuss the details of a framework for ECHONET Lite enabled applications designed to reduce design complexity and development time. We proceed to examine the functionality provided by this framework and comment on sample applications. Finally, we conclude that the use of this framework can be a big asset for quickly developing ECHONET Lite software.