題名 | 電気自動車のインフラ整備計画手法の検討-待ち行列理論による- |
著者 | *卜部 静香, 奥田 隆史, 井手口 哲夫, 田 学軍 (愛知県立大学) |
Page | pp. 729 - 734 |
Keyword | 電気自動車, インフラストラクチャー(インフラ), バッテリー充電交換設備, 待ち行列理論, 数理計画 |
Abstract | 我々は,地球温暖化や化石燃料の枯渇問題などの環境問題を抱えている.これらの解決策として,排気ガスを出さず,CO2排出量が少ないなどの利点をもつ電気自動車を普及させることが挙げられる.しかし,電気自動車は連続航続距離が短い,電気自動車のバッテリー充電時間が長い,そして充電設備などのインフラ整備が不十分である,などの問題を抱えている.本稿では,インフラ整備が不十分である問題に着目していき,消耗したバッテリーの充電,もしくは交換のどちらかをおこなうEVステーションの構成を提案する.そして,それぞれの設備のサーバー数について確率モデルによって検討する. |
題名 | 多様な客・サーバが存在する情報通信ネットワークシステムのデザイン手法の検討 |
著者 | *木村 龍明 (愛知県立大学 情報科学部 情報システム学科), 奥田 隆史 (愛知県立大学 情報科学部 地域情報科学科), 井手口 哲夫 (愛知県立大学 情報科学部), 田 学軍 (愛知県立大学 情報科学部 情報システム学科) |
Page | pp. 735 - 740 |
Keyword | ユビキタスネットワーク, システム評価, 待ち行列理論, VCHS問題, 協調行動 |
Abstract | 近年,ブロードバンド回線や情報通信端末の普及により,情報通信ネットワークシステムは,いつでも,誰でも利用することが当たり前になりつつあり,日常生活やビジネスなどの様々な場面において,欠かせないものとなっている. このような状況下において,情報通信ネットワークシステムの利用者は,多種多様な要求を持ち,各サービス提供者は,異なる処理能力を持つサーバを利用して,サービスを提供することが考えられる. 本稿では,以上のような情報通信ネットワークシステムを,VCHS型待ち行列システムとしてとらえる.ここで,VCHS(Various Customers, Heterogeneous Servers)とは,多様な利用者,サーバが存在する状況を指し,このときに,システムに到着する利用者に対してどのようなサーバ割当戦略が有効であるか検討することをVCHS問題という. 本研究の目的は,このサーバ割当戦略とともに,客同士の協調行動,システムへのリトライを利用して,VCHS型待ち行列システムの性能を改善するデザイン手法を提案することである.そこで本稿では,これらの利用者の行動がある状況下において,VCHS型待ち行列システムのデザイン手法を提案し,マルチエージェントアプローチにより,その効果について検証する |
題名 | 格子状に接続されたユビキタスコンピュータ群のモバイルエージェントを用いた制御手法 |
著者 | *國本 慎太郎, 藤田 直生, 佐野 渉二 (神戸大学), 寺田 努 (神戸大学/科学技術振興機構 さきがけ), 塚本 昌彦 (神戸大学) |
Page | pp. 741 - 748 |
Keyword | モバイルエージェント, ユビキタスコンピューティング, センサネットワーク |
Abstract | 本稿では,格子状に配置したユビキタスコンピュータ群に対して,それぞれのユビキタスコンピュータに組み込まれた入出力デバイスをモバイルエージェントを用いて制御することで,ユビキタスコンピュータ群全体の入出力制御を行う手法を提案する.本研究ではモバイルエージェントを実行すべきコマンドの羅列であると捉え,モバイルエージェントの移動,並列処理,入出力制御などの機能をもつコマンドによって,既存の手法では複雑だった並列処理や環境内のコンピュータ数の変化へ対応できるようにした.また,これらのコマンドは各ユビキタスコンピュータから隣接するユビキタスコンピュータのみに移動するため,ユビキタスコンピュータ間のローカルな通信のみでユビキタスコンピュータ群全体の制御が可能になる. |
題名 | ユビキタスセンサネットワークにおけるRDFベースのサービス実装手法の検討 |
著者 | *佐藤 信, 粟津 光一 (創価大学大学院工学研究科), 加藤 弘一 (株式会社オープンテクノロジーズ), 勅使河原 可海 (創価大学工学部) |
Page | pp. 749 - 756 |
Keyword | センサネットワーク空間, Resource Description Framework, サービス制御, プライバシー保護 |
Abstract | ユビキタスセンサネットワークでは,空間内の多種多様なセンサやタグリーダが自動的に空間内の情報を収集し,適切な情報提供や高品質なサービス提供を実現させる.その中で,よりユーザの要求に則したサービスを提供するためには,取得情報の効率的利用が重要である.これに対し,本研究室では,空間やサービスの状態情報をRDFで表現し一元管理するプラットフォームの開発を進めている.しかし,現在のプラットフォームでは空間情報とサービス制御情報の整合性をもたせる手段が少ない.そのため,サービス開発者の要求通りにサービスを制御することが難しい.本稿では,サービスの具体例から空間情報とサービス制御情報を分析してモデル化し,それを拡充していくことで,柔軟なサービス提供が可能になる方法を検討する. |