題名 | コンテンツ単位のグルーピングを可能とするリモートアクセス方式の提案 |
著者 | *三浦 健吉, 鈴木 秀和, 渡邊 晃 (名城大学大学院理工学研究科情報工学専攻) |
Page | pp. 1678 - 1682 |
Keyword | リモートアクセス, NAT越え, 通信グループ |
Abstract | リモートアクセスで主に利用される既存技術として,IPsec-VPN やSSL-VPN がある.しかし,IPsec-VPN は複雑な設定が必要で管理が面倒であり,NAT との相性が悪いなどの課題がある.また,SSL-VPN は手軽に利用できるが,使用するアプリケーションが限定されるという課題がある.そこで我々は,GSRA(Group-based Secure Remote Access)と呼ぶ,NAT 越え技術をベースとした新たなリモートアクセス技術を提案している.しかし,GSRA はネットワークレベルの対策であり,アプリケーションの内容には干渉できない.そこで,本論文ではコンテンツ制御プロキシ(以下CPROXY)を新たに導入し,GSRA とCPROXY が連携することで,コンテンツ単位のグルーピングを実現する. |
題名 | マルチパスの伝送路可逆性を用いた伝送路特性に基づく共有情報生成方式の応用 |
著者 | *岩本 智裕, 田頭 茂明, 荒川 豊 (九州大学), 津村 直樹 (リコー), 福田 晃 (九州大学) |
Page | pp. 1683 - 1689 |
Keyword | 伝送路可逆性, 秘密鍵共有, 周波数成分, フェージング, マルチパス |
Abstract | 携帯電話やPDAなどの小型無線端末の普及に伴い,利用者同士が端末を持ち寄っ て一時的な無線ネットワークを形成し,互いにデータ通信を行う機会が今後ま すます多くなることが予想される.このような近距離無線ネットワークにおい て,安全なデータ通信を容易に実現できることは,今後社会の情報基盤として 老若男女を問わず利用されるユビキタスシステムに必要不可欠な技術課題だと 考える.近くにいる者と安全かつ簡単にデータ交換をすることが可能になれば, 近距離無線通信の信頼性を飛躍的に高めることができると考える. 本論文では,安全なデータ通信を実現する上で必要な共通鍵(共有情報)の共 有を,送受信端末で個別に生成することで実現する手法を提案する.提案手法 の主なアイデアは,送受信端末を振ることにより生じる無線伝送路の変動をも とにして,各端末で個別に共有情報を生成することである.この変動は,送受 信端末間でのみ同一の振る舞いとして観測されるが,第三者においては,異な るように観測される.この性質を利用し,共通鍵を安全かつ容易に生成する手 法を実現する.また,提案方式では特別なデバイスや下位層プロトコルの指定 をせずに,共通鍵を生成できるように生成プロトコルを設計している.提案手 法の認証への応用についても紹介する.さらに,プロトタイプシステムを構築 し,提案手法の有効性を実環境において評価した. |
題名 | ホームネットワークにおける待機電力の削減に向けた遠隔起動技術の提案 |
著者 | *石原 丈士, 大山 裕一郎, 村上 貴臣, 渋谷 尚久, 鎌形 映二 (株式会社東芝 研究開発センター) |
Page | pp. 1690 - 1698 |
Keyword | ホームネットワーク, 低消費電力, 遠隔起動 |
題名 | 電子ペーパーネットワークシステム実現のための通信プロトコル設計 |
著者 | *平川 剛, 石西 洋 (ネットワーク応用技術研究所先端ネットワーク研究部), 井上 創造 (九州工業大学大学院工学研究院基礎科学研究系), 服部 励治 (九州大学産学連携センタープロジェクト部門フォトニックシステム領域) |
Page | pp. 1699 - 1704 |
Keyword | 電子ペーパー, 応用システム, 無線電力 |
Abstract | 電子ペーパーデバイスの特徴を生かすためには,電池を用いない(バッテリレス)端末や,一人が複数端末を同時に使用することを想定する「どこでもプリンタ」システムが必要である.本システムを実現するため,マルチチャネル通信路を用いた複数端末に対する電源制御を行う通信プロトコルを設計した.また,ユースケースとして会議資料配布を想定し,本通信プロトコルを採用する「どこでもプリンタ」システムの評価試験を実施することにより性能評価を行った. |