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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2010)シンポジウム

セッション 4F  ネットワークセキュリティ
日時: 2010年7月8日(木) 8:30 - 10:10
部屋: 和風
座長: 勅使河原 可海 (創価大学)

4F-1 (時間: 8:30 - 8:55)
題名シグナリングボディの完全性検証方式
著者*高原 尚志, 中村 素典 (総合研究大学院大学複合科学研究科)
Pagepp. 976 - 982
KeywordSIP, DTLS-SRTP, ZRTP, SIP Identity, Proxy Authenticate

4F-2 (時間: 8:55 - 9:20)
題名トポロジ特性を利用した確率的パケットマーキング手法
著者*金岡 晃 (筑波大学), 岡田 雅之 (筑波大学/日本ネットワークインフォメーションセンター), 國分 淳次, 岡本 栄司 (筑波大学)
Pagepp. 983 - 992
KeywordDoS攻撃対策, トレースバック, 確率的パケットマーキング, インターネットトポロジ
Abstract近年,DoS攻撃を行っているホストを特定するトレースバック技術の中でも確率的パケットマーキング(Probabilistic Packet Marking, PPM)技術が注目されている.PPM手法は他のトレースバック手法と比較して様々な利点がある反面,攻撃経路の再構成に必要なパケット数が多く再構成までに時間がかかることと,分散型DoS攻撃時などでのハッシュ値衝突による経路の誤った再構成の問題点が指摘されている.さらに,パケットマーキング処理の負荷に関してほとんど議論されていない. 本論文では3つの改良をPPMに施し,従来手法よりも効率良く被害者側が攻撃経路を再構築できる手法を提案する.そして,提案手法の評価として,数式評価と実装評価を行った.数式評価から従来手法よりも必要とするパケット数の削減に成功し,さらに衝突確率の改善も実現したことを示した.また実装評価からこれまで負荷が高いと予測されてきたパケットマーキングの処理はほとんど負荷にならないことを示した.

4F-3 (時間: 9:20 - 9:45)
題名位置情報管理システムにおける信頼性による通信型の切り替え方式の提案
著者*森 勇海, 白石 陽, 高橋 修 (公立はこだて未来大学 システム情報科学部)
Pagepp. 993 - 1002
Keyword位置情報管理システム, 信頼, 通信型
Abstract位置情報を利用したサービスが増加する傾向にあり,それらの位置情報サービスは個別に位置情報を管理している.これらの位置情報を共有することで位置情報サービスと位置情報サービス利用者の双方で有益となる.しかし,情報共有を行う上で位置情報サービス利用者の位置プライバシーの保護が問題となる.そこで,位置情報サービス利用者のプライバシー保護とサービスを行う時間を現状と変わらなくするために2つの通信型を利用した位置情報管理システムを提案する.この2つの通信型を選択する際に位置情報サービスの信頼度により選択する方式を提案する.位置情報サービスの信頼度は位置情報管理システムと位置情報 サービス利用者が判断し,それぞれが判断した信頼度を証拠理論を利用して信頼度の集約を行う.

4F-4 (時間: 9:45 - 10:10)
題名クラスタ型無線センサネットワークのための鍵管理方式の提案と耐盗難性に関する考察
著者*毛利 寿志, 小野 良司, 徳永 雄一, 平岡 精一 (三菱電機)
Pagepp. 1003 - 1010
Keyword鍵管理方式, One-Way Cross-Trees, センサネットワーク, アドホックネットワーク
Abstract機器にセンサノードを設置し,機器の設定変更や保守作業を無線通信によって実施する場合には,作業の対象ではないセンサノードへの誤接続や,第三者によるセンサノードへの不正アクセスが問題となる.この問題への対処としては,認証技術の導入が不可欠であり,センサノードの計算・記憶資源を考慮した場合,共通鍵暗号を用いたメッセージ認証子による認証が有効である.しかし,メッセージ認証子による認証を行うときには,機器間でいかに安全に鍵管理を行うかが課題となる.本稿では,機器の盗難・紛失による情報漏洩に対してシステム全体を安全に保つことのできる鍵管理方式を提案する.また,提案方式の安全性に関する考察を行い,提案する鍵生成方式と鍵更新方式との組み合わせにより,システム全体の安全性を保つことができることを示す.