題名 | 非常時においてもメッセージングサービスを安定提供するためのアカウント提供・管理方式 |
著者 | *田坂 和之, 今井 尚樹, 吉原 貴仁 (株式会社KDDI研究所/ユビキタスネットワークグループ) |
Page | pp. 936 - 945 |
Keyword | メッセージサービス, 非常時通信, アカウント提供・管理 |
Abstract | 地震などの非常時,メールやWEB伝言サービスなどのメッセージングサービスによる情報収集や情報共有が重要となる.一方,非常時では通信回線の輻輳や切断,インターネット上のサーバの処理負荷の増加により,ユーザはメッセージングサービスを利用するためのアカウントの取得やメッセージングサービスを利用することが困難となる.本論文では,インターネット上のサーバと連携してアカウントを提供・管理する非常サーバを避難場所などに分散配置するとともに,同場所にて非常サーバの起動・停止を管理し,避難場所から通常サーバへの通信経路を確保するモバイルルータを導入することで,メッセージングサービスを安定提供するアカウント提供・管理方式を提案する.さらに,提案方式に基づくプロトタイプシステムの実装概要とその評価について述べる. |
題名 | 着席時における姿勢変更動作を用いるインタラクション手法 |
著者 | *石山 英貴, 高橋 伸, 田中 二郎 (筑波大学 システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻) |
Page | pp. 946 - 956 |
Keyword | イス, 圧力センサ, 姿勢認識, 体感操作, 入力デバイス |
Abstract | デスクトップパソコンを利用する際にはイスに座ることが一般的である.そのため着席者の動作や状態は自然にコンピュータ操作に利用することができると考えられる.しかしイスに関する研究のほとんどは着席時の静的な着席状態や無意識の姿勢変更を利用するものとなっており,能動的な動作を操作に用いるものとはなっていない.そこで本研究では,着席時の意識的な姿勢変更動作を用いてインタラクションを行う手法を開発した.姿勢変更動作を用いることにより,コンピュータ操作の補助を行えたり,ゲームなどで体感操作を行うなどのエンターテイメントとしての利用も考えられる. 本研究ではイスの座部の圧力を測定するシートを作成し,それを用いて姿勢変更動作を認識して利用する手法を開発した.また,本手法の利用例を示すためにいくつかのアプリケーションを作成し,更に姿勢変更動作を操作に用いることの有用性を調査する実験を行った. |
題名 | まばたきによる筋電位変化を用いた入力インタフェースの実現性の検討 |
著者 | *加藤 正樹 (神奈川工科大学大学院 工学研究科 情報工学専攻), 関 陽海 (神奈川工科大学 情報学部 情報工学科), 岡村 将志 (神奈川工科大学大学院 工学研究科 情報工学専攻), 五百蔵 重典, 田中 博 (神奈川工科大学 情報学部 情報工学科) |
Page | pp. 957 - 964 |
Keyword | 生体信号, 筋電位, 入力インタフェース, 脳波センサ, DPマッチング |
Abstract | 我々は,四肢の動きが困難な状態でもまばたきができることに着目し,まばたきによる筋電位変化を用いた入力インタフェースの実現を目指している.その中で,市販品の比較的低価格で提供されている脳波センサを利用してまばたきによる筋電位変化を取得できることに着目した.本研究ではこの脳波センサを用いてまばたきを入力信号として利用するための検討を行った.具体的には,意識的な眼瞼の閉開動作による信号パターンの生成のための開始判断と,意識的なまばたきによる信号パターンの生成について検討した.さらに,生成した信号パターンの認識結果を確認し,入力信号として確定するための確認操作について検討した結果を述べる. |
題名 | アマチュアモータースポーツにおける情報共有コミュニケーションの評価 |
著者 | *根本 貴弘, 仲倉 利浩, 杉浦 一徳 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科) |
Page | pp. 965 - 977 |
Keyword | 実空間ネットワーク, 遠隔コミュニケーション, リアルタイムコミュニケーション, インターネットカー, 情報共有テレメトリー |
Abstract | 本研究では,ネットワーク技術を用いることにより,アマチュアモーターレースイベントで再現可能な,二者間のリアルタイム情報共有コミュニケーションを実現することが出来るネットワーク環境構築及び,その環境を活用したコミュニケーションの実現を目的とする. 本研究が提案するネットワーク環境では,ドライバーやピットクルーが持っている情報を即時共有を可能とする.加えて,共有する情報の収集にセンサーを用いることや車内及びピットルームに設置したPCで直接コミュニケーションをとることで,レース参加者の作業を軽減する.本研究では提案する環境を活用したコミュニケーションの有効性を評価するために,実際のアマチュアモーターレースイベントに参加したチームに本システムを利用してもらうことで評価実験を行った.評価実験を行った結果,本研究が提案するネットワーク環境を活用したコミュニケーションでは既存のコミュニケーション方法よりレース参加者の要求を満たしていることが明らかになった. |