題名 | (招待講演) センサネットワークとエナジーハーベスティング |
著者 | *川原 圭博 (東京大学) |
Page | p. 189 |
Abstract | 太陽電池に限らず、振動、熱、そして環境電波から微少な電力を回収するエナジーハーベスティングに注目が集まっている。 電池交換を不要にする本技術は、特にセンサネットワークの実現技術として大きな期待が寄せられている。 本講演ではエナジーハーベスティングによりどういったエネルギー源からどの程度の電力が得られるのか、そして災害復旧や、今後の日本の産業とどういう関わりを持つかに関して解説する |
題名 | センサネットワークを用いた住環境制御システムに関する研究 |
著者 | *賀 新剛 (静岡大学院情報学研究科), 峰野 博史 (静岡大学情報学部), 水野 忠則 (愛知工業大学情報科学部) |
Page | pp. 190 - 195 |
Keyword | センサネットワーク, 住環境制御 |
Abstract | 我々はセンサネットワークを利用して省エネルギー可能な住環境制御システムを提案する.このシステムは,住環境センサノードと消費電力測定可能な「スマートタップ」から,オフィスや家庭の各場所での温度,モーション,湿度,照度,消費電力などのセンシングデータを収集してデータベースに蓄積する.また,センシングデータを分析し,オフィスや家庭内の既存の家電を制御する.実験では,住環境制御なしと制御ありでそれぞれに実験し,2 つの消費電力から比較した結果により,住環境制御システムを使った場合に20% の電力を節約したことを確認した. |
題名 | Ubi-command Human Interface家電制御プロトタイプシステムを使用したユーザビリティ評価実験 |
著者 | *山岸 郁, Lei Jing, Yinghui Zhou, Zixue Cheng (会津大学) |
Page | pp. 196 - 203 |
Keyword | Ubi-command Human Interface (UHI), 家電制御, Internet of Things (IoT), 通信プロトコル, One-stroke指動作 |
Abstract | 高齢者が抱える問題として,身体能力の低下に伴った日常生活の問題があげられる.高齢者にとって日常生活での電子機器の操作等は簡単なものではない.そのため、指コマンドヒューマンインターフェース(Ubi-command Human Interface以下,UHI)は高齢者に利用しやすいシステムを構築するために提案された.UHIは直感的な指動作の操作を提供する指輪状のデバイスであり,人差し指に装着して使うことができる.3軸の加速度センサを持ち、One-strokeの指動作が識別できる.UHIを使用した高齢者へのバリアフリーなシステムが期待できるが,UHIシステムについては検証されているだけである.従って,UHIを利用するアプリケーションレベルの評価はまだ不十分である.本研究では,UHIによる家電操作のプロトタイプシステムを構築する.次にそのシステムを利用したUHIの使用テストを行い,今後の改善のために有用性の評価および問題点の特定を行う.評価項目はUHIのユーザビリティを基準に据え、評価実験ではUHIとリモコンの操作を比較する.ユーザはUHIとリモコンをそれぞれ使って指定されたタスクを達成する.実験の結果から,UHIの効率を改善する方法が明らかになった. |
題名 | CoAPを利用したZigBeeセンサノード上でのウェブサービスの実現 |
著者 | *羽田 久一 (慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科), 三次 仁 (慶応義塾大学環境情報学部) |
Page | pp. 204 - 211 |
Keyword | センサネットワーク, ウェブサービス, ZigBee |
Abstract | センサネットワークに用いられる軽量な無線通信として、ZigBeeが広く知られている。 本研究では軽量な無線上でのウェブサービスを実現するためのプロトコルである CoAP(Constrained Application Protocol)を利用し、ZigBee無線センサノード上の情報をウェブサービスとして取得するシステムを提案し実装をおこなった。さらに本システムを基盤として利用することにより、家電と一体化させた無線センサネットワークを構築し、家電からの情報取得を行うアプリケーションを実装した。 ZigBeeを利用したセンサノードとの間でのウェブサービスを実現するため のシステムとしてCoAPを用いた無線通信とHTTP/CoAP間のプロトコル変換用のゲートウェイを組み合わせて利用することを提案し、実装を行った。さらにこの実装を用いて家電と組み合わせたセンサネットワークを利用したCO2削減のプロジェクトでの実証実験をおこない、有効性についても検証を行った。 |