題名 | きときと写真を用いた現場情報提示方法の設計 |
著者 | *福原 遼, 福本 駿 (東京電機大学未来科学部), 石塚 宏紀, 岩井 将行 (東京大学生産技術研究所), 瀬崎 薫 (東京大学空間情報科学研究センター), 戸辺 義人 (東京電機大学未来科学部) |
Page | pp. 1560 - 1565 |
Keyword | スマートフォン, 写真, GPS |
Abstract | 近年,高性能カメラ,GPS受信機,地磁気センサ等を搭載する携帯電話が普及し,人々は,撮影時の位置情報や方向情報を伴った写真をいつでも容易に撮影可能となった.また,携帯電話網の発展により,撮影された写真は,ネットワークを通して瞬時に共有可能となった.浅草など観光地の状況や災害発生時の状況などといった特定の現場に関する情報収集を目的とした場合,不特定多数の人々から携帯電話で撮影された膨大な数の写真から如何に有用な写真を選択するかが大きな課題となる.そこで我々は,携帯電話を用いて多人数によって撮影された膨大な写真から特定の現場の状況を的確に把握可能なシステムを提案する.本稿は提案システムの設計及びプロトタイプの実装について述べる. |
題名 | 旅先での観光地選び支援のためのブログを用いた観光地の印象抽出手法 |
著者 | *伊達 賢志, 北須賀 輝明 (熊本大学大学院自然科学研究科), 糸川 剛 (熊本県立技術短期大学校), 有次 正義 (熊本大学大学院自然科学研究科) |
Page | pp. 1566 - 1579 |
Keyword | ブログ, 観光地, 印象, 観光地選び, 特徴語 |
Abstract | 本論文では,ブログから観光地の印象を抽出し,その印象により観光地を提案することを目的とする.ユーザが過去に訪れたことのある観光地や気に入っている観光地と印象の似ている観光地をユーザに推薦する.印象を表す語として,名詞と形容詞,動詞を用いる.まず,観光地に関するブログを集める. そのブログを形態素解析し,それぞれの語を抽出し,TF-IDF 法を基にしたTDF-IDF 法を用いてそれぞれの語のTDF-IDF 値を求める. その値を用いて,ピアソンの積率相関係数により,観光地同士の類似度を算出する.類似度の高い観光地同士を印象の似ている観光地とする.実験では,どの品詞を用いると理想の類似度を算出するのかを確認するために,それぞれの品詞を単独で用いる場合と組み合わせた場合の類似度を比較した.同じカテゴリの観光地の類似度が上位3 つに入っているものを成功としてカウントし,成功数の数で評価した.その結果,名詞だけを使った場合の成功数が18 中6 で最も良くなった.また,名詞,形容詞と動詞それぞれ良い点があることが分かった. |
題名 | 位置に基づく会話のデータベース化による状況依存情報提示システムの設計と実装 |
著者 | *寺田 努 (神戸大学大学院工学研究科/科学技術振興機構さきがけ), 栗田 雄介, 塚本 昌彦 (神戸大学大学院工学研究科) |
Page | pp. 1580 - 1587 |
Keyword | 情報提示, 会話, 匿名化 |
Abstract | 近年,コンピュータの小型化により,博物館における展示物解説や観光地での案内を行う情報提示システムが注目を集めている.一般に,このような情報提示システムは提示内容をあらかじめ用意するため,最新の情報を取り入れたり,口コミ等の有用な情報を含めることが難しい.そこで本研究では,人々の会話内容をデータベース化し,位置やカメラ画像と会話内容とを結びつけてユーザに提示するシステムを提案する.会話は個人の行動などプライバシ情報を含むため,提案システムは会話内容の自動匿名化機能をもつ.具体的には会話中の単語に対して匿名化の必要性を判別し,プライバシ情報は匿名化してからデータベースに格納する.実際の観光地における会話データを用いて評価した結果,匿名化精度はF値が0.28となった.また,実際に提案システムのプロトタイプとして,会話情報や位置情報に基づき関連情報を提示するアプリケーションを作成し,ユーザが適切な情報を得られることを確認した. |
題名 | 位置情報を用いた範囲限定コミュニケーション支援システムの提案 |
著者 | *山田 晃輔, 伊藤 淳子, 宗森 純 (和歌山大学) |
Page | pp. 1588 - 1594 |
Keyword | 位置情報, iPhone, 仮想環境, コミュニケーション支援, サービス |
Abstract | 国内ではSNSに匿名や匿住所で登録する利用者が多い.匿名・匿住所では,対面でのコミュニケーションを行う際,日常の活動範囲や活動時間などの物理的,時間的制約により,積極的なコミュニケーションをとることができない可能性がある. 本研究では位置情報をもとに活動範囲内で情報発信・取得を行うための場の作成や編集,閲覧が可能な機能を提供すると共に,ユーザ同士の双方向コミュニケーションを支援するシステム「LACom」を提案する. この提案システムは,対面コミュニケーションへ至った際に物理的・時間的制約が少ない人とのコミュニケーションの輪を広げる事を目的とする. |