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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2011)シンポジウム

セッション 6G  位置情報システム(1)
日時: 2011年7月7日(木) 16:00 - 17:15
部屋: オパール
座長: 寺田 努 (神戸大学)

6G-1 (時間: 16:00 - 16:25)
題名障害物の存在する空間におけるレンジスキャナを用いた人流モデル化手法の提案
著者*和田 悠佑 (大阪大学大学院情報科学研究科), 中村 嘉隆 (公立はこだて未来大学システム情報科学部), 東野 輝夫 (大阪大学大学院情報科学研究科)
Pagepp. 1183 - 1192
Keywordレンジスキャナ, 屋内軌跡推定, 人流モデル生成, 避難誘導計画支援
Abstract人流情報は様々なサービスに応用が可能であり,その有用性が高い.人流を計測する手法には様々な方法があるが,レンジスキャナを用いる方法が注目を集めている.しかし,レンジスキャナは障害物の影響を強く受けるため,計測領域内の全ての歩行者の動向を完全に計測することは難しい.そこで,本稿では個々の歩行者の動向ではなく一定の大きさの区画毎の人口密度に注目して人流を予測し,人流を流量と流れの向きをもったフロー形式でモデル化する手法を提案する.実際に地下街で行った実測実験の結果を提案手法により解析し,実測データから人流モデルが実際に生成できることを示した.また,評価用の仮想シナリオデータを用いて提案手法を評価し,平均約80 % の精度で正しく再現できていることがわかった

6G-2 (時間: 16:25 - 16:50)
題名風景映像と地理的専門知識にもとづいた方向認識支援システムの実現
著者山田 祐介 (群馬大学大学院工学研究科情報工学専攻), 羽田 吉彦 (群馬大学工学部情報工学科), 中澤 優一郎, *細川 宜秀 (群馬大学大学院工学研究科情報工学専攻)
Pagepp. 1193 - 1202
Keyword地図, 方向認識支援, モバイル
Abstract本稿では,利用者が現在地から視認される風景映像を地図の構成要素に加えることにより, 地図利用者が地図と実空間との対応付けを可能とする地図システムの実現方式を提案する. 提案方式の主要な特徴は,次の4項目にまとめられる. (1)現在地から視認される周辺風景映像を地図要素化した地図生成機能の実現. (2)目立つ風景映像選択機能の実現. (3)利用者が直近に利用した可能性の高い地理オブジェクトの方向を示す風景映像選択機能の実現. (4)3方向以上の風景映像選択機能の実現. 本稿では,このプロトタイプシステムを実装し,提案方式の妥当性を検証する.

6G-4 (時間: 16:50 - 17:15)
題名イラストマップを実地図に対応付ける手法の検討
著者*石田 武久 (神奈川工科大学 大学院 工学研究科), 服部 哲 (神奈川工科大学 情報学部 情報メディア), 速水 治夫 (神奈川工科大学 大学院 工学研究科)
Pagepp. 1203 - 1208
Keywordイラストマップ, 現実世界情報, 情報抽出
AbstractWeb上には,地図としては不正確であるが特定の場所に関する有益な情報を含んだイラストマップが多く存在する.そこで,利用者の利用目的に応じて,必要な情報だけを抽出でき,その情報の位置が強調され,他の情報は簡略化された地図の提供ができれば便利であると考える.本論文では,それを実現するために必要となる,イラストマップから位置情報は不正確であるが有益な現実世界情報を抽出し,実地図に対応付ける手法を検討する.