題名 | 組合せによる条件付き品質を考慮したWebサービス選択 |
著者 | *渡辺 敦, 片渕 聡, 高橋 竜一 (早稲田大学), 鄭 顕志, 石川 冬樹 (国立情報学研究所), 深澤 良彰 (早稲田大学), 本位田 真一 (国立情報学研究所/東京大学) |
Page | pp. 1563 - 1571 |
Keyword | サービス指向アーキテクチャ, Webサービス, 合成サービス, サービス選択, 条件付き品質 |
Abstract | Webサービスの合成において,生成される合成サービスは要求される機能に加えて, 価格等の非機能的要求であるサービス品質を考慮する必要がある.サービス品質には,サービス単体によって決定される単体品質と サービスの組み合わせによって決定される条件付き品質が存在する. 条件付き品質の評価を行うためには,サービスの組合わせを考慮するため,合成サービスの選択時間が増大してしまう. そこで,本研究では,条件付き品質を考慮したサービス合成のアルゴリズムを提案し,条件付き品質を考慮しない全探索法との比較実験を行った. また,アルゴリズムの改善として,条件付き品質の枝刈りによる実行時間削減についても研究を行い,枝刈りの有効性を実験により示した. |
題名 | ネットワークトラフィックによるWebアプリケーション性能分析 |
著者 | *薄田 昌広 (関西電力), 上原 哲太郎 (京都大学), 中野 博樹 (トランス・ニュー・テクノロジー) |
Page | pp. 1572 - 1576 |
Keyword | ネットワーク, システム管理, Webアプリケーション |
Abstract | 企業などの組織内でWebアプリケーションの利用が増えてきており,Webの性能評価やトラブルシューティングの重要性が増している.Webの性能はWebブラウザとWebサーバ間の転送プロトコルであるHTTPに強く影響を受けるが,HTTPは多様なネットワーク機器を経由して転送されるため,そのふるまいの把握が困難となっている. 本研究では,我々は,Webアプリケーションの性能評価を目的として,ネットワークトラフィックによるHTTPの分析方式を提案した.さらに,試作システムで動作を検証し,実ネットワークへ適用することで方式の有効性を確認した. |
題名 | CIM(Common Information Model)を利用した業務における障害影響分析方式 |
著者 | *小池 賢一 (三菱電機株式会社 情報技術総合研究所) |
Page | pp. 1577 - 1581 |
Keyword | BIA, CIM |
Abstract | 企業のミッションクリティカルなシステムでは、システムの中断や停止により、業務が多大な影響を受ける可能性がある.本来は、障害の原因を特定して、その原因を取り除き、業務を復旧させる手続きを行うが、障害の原因特定に時間が掛かる場合は、サーバの再起動や待機系への切り替えなどの暫定処置を行って業務を復旧させる必要がある.適切な暫定処置を行うためには、障害の影響範囲を正確に把握する必要がある.しかし、既存の方式では影響範囲を過小評価してしまうという課題があった.また、全てのサーバやプロセスの状態を調べると影響分析が完了するまでに時間が掛かるという問題があった.これらの課題に対して既定案方式では、業務やサービスの依存関係を利用しながら、検出した障害と関連する範囲の障害発生状況を調べることで、迅速な影響範囲の解析が行えることを示した.一方、この方式では障害の影響で業務が停止することや、業務処理の性能が低下するなど、業務への詳しい影響内容の解析ができていないという課題が残っていた.そこで本稿では、依存関係の種類を区別できるようにして、詳細な影響分析を行う方式を提案する.また、依存関係の定義にCIMを利用して、実際のCIMエンジンにおいて、拡張したCIMのクラスの有効性の検証を行った. |
題名 | TCPコネクション単位でトラフィックの視覚化を行うツール |
著者 | *宇都木 進 (明星大学大学院情報学研究科情報学専攻), 渡邊 晶 (明星大学情報学部情報学科) |
Page | pp. 1582 - 1593 |
Keyword | ネットワーク管理, トラフィック, 視覚化, TCPコネクション, リアルタイム |
Abstract | ネットワーク管理者にTCPトラフィックの概要をリアルタイムに提示するためのツール, necositを開発している.necositはネットワークトラフィックをTCPのコネクション単位 で帯状に視覚化し,単位時間あたりのトラフィック量を色のグラデーションによって表示 する.本論文では,necositが管理するコネクションのデータ構造の改良とパケットの とりこぼしによって発生する未検出の切断済みコネクションのガーベージコレクション 機能について述べる.また,遠隔地のトラフィック情報をリアルタイムに調査できる リモートモニタリング機能について述べる. |