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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2011)シンポジウム

セッション 7A  統一テーマセッション-コンシューマ・デバイス&システム-
日時: 2011年7月8日(金) 8:30 - 10:15
部屋: サファイア
座長: 峰野 博史 (静岡大学)

7A-1 (時間: 8:30 - 9:00)
題名(招待講演) 明るい日本の復活に貢献するコンシューマ向けサービス、技術の展望
著者*石川 憲洋 (駒澤大学)
Pagep. 1241
Keywordコンシューマデバイス, コンシューマシステム
Abstract2010年代になり、コンシューマ向けデバイスおよびサービスは大きな変革期を迎えている。先ず、携帯電話業界では、従来のフィーチャーフォンからスマートフォンへの大きな流れがあり、携帯電話各社及び携帯電話メーカは、スマートフォンへの対応が緊急の課題となっている。また、iPADに代表されるタブレット型デバイスが大きな注目を集め、ユーザにも幅広く受入れられるようになりつつある。コンシューマ向けサービスでは、Facebook、Twitterに代表されるソーシャルメディアが急速に普及しつつあり、単なるコミュニケーションツールを超えて、中東の民主化、東日本大震災などではマスメディアを補完する大きな役割を果たし、また、企業のマーケティングツールとしても幅広く利用が進んでいる。書籍の電子化も大きな注目を集め、アマゾンでは既に電子書籍の販売が、印刷された書籍の販売を上回ったことを発表している。しかしながら、残念なことに、これらの従来は日本が得意とされてきたコンシューマ向け分野において、アップル、グーグルなどに主導権を握られ、日本のIT業界は世界的に見て大きな力を発揮出来ていないのが現状である。 本講演では、上記のコンシューマ向けデバイスおよびサービスの最近の動向について述べた後、再度、日本が主導権を取り戻すために取るべき戦略などについて議論したい。 最後に、このような背景のもとに、学会の活性化及び産業界との連携強化に向けて本年4月に新設された、コンシューマ・デバイス&サービス(CDS)研究会及びトランザクションの設立趣旨、研究分野、活動方針などについて紹介する。

7A-2 (時間: 9:00 - 9:25)
題名コンシューマ機器向けソフトウェア高速書き換え方式
著者*清原 良三, 田中 功一, 寺島 美昭 (三菱電機(株)情報技術総合研究所)
Pagepp. 1242 - 1250
Keywordコンシューマ機器, ダウンロード, 出荷前, 開発環境
Abstract携帯端末などのコンシューマ向けの機器のソフトウェア規模が巨大化し続けている.パソコンなどと違い,不具合があればソフトウェアの更新をすぐに要するなどコストがかかる.そのためなるべく不具合を少なくして出荷する必要性がある.製品の開発においてはクロス環境上のシミュレータを利用することにより効率良くデバッグ試験などを行うこともできるが,各種ネットワークを利用した場合の複合処理などタイミングに依存して起こる障害などもあり,出荷直前には実機での検証は不可欠である.出荷直前にはデバッグ,コード修正,ビルド,ダウンロード,動作確認の繰り返しになる.本論文ではこの繰り返しの中で,既存のダウンロード高速化手法を改良,評価し,効果があることを確認した.、

7A-3 (時間: 9:25 - 9:50)
題名視聴者コメントを用いた動画検索支援のための紹介動画作成手法の提案
著者*齊藤 義仰, 磯貝 佳輝, 村山 優子 (岩手県立大学大学院 ソフトウェア情報学研究科)
Pagepp. 1251 - 1256
Keywordインターネット放送, インタラクティブTV, 視聴者コメント, 紹介動画
Abstract動画投稿サイトには膨大な動画が投稿されており,自分が興味のある動画を探すのは難しく,予想していた動画内容と実際の動画内容が異なることがある.動画共有サービス利用者が見たい内容の動画を適切に選択できるようにするためには,動画の内容がどのようなものか見せるための短時間の紹介動画を参考にして,動画を見るかどうかを判断してもらう方法が考えられる.本稿では,動画のシーン対して視聴者がコメントを時系列データとして投稿できる動画共有サービス上において,動画選択支援のための紹介動画作成手法を提案する.提案手法では,単位時間あたりのコメント数に着目し,コメントの多い箇所が必要なシーンであるという仮説のもと紹介動画の作成を行う.作成アルゴリズムを検討するため,紹介動画に必要なシーンについて調査を行った.その結果,単純にコメント数のみでは紹介動画は作れないことがわかった.そこで,コメントの多い箇所のうち不要なシーンについて,コメントの内容に着目した除外方法について検討を行った.検討結果から得られたいくつかの手法について,単純にコメント数のみを用いた手法と比較し,評価した結果について報告する.

7A-4 (時間: 9:50 - 10:15)
題名Android端末を用いた異種ネットワークデバイス連携システムの開発
著者*田中 剛 (静岡大学情報学部), 伊藤 崇洋 (静岡大学大学院情報学研究科(現在,サーバーエージェント)), 加藤 悠一郎 (静岡大学大学院情報学研究科(現在,住商情報システム)), 峰野 博史 (静岡大学情報学部), 水野 忠則 (静岡大学創造科学技術大学院(現在,愛知工業大学情報科学部))
Pagepp. 1257 - 1264
Keywordデバイス連携, PUCC, Webサーバ, Android
Abstract近年,ホームネットワークやセンサネットワークにおいて,各デバイスのプロトコルの違いによる相互接続性が課題となっている.複数の異種ネットワークが混在する環境で,ネットワークの違いを意識せず,異なるネットワークに接続されたデバイスを相互に接続できなければならない.また,それはいつでもどこでも身近な物を使って様々なデバイスの情報を閲覧できたり,デバイス間の連携設定を行えるようにする必要がある. 本論文では,異なるネットワーク上に点在するセンサデバイスや家電機器などのあらゆるデバイスを統一的に制御する,異種ネットワークデバイス連携システムについて述べる.本システムは,通信プロトコルの異なったネットワーク上のデバイスを相互接続し,連携させることでデバイスを統一的に扱うことができ,Android端末を用いてセンサデータの閲覧や家電機器の操作が可能となる.また,それらはすべてWebを通して通信を行っており,Android端末を用いてあるセンサに対して値を設定し,センサがその値を示した時に特定の家電機器を動作させるといったデバイス連携サービスの実現も可能となっている.