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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2010)シンポジウム

セッション 3D  社会システム
日時: 2010年7月7日(水) 17:20 - 19:00
部屋: 如月
座長: 吉野 孝 (和歌山大学)

3D-1 (時間: 17:20 - 17:45)
題名就職支援サイトの一元管理システムの提案
著者*古谷 脩, 服部 哲, 速水 治夫 (神奈川工科大学情報学部情報メディア学科)
Pagepp. 673 - 676
Keyword就職支援サイト, Web Database, スケジュール管理, メール管理
Abstract就職を希望する学生はほとんどの場合就職活動を行う.就職活動では企業ごとのwebページや志望している企業が登録している就職支援サイトから求人情報を得て,企業を選び志望企業へエントリーを行う.それらweb上に点在する企業情報を管理する方法はサイトごとに異なっており,各企業の情報管理は就職活動を行う学生にとって大きな負担となる.本研究では主にスケジュールを管理するカレンダーと情報を管理する機能を連動させ,一つのシステムとして管理することでそれらに掛かる負担を軽減することを目的とした.

3D-2 (時間: 17:45 - 18:10)
題名市民活動団体のWebサイト上の活動場所情報の自動収集システム
著者*服部 哲 (神奈川工科大学情報学部情報メディア学科), 五百蔵 重典 (神奈川工科大学情報学部情報工学科), 速水 治夫 (神奈川工科大学情報学部情報メディア学科)
Pagepp. 677 - 682
Keyword市民活動団体, 活動場所, Web, 自動収集, 地図
Abstract近年,市民活動団体においてもWebは情報収集や発信のための非常に重要なツールとして位置付けられている.しかし現状では,各団体がそれぞれのWebサイトで情報発信しているため,どこでどのような活動が行われているかを把握することが困難である.そこで本論文では,市民活動団体のWebサイトから活動場所情報を自動収集する方法を提案し,提案手法に基づくシステムの試作と評価について述べる.本システムでは,無数に存在するWebサイトから市民活動団体のWebサイトを選択し,各サイトからWebページの構造や地図の有無などの情報を利用して活動場所情報を抽出する.試作システムの評価の結果,市民活動団体のWebサイト上で発信されている活動場所情報を1つの地図上に集約するシステムの有効性が示唆された.

3D-3 (時間: 18:10 - 18:35)
題名環境行動促進システム“エコまめ”の提案と地域コミュニティへの適用
著者*田仲 理恵, 土井 伸一, 小西 琢, 吉永 直生, 板谷 聡子, 山田 敬嗣 (日本電気株式会社 C&C イノベーション研究所)
Pagepp. 683 - 690
Keywordグループウェア, ソーシャルインタラクション, モバイルエージェント, 可視化, 行動変容
Abstract人々の日常行動の中には,近年問題視されている環境保護に関する活動や,選挙時の投票行動のように,一人ひとりの影響は小さくとも,それが集まれば環境や社会全体が変わる行動がある.しかし,自身の行動の影響が実感できない,周囲の人々の行動の様子がわからないなどの理由で実施できない人も多くいる.我々はそういった行動の実施,またはすでに行っている行動の更なる促進を目指しており,環境を例にとって,人々の行動の可視化による行動促進システム“エコまめ(Eco-MAME: Ecological platform for Motivating Activities with Mutual Effect)”の構 築を目指している.本研究では,可視化に必要な要素を抽出し,それらを実装したWeb サイトを用いて地域コミュニティで社会実験を行った.その結果,自身と他者の行動の可視化と実際の行動の間に正の相関があることが明らかになった.本稿では社会実験の結果を報告し,行動・情報の可視化と個人適応という要素を持つエコまめのシステムアーキテクチャの全体像について述べる.

3D-4 (時間: 18:35 - 19:00)
題名電子トリアージタグを用いた災害医療訓練システムの提案
著者*小嶋 洋明, 長橋 健太郎 (慶應義塾大学大学院理工学研究科), 岡田 謙一 (慶應義塾大学理工学部/JST, CREST)
Pagepp. 691 - 698
Keywordトリアージ, 生体情報, 災害訓練, 無線センサネットワーク
Abstract大規模災害時に多数の傷病者が発生した場合,緊急度が高く助かる見込みのある傷病者を選別するトリアージと呼ばれる手法が災害時の救命活動に導入されている.現在トリアージには紙製のタグが利用されているが,そのタグを電子化することでセンサネットワークを構築し,傷病者情報を収集する研究が行われている.タグが電子化されてからも迅速かつ的確な救命活動を行うには,普段から訓練を重ねておくことが重要である.しかしながら,電子化されたトリアージタグを用いた災害訓練法はまだ実現されていない.そこで我々は,電子トリアージタグを用いた災害医療訓練システムを提案し,構築した.本システムでは,まず訓練で使用する傷病者情報や搬送情報のシナリオ作成を支援する.そして,傷病者役の人に取り付けられた電子トリアージタグに傷病者の生体情報を擬似的に発生させ,それを収集し監視することで,変化する生体情報を考慮したより実践的な災害医療訓練の実現を目指す.