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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2012)シンポジウム

セッション 1G  トラストとユーザインタフェース
日時: 2012年7月4日(水) 12:45 - 14:50
部屋: 黒百合の1
座長: 窪田 歩 ((株)KDDI研究所 ネットワークセキュリティグループ)

1G-1 (時間: 12:45 - 13:10)
題名Twitterにおける災害時のツイートの信頼度に関する提案
著者*向井 未来, 齋藤 義仰, 村山 優子 (岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科)
Pagepp. 213 - 216
KeywordTwitter, 災害コミュニケーション
AbstractTwitterにおいて,他者のツイートを自分のフォロワーに紹介したい時,ユーザはリツイートを用いてそのツイートをフォロワーのタイムラインに表示させることができる. 2011年3月11日の東日本大震災発生時には,このリツイート機能が重宝され,多くの情報が拡散された. しかし,そのなかには根拠のないデマも存在し,ユーザに無用な混乱を招いた. このデマ情報が拡散されてしまった原因として,ユーザがパニック状態にあり的確な判断能力がなかったことが考えられる. そこで,本研究では,ユーザがパニック時でもツイートを客観的に見ることができるようにするため,信頼度を付加し提供する手法を検討した

1G-2 (時間: 13:10 - 13:35)
題名社会的合意形成支援システムにおいてオピニオンリーダに与える情報を自動化する機能の開発と評価
著者*安藤 駿, 増田 英孝, 佐々木 良一 (東京電機大学)
Pagepp. 217 - 226
Keywordリスクコミュニーケーション, 合意形成, Twitter, 自然言語処理, MRC
Abstract一つのリスクへの対策が別のリスクを生み出す多重リスクの問題が存在する中で,多様な価値基準を持つ利害者関係との間で,セキュリティ対策選定に関して合意を形成するためのリスクコミュニケーションが重要を増している.特に,関与者が数千人を超える社会的合意形成が必要な問題が増えており,こうした問題を支援するシステムの必要性が高まっている.そこで,著者らはそれらの問題を 解決するために社会的合意形成支援システムSocial-MRC を開発している. Social-MRC は,オピニオンリーダ向けの合意形成を支援するMRC-Studio と一般関与者の議論の参加を支援するMRC-Plaza の二階層で構成されており,MRC-Plaza においては一般関与者が投稿した意見を分類及び分析し,有益な情報を自動的にオピニオンリーダやファシリテータに提示する機能が求められる.本稿では一般関与者の意見を自動的に分類及び分析する上で必要なTwitter 利用者インタフェースの改善や有益な情報に対して,自然言語処理や機械学習を用いて半自動的に選定する方法の開発と評価結果について報告する.

1G-3 (時間: 13:35 - 14:00)
題名ITリスク学の提案とリスクコミュニケーションに関する考察
著者*佐々木 良一 (東京電機大学)
Pagepp. 227 - 237
KeywordITシステム, 安全, セキュリティ, ITリスク, リスクコミュニケーション
Abstract重要性を増すITシステムの安全性を確保するためには従来の「情報セキュリティ」としてのとらえ方だけでは十分でなく,^嫂淌な不正だけでなく,天災やハードウェアの故障,ソフトウェアのバグ,ヒューマンエラーなども含めて扱うべきであり,第1階層:ITシステムそのものの安全 ,第2階層:ITシステムが扱う情報の安全 ,第3階層:ITシステムが行うサービスの3つの安全を統合的に扱う必要がある.このような,ITシステムにおいて広い意味での安全が失われる可能性をITリスクと呼ぶこととし,その問題を解決するための学問をITリスク学と呼ぶことにした.本稿では,ITリスク学の狙いと概要を紹介するとともにITリスク学で今後重要性が高まると考えられるITシステムのリスクコミュニケーションのあり方と支援ツールについて考察を行う.

1G-4 (時間: 14:00 - 14:25)
題名被災地住民の情報通信利用の実態と心理 −東日本大震災の被災地住民への訪問留置調査−
著者*千葉 直子, 山本 太郎, 関 良明, 高橋 克巳 (日本電信電話), 小笠原 盛浩 (関西大学 社会学部), 関谷 直也, 中村 功 (東洋大学 社会学部), 橋元 良明 (東京大学大学院情報学環)
Pagepp. 238 - 245
Keyword情報通信, 安心, 不安, 信用, 震災
Abstract災害時に大きな役割を果たす情報通信について,大地震発生後の利用実態と利用に伴う安心,不安,信用といった心理的側面を東日本大震災の被災地である仙台と盛岡の住民への訪問留置調査により明らかにした.本調査により,地震発生当日に利用しようとした通信手段は携帯の通話が首位であり,最もつながりやすかったのは携帯メールであったことが明らかになった.また地震発生後に利用できる状態にあると最も安心する通信手段は携帯の通話で,利用できないと最も不安な情報収集手段は,仙台ではテレビ,盛岡では携帯の通話が首位であった.両地域において携帯の緊急地震速報は,約9割の人が聞いており,信用しない人よりも信用している人の方が圧倒的に多いことも明らかになった.

1G-5 (時間: 14:25 - 14:50)
題名被災地住民のインターネット利用における安心と不安 ―東日本大震災の被災地住民への訪問留置調査―
著者*山本 太郎, 千葉 直子, 関 良明, 高橋 克巳 (日本電信電話株式会社 セキュアプラットフォーム研究所), 小笠原 盛浩 (関西大学 社会学部), 関谷 直也, 中村 功 (東洋大学 社会学部), 橋元 良明 (東京大学大学院 情報学環)
Pagepp. 246 - 257
Keyword安心, 不安, インターネット, 災害, 社会調査
Abstractインターネット利用における安心と不安の研究の一環として,我々は多くの不安や安心が実感されたであろう東日本大震災に際したインターネット利用における安心と不安などに関する一連の調査を実施した.本論文では,それら調査のうち,仙台と盛岡の住民各200 名に対して実施した「仙台・盛岡居住者を対象とした訪問留置調査」を対象とし,(a) インターネットによる情報収集時の不安と安心, (b) インターネットコミュニケーション時の不安と安心, (c) その他インターネットの不安と安心に関する調査結果について考察を交えた報告を行う.