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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2012)シンポジウム

セッション 2C  コンシューマ・インタフェース
日時: 2012年7月4日(水) 15:00 - 17:05
部屋: 長流の1
座長: 神崎 映光 (大阪大学)

2C-1 (時間: 15:00 - 15:25)
題名ネットワーク家電操作のためのユーザ状況を考慮した携帯端末インタフェースの設計と評価
著者*雨森 将司, 三原 進也 (同志社大学大学院理工学研究科情報工学専攻), 島田 秀輝 (同志社大学理工学部), 佐藤 健哉 (同志社大学大学院理工学研究科情報工学専攻)
Pagepp. 359 - 365
Keywordネットワーク家電, 家電操作, ユーザ状況
Abstract近年,ネットワークを介して相互接続が可能なネットワーク家電が普及しつつあり,近い将来,あらゆる家電機器がホームネットワークに接続され,ノートPCやスマートフォンといった携帯端末からネットワーク経由でそれらのネットワーク家電を制御するようになる. しかし,ネットワーク家電の種類の増加により操作したい機器を特定するのが困難になることや,性能の向上によりユーザの操作は複雑化するといった問題がある. そこで,本研究では,ホームネットワーク内のホームサーバがネットワーク家電を制御し,ユーザ状況を考慮した携帯端末インタフェース作成ためのシステムを提案する. また,提案システムにおける実装,評価を行い,提案システムの有効性を示す.

2C-2 (時間: 15:25 - 15:50)
題名NTMobileを応用した遠隔DLNA通信システムの実装手法
著者*清水 皓平, 鈴木 秀和 (名城大学大学院理工学研究科), 内藤 克浩 (三重大学大学院工学研究科), 渡邊 晃 (名城大学大学院理工学研究科)
Pagepp. 366 - 375
KeywordDLNA, ホームネットワーク, 移動体通信, マルチメディアシステム
Abstract移動透過性とNAT越えを実現するNTMobile(Network Traversal with Mobility)を拡張することにより,外出先ネットワークとホームネットワーク間において簡便なコンテンツ共有を実現する遠隔DLNA通信システムを提案する.提案方式では,コンテンツを再生する端末にNTMobileを実装し,またホームネットワーク内に専用の装置を設置する.コンテンツを再生する端末はコンテンツ閲覧中にネットワークを切り替えても閲覧を継続できる.我々は提案方式のプロトタイプシステムを試作し,コンテンツの伝送と移動時におけるコンテンツ再生の継続を確認した.

2C-3 (時間: 15:50 - 16:15)
題名ジャイロセンサを利用した障害者向け自動車操縦インタフェースの研究
著者*村田 嘉利, 吉田 和広 (岩手県立大学), 鈴木 和浩, 高橋 大祐 (株式会社ジェーエフピー)
Pagepp. 376 - 382
Keyword障害者, 自動車操縦, ジャイロセンサ, ドライビングシミュレータ
Abstract自動車産業における障害者向け自動車の研究は,進んでいるとは言い難い.上肢障害者向けの補助装置であるホンダのフランツシステム場合,そのオリジナルは1960年代に開発されている.既存の自動車に補助装置を取り付ける方法では,障害内容によって個別に改造する必用がある.補助装置およびその取り付け工賃は高価になり,柔軟性に欠けるといえる.現在,自動車の制御は油圧から電子技術に移行しつつあり,電気信号によってステアリングやブレーキを含めてほとんど全ての操作は電子制御可能な状況にある.我々は,これまで足で操作する治具とジャイロセンサを利用し,足を左右に動かす事により直感的に操作可能な自動車操縦インタフェースを開発してきた.しかし,治具を利用する場合,障害内容に応じて治具を作成する必要があり,柔軟性に優れているとは言いがたい.今回,ジャイロセンサとジェスチャによる操作を採用することにより,障害内容に柔軟に対応できる障害者向けの操縦インタフェースを考案したので報告する.

2C-4 (時間: 16:15 - 16:40)
題名Image Manipulation Interface using Depth-based Hand Gesture
著者*Unseok Lee, Jiro Tanaka (Graduate School of Systems and Information Engineering, University of Tsukuba)
Pagepp. 383 - 387
KeywordNatural User Interface, Hand Tracking, Hand Gesture, Kinect, Image Manipulation
AbstractVision-based tracking is popular way to track hands. However, most vision-based tracking methods can’t do a clearly tracking under some natural conditions like fast hand motion, cluttered background, poor light condition. On the other hand, Depth-based tracking is able to track under natural conditions. In this paper, we propose a new image manipulation interface by using depth-based hand gesture. For hand gesture interaction, we track fingertips and palm with KINECT depth data. Our interface provides resizing, rotating, and dragging interactions with images. In result, our system implemented natural user interface for image manipulation.

2C-5 (時間: 16:40 - 17:05)
題名リポジトリ型エージェントフレームワークにおける協調エージェント開発支援機構
著者*打矢 隆弘, 奥村 文雄, 内匠 逸 (名古屋工業大学 大学院工学研究科 情報工学専攻), 木下 哲男 (東北大学電気通信研究所)
Pagepp. 388 - 395
Keywordマルチエージェント, 開発支援, リポジトリ型フレームワーク, 協調エージェント
Abstract近年,徐々に設計開発作業を支援するためのエージェントシステム開発環境が提案されつつあるが,エージェントの協調動作のための知識記述作業に焦点を当てると,未だ十分な支援はなされていない.通常,エージェントシステム開発ではエージェントの協調動作のためのインタラクション知識を開発者がいちからすべて記述する必要があり,これがエージェントシステム開発における開発者の大きな負担となっている.そこで本研究では,トップダウン/ボトムアップ型開発双方における開発者の負担を軽減し,開発効率を向上することを目的として,リポジトリ型マルチエージェントフレームワークDASHにおける協調エージェント開発支援機構を提案する.