題名 | 断続的に移動する無線ノード群の位置推定 |
著者 | *樋口 雄大, 藤井 彩恵, 山口 弘純, 東野 輝夫 (大阪大学大学院情報科学研究科) |
Page | pp. 1210 - 1220 |
Keyword | 位置推定, 移動無線ネットワーク, 分散協調, 測位効率, レンジベース |
Abstract | 本稿では,少数のランドマークとノード間の測距結果を用いて,断続的に移動するノード群の位置を推定する手法を提案する.提案手法では,各ノードが周辺ノードとの測距結果に基づき自身および周辺ノードの移動状態を検出し,ランドマークに加えて位置誤差が比較的小さいと想定される静止状態のノードを位置基準として利用することで,高精度な位置推定を実現する.また,静止状態のノードの測位頻度を下げることにより総測位回数の軽減を図る.シミュレーションによる性能評価の結果,提案手法では平均誤差0.30(m) 以内の高い位置推定精度を実現できた.また,全ノードが一定頻度で測位を行った場合と比較して,提案手法では,同等の位置精度の実現に必要な測位回数が最大76%削減された.さらに,歩行者や室内の障害物による測距信号の遮断を考慮した現実的な環境における性能を評価し,提案手法の有効性を示した. |
題名 | レーザレンジスキャナと無線通信を用いた歩行者の移動軌跡推定手法の検討 |
著者 | *木山 敦之, 山口 弘純, 東野 輝夫 (大阪大学 大学院情報科学研究科 情報ネットワーク学専攻 モバイルコンピューティング講座) |
Page | pp. 1221 - 1229 |
Keyword | レーザレンジスキャナ, 軌跡推定, 無線通信 |
Abstract | 本稿では,展示会など人物が集まる空間において,人物(以下,ノードとよぶ)の移動軌跡をレーザレンジスキャナとノード間の直接無線通信情報を用いて推定する手法を提案する.レーザレンジスキャナは測域内の物体までの距離を正確に測定できる一方,見通し範囲外の物体が検出できないため,展示物やノードが多く存在する場合は検出率が低下する.また,ノードの識別ができないため,どのノードがどのように移動したかの軌跡を決定できない.これに対し提案手法では,レーザレンジスキャナで得たノードの存在位置候補点と,各ノードが発信する無線ビーコンを用い,各ノードの軌跡を特定するアルゴリズムを提案する.レーザレンジセンサの遮蔽領域が存在する環境を想定したシミュレーション実験において,提案手法は各ノードの軌跡を高い精度で決定できた. |
題名 | GPSログ情報に基づく行動履歴獲得アルゴリズムの検討 |
著者 | *松尾 宣夫 (創価大学工学部情報システム工学科高見研究室), 高見 一正 (創価大学工学部情報システム工学科) |
Page | pp. 1230 - 1236 |
Keyword | GPS, ログ情報, 位置情報, 行動履歴, 趣味・嗜好 |
Abstract | GPS(Global Positioning System) の搭載された携帯電話の普及に伴い,位置に応じた情報提供サービスの進展が期待されている.しかし,携帯電話に搭載されているGPSの精度制限と屋内での測位不安定のため,ユーザが真に望む情報を獲得するためには,複雑な手順が必要な場合があり,ユーザの負担となっている.本稿では,ユーザの長期間の行動を記録したGPSログ情報からユーザの趣味・嗜好を抽出する手法を提案する.特に,GPSログ情報からユーザの行動履歴(移動中,停止位置,施設滞在時間)を獲得するためのアルゴリズムを提案し,試作と実験により抽出精度を評価した. |