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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2011)シンポジウム

セッション 5D  センサネットワーク・データ収集
日時: 2011年7月7日(木) 10:00 - 11:15
部屋: パール
座長: 石原 進 (静岡大学)

5D-2 (時間: 10:00 - 10:25)
題名センサノードのバッファ残量予測を用いたロスの少ないデータ収集プロトコルの提案
著者稲垣 彰祐, 森 駿介, *梅津 高朗, 山口 弘純, 東野 輝夫 (大阪大学大学院情報科学研究科)
Pagepp. 865 - 870
Keywordセンサーネットワーク, 情報収集, アドホック通信
Abstract環境のモニタリングを目的とするセンサネットワークでは,各センサが収集した情報を特定のシンクノードまで送り届ける必要がある.その際に,監視対象の事象によっては局所的に時間当たりに発生するデータ量が変動する場合があり,パケットロスや輻輳の影響で,得られたすべてのデータを転送しきれずにその一部が失われてしまう可能性がある.本稿では,このような環境下において,各ノードに備えられたバッファの空き容量の推移を見積もり,利用効率改善を試みることで失われるデータ量を最小化できるような情報収集プロトコルを提案する.

5D-3 (時間: 10:25 - 10:50)
題名無線センサネットワークにおけるデータ集約方式に関する考察
著者*河合 佑介, 李 烏雲格日楽 (静岡大学 情報学部), 木谷 友哉 (静岡大学 創造科学技術大学院), 萬代 雅希 (上智大学 理工学部), 渡辺 尚 (静岡大学 情報学部)
Pagepp. 871 - 877
Keyword無線センサネットワーク, データ集約, 省電力化, 遅延削減
Abstract近年,無線通信機能とセンサを備えた多数の端末を観測エリアに配置して観測情報の収集を行う無線センサネットワーク(WSN)が注目されている. WSNは複数の端末でマルチホップ通信を用いており,基地局に近いほど特に通信が集中するため,バッテリが早期枯渇して基地局へ無線通信を行うことができなくなり,ネットワーク寿命が尽きる問題がある. この問題の解決策として,省電力化の手法としてデータ集約が提案されている. これは,パケットを中継する際に複数のパケットを1つに集約することにより,データ量を削減する手法である. データ集約は省電力化を達成するが,中継ノードでの待ち時間が大きくなり,遅延が増加する問題が生じる. 本稿では,中継ノードでの集約待ち時間に上限をつける方式を提案し,計算機シミュレーションにより遅延を抑えつつ省電力化を実現可能であることを示す.

5D-4 (時間: 10:50 - 11:15)
題名無線センサネットワークにおけるモバイルシンクとの接続状況に基づくデータ転送先の決定法について
著者*山本 彩奈, 近藤 真也, 神崎 映光, 原 隆浩, 西尾 章治郎 (大阪大学大学院情報科学研究科)
Pagepp. 878 - 885
Keyword無線センサネットワーク, モバイルシンク, データ転送
Abstract本稿では,無線センサネットワークにおいて,センシング対象となる領域内を自由に移動する多数のモバイルシンクが存在する環境下で,効率的なデータ収集を実現するデータ転送先決定手法を提案する.提案手法では,各センサが,モバイルシンクが発信するビーコンの受信回数に基づき,自身とモバイルシンクとの接続状況を把握する.また,接続状況に関する情報を周辺のセンサと共有し,これを基に,モバイルシンクと直接通信できないセンサがデータ転送先を決定する.