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マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2010)シンポジウム

セッション 2D  WEB閲覧履歴と情報検索
日時: 2010年7月7日(水) 15:05 - 16:45
部屋: 如月
座長: 金井 秀明 (北陸先端科学技術大学院大学)

2D-1 (時間: 15:05 - 15:30)
題名URL 表記と閲覧頻度に基づく Web 閲覧履歴からの嗜好キーワード抽出
著者*佐々木 健太, 岡本 昌之, 渡辺 奈夕子, 菊池 匡晃, 飯田 貴之, 服部 正典 (株式会社東芝 研究開発センター)
Pagepp. 398 - 405
Keyword嗜好キーワード, 履歴活用, パーソナライズ, ナイーブベイズ
Abstract端末に蓄積された Web 閲覧履歴のみからユーザの嗜好に合った嗜好キーワードを抽出する場合に,ノイズとなる単語の影響を減らす手法を提案する.ユーザが選択的に閲覧するニュース・ブログ記事などのコンテンツページと比べ,ポータルサイトやニュースサイトのトップページではユーザの興味・関心と無関係な単語が多いと考えられる.そこで,本稿では Web 閲覧履歴をトップページとコンテンツページに分類して,コンテンツページのみから嗜好キーワードを抽出する.実験の結果,従来手法の嗜好キーワード抽出方法に本手法を組み合わせることで,特定の Web 閲覧スタイルを持つユーザでは精度の向上を確認できた.

2D-2 (時間: 15:30 - 15:55)
題名ユーザのWeb探索履歴からのキーワード遷移グラフの抽出法に関する一検討
著者*枝 隼也 (筑波大学大学院図書館情報メディア研究科), 福原 知宏 (産業技術総合研究所 サービス工学研究センター), 佐藤 哲司 (筑波大学大学院図書館情報メディア研究科)
Pagepp. 406 - 413
KeywordWeb閲覧履歴, グラフ
Abstract近年Webページの数が急激に増加するのに伴って,ユーザは様々なページを閲覧・比較するなどの探索行動を繰り返して所望のページにたどり付かなければならない. 筆者らはユーザが閲覧するWebページのキーワード間の遷移に基づいてWebページを推薦する研究を行っている.作成したシステムでは連続して閲覧するページ間でキーワードをノードとする有向グラフを生成し,キーワード間の連結強度からキーワード遷移を推定する. 本論文では,,上記のシステムに適用する事を目的に,ユーザのWeb閲覧履歴に構築したキーワードの遷移に基づくグラフ構造から,階層的クラスタリングを行い,Web探索履歴内の話題の変化点を抽出する手法を提案する. 異なる話題を連続して閲覧したユーザの履歴に適用評価した結果,提案法によって話題の変化点を抽出できることを確認した.

2D-3 (時間: 15:55 - 16:20)
題名閲覧履歴の共有による情報検索支援システムの提案
著者*石田 武久 (神奈川工科大学 大学院 工学研究科), 服部 哲 (神奈川工科大学 情報学部), 速水 治夫 (神奈川工科大学 大学院 工学研究科)
Pagepp. 414 - 419
Keyword履歴共有, 情報検索支援, 情報推薦
Abstract検索エンジンはWeb上から目的の情報を入手する上で欠かすことのできないツールである.しかし,同じ目的を持ったユーザであっても同じ検索手順を経なければならないという問題点がある.問題解決に向けて「同じ目的で検索を行なった先人は必ずいる」と仮定した.そこから先人の閲覧履歴を利用することによって同じ目的を持った2人目以降のユーザの検索手順を短縮できるのではないかと着想した.着想を実現するために,ユーザが選択した文字列が新しい検索語句となる情報検索の流れを定式化し,それを基にシステム設計を行なった.さらに,現在の検索語句は,直前の語句によって得られたWebページ中から得られるという分析から検索目的を判定して,その目的を満たす情報のページを推薦するアルゴリズムの定式化を行なった.本論文では,閲覧履歴を共有することによってWeb検索の効率化を行う情報検索支援システムを提案する.

2D-4 (時間: 16:20 - 16:45)
題名ネットショッピングユーザによるユーザレビューの一元管理システムの提案
著者*小林 亮, 服部 哲, 速水 治夫 (神奈川工科大学情報学部情報メディア学科)
Pagepp. 420 - 426
Keywordネットショッピング, ユーザレビュー, Webアプリケーション, WebAPI, twitter
Abstractインターネット上での商品購入が身近になるとともに,インターネット上で公開されている商品についてのユーザレビューを購入の参考にする利用者も増加している.しかしそのユーザレビューには購入者の間違った使用方法によるレビューや,購入前・使用前のレビューといった参考にならないレビューが存在する.また,個人のブログや掲示板などに参考になるレビューが掲載されていることがあるが,これは普段からユーザレビューをインターネット上で検索し比較している人でなければ見つけることが難しい.そこで,これらの問題点を解決するために,他サイトとのレビュー比較や,参考になるレビューサイトを紹介することができる機能を備えたユーザレビュー一元管理システムを提案する.本システムの特徴は,本システムにアクセスするだけで複数サイトに分散したユーザレビューを収集し,かつ良質なレビューを提供することである.