題名 | 電子署名の暗号移行に伴うタイムビジネスへの影響と対策 |
著者 | *宮崎 一哉 (三菱電機株式会社), 上畑 正和 (セイコーインスツル株式会社), 中嶋 勝治 (セイコープレシジョン株式会社), 西山 昇 (セコムトラストシステムズ株式会社), 岩間 司, 田中 秀磨 (独立行政法人 情報通信研究機構), 本田 雅裕, 石井 秀一 (財団法人 日本データ通信協会 タイムビジネス協議会) |
Page | pp. 1453 - 1458 |
Keyword | 電子署名, タイムスタンプ, PKI, 暗号移行, 危殆化 |
Abstract | 今後数年から10年程度の間にRSA1024bitやSHA-1等の暗号アルゴリズムの危殆化が予測されている.それに備えるため電子署名に関して,危殆化が予想されるアルゴリズムをより強いアルゴリズムへと移行するスケジュール案について検討している.
タイムビジネス協議会では,電子署名の暗号移行に伴うタイムビジネスへの影響調査並びに対策検討会を設置し,タイムビジネスにおける暗号アルゴリズムの移行スケジュール案につき検討した.その際,暗号アルゴリズムの危殆化がタイムスタンプに与える影響の検討,各団体における電子署名の暗号アルゴリズム移行スケジュールに関する検討状況の調査,タイムスタンプの失効や有効期限の考え方の検討,時刻配信業務及び時刻認証業務の信頼性及び安全性を認定する(財)日本データ通信協会のタイムビジネス信頼・安心認定制度への提言内容の検討等をあわせて実施した.本稿ではこれらの検討内容及び結果として得られた対策案について説明する. |