題名 | オブジェクトの監視・追跡を行う無線マルチメディアセンサネットワーク の稼働時間延長およびQoS確保のためのルーティング手法 |
著者 | *藤本 恭平, 安本 慶一, 孫 為華 (奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科), 山内 由紀子 (九州大学大学院システム情報科学研究院), 伊藤 実 (奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科) |
Page | pp. 1156 - 1166 |
Keyword | 無線センサーネットワーク, マルチメディア, ルーティング, オブジェクト追跡, QoS |
Abstract | 本稿では,移動オブジェクトを追跡し,ユーザ端末に動画をリアルタイム配送する無線マルチメディアセンサネットワーク(WMSN)において,配送される動画のQoSを保証し,WMSN全体の稼働時間を最大化することを目指したデータ配送経路制御手法を提案する.
対象WMSNでは,常に最短経路での動画配送を行うと,ノード間でのバッテリ消費に偏りが生じ,WMSNの稼働時間を縮めてしまうという問題がある.
さらに,追跡すべきオブジェクトが多い場合には,動画配信によるトラフィックの増加のため,ネットワークの輻輳が起こりやすい.
本稿では,移動オブジェクトとユーザの地理的距離が大きいほど動画の許容配送遅延時間を長く設定可能なWMSNのアプリケーションを想定する.
提案手法では,最短経路を含む複数の経路候補について,許容配送遅延時間と動画配送に必要な帯域の制約を満たし,動画配送終了後におけるバッテリ残量最小のノードのバッテリ残量を最大化するような経路を選択することで,WMSN の稼働時間を最大化する.
本手法の有効性を示すため,典型的な例を用いて,提案手法と最短経路手法によるWMSN の稼働時間を比較する. |
題名 | 有線/無線相互補完通信のためのハイブリッドルーティングプロトコルの実装と評価 |
著者 | *中野 裕貴 (岩手県立大学), 澤田 尚志, 栗山 央 (静岡大学院情報学研究科), 峰野 博史 (静岡大学情報学部), 水野 忠則 (愛知工業大学), 齊藤 義仰, 村山 優子 (岩手県立大学ソフトウェア情報学部) |
Page | pp. 1167 - 1174 |
Keyword | センサネットワーク, プロアクティブ方式, オンデマンド方式, ハイブリッド方式, 相互補完通信 |
Abstract | 近年,各種HEMS(Home energy management system) 技術が注目されている.
HEMSに用いるネットワークには様々な通信が存在するが,本稿では有線通信のPLC(Power Line Communication)と無線通信のIEEE802.15.4を使用する有線/無線相互補完通信プロトコルに注目した.
現在,有線/無線相互補完通信プロトコルにはルーティングプロトコルとしてプロアクティブ方式とオンデマンド方式が実装されている.
この2つの方式は遅延や通信の信頼性が異なるプロトコルである.
本稿では上り通信と下り通信で2つの方式を使い分けるハイブリッド方式を実装,評価した. |